社会科塾講師☆ブログ~しゃかりき!~

元社会科塾講師が勉強方法や社会科について
書いています。

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たくさんのアクセスをありがとうございます

2015年11月28日 23時09分34秒 | メッセージ
毎日、たくさんのアクセスをありがとうございます。

久々に、日本ブログ村さんの社会科教育でout順位で一位を頂けました。みなさま、本当にありがとうございます。


ブラック塾業界シリーズは、ずっと書きたかったけれど、どうしても書こうとすると、「こんな弱音をはく間に、もっと何か、別のことをした方が良いのではないか?という罪悪感」に苛まれ、書けませんでした。


しかし、あらゆる罪悪感が、結果的に精神障害を引き起こし、自殺一歩手前、までいったことがわかった今、もう、自分を追いつめるほどの罪悪感を持たないことにしようと決心しました。

それは、今まで、あまり敵をつくらないように生きてきた自分との決別です。

もう、私を批判したい人は批判すればいいや、その行為をしないと、アナタは精神的に追い詰められるんだよね。だから、アナタが私を非難することに対して、何も言いません。
ただ、私は、アナタの思い通りにはならないかもしれません。そこだけ、は、どうかお許しくださいませ、


という決心をしました。



みんなに好かれようとすると、大きな敵はつくりませんが、信頼できる人にも出会えません。 
信頼できる人は、自分の気持ちを隠す人には、近づかないから。



あの数学至上主義上司、お金大好き先輩 、いじめ先輩、は、もう二度と会いたくないです。

でも、あの三人のおかげで、あの塾を離れる決心がつき、結果的に、今の実家の猫ちゃんや、娘、ついでに旦那、とも出会えたから、あの人達との出会いも、ある意味、人生にとっては、意味があったことなんだろうな、とは思います。


「ブラック」塾業界5 「私のがんばったこと」

2015年11月27日 16時59分27秒 | 塾について
「ブラック」塾業界の体験談その5です。


今まで四回にかけて、数学至上主義の上司との対立を書きました。

これまでの書き方だと、私は、ただただ負けている、と思われたかもしれません。

確かに、実権のある上司を倒す、とか、言うこと聞かせる、ということはできませんでしたが、私なりに、色々工夫して自分のやりたいことをしてみたり、後になって、他の人にびっくりされたことなど、を書き、それで、数学至上主義上司のお話は終わりたいと思います。

では、今回、自分をほめてあげたい三点を挙げたいと思います。

その三点は…

1 自分の作った問題や参考プリントを作り続けたこと

2 後輩イジメの連鎖を断ち切ったこと

3 その上司の配下にいたときに辞めず、ちゃんと、いつ、辞めるか?を決めて、そこまで貫いたこと


の三点です。

ではでは、詳しく書きますね♪


1 自分で作成物を作り続けたこと


以前の記事で、その塾は、レギュラー授業に社会科の授業がなく、定期テスト前の二週間だけ、授業、という形でした。
そのため、他の教科と違い、テキストというものが存在せず、テスト前に解かせる問題集、しかも、あらゆる中学で出た過去問を再編成しただけの問題集だったため、問題を解かせながら解説して理解させる、覚えさせる、という系統の問題集でもありません。

これは、生徒の自主勉強用テスト直前の追い込みのときの授業用、という形。
実際に、他の教科では、そういう形で使ってました。


でも、社会は、レギュラー授業がないから、生徒さんと私の共通知識が何で、共通でないものは何か?もわからず、突然、解かせ、終わりなんです。
診察しずに、突然、薬だけ出す病院、みたいなものです。


でも、他の社会科の教師の中には、通常授業しなくてよいから、授業構成を考えなくて楽、授業中に生徒に問題を解かせて、質問に答えるだけで楽、と思っている人もいました。

でも、私はそれはイヤでした。

私は、生徒に、社会の楽しさを伝えたい!まじめに、正統な勉強をした上で点数を取る喜びを感じさせてあげたい!と思ってました。
でも、そんな、私を数学至上主義上司は軽蔑していました。


問題集もない、解説しようにもテキストもない。


それで、私がとった行動は、塾の問題集(定期テスト過去問集)をベースに、補助的に、覚えさせるための問題プリント、解説するための解説プリントを作りました。
当時は、小4の国語、小学生5、6年の私立中学受験用の社会、の授業をやりつつ、公立中の3学年をやっていたので、本当に寝る暇もありませんでした。
しかも、中学社会は、数学とは違い、学校ごとに、歴史、地理のどちらから始めてもいいうえに範囲もある程度自由に設定できました。
数校の中学から生徒さんは集まるので、ときには、一学年で三種類のプリント作成になることも…。

