格安CDエクスプローラー

<100円からのCD批評>
~主に中古CDを漁り歩いて幾年月/好きなジャズ、ラテン音楽を中心に勝手・気ままな音楽批評

「格安CDエクスプローラー」の守備範囲=Category MAP

2009年07月25日 | 日記・エッセイ・コラム


≪ご挨拶≫

*このブログにて、取り扱う記事内容の具体的な分野を以下の図表によって、示しました。

あくまでも便宜上、こんな感じで気ままなエッセイでシコシコ書き連ねていく予定でおります。

よろしくお願いします。    (ブログオーナー:敬白)



嬉しくもジャズ名盤を250円で手に入れる!

2009年07月24日 | ジャズ


『嬉しく楽しい格安CDとの邂逅』

~大層な言い方ですが、ディスクユニオンあたりではこんな事はまず無い(正月やお盆休み時期位にまれに起こる位か??)けれど、中古本チェーン店や街の中古本屋ではよくあることなのです!

Fred Astare [The Fred Astare Story] Verve 国内盤 250円(1961再発もの)

Fredastere        Great   星5つ

~こうした2枚組名盤がわずか250円で入手可能だなんて、ホンマかいなの世界である。CD屋でも在庫など置いていないだろうに、こんな巡り合わせがBookOffで出来てしまいました。うれしい誤算。
オスカー・ピーターソンをはじめとするVerveのスタープレーヤーが揃っていて、ジャズスタンダードのアルバムとしてもしっかりと出来上がっている。主に彼に関わる映画音楽からのスタンダードナンバーをセレクトし、また、彼のボーカルだけでなく、ご自慢のタップを使ったトリオとのジャム・セッションも数曲あり、ブックレットになっているライナーノーツをみながら、アステアのタップの音を聴いているとノーマングランツのVerveは、粗製濫造気味のレーベルで、如何にもプログラムピクチャーならぬプログラムジャズの録音ばかりという我が予断を裏切ってくれる1枚。

 

続いても実質2枚組のLPからCDへと再編集したものに遭遇。

Betty Roche[Take The A Train]  Herb Jeffries [Say It Isn’t So] ベツレヘム 国内盤 250円(1956.57/再発もの)

Bettey    Herbjeff    Great   星5つ

~2LP in 1CDというお得な企画なので、こだわるジャズマニアには少々不満のCDかも知れないけれど、当方にはまず旧盤では入手不可能なものがお手軽かつお安く手に入るこうした企画ものは大歓迎。ベツレヘムレーベルのこうした旧盤では、本当に捨てがたい魅力の作品が多く、うれしい買い物となった。
 ベティ・ローシェはエリントン楽団の歌手から独立した際のメジャーデビューらしい。適度に姉御肌というか鉄火っぽい歌い回しをするのが楽しい。ナンバーがアーシーな彼女の声にあった選曲で、エリントンナンバーを中心に手馴れたボーカルが安心して聴ける。時代の流行だった「シャバダバダ~」のスキャット連発はご愛嬌。今時こんなにスキャットジャズは聞けない。
 H・ジェフリーズは、“クルーナー”という言葉があった時代を背景に、男の美声披露というか、こうした録音を残してくれた。この手の男性歌手で今や記憶に残る人はD・ハートマンくらいか??クルーナーボイスや二枚目のスターがアメリカ文化をそれぞれ時代を物語っていて、オリジナル盤で雰囲気を楽しみたいと思わせてくれるような懐かしく古き時代を味あわせてくれる1枚である。

 


【『格安CDエクスプローラー』の十か条】

2009年07月24日 | 日記・エッセイ・コラム

 

Cd_music  

 

 よくあるでしょうレコードコレクターの健全なる「収集道」が…。つまり、稀少盤とかオリジナルの名盤、アーティストのコンプリート・コレクション(完全収集)などの目的を達成すべく血道をあげるスタイルです。
 へそ曲がり気味で飽きっぽい当方は、こうしたスタンスはとらない代わりに安く/じっくり/行き当たりでの『格安CDエクスプローラー』主義をとるために以下のような基準を設けて楽しんでみようと考えています。

 


(100円/廉価盤CDエクスプローラーへの道:十ヶ条)
1.賢いリスナーになる(意固地でも良い、ポリシー、指針を持つ)。
2.
コレクターにはならない(あるアーティストばかりを狙ったり、具体的かつ直接的な消費行動をしないで、いわば出たとこ勝負の味わいを楽しむ)。
3.アーティスト、CDジャケ、販売時期など気になりそうな部分が見つかる対象を選ぶ。
4.設定金額以上出さない。*当方の場合だったら、500円(+税金)
5.CDレンタル店のレンタル崩れには要注意!値段の割りに盤質が悪く、損を覚悟で購入を!

