★ 32
再びうさぎさんの後を追って、
約束の森を訪れました。
植樹記念祭とは、
自分が植えた木の成長を確かめるという日。
同じ時代に生まれた人たちが
その日、集まるのです。
受付に座っていたのはあの日のきつねさん。
「きつねさん!元気だった?」
大人のわたしたちはきつねさんを取り囲み
握手をしたり。
だきしめたり。
みんなで並んで記念写真も撮りました。
きつねさんはとまどい気味。
「今日の訪問者さんはにぎやかですねえ」
約束の森の地図を手渡されました。
★ 33
たまたま出合った数人と
地図を見ながらそれぞれの木を探して歩きました。
「あった!わたしの木!」
その人の木には真っ白い花が咲いていました。
「わたし、看護婦をしているの」
じゃあね。
そのともだちと別れを告げました。
「あった!わたしの木!」
その人の木はりんごのような実をむすんでいました。
「わたしは、家庭の主婦でお母さん」
じゃあね。
そのともだちにも別れを告げました。
最後の一人になりました。
わたしの木はいったいどこかしら・・・
★ 34
やっとみつけた、わたしの木
見つけるまでちょっとこわかった。
どんな木になったのかなって。
でも、よかった!
わたしの木には、
金木犀のような小さな花がついていて、
いい香りをはなっていました。
まあまあかな。
でも、この木、わたしは好きよ!
再びうさぎさんの後を追って、
約束の森を訪れました。
植樹記念祭とは、
自分が植えた木の成長を確かめるという日。
同じ時代に生まれた人たちが
その日、集まるのです。
受付に座っていたのはあの日のきつねさん。
「きつねさん!元気だった?」
大人のわたしたちはきつねさんを取り囲み
握手をしたり。
だきしめたり。
みんなで並んで記念写真も撮りました。
きつねさんはとまどい気味。
「今日の訪問者さんはにぎやかですねえ」
約束の森の地図を手渡されました。
★ 33
たまたま出合った数人と
地図を見ながらそれぞれの木を探して歩きました。
「あった!わたしの木!」
その人の木には真っ白い花が咲いていました。
「わたし、看護婦をしているの」
じゃあね。
そのともだちと別れを告げました。
「あった!わたしの木!」
その人の木はりんごのような実をむすんでいました。
「わたしは、家庭の主婦でお母さん」
じゃあね。
そのともだちにも別れを告げました。
最後の一人になりました。
わたしの木はいったいどこかしら・・・
★ 34
やっとみつけた、わたしの木
見つけるまでちょっとこわかった。
どんな木になったのかなって。
でも、よかった!
わたしの木には、
金木犀のような小さな花がついていて、
いい香りをはなっていました。
まあまあかな。
でも、この木、わたしは好きよ!