3次元紀行

手ぶらで地球にやって来ました。生きていくのはたいへん。そんな日々を標本にしてみました。

ピーター・ベースン氏への反論

2010-05-27 18:32:27 | 3次元紀行論

 

シー・シェパードの元船長の初公判が開かれ、船長が読売新聞の取材に対して送った手紙が527日の夕刊に載った。

 

Catmouseがひっかかったのは、

日本の調査捕鯨についての、この記述。

「調査という口実で捕鯨をするのは武士道の精神に反する。南極海は私の裏庭であり、日本はそこで捕鯨する文化や伝統はない」

こう書いたという。

 

まず、調査という口実で捕鯨をするのは武士道の精神に反する。

これについては、そのとおりかなとも思う。

ちゃんと、

「日本人は、昔から鯨を食べるのです。鯨油にも用途があり、鯨というのはすみからすみまで利用していたのです。だから、食用捕鯨であり、資源採集のための捕鯨なのです」

と言えばいいと思う。

 

ただご理解いただきたいのは、

なにぶん、今の世の中は西洋文明を基調にしてなりたっているので、

固有の文化を持つ、西洋以外の国は、それぞれ説明に苦慮している。

中国なども犬を食べる食文化を持つが、

西洋文明の批判により、これを自粛しなくてはならないというような圧力を受け、

その食文化を廃止する方向に向かっているという。

なんだかなあ? と思う。

 

昔、日本人は四足の動物を食べなかった。

少量は食べることもあり、ももんじや、といって、四足を食わせる専門の店もあった。

が、これは非常に特殊な例で、おもに薬用の効果が期待されていた。

 

明治維新前夜、

西洋の捕鯨船が日本に立ち寄り食料を要求したさい、

牛を所望し、日本人は断わった。

断わられると、西洋人は夜陰に乗じて武器を手に、

日本人の農家から奪おうとした。

奪われたケースもある。

その時の日本人にとって牛は大事な農作業のパートナーであり、家族の一員でもあった。

なんとむごいことをしたものか。

 

ところで西洋人はなんで鯨を必要としたか?

それはファーチンゲールとか、バッスルスタイルというスカートを膨らませたファッションが西洋の貴族の間で流行し、そのスカートを膨らませるために、鯨のひげがちょうど良かったのである。

ただそれだけのために、西洋人は鯨をとりにきていたのだ。

だから、スカートの流行がすたれれば、それは全く必要なくなる。

そして、なぜか、

日本人が鯨を捕りつづけているのが、非常に気になるようになったのだ。

断わっておくが、鯨は絶滅危惧種ではない。

それどころか、鯨を捕らないと、他の漁業資源が減っていくと危惧がある。

 

さて。

いちばん突っ込みを入れたいのは次の記述だ。

「南極海は私の裏庭であり、日本はそこで捕鯨する文化や伝統はない」

これはおかしい。

南極海は公海である。

勝手に裏庭にするな。

この人の年齢は45歳。

日本が南極海で捕鯨をしていたのは、もっと前からだ。

この人に、日本の捕鯨が、万葉の時代から行われていたことをだれか教えてやって欲しい。

捕鯨が日本近海から南極海に行くようになったのは、世界全体がグローバル化したからである。

 

だいたい、ピーター・ベースン氏の先祖がニュージーランドくんだりまでやってきたのは、捕鯨をするため。そして、ニュージーランドという国は1907年、イギリス連邦内の自治領となり、ニュージーランド議会が独立を決断したのは1947年である。

そのころはちょうど太平洋戦争のまっただなかだが、日本の捕鯨船は、それよりずっと、ずっと前からそっちのほうで捕鯨を行っていた。

彼の言い分が、いかに無知からきているかということがわかる。

 

西洋人という人種は、ものすごくすぐれた人も多いかわりに、無知で無教養で、偏見に凝り固まった人も多くいる。

うんざりするが、どうやら、ベースン氏は北風と太陽の寓話のように、穏やかな日本にいるうち、すこし洗脳がとれてきたようだ、とあちこちでささやかれるようになった。


これを機に、東洋というものを彼が学ぶようになればいいのだが。

 


