格安CDエクスプローラー

<100円からのCD批評>
~主に中古CDを漁り歩いて幾年月/好きなジャズ、ラテン音楽を中心に勝手・気ままな音楽批評

発展的で華麗なるルグランの世界とコスタによる閉じられた未完のジャズ

2016年12月27日 | ジャズ


Micael Legrand [The Best of ~/ベスト・オブ・ミシェル・ルグラン]
   (Philips/1990)    日本盤   200円   星3つ

~ミシェル・ルグランのベスト盤であるが、ここには1950年代末からルグランジャズという名称でレコーディングされたオーケストラの指揮・編曲者としての顔とその後、ジャズトリオなどでピアニストとして活躍した71年までの活動での2種のセレクションになっている。
 今日のように、ルグランがピアニストとしてジャズの舞台で刮目されるようになったのが、本作にも収録されているシェリー・マンのライブハウスでのトリオセッションかららしく、それまではやはりオーケストレーションの分野での需要の方が圧倒的にあったといえる。そうしたルグランが米国ジャズ界の名アレンジャー時期の録音が多いのがこのコンピレーションの売りで、今日はジャズマンとしての御顔の方が印象に残るアーティストではあるが、ここではスモールコンボでの作品よりオーケストラでの楽曲の方が優れている。
やはりQ.ジョーンズら多くのジャズオーケストラが人気を博していた時代の輝かしいルグランのアレンジ手腕とどこかフランスの香りをもったソロパートをB.ウェブスターやM.ジャクソンら錚々たる大御所が受け持っているのが嬉しく、楽しい聴きどころではないだろうか。

 

Eddie Costa [The House of Blue Lights]   (MCA/1959)   再発:1997    日本盤  200円   星4つ半

~相当マイナーでそれ程人気があるとは思えないピアニスト&バイブ奏者であるエディ・コスタの作品で亡くなる寸前のセッションとして貴重な録音。やはり若くして亡くなったカール・パーキンスとかリリースしたアルバムも少ない、夭折したマイナー気味のアーティストには、何故かジャズファンの人気も高まる典型的なケースとして、このエディ・コスタのアルバムもコレクターズ・アイテムであろう。

若干アブストラクティブな志向性を持っているアドリブのスタイルで、ゴツゴツと叩きつけるようなピアノタッチはかなりユニークなものだというのが、今でも感じられる驚きになっている。今でも中々こうしたタイプのピアノを奏する人はいないので、発表当時は相当変わった毛色のジャズと思われ、一般マーケットでは無視に近い状態でのリリースだったかも知れない。どこかアブストラクトな構成の作品であったり、リズム感というか音の刻み方に独特のアクがあって、半分ギミックにも聞こえるのだが、その辺りがバイブ奏者である所以かとも思う。ジャズの大きな系譜にはなかなか収まらない、門外漢的なピアニストの意欲作と考えて聴いてみると妙に腑に落ちる一枚だ。


テキサス出身の2人の似て非なるアルバム作り

2016年12月23日 | ロック

 

 

Duke Robillard Band [Duke’s Blues]     (Pointblank/1994)      アメリカ盤  100円   星3つ

 

~何やら白人ブルースマンらしい、後でWEBで調べたら、元The Fabulous Thunderbirdsのメンバーであったとの話、不勉強デシタ……。このヒトは、A.キング、B.B.キング、T.B,ウォーカーらのブルースギターに大きな影響を受けたとのこと。しかし、それにしてはちょいとお軽い。ブルースマンとしては、ギターもさほど泣く訳でもなし、バックのホーンセクションもアレンジのセンスが皆無で、定番のホーンです。

全体にかなりポップなテイストのブルース、シャッフル、ブギウギ風、40年代に流行ったジャズ風のブルースが多く、アーシーで本格的な濃い味付けのブルースをお求めの方には、軽すぎてつまらないブルースマンであろう。ブルースバンドと自称しているが、少しライト感覚での若干アナクロな出来栄え。そこが吹っ切れて受け入れられれば、ポップスというか、ジャズ・ロカビリー的なアルバムとして十二分に成立するブルースバンドか?

 

Stevie Ray Vaughn & Double Trouble [Greatest Hits]     ( Epic/1995)     アメリカ盤  100円   星4つ

 

~The Fabulous Thunderbirdsのジミー・レイボーンの弟にして、事故死によって惜しまれて亡くなったブルース系ギターの名手:スティビー・レイボーン。意外と我が国では評価が低いのか?ウェッブ上で気ままにブログをリサーチしたが、日本人のサイトよりやはり海外でのブログにヒットしてしまう。やはりルーツミュージックたるブルースの根っこにハマり過ぎる部分が、どこか日本人の感性とマッチしないのかどうかは不明だが、このヒトのブルース・フィーリングは白人よりも黒人のそれに寄り添うような雰囲気を私などは感じてしまう。ロック系ビートもありつつ、やはりバンド自体のパワーといいローカルバンド出身の強みを示したダブルトラブルであり、兄弟バンド的なあのFabulaous Thanderbandsなのではないだろか。その早い死は、やはり惜しまれるものだったという事が実感できるベストアルバムになっている(あまり関係ないけど、ファッションスタイルがどことなくCharとの類似性を感じてしまう、ワタシなの…)。


シェ~!これがおフランスのエスプリざますぅ~!?