6.時期を見て購入する(催事セールス、在庫値崩れなどタイミングを計る)。
7.年度末、ニッパチ時期などのタイミングをうまく掴む (中古市場に出回りやすい年度替わり~転勤、新生活などによる環境変化にともなったCD放出)
8.市場性と店の活況性などを読み解く。それが購入対策となる。
9.自分と相性の良い店をいくつか作り上げる(近場の量販店や定期的に足を運べる店舗など)。

10.オーセンティックな中古音楽販売店よりも複合型中古販売店に目をつける。


~こんなバカバカしいようでも、本人はいたって真面目にこんな事を考えてやっています。原因は単純で、限られた財布から効率的に金を使う=費用対効果を重く見ているのでした。

 


<前口上~はじめてご覧になる方へ>

2009年07月20日 | 日記・エッセイ・コラム

 

Introductionimg_2

LP時代からのリスナーとしてのつぶやき

●音楽市場の現状とリスナーの姿~“能書き”のスタート●
 CD全体の売上は落ち込んでいるらしい。メディアの発達、変容に伴って音楽への関わり方が大幅に変化しています。現代の音楽シーンでは、聞き手側の姿勢が問われていると私には思えてならないのです。
 いま、音楽シーンの形態は、一時に比べて著しく多様化し、ウェッブや情報端末を介したバラエティに富んだ音楽が日々<生産~流通~消費>されています。「ウワズミ」ばかりがマスコミに大々的に取り上げられ、目立つ貧相な状況になっていても、その沈殿物はもっと多種多様な「音」を楽しめる大いなるゴタマゼ環境が存在しています。
 色んな意味での音楽への接し方があり、そのひとつひとつが個々人に分節され、全体のつながりは以前のように濃厚なものではなく、全体に淡白に感じられるのは私だけでしょうか??

●一般市場とは異なるチャンネル=CD市場流通変化という事態●
 しかしどっこい、中古市場もしっかりと根をはって頑張っています。一昔前は、一部の音楽マニアの認知フィールドであったセコハン店舗も街のあちこちに散見でき、誰もが気軽にアクセス可能。アメリカを経由して当たり前になったCDメガストアは繁盛し、こじんまりした小さなCDショップは町かどから姿を消しつつあります。しかし、中古(セコハン)CDは、リサイクルショップから中古本屋、ゲーム系中古チェーン店など幅広く流通するようになりました。新品市場の様変わりは、CDショップの経営を難しいものにし、さらにネットの販売網やオークションで新旧取り混ぜた流通が当たり前に行なわれるようになりました。

●CD中古市場の摩訶不思議な面白さ●
 こうした時代背景から、今の時代では同じアーティストであっても価格もピンキリで、アーティストのネームバリュー高低が市場性を表わしている訳ではない(市場流通価格がそのまま良い音楽の指針たりえない)という明快な真実に突き当たるのです。それが昔より明白な形で露呈してきました。
 デフレ状況と価格破壊は、CDにも押し寄せている。音のメディアとして、昔はレコードという媒体が王座に座っていた時期もありました。売り手はそれなりの基準を持っており、値崩れなどすくない世界にレコード盤は安住していたようです。しかし、CDが発明され、その進展と引き替えに長期的な市場性を喪って生産されなくなり、レコードの中古価格は、希少性と廃棄物志向へと二極分化しました。
 さらにCDはその商品の特性から、新古品という訳のわからない流通形態を生み出す有様。一旦、人の手に触れてもほとんど製品状態に変化が見られないメディア=CDであり、それ故音楽業界的な商売手法にあまり関心のない複合的(古本/ゲーム)販売店は、マスコミ露出度だけをもって平気で厚顔無知な価格をつける一方で、名盤に信じがたい値踏みしかせず、安価で市場に提供するという芸当をやってのけるのです。
 伝統的なバックボーンを有さずに、店舗展開の利便性と流通形態の融通だけで音楽商売をしていく業種参入は、音楽のコンテンツ提供という本来のものでは勝負していないと私には思えてしまうのです。

~あまりにもオールド・ファッションのリスナーのつぶやき……でした!?


『格安CDエクスプローラーの小さな旅』

2009年07月18日 | 日記・エッセイ・コラム

Top_4 

(はじめに~このブログ開設のごあいさつ)



 
中古盤探しの小さな旅!!

 

 i-podだのネットからの配信で、データ・ダウンロードで音楽をゲットしていく時代にあって、CDやさらにはレコード盤で音楽を愛好していく意味とは何か?そんな疑問を持って、インターネット発達の時期(1998年頃)からささやかな自己HPにて、シコシコと気まま、かつ不定期に音楽に関するエッセイを色々と書き連ね、稚拙ながら10年くらい続けてきました。
 途中、ブログなる方式が普及してきて一応どのようなものかと思っていたのだが、喰わず嫌いでこのジャンルには一切足を踏み入れていなかったのです。

 今般、ひょんなキッカケからブログを開設し、つれづれなるまま我が音楽生活の一端を書き連ねていく事となりました。

 合理的といえばそれまでなのだけれど、音楽に向かい合う姿勢というものが、向き合うモノから生活の一部、身辺風景の伴奏音楽(BGM)ということになっている事に、若干寂しき想いがあるのは、私だけでしょうか????

 

 音楽愛好家という言葉は今や死語であり、ながら族といわれた時代からのオヤジ世代の郷愁に今更おつきあい頂くのもいささか気が引けるけれど、よかったらどうぞ暫しお過ごし下さいませ……。

 

                       以下~つづく