「オレステス」＠シアターコクーン

遅くなりました。
（誰に？）

「オレステス」行って参りました。
水を使ってるってのは前情報で分かってましたが、
のっけからザンザン降ってましたね～。
コロスの中に、結構年配の方もいらして
大丈夫かしら？なんて心配になってしまいました。
毎日水かぶって舞台上にいるんですもんね。
いくら照明当たってても冷えないかなぁ？と。

　　　　

藤原君は半裸で熱演でした。
膝にサポーターはしてましたが、
怪我が絶えないでしょうねぇ・・・
発声とかはもう全く危なげなくて、
次回の野田地図が激しく楽しみです
前回は喉潰しちゃってましたもんね。

で、この舞台の主役は実は中島朋子だな、と（笑）
激しく、美しく、力強いお姉さんでした。
たっちゃんとの絡みは色っぽかったし。
いい女優さんですよね

パンフを読むと、今回は野太い声を要求されていたようなのですが、
有起哉さんの発声が今までと違って、
すごく太い声で、良い声なのですが、
新劇の芝居をからかう時のような声にも聞こえて
ちょっとツボにはまってしまいました
ごめんなさい。

　　　　

ま、役者はね、良いのは分かってますから。
で、メディアの時にも思ったのだけど、
やっぱりギリシア悲劇、好きじゃないです、はい
だって、物語が動くのは、ぜーんぶ舞台の外なんですもの。
オレステスの裁判の場面とか、
ヘレナ殺害を企てる場面とか、
ぜーんぶ「見てきました！」という使者とかがしゃべるだけ。

まぁね。
演劇には想像力は欠かせませんので、
その語りを聞いて、場面を想像すれば良いのかもしれませんが
裁判の場面なんてさー。
たっちゃんが朗々と演説を披露する場面、
観たいじゃないですか、やっぱり。

　　　　　　　　

ギリシア悲劇は苦手だ、と再認識してしまいました。
そして最後ねー。
どーなの？？

寺田さんの声がまた重みがないとゆーか、
好みの問題かもしれませんが、
えぇ～？って思ってしまって・・・。
客席天井にサーチライトを吊る、という
前代未聞の仕込がされておりまして、
それはまぁ面白いとゆーか、見ものとゆーか。
ただ、サーチライトの動きがややぎこちないのが気になりました。

たっちゃんの野田地図が楽しみになってきたぞ、
ってことで、締めくくりたいと思います（笑）