やっと新聞の一面に載った口蹄疫

2010-05-18 16:31:50 | 時事

やっと。

17日、まず朝刊の一面の3番目くらいに。
そして、同日の夕刊ではトップ扱いとなった。

「口蹄疫 種牛ショック」

宮崎、残り6頭に

ブランド牛の生産の仕組みという牛の繪入りの図も載った

よく読むと、

宮崎県の種牛で種付けされた牛肉は評価が高く、仔牛は全国に出荷されており、世界のトップブランド、松坂牛の、ここで育てられて仔牛だそうだ。 

つまり、ここが壊滅すると、松坂牛もなくなってしまうのだ。 

日本経済の危機、

そして、なによりも、ダメージをうけたのは、そうしたトップブランドをつくることのできる、畜産農家なのだ。

桜チャンネルでは

こうなるまで国とマスコミはこの問題を無視、放置してきたが、

12日以降は、マスコミも取り上げるだろうとし、

しかし、取り上げたときは責任の所在を自分たちに行かないようにするだろうと述べていた。

18日の朝刊。

読売は、今度は朝刊の一面トップにひきつづき掲載した。

そこににゃっちゅは

「3月下旬感染見逃し」の見出しを見た。

読んでみる。

「感染疑いの例を確認した3週間前の3月下旬、

同権家畜保険衛生所が、感染した水牛を診察しながら発生を見逃していたことがわかった」 

責任の所在を家畜保健衛生所に持っていったのか。

口蹄疫の感染疑いが判明したのは4月の23日。
その時の感染例は5例だった。 

一面では「県が3月の時点で徹底した消毒などの対策を採っていれば、ここまで感染は広がっていなかった」という専門家・後藤義孝宮崎大学教授の指摘を載せた。

 それはそうだろう。なるべく早い時期に手を打っていれば、被害は小さい。

その指摘は誤りではない。

しかし、現在、殺処分の対象となっているのは8万5千余頭である。

4月23日に5例だったのが、なぜ、ここまで拡大したのか。

 読売新聞には、35面にそれ以後のことが書かれている。

 4月20日に最初の疑い事例が確認された直後、農林水産省は口蹄疫防疫対策本部を発足させたにもかかわらず、本部長に就任した赤松農相は宮崎入りすることもなく、30日、メキシコなどの外遊に出てしまった。

その時点で処分の対象となっていた牛、豚は4000頭だった。

そして、10日、赤松農相は帰国後、やっと宮崎入りしたが、自民党の江藤議員などの必死の懇願にもかかわらず、問題を放置したままだったようだ。

そしてついに、殺処分対象の牛、豚は85723頭になってしまった。

ネットでは大分前から問題視する書き込みがあった。

しかし、新聞もテレビも、沈黙していた。

確かに3月の時点で徹底した消毒と対策をとっていれば、ここまで感染は広がっていなかった。

しかし、口蹄疫だということが判明したのは423日。

そこで対策本部が置かれた。

その時点で対策を採っていれば、ここまで被害は拡大しなかったのだ。

そうではないか?

病名が判明するのにはある程度時間がかかる。

問題は判明してからどうするかだ。

新聞が一面に書かなければならないのは420日以降の対策本部が無為無策だったことだろう。

そして、小沢がワクチンを500、岩手に持っていって、500を中国韓国に無償供与したことも書いたら?

