写真は20年以上も前のものとなりました

つれづれなるまゝに日ぐらしPCに向かひて心にうつりゆくよしなしごとをそこはかとなく書きつづっていきます

疑いようがない 救いようもない

2023年12月12日 | 随想

冬が寒いのは地球が少し傾いていて(23.4度ほど)、太陽の熱がその分、北半球では少し減るからなのだが、逆に夏はその少し分だけ増えるから、暑い

みんな知っていることだ。太陽がさんさんと輝く(太陽はSunだもんなぁ)と暑く、暗澹としていれば暑くはならない。

事程左様に地球の寒暖というのは太陽の光の量で決まっており、太陽が少し活発になるだけで地球の温度はべらぼうに上がることとなる。

7万年ほど前からの毎年の気温がわかるという、水月湖(福井県:三方五湖の1つ)の「年縞」(湖水堆積物などに見られる一年ごとの縞模様)によれば、ここ数十年の気温の上昇なんてものは「ゆらぎの誤差」の範囲程度でしかなく、気温の寒暖を決定している最も大きい要因というのは、あくまでも「太陽活動」であって、人間の活動で出るCO2など微々たる要因でしかない。ちょっと人間活動を買い被りすぎというか過大評価しすぎである。

暖かい初冬の立山連峰2015年12月9日、科学新書 その2(の1)2017年3月5日、SF(Science Fiction)と、漢字と、大麻、とか2022年2月3日、など)

 

その、太陽の光を受けて輝くのが惑星なのだが、早起きは三文の徳というか、夜明け前の金星の美しさったら、ない。

金星がビーナス(愛と美の女神)という名にし負うというものだ。

 

書店にフラリと立ち寄るのはヒマなときかネタに飢えたときとかがほとんどなのだが、割とコンビニとかで「週刊新潮」をパラパラとめくることがよくある。

 

なぜ「週刊新潮」なのかというと、毎号、更紙(ざら紙印刷の最後のページに連載の高山正之氏の「変見自在という記事が気に入っているからであり、時には立ち読みで済まずに買って帰ることもしばしばである。

軽妙なタッチながら至る所に深い見識を垣間見せてくれるのだが、それらをまとめた書籍も多く出版されていて、その書籍を読み返してみたりすると、執筆当時の世相の分析が正鵠を射ていたことに改めて気づかされるという内容ばかりである。

 

そんな「週刊新潮」なのだが、「週刊新潮 2023年12月14日号」も、以下に示す内容だったので、「我が意を得たり」と小躍りしながら購入してきた次第。(リンク先ページの中ほどにある中吊り広告の図の中の右から3分の1あたりにある「中国がマレー半島に巨大運河」というテーマについては、以前、「敦賀・・・運河2014年5月18日)」や、「タイ・・・運河2015年5月21日)」のところで、【たぶん「週刊新潮」よりも】 詳しく採り上げていたので、ご参考まで。なお、「裏金1億円」なんてぇのは、あの界隈での日常茶飯事のことで特に興味が沸くことがない。こんな政治家ばかりなので日本が今の為体(ていたらく)なのだ。)

 

我が意を得ていた記事というのは、「真理子は黙る」というタイトルで、アメリカンフットボール部員の違法薬物(1948年に施行された「大麻取締法」での大麻も含まれる)所持事件で揺れている日本大学の林真理子理事長(と、無知蒙昧な日本の社会)への痛烈な皮肉で最後が結ばれている。

曰く、「日本はGHQが去った後もハリーの嘘を後生大事に押し戴く。先日はそんな大麻のせいで日大生がお縄になった。林真理子はこの不条理になぜ反論しないのか」と。

 

ハリーの嘘」というのは、公益財団法人麻薬・覚せい剤乱用防止センターの「ダメ。ゼッタイ。」の拠り所としている「マリファナを吸うと気が狂って人を殺す」などという、根も葉もない与太話のことである。こういう連中をのさばらしておくから、日本はちっともまともな社会にはなり得ないのである。

ちょっとはモノゴトを疑ってみれば、マトモな道筋は見えてくるはずなのに、言われたことをそのまま信じているからアホなままをキープしている訳だ。ガッコゥの授業とは違うんだぞ。

 

もう少し、「週刊新潮 2023年12月14日」の「変見自在」から引用してみる。

・・・・ハリーは「大麻は最も危ない麻薬」で 「依存度が高く、時空の感覚が歪み、幻覚を起こし、最後は人を殺す」と警告した。そんな事例はないが、宣伝は効いた。大麻は早々に規制対象になり、 1941年にはヘロイン並みの危険な薬物に昇格した。(禁酒法)Gメンのクビはつながった。これが終戦後すぐ、日本に持ち込まれ、マッカーサーの名で発効した。日本人は吃驚した。なぜなら麻は清浄を意味する特別の存在だからだ。大嘗祭で天皇陛下がお召しになる色服も、神社の注連縄も御幣もみな麻で作られる。日本人なら夏に吊る蚊帳の香に心の和みを覚えたものだし、何より麻の主成分カンナビノールは喘息や眼病の局方薬だった。

蒙昧な米国も HIV猖獗(しょうけつ)を極めた時期、 この成分が末期患者に生きる意欲と食欲を与える不思議を初めて学んだ。研究機関はハリーの言う依存性や禁断症状をはっきり否定する。幻覚もない。しかし日本はGHQが去った後もハリーの嘘を後生大事に押し戴く。先日はそんな大麻のせいで日大生がお縄になった。林真理子はこの不条理になぜ反論しないのか。

 

正すべきは学生ではなくて法律なのだが、・・・ったく、どうかしてるぜ。

 

コロナと「大麻(2023年8月20日)」の冒頭では、「ドイツが娯楽目的の大麻利用認める法案を閣議決定した。」と紹介していたが、大麻に限らず、日本は世界の動きについてあまりにも鈍感すぎる。

 

ブリンケン国務長官:ウクライナ戦争でアメリカ経済が潤うウィンウィンの関係・・・さすが、もうろく梅田の国務長官。「米国の代理戦争で60万人以上のウクライナ人が死亡したが、米国の兵器メーカーにとっては「ウィン・ウィン」の状況であり、「米国の雇用を生み出し」、「さらなる経済成長」をもたらし、(そのため)「我々は継続する必要がある」と述べた。・・・亡くなったウクライナ人は単なる収入源なんだ、とここまではっきり言うか?、どういう神経してんだ? まぁ、これがアメリカという国の本質でもある訳だ。

 

アラブ首長国連邦(UAE)が石油取引におけるドルの使用を正式に停止・・・この動きの重要性はいくら強調してもしすぎることはない

 

そのUAEをロシアのプーチン大統領が訪問、大歓迎を受けた。両国関係は過去最高の水準にあると表明した

ロシアのプーチン大統領のUAE訪問時と、ドイツのシュタインマイヤー大統領のカタール訪問時の「対応の差・・・・報道機関は見ないフリをいつまで続けられる?

 

サウジアラビアもアメリカと手を切り、ロシアと笑顔で歴史的な握手!・・・ロシアを敵視していたらいつの間にか世界中がロシアとくっついていて、いずれアメリカ盲従の日本も同じように切り捨てられれば、石油が世界のどこからも買えなくなるときがくる。

ガソリン価格が高騰、なんてもんじゃぁない、お金を出そうにも、ブツそのものが入ってこなくなる訳だ。

さぁどうする?