陸奥月旦抄

茶絽主が気の付いた事、世情変化への感想、自省などを述べます。
登場人物の敬称を省略させて頂きます。

白木蓮の花が咲く

2011-04-24 22:56:22 | Weblog
 ご無沙汰してしまい、まずは訪問者の方々へお詫び申します。東日本大震災における様々な辛い場面を改めてグラフ誌でじっくりと拝見、暫らく言葉を失っておりました。これだけ哀しいことが起きても、自然の姿はまるで何も無かったかのように私たちの元を訪れる、それをつくづくと感じ入った次第。

 さて、我が家の庭に植えてある「白木蓮(はくもくれん)」の木が、白い九弁の花(サイズは7~8cm位)を咲かせ始めた。例年4月20日前後、ソメイヨシノの開花に先立って、大輪の花を付ける。1本の樹木に50個以上もそれが一斉に咲くと、中々見栄えがする。

 高さ5~6m程はある白木蓮の木だが、別名「玉蘭(ぎょくらん)」と洒落た名前も併せ持つ。我が家にあるのは、樹齢35年で幹径20cm、雪国でも丈夫に育ち、毎年雪囲いをしないままに打ち過ぎる。灰白色の滑らかな樹皮には、虫も殆ど付かず、手間の掛からぬ樹木との印象。

 春から秋まで、大きな卵型の葉が豊かに生い茂り、それ故晩秋の落葉量は大変多く、落ち葉掃除に追われる毎日。庭箒を使いながら、この葉が一万円札であればと想ったりする(笑)。

 4月上旬、庭の露地に青紫、白やピンクのクロッカスが可憐な姿を見せ、蕗の薹(ふきのとう)はあちこちに現れて味噌汁の身となるのが何とも嬉しい。中旬には、「山茱萸(さんしゅゆ)」の木が微細な黄花を咲かせ、それを眺めながら外し残した雪囲い添え木を全て取り片付ける。やがて、上記の白木蓮の花が咲き、堤防の桜並木は次第に満開へ近づく。こうして雪深い米沢でも、春爛漫の時をのんびりと迎える。

 桜の散る頃には、「采振木(ざいふりぼく)」がシデザクラとも言われる小さな白い花を房状に咲かせ、他方では黄色い「連翹(れんぎょう)」と赤紫の「花蘇芳(はなすおう)」が庭を賑やかにする。

 ところで、白木蓮と同じ頃に咲く「木蓮」の花は、望春花とも呼び紫色または藤色であるが、この樹木は白木蓮と同属。米国由来の「泰山木(たいざんぼく)」も、白木蓮に似た大きな白い花を咲かせる。何れも英語では、「マグノリア」(Magnolia)類と呼ばれる。

 例年、4/29から5/3まで、花に囲まれて行われる郷土行事、<米沢上杉まつり>は、東日本大震災の影響もあって、今年は秋に移動することになった。詳細は現在未定とのこと。
http://uesugi.yonezawa.info/

 松川河川敷で繰り広げられる華麗な「川中島合戦」模擬戦闘も、当然延期である。実際に信濃の千曲川/犀川で行われた「川中島合戦(第4期)」は、重陽の季節であったから、期せずして今年は史実に近づけた模擬戦になりそうだ。
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1 コメント

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Unknown (H Kanazawa)
2011-04-27 10:35:17
全く、自然と、人間のリズムは別物ですね。

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