家中の宮崎に行ったのはたったの500

岩手の農家が見かねて、いくらかを宮崎にまわしたそうですけど。
そういうことも ちゃんと書いて欲しいですね。


口蹄疫災害

2010-05-15 12:35:04 | 時事
新聞も長いこと報道しませんでした。
鳥インフルエンザや、狂牛病のときは新聞にも載り、対処もなされましたが、なんで口蹄疫は放置されたのでしょうね。

2010/5/11衆院農林水産委・江藤拓(自由民主党)口蹄疫災害について

江藤さんは、この問題を政治的に利用するのではなく、いち早い対応を訴えていますね。

東京にいる私たちには見えていませんが、悲惨な状態のようです。
口蹄疫が蔓延しないためには、ただちに処分して、できるだけ処分地の近くに埋めなければならないそうです。
距離を運べば、近隣に伝染する危険性が高まるそうです。

大臣は、一刻も争うようなとき、なんでも外遊していたとか。
本当は、とりやめて、対応しなきゃならなかったような段階にきていたそうです。
江藤さんは対策方法をとりまとめて大臣に提出していたそうですが、大臣のほうは、「まだ検討中」とか言ってるんですって?

口蹄疫は中国や韓国のほうから入ってきたということを聞きました。
だからマスコミは報道しなかったし、政府も対応しなかったという話です。

民主党の大臣って、ただ会議に出たり、パーティーに出たりするのが仕事と思ってないでしょうかね。
今の政府は国家の危機管理ということが全く抜け落ちている政権ですね。

久しぶりにネットのニュースを検索してびっくりしました。
三宅議員の茶番劇に笑っている暇なんかなかったみたいです。
catmouseも反省です。

この女狐さん、おもしろすぎ

2010-05-15 11:11:07 | 時事
今話題の三宅雪子さんです。
彼女の身に、なにが起こったでしょうか?

<object width="480" height="385"><param name="movie" value="http://www.youtube.com/v/SmoIiHl17w8&hl=ja_JP&fs=1&"></param><param name="allowFullScreen" value="true"></param><param name="allowscriptaccess" value="always"></param><embed src="http://www.youtube.com/v/SmoIiHl17w8&hl=ja_JP&fs=1&" type="application/x-shockwave-flash" allowscriptaccess="always" allowfullscreen="true" width="480" height="385"></embed></object>
(どうやら、ユーチューブをはりつけることはできないみたいですね。URLを直接クリックしてご利用ください)

いや~、小沢チルドレンってこういうのですか。

何でも群馬4区で福田康夫さん、破ったって?
ちょっと待ってくださいよ。
福田康夫さんて、二世議員で、そのことを問題視する人もいますけれど、本気で政治やってますよね。

その人より、群馬4区の選挙民はこの女狐ちゃんを選んだわけですか?
なんかね・・・・・・

裁判員制度より、
議員参加制度つくったほうがよくないですか?

政治家を今まで何年もやっていたはずなのに、
ここに来て
「海兵隊の重要さを、初めて認識した」などという総理大臣をだしてしまったり、
(あの人、お金があるから気付かれなかったけれど、ニートですよね。
今まで何してたんだろう?議事堂にただ座っていて、会議がひけたら嫁とオペラ見に行ったり、パーティー開いたりしていただけなんでしょうね)

今の日本国民、ちょっと、政治オンチすぎますよね、
すこし、政治を自分の問題として考えていかないと。

あ、
うちの選挙区、誰が議員さんになったっけ?
言っときますけど、
にゃっちゅ、その人選んでいませんから。
でも選んだことにされちゃうんでしょうね。
たのむからうちの選挙区の民主党さん、
勉強してください
あんまり馬鹿なことしないでね。
キミの大好きな坂本竜馬に嗤われるぞ。

Ameba歴史さんの記事より

2010-05-12 10:59:07 | 20世紀という梨があった
今日は歴史さんのブログのこの記事を転載させていただきます。
歴史さんのブログは教えられていない日本の歴史の宝庫。
尊敬の念をもちながら、
勉強させていただくという気持ちで読ませていただくのみでしたが、
いつフリーズするかわからない、というところを目にし、
記事が消えてしまうことがあるのか、という危機感を抱きました。
今日から、すこしづつ、自分のパソコンに取り込もうと思っています。