2016年12月20日 | ポップス


Henri Salvador
 [Chamber Avec Vue]     ( Virgin/2000)     フランス盤  100円   星4

 

~引退寸前だったサルバドールが82歳で出した復活版アルバム。往年の洒落男の面目は保たれ、なかなか洗練された大人のポップスアルバムとなっている。フランスでは70万枚のセールスを上げたそうで、ヒットチューンとなった「冬の庭園」の他、数曲のプロデュースを担当した若手の実力者パンジャン・ビオレーがうまいアレンジと曲作りでメロディアスな歌曲の良さと豊かな表情は、シャンソンのテイストもあって、大人のエスタブリッシュさ加減もあるフランス歌謡の王道だと思う。そんなオシャレサウンドは、却って新鮮に映ることで若者を中心にした人気を博す要因であろうと思うし、郷愁を誘う音楽ファンの心をつかむことにもなったようだ。

 ジャジーなスタンダード歌曲の要素と音の仕掛けがどこかブラジリアンな部分もあって、ベテランの味わいを十二分に醸し出すサルバドールの面目躍如たる“ナウい”フレンチポップスだといえよう。

Coralie Clement [Salle Des Pas Perdus ~ルゥからの手紙]     ( Capital /2002)     日本盤  100円   星3つ

~前記アンリ・サルバドールの復活劇に関わったミュージシャンであるパンジャン・ビオレーの妹で、23歳の女性ボーカリストのデビュー作。ネット上ではかなり好評のシンガーであるが、オヤジにとってはなんだかデジャビュの如きサウンドで、甘ったるいロリータ気味の女性歌手という印象は拭えない。

“ボサノバ・サウンドでのウィスパーボイスが売り”で歌の上手さは関係ない、ムード満点のフレンチポップスなのだ。だが、J.バーキンやF.アリディに明らかに影響された昔どこかで聴いたようなサウンドなので、若い世代にとってはオシャレで都会的な洗練されたサウンドなのだろうが、まあ工夫がないね~とオヤジ世代の小生は思うのだった。

Camille [Le fil]       ( GRP/1991)        日本盤  100円      星3つ

 

~少々強面の顔のアップで、若干美人より*ス系の容姿とお見受けする女性だが、何となく気になって正体不明のまま購入したが、意外と面白いシンガーソングライターらしきカミーユ嬢である。アルバムはほぼ自作曲をもって構成されるものだが、全体のトーンは気だるく、ミニマルミュージック的な伴奏をバックに、淡々と無表情に歌い、ある意味で無愛想な部分もあって、最初はとっつきにくい印象ばかり。それでも、じっくりと聴きこむと訴えたい心情が尖がった位相で顕われるのではなく、そのキャラクターから浮かび上がるように思える。

芯の強い自己主張をするような雰囲気が詰まっていて、お澄ましでスカしたピローボイスで媚びを売ろうというサモシイビジネス的根性が少しもないのが、潔く刺激的なサウンドと相まって、中々興味深いアーティストの姿が刻まれたアルバムだ。


Jazz Trumpetの新旧実力者によるアルバム2題

2016年12月16日 | ジャズ


Eddie Henderson [Dream of Gershwin]     (Keystone/1998) 日本盤  200円   星4つ

 

~スタンダードを借りた自己流のジャズワールド満開の快作。ヘンダーソンは、もうベテランであって守りに入ってもよさそうな年齢だが、ジャズスピリットを見せてやろうという意識が強いのが判るCD.

無難なガーシュイン像を描くのではない、緊張感に満ちたヘンダーソンならではのプレイを披露する。知られたメロディであっても、時には鋭く、バラードものでは余裕たっぷりに抒情感を盛り上げ、ゆったりと安心してメロディに身をまかせる事が出来るのがウレシイ!妙な媚びが無い分、気持ちもよく、サイドマンの充実ぶりがそれをさらに加速する。ビブラフォンのJ.ロックがうまい味付けをしているのも、素晴らしい。ガーシュイン作品集は、多くのアーティストによって手を変え、品を変え数多くリリースされ続けているが、このアルバムはそんな作品群に埋もれることなく、我が愛聴盤になってくれた。