そして、渡したプリントは、生徒さんに概ね好評でした。
数学至上主義上司が好きで塾に通っていた中3の生徒さんを除けば、です。

しかし、中3の子が、少しでも私のプリントに対して不満を漏らしたら最期、上司は怒り狂います。

そして、「おまえなんか、が、プリントつくるな!そんなもん、何の役にたたん!」と。

どうしても、補助教材として、必要だ、と言うと、
「おまえなんか、でなく、ベテランの先生のプリントをもらえ!!」と。


もらえるもんなら、もらいますよ。

でも、社会科の先輩たちに聞いても、自主プリントはない、と言われました。

そこで、私は、考えました。

「上司は、一度も、私の作ったプリントを見ているわけではない。…、ならば、私が作った、ということにしなきゃいいじゃん!」と。


それで、ベテランの先生に、私のプリントを渡し、それを皆に活用できるよう、共有フォルダーに入れてもらいました。
そして、誰か作ったか?は、上司に言わず、ベテランの先生経由のプリント、と言ってみました。

そうしたら、上司は、「このプリント、素晴らしいな。」と言うんです。


そのとき、「この人って、生きた年数でしか人を評価できない人なんだなぁ」とつくづく思いました。

それからは、自分がつくったもの、と、ばれないよう、手書きプリントはやめ、オールパソコン、で、いかにも、社会のベテラン先生がつくったような装丁にしました。


実は、ひっそり、とある文字だけフォントを、塾の指定しているものと変えて、と、自己主張してみたり、はしてましたが(笑)。イラストも、どっかのイラスト集からとってきたようなフリして、全部、自分で描いたり。まさか、寝殿造まで、私が描いた、とは、誰も思うまい、と。

とりあえず、二年間は、それでやり過ごしました。


私という人物が作ったとわからなきゃ、上司は文句言わないから、私は、こっそり、プリント作りを楽しめました。



2 後輩いじめの連鎖を断ち切ったこと


数学至上主義上司は、とにかく、他人の人格や努力を常に否定する人でした。
文系の先生や、年下の先生なんて、人間と見なしませんでした。よっぽど、その上司に、うまく媚びを売る人や、その上司よりもベテランの先生でなければ。


それて、私が入る前も、どうも、上司によるストレスで、新人をいじめる先輩、が多いようでした。


私の場合、一人の先輩は私に優しくしてくれましたが、もう一人の先輩の、私への態度がきつかったです。

たまたま、生徒への挨拶で、先輩と声がかぶっただけで、「僕に対して失礼だ!」と怒り狂ったり。
以前の記事で書いたように、自分が遅刻しまくったせいで、鍵当番を外され、私が新人なのに鍵当番になったとき、たまたま、自分が早起きしただけなのに、それで、勝手に校舎に来て、開いてないから、私に怒り狂ったり。そのせいで、私は、出勤時間は2時からのはずなのに、朝の九時半には、校舎にいなきゃいけないハメになったんですよね。


他にも、その先輩には、色々とひどいことを言われました。

私は、ひたすら、耐え、でも、その人のように、イライラを他人、ましてや、後輩にはしたくないから、我慢しまくりました。

そして、後輩とは、仲良くできました。

一人の後輩さんには、「セザールさん、だけですよ。この校舎で、私を一人前の人間として接してくれるのは」と言ってくれた後輩さんも。



あの、いじめた先輩は、違う校舎に移ってから、数学至上主義上司の圧迫から解放されて精神状態が正常に戻ったようですが、そのときに、他の同僚に、「あのとき、セザールさんには悪いことしたなぁ。」とつぶやいたそうです。(人づてで、聞いた話なので、本当かはわからないですが。)
飲み会でも、妙になれなれしく話しかけてこられたときがあったので、びっくりしたことも。あのとき、謝りたかったのかなぁ。


でも、どんな理由があろうと、イライラを自分より弱い立場にある人にぶつけてはならないと思います。

今は、自分が圧迫されてないから、私にも優しく接することができるんでしょうが、また、同じように圧迫される状況下に陥ったら、どうせ、私をいじめるんでしょ?と私は、思ってしまって、一回ひどい目にあったら、その人には心を許すことはありません。表面的には仲良くしますが。

だって、私は、同じように圧迫されても、新人や後輩をいじめなかったんですからね。その分、身体的なダウンで入院するハメになりましたので、私の行動が良いかは不明ですが…。

(ただ、私は、イライラしても弱い立場にあるものをいじめない!という自負が、育児のときに揺らいでしまい、それが、強迫性障害を引き起こす要因の1つになってしまいますが…。イライラして、娘にキツく当たることがあり、それで落ち込み…、という形。)