そして、以下の記事を転載させていただきます。

以下の記事のURL=http://ameblo.jp/create21/  「本当の日本の歴史」



中韓との共通歴史認識は不可能

2010-05-12 02:14:53
テーマ:歴史
はじめに、

これは中国人や韓国人を差別したり批判するものではないと言っておきます。
以前記したように、私には多くの外国人の知人、中韓の知人もいます。
その上で事実として意見させていただきます。

結論から言えば、現在の中国、
特に韓国と我が国が、共通の歴史観を持つ事は不可能だという事です。
何故かというと、中国には基本、謝罪をしないという文化があります。
勿論日本在住で日本の文化を知っている人には違う人がいます。
特に韓国の男が謝罪する事は屈辱的という考えもあります。
ソウル大学の李栄薫教授が、
「歴史を歪曲しているのは韓国の方で、反知性的だ」
と言いましたが、韓国の世論はそれを許しません。

史実を語り、暴行を受けた李栄薫氏
このような中韓の背景には、
歴史問題や靖国問題で日本に言いがかりを付ける事により、
政治的に有利に立ち、賠償という名の「経済支援」を受ける側面もあります。

現に日本は、日韓基本協定が終結されたと同時に、
日韓請求権協定において、毎年108億円を10年、
計1080億円の無償供与と720億円の長期低金利の経済援助、
また、朝鮮半島において韓国政府が接収した日本の資産も、
日本は放棄しているのです。

このような日本の政策にも問題はあると思います。
日本人は偉大な先人の為にも、国の為にも、
史実を堂々と語らなければなりません。
日本人は、謝罪する事や謙虚である事を美徳とする文化を持ちます。
しかし、中韓はそのような日本の姿勢に付け込んできた事も事実です。

そのような文化の違いを考えますと、
我が国と中韓が共通の歴史認識を持つ事は、現在では不可能だと思います。
一縷の望みとしましては、経済成長著しい中国においては、
2005年の北京放送で、日中戦争を仕掛けたのは中国側であると認め、
南京記念館の写真3枚を捏造だと認め、撤去した事です。

日本にタカらなくてもいい状況になれば、
中韓も史実を認めるかも知れません。
それまでに、我が国の財産と精神が健全である事を願います。

ちなみに当ブログは、我が国の偉大な先人に着せられた汚名を晴らす為、
後世の日本人に真実を伝え、誇りある日本となる為、
微力ながら記しています。
私から、資料を記す事をやめる事はありません。
もし、このブログがフリーズした場合、
コピーなどで同士の方が史実を伝えてくれる事を望みます。



以上転載はここまで。
いかがでしょうか。
そんなわけで、catmouseは歴史さんの記事をここに一部転載し、これから徐々にブログの内容を自分のパソコンのメモリーに保存することにしました。

読売新聞が動いた!

2010-05-07 08:02:01 | 時事
「おせーんだよ」
とは思ったが、やらないよりはましです。

今朝、読売新聞は1面トップに
「経済再生へ政策転換を」という緊急提言を載せました。
● マニフェスト不況を断ち切れ
 政策ミスで日本を破滅させるな
● コンクリートも人も大事だ
 デフレ脱却に公共投資は必要だ
● 雇用こそ安心の原点 
 福祉は産業活性化に役立つ
● 内需と外需の二兎を追え役立つ
 官民で海外需要を取り込め
● 技術で国際競争を勝ち抜け
 先端分野に集中投資しよう

3面にその提言の裏づけとなる各種事象をを掲載し、事業仕分けが削った箱ものや、科学技術が、どのようなものだったか、子ども手当てをばらまく一方で子育て環境の遅れが加速している点などを指摘していました。

実は、先だって、読売新聞の販売店の人がきて、
「契約があと半年で終了しますが、そのまえに契約更新してもらえますか」
といってきたのですが、今回はことわりました。
耳にピアスをした、かわいいぼうやだったので、
契約がとれたらアルバイト代はいるだろうにな、
かわいそうだな、と思ったのですが、
ことわりました。
契約すると、洗剤もたくさんもらえるだろうな、と迷ったのですが、なぜか、運良く電話がかかり、契約しないまま幕引きになりました。