Art Farmer [Modern Art]   (Bluenote/1958) 再発:1991 アメリカ盤 200円   星3つ

~昔UnitedArtistレーベルで発売されたLPが、CD時代はブルーノートに鞍替えで再発されたもの。

ベニー・ゴルソンのテナーがどうにもベッタリとした平板な趣きなのでファーマーのリリシズムをつぶしてしまう。また、ビル・エバンスについてもそれ程光輝くプレイを披露してはおらず、参加メンバーの名前につられて買ってしまうとちょいと期待外れな出来になっている。ファーマーの上手いリリカルなペットの歌心としては、不完全燃焼気味であり、後年のワンホーンで見せたプレイとピアノではトミー・フラナガンあたりとの相性の良さが却って本作の出来栄えの悪さを感じさせるのは、当然なのかも知れません。

 


<対照的なデューク2人のピアノ妙技>

2016年12月12日 | ジャズ


Duke Ellington [Money Jungle] 
 (Bluenote/2005) 再発:1987 オランダ盤  200円    星5つ

~エリントンの特徴的なメロディワークに支えられたピアノ、コンポーザーとしての面目躍如たるものがある。頑固で一本気なローチとミンガスを従えたエリントンはさすがバンマスとしての貫録十分!!
マックス・ローチの軽妙なワーク、ミンガスのゴツゴツした味、三者三様のどこか鋭いプレイが対峙するのだが、そこはベテランでどこか気負わないリラックスしたムードもある。その一方では、タイトル曲「Money Jungle」に見られる緊張感も捨てがたく、現代でも色褪せないオリジナル楽曲の構成の良さや<曲の骨格>には非凡なものがあり、近年のジャズアーティストが頭や理論でこねくり回したヤワなジャズ楽曲にはない、地力の凄さをしっかりと聞き取れるアルバムでありと思う。

付け加えると、本作は、元々UnitedArtistレーベルで録音されたが、CD化にあたってプロデューサーのM.カスクーナがテープから掘り起こした未収録の作品も編纂し直して、ブルーノートで再リリースした様子で、単なる再発ものではない充実した構成になっている。

 

Duke Pearson [Tender Feelin’ s]    (Bluenote/1959) 再発:2005 日本盤  200円    星4つ

~伝えられる所によると、D.ピアソンの父親がエリントの大ファンで、何やら息子に敬愛するデュークの名前を与えたという話だ。つましく美しくメロディを歌うピアノとして楽しめるのだが、残念なのはリズムセクションの味気なさ。ベースは、本当に単調でピアノにお付き合いしているという感じがアリアリだし、ドラムも芸のないこと甚だしいレックス・ハンフリーで、ジャズユニットとしてはその完成度やテンションのなさはジャズピアノのトリオとしては不満も残り、もう少し良いメンバーは居なかったのかとの想いもつのる。それ程、本デビューしてから第2作目となる本作は、彼の美しいピアノタッチがジャズスタンダードの名曲として丁寧にかつ端正な形で提示される。

 しかし、後年にはそうした輝きも少なくなり、特に当方が彼を聞き始めた70年代中期にはコンポーザーとしての魅力しか彼には感じない、普通のピアニスト的な活動しか散見出来なかったのが残念ではある。そんな若き時代の魅力が大いに記録されたアルバムの再発ものとして評価したい。


「スタン・ゲッツの柔軟な感性を味わう」の巻

2016年12月08日 | ジャズ


Stan Getz [Stan Getz with Al Haig]
   (Prestige/1950)     再発:1992 アメリカ盤  200円   星3つ

~何とも珍盤と言うか、1940年代末から50年にかけてゲッツとアル・ヘイグを中心として様々なミュージシャン(カイ・ワインディング、R.ヘイズ、J.レイニーら)とのセッションをプロデューサーのドン・シュリッテンが再編集し直したもので、収録曲の傾向がバラバラという寄せ集めセッションのアルバム。ボーカルも何とブロッサム・ディアリーがスキャット風に歌う楽曲まで収められている。収められたナンバー全12曲中、ゲッツがプレイしているのが8曲で、後の4曲はアル・ヘイグのピアノトリオによる演奏という構成となっていて、かなりアルバム全体の構成が散漫な部分がある。

 それでも、若き日のゲッツがいかに早熟で、すでに後年のスタイルが発芽していて、才気あふれる閃きみたいなものがあり、それでいて貫録タップリのサックス奏者であったかという事が良く判るアルバムではある。


Stan Getz [Billy Highstreet Samba]   (Emercy/1991) アメリカ盤  100円   星3つ半

~フュージョン系ミュージシャン(ミシェル・フォアマン、チャック・ローブ、B.トーマスら)を従えて新しいサウンド作りを狙って吹き込んだ作品。時代の要請もあったのだろうが、フュージョンテイストに流される部分もあるが、そこは柔軟なスタンスをとれるゲッツのことだから、若手の突っ張ったフュージョンサウンドに対して、リズムに乗った軽やかプレイを聞かせる。ラテン、サンバ感覚については、伊達に長年その分野でやってきたのでないという自信が感じられる。アップテンポばかりではなく、若いミュージシャンに彼らのプレイをさせながらうまく相乗効果で、歌心もしっかりと見せてくれる。

