地球も「星」の1つだが、
「星」とは、恒星・惑星・彗星・衛星などの総称ではあるが、
一般的には、太陽や地球・月以外の天体をいうことが多い、
と「大辞林」にある。
「大地」と言えば、悠久で広大なイメージだが、所詮は惑星たる
地球の表面積の、1/3の陸地の、そのまた一部分でしかない。
以前、「宇宙(2)」で、太陽から各惑星の距離の比較をしたが、
地球の大きさは太陽のほぼ1/100で、月は地球のほぼ1/4。
地球から太陽までの距離は、月までの距離の約400倍。
この絶妙な倍率の組み合わせがあって初めて「日食」という
現象が見られることとなる訳である。
ここらへんの近隣(宇宙サイズ)では、太陽というのは圧倒的な大きさである。
その太陽だが、「夏の大三角」の比較表でも見てのとおり、
どちらかというと恒星の間でも小さいほうになる。
因みに、宇宙で一番大きな星とは、観測されている限りでは
「おおいぬ座VY星」といわれており、太陽の2000倍程度、
太陽の位置に置いたとすれば、土星の軌道まで達するという。
ただ、恒星というのは、水素などが恒常的に「核融合爆発」を
しているような状態なので、地球のように、明確に宇宙と
区分するような「陸地」とか「海」とかは無い。
また、
その「陸地」も「海」も、実は地球だけのもので、他の惑星とかにはない。
地球の半径は6,400kmで、一番外側を地殻が覆っている。
地殻は、海洋の下と大陸とで異なり、「海洋地殻」の厚さは
平均6km、「大陸地殻」の厚さは平均30km(by Wiki)。
地球表面の7割は海が占めるが、「大陸地殻」は非常に厚く、
体積比では「海洋地殻」の7倍、重量比で4倍となり、地球は
よく「水惑星」と呼ばれるが、それは外面的で言われるのであって、
実は「陸惑星」というほうが実態に合っている。
四十数億年前のマグマの海に覆われた地球は、冷却するとともに
徐々に固化(結晶化)し、内部の層構造が形成されたと考えられている。
(SPring 8: http://is.gd/tylMXH )
ところで、
昨年暮れに突如、出現した「西之島の新島」だが、その中段にある
「今後の活動について」という段落の中で、
「西之島新島も将来的には必ず大きく成長すると断言することが
できる」としており、ただし「数十万年のスパンだ」、としているが、
なんと、ここ半年ほどで前からあった「西の島」の80倍以上に
なった、とのことである。
(2011/07/05 LandSat8号衛星による西之島の最新画像)
独立行政法人 海洋研究開発機構(ジャムステック)によれば、
西之島の溶岩は、成分構成が驚くほど「大陸地殻」に似ており、
なぜ海洋島弧に安山岩マグマが噴出するのかは不明とのこと。
西之島が大陸成因の鍵をにぎっているのかもしれない、ということで
数ヶ月後にはこうなる、と(半ば冗談で)作られたのが下図。
(新大陸) http://oka-jp.seesaa.net/article/392817285.html より
太平洋の新大陸と言えば、新・ムー大陸、じゃないか (^^)
しかも、これ、日本に属する(!?)
・・・・などと、暢気に構えてもおれないようで、
この新島の火山とか、イエローストーン国立公園(アメリカ)の
(地球の北極と南極が入れ替わること)に付随する現象なのでは
ないか、と指摘している。
しかも、その際に酸素が地球から流出するとみられ、
生物の大量絶滅も予想されている。
アメリカ国立科学財団(National Science Foundation)は、
イエローストーンに関して、「我々が生きている間に噴火する
可能性があるのか」と、サイトで採り上げているが、内容としては
調査研究の進行度合いや、一般的な見解が書かれているだけで、
噴火が近いとか、そういうようなことは書かれてはいない。
このあたりの姿勢は大きく評価すべきところで、
同財団では、「起こらないだろうけど基本的にはわからない」と
しており、「地質学的には、何がいつ起きることも可能だし、
何ひとつ正確に予測できることはない」としている。
我が国の研究機関や大学などのように、明日にでも大地震が
起きて、大津波でどれだけの被害が・・・などと煽りに煽って
何が何でも予算獲得 (><)のために、マスコミにも洗脳した情報を
流し、不安を与えるような特別番組を組ませるなどという姿勢とは
大きく異なっている。
かてて加えて、日本では、上記に便乗して宗教団体が信者獲得の
手段としたり、左巻き団体が訴訟とかのネタにしたりするなどの
盲動があったりする。
この国も、
もう少し健全な知識と見識を備えた社会になってもらいたいものだ。