まだ読売新聞をことわってはいません。
とりつづけています。
迷っていたんです。
子ども手当ての問題点を掲載しないままスルーしたので、やめようか、となやんでいました。

時は、catmouseの判断速度よりずっとはやく経過し、
そうこうするうち、5月1日。
上海万博の日本館が日の丸を掲揚せず、という記事が読売新聞に掲載されました。
掲載したということは、問題視した、ということです。

それに先立つ4月27日、
境屋太一さんの未来小説2020年が朝刊のトップをかざりました。
その内容を読むと、どうやら民主党政権のパロディを土台にしたような内容とおもわれました。
境屋太一さんのフィクションを掲載することで、
現政権への警鐘をならしているのでは?
とcatmouseには思われました。

そして今日5月7日、
読売新聞社の緊急提言

読売新聞が動いた!

おせーんだよ。
でもファンだから、巨人軍の・・・・じゃなかった・・・・・・
いや、

新聞、頑張っておくれ。
ネットを見ない人がたくさんいるのよ。
特に団塊の世代から上。
お花畑の人多いから。
新聞じゃないと信じないという人多いから。
そうじゃなかったら、
今日のつけを払うの、
なんの罪も無い
わたしたちの子どもたちだから。

 


なんじゃもんじゃの木

2010-05-04 22:32:14 | Weblog
近近所でなんじゃもんじゃの花が満開になりました。

なんじゃもんじゃの木は、学名「ひとつばたご」
もくせい科の属する落葉樹だそうです。

この木の持ち主がそんな説明書を塀の外にぶら下げて置いてくれています。

catmouseがわざわざ見に行って、携帯で写真を撮っていると
見物客がもう一組現れました。
なんじゃもんじゃの木のある通りの、
すこし西に行った先のうちの大奥様です。
たしか、少し前まで、民生委員をやってらしたかたじゃないかしら・・・・・・

今年は、4月頭に雪が降るなど、いつまでも寒い日がつづいたりしたけれど、やっと、春めいてきました。
というより、いきなり初夏?

家々の庭にはその家が丹精したいろいろなお花が咲く季節となりました。
いままでちょっとうかうかしていたけれど、デジカメ、持ち歩かなくっちゃ。



一重の白バラ。
軒をつたって二階のベランダまでとどき、蔓にそって、ずっと見事な花を咲かせていました。

小学校のクラス会

2010-05-03 13:56:01 | 3次元紀行論
 4月最後の日曜日、小学校時代のミニクラス会があった。
ミニというのは、全員に連絡するのではなく、連絡先がわかっていて、もう来る気がまんまんの限られた人だけが集まるからそう名づけた。

なんと、今回catmouseが幹事ということになった。
幹事まわりもちで、人数が少ないから、そういうことになってしまったのだ。
 
catmouseは、信じないかもしれないが、超真面目人間なのだ。
遊び歩いたりしない。
外食もあまりしない。
よって、飲み食いする適当な場所など、あまり知らない。
特に新宿は恐れて近寄らない。
それなのにみんな新宿がいいという。

世田谷の三軒茶屋なら多少は知っている。
でも、三軒茶屋は遠いというんだ。
 
しかたなく、にゃっちゅはグルナビを利用することにした。
グルナビは、中国にも進出し、あちらでも利用者が急増しているという。
グルナビによって、ある一定以上の品質が保証されているからだろうか?
少なくともcatmouseはそう思うことにしてグルナビにすがりついた。

見つけた。
店の写真もまずまず。
個室づくりになっていて、
3500円のコースに500円の飲み放題を合わせて、
それ以上の追加料金はないという。
場所は靖国通りに面した新宿駅近。
暁というお店だ。

幹事だから30分前に行くことにした。
行ってみてぎょっとした。

お店の名誉のためにあらかじめことわっておくけど、
とってもいい店だったのだ。

いい店だったのだが・・・・
問題は、こちらにあった。

お店は若い人ばかり。
下手すると、この人たち、学生さんじゃないか?