時代の潮流に敏感なミュージシャンである一方、自身のコアは決して曲げない一貫したスタイルでそうした新しい時代のサウンドを作ってきた自負ものぞかせている。

 


ジェフ・ベックの旧譜2枚の味の違い

2016年12月05日 | ロック


Jeff Beck
 [Flash]        ( Epic/1985)         アメリカ盤     100円     星3つ

 

 ~このアルバムを作る前のベックが行ってきたギターインスト中心な方向から反転し、ボーカル中心にアルバムを構成している。話題になったR.スチュアートの参加する「People Get Ready」を収録し、結果的にはヒットチャートにも顔を出し、それなりのセールスも上げたようだが、それもシングル盤ベースであって、アルバム全体として果たして成功したのか?彼自身も内心忸怩たるものは無かったか?
聴き手としては、彼のプレイがボーカルの伴奏ではツマラナイし、勿体ない!ベックが前面に出て、グイグイ押しまくる姿を我々はみたいのです。そんな意味で、本作はちょっとヒヨッタ、オッサンの姿が垣間見える残念作でした。 

Jeff Beck [Who Else]        ( Epic /1990)       日本盤     100円      星4つ

 

~本作は、前記アルバムとは全く違って以前にあったようなギターインストのみで構成されていて、やはりこちらのスタイルの方がジェフ・ベックらしくて小生にはシックリ来る。
ギターの可能性をとことん追求しようとフュージョン畑にいち早くのめり込んだベックのアルバム『Blow by Blow』『Wired』で見せたその潔いソリッド感覚は、ロックの感覚とジャズ・インプロビゼーションの拮抗したタイトなサウンドで、ハード系ギタリストという面目も維持しつつ、新しいベックの顔が見られて楽しく愛聴したものだった。商業的成功(前記アルバムでのスマッシュヒット「People Get Ready」のようなヒットチューン)を生むような方向よりも、ギター馬鹿のインストアルバム路線の方が自分でも腑に落ちたのではないか。脇目を振らないこうしたベックスタイルが、いよいよ調子に乗り始めた様子が本作では見られ、今日につながるベックスタイルが確立し始めた、“グ、グイタ~”男ベック55歳のカッコいい姿がここに有ります。


<バーサタルなJazzギターの秀作を楽しむ>

2016年12月01日 | ジャズ


Kenny Burrell [Guitar Forms] 
 (Verve/1965)    再発:1990 日本盤  200円   星4つ

~ギル・エバンスの編曲による作品アレンジを中心にした従前から名盤との呼び声高き、ケニー・バレルの「Guitar Forms」(邦題『ケニー・バレルの全貌』)であるが、まともに聴いたのは今回が初体験。
ギター1本のみでプレイされるクラシック調もあれば、(マイルスの「スケッチ・オブ・スペイン」を想起させる楽曲になっている)バレルのテクニックの凄さに驚いてほしいという“魂胆”も見えるジャズ古典アルバムだ。ショーケースのプレイで、『私、あれも出来ます!これも出来ます!どうでしょうか?』的な印象を聴き手に与えるが、今の時代では“だからどうなの?”てなツッコミもしたくなる、へそ曲がりジャズファンも居るだろう。
確かに作風でバーサタルな面を引き出しているとは言えるが、どうにもかしこまった窮屈な雰囲気の中でジャズらしくない音楽を聴かされているような印象が拭えないアルバムなのである。Jazzギタリストの多くはテクニシャンである事が大前提だろうが、それは別段あざとらしくご披露していただかなくとも良いのではないか?


Pat Martino [El Hombre]  (Prestige/1967)    再発:1990 アメリカ盤 200円      星3つ

~本作は、地味だが玄人好みするギタリスト/P.マリティーノによるソロデビュー作。「男」を意味するスペイン語をタイトルに冠し、永年ハード・バップ系でブラックなR&Bスタイルのバンド、オルガン奏者らとのセッションを核にしたジャズ遍歴の中で生み出したユニークなプレイヤーで、万人向けより結構マニア好みだろうと思うギタリストの1人。
ここでもトップの曲に見られる、鶏の鳴き声のようなフレージングを繰り返す独特のリフ、コンガとボンゴによるサウンド形成するリズムに武骨なギターという形式が洗練さとは程遠いジャズギターのサウンドで、ここにあるゴツゴツしたユニットの作り出すジャズは、後年流行るすこぶる耳障りのよいギターサウンドとは反対に「男馬鹿大将」的な益荒男ぶりが、正に「El Hombre」というお話ではなかろうか。好きです、こんな荒くれ風ギターサウンド