そこへ、
われわれが入る。
Catmouseは一人で待っている間、非常に居心地が悪かった。
なぜなら、catmouseの一行には会社の社長さん、博物館の館長さん、などがいる。
catmouseだけがプーのキリギリス。
いやあ、みんな来たらどんな顔をするだろう?と思うと気が気じゃなかった。

「道に迷っている」とメールがあった。
Catmouseがビルの下まで迎えに行こうかと靴をはいて、店を出ようとしたら、入り口で出くわした。
設計事務所を経営している社長が、店の人に話しかけていた。
「非常口はどこにあるのかね」
店の若いおにいちゃん(イケメンだった)が恐縮して非常口を指差した。
「あの扉は開くのかね?」
「はい、この前、消防署の点検がありました。大丈夫です」

店のつくりは土地が貴重ゆえ、非常にコンパクト。
個室の和室に上がるときに、バスケットに靴を入れて、掘りごたつ式になっている足元に入れる。
「いや、このまえ、歌舞伎町の雑居ビルで火事があったでしょう。あれもこういうようなビルだったんだよ」
設計事務所の社長がそう言えば、ガス会社で偉くなっている人が、
「あのとき、ぼくら、あそこで待機してたんだ。いや、ガスが原因じゃないかっていわれたんで。でもそうじゃなかったんでよかった」

Catmouseはひたすらちいさくなり、
「すいません、すいません。ネットで見ただけで、実際この店にくるの、今日がはじめてなんです」
小学校時代の一学期の学級副委員長だった会社経営者の奥様がなぐさめてくれた。
「こういうお店もおもしろいわよ。わたしたちも若い人になったつもりでいればいいじゃない」
しかし、経験豊富な男性陣からいろいろとコメントがはいる。
「どんな食べ物がでてくるのか?スパゲッティでおなかをふくらます類のたべものではないか?」
「日本酒の熱燗はたのまないほうがいいかもしれない。どんな酒がくるかわかったものじゃない」

しかし、食べ物、良かったです。
シーザーサラダから始まって、冷奴、刺身、牛にくのたたき、エビの中華風雨などなど。軽いものから始まって、最後は若い人むけでしょうか。山盛りの各種から揚げが出てきました。
全部で10品。

「うーん。食べ物はよかった」
「話がはじまれば。まわりは気にならなくなったし」
「ワインも、悪くはない。2ユーロくらいの味かな」
海外生活の長かったさる事業団の人が言う。
この人の渾名はジェンキンスさん。
似ているから。
「いや、、2ユーロとばかにするが、むこうでスーパーマーケットに行ったとき、地元のじいさんが、高いところにあるワインをとってくれといったんでとってやったことがあるんだ。それが2ユーロで、じいさんがいうには、これがうまいんだと。それでぼくも買った。わるくなかったよ」

最後は店のイケメンのお兄ちゃんに
「おいしかった、よかったよ」
とお礼を言った。
お礼を言ったついでに余計なことを言った人がいた。
「うん、よかった。
 火事にならなくてよかった」

そうそう、途中、急に、何の前触れもなく電気が消えた。
すると店の奥から花火を立てたケーキが一皿でてきた。
お客様の誰かが誕生日なのだ。
われわれは見ていたのでそれがわかったが・・・・・
運悪く、その時トイレに立った人がいた。
「トイレの電気はついてたの?」
と聞いたら
「いや、消えた」んだそうだ。
それはちょっとひさんだったんじゃないか。
「いや、びっくりした。なにがおこったのかと思った」

まあ、そんな感じで、これが、いままで、みなさまが企画したようなすてきな場所だったらブログの記事にもならなかったところだけれど、ブログの記事にできてよかったんじゃないでしょうか。

あ、しまった!
お料理の写真撮ってくるの忘れた!
本当、けっこう、よかったんですよ。センスも味も。