3 数学至上主義上司の配下のときに、辞めなかったこと



私は、実父との確執のため、大学時代まで、男性嫌いでした。
「就職した塾でキャリアをつけて、いずれは、塾を開くんだ!結婚しないから、その分のお金を塾の開業資金にまわすんだ!」
と思ってました。

しかし、実際に塾で講師をしていると、自分は「お母さんの視点で物事考えられない」と感じました。

別にお母さん経験者なら、良い塾講師になれないわけではないんですが、人の価値観や行動力を理解して、初めて自分らしい教育論を述べられるタイプの私には、「お母さん」の気持ちを理解したくてしょうがなくなりました。


それで、「旦那はともかく、子供はほしい!」と思いました。


それから、2で話した、いじめ先輩が、他の同僚からもかなり嫌われていて、他の人は、みんな私をなぐさめるために、色々言ってくれるんですが、その中で、「だから、あの人は彼女ができないのよ」と言うなぐさめをしてくれる人がいました。


その人は、私をはげますつもりで言ったのでしょうが、私としては、「少しでも落ち度があるときに恋人がいないと、それも指摘されるのか。逆に、恋人がいれば、少し変なところがあっても、他人は、あの人も良いところがあるのだろう、と錯覚するかも?」と思いました。


それで、「人生で一度くらい、彼氏という存在がいてもいいよなー。」と思い、たまたま、友達が合コンするというので参加。そして、今の旦那に出会いました。

その頃に、過労で入院し、上司や先輩からは、「どんだけ迷惑かければ気が済むんだ!!謝れ!」という言葉。
それで、「ここで働いていたら、死ぬ」と本気で思いました。

でも、負けて退職なんて嫌だ。そういうプライドだけは、残っていました。
また、結婚退職、というのも、嫌だ!という気持ちもありました。

それで、あと一年は、続け、きちんと、受験生の子が入試を終え、正規の時期に退職しよう、と思いました。(その校舎を去るのが転勤か退職の違い、になる形)


それで、もう一年 頑張り、その塾を退職。
幸い、最後の一年は校舎が変わり、数学至上主義上司も、いじめ先輩とも離れられたので、それなりに、楽しい生活にはなりましたが、そこでも、上司とは対立しました。その上司は、無責任ナルシスト上司、だったのですが、まあ、それにつては後日お話しようかな、と思います。
最後の一年は、生徒さんとは、楽しく過ごせることが多く、幸せな一年ではありました。


それで、最後に、上層部の人に、ご挨拶に伺ったところ、「いやー、あの上司さん(数学至上主義上司)の校舎で、辞めなかった女性は、歴代で君だけだよ。」と言われました。
その方は、ほめ言葉でおっしゃったのだろうし、私も、それについては、それなりに誇りに思ってます。
「なんだかんだで、強いな、私」と。

ただ、1つ思うのは、その上司の下の女性は辞めるとわかっていて、私をそこにやったというのは、私を辞めさせる気、使い捨て、と思っていたんですよね?
という憶測をしてしまいますが…。
女性の人材の墓場なんですね、その校舎。でも、その上司は、右京さん(ドラマ「相棒」)とは違い、全然、正義感のかけらもありませんでしたが。(ドラマ「相棒」での舞台、特命係は、人材の墓場と呼ばれており、亀山さんが配属されるまでは、次々に辞めていった、という設定。)

私が、その数学至上主義上司の配下て、入院しつつも、他の人のように精神的におかしくなったり、逃げるような形で辞めたり、上司
を困らせようと、入試中に突然辞めるという生徒さんに対して失礼極まりない行為をしなかったのは、たぶん、ひとえに、「勉強」と「社会」を愛してやまず、また、自分の教育論には自信があったから、そして、なぜか当時、一途に私に惚れてくれた保護者さんと生徒さんたち(先生として、という意味)がいてくれたからです。あのときの、保護者さんと生徒さん、ありがとうございます。
今、みなさん、元気かなぁ?



今回は、以上です。

今回で、数学至上主義上司のことは一旦終了です。

次回は、二番目の配属先でのトラブルについて、お話しようと思います。

「世界史日本史魔法少女ヒストリーナ」第3回

2015年11月25日 14時42分20秒 | 「世界史日本史魔法少女」 マンガ

最近は、ケータイから、「ブラック」塾業界シリーズという、暗いお話ばかりをアップしていましたが、

今日は久々にPCを開くことができたので、明るい?ものをば、と思いまして。

 

ずっと、更新する、と言って、そのままになっていた、同人活動で発表した作品のアップです。

こちらは、2015年5月に出した内容です。

 

 

 

「世界史日本史魔法少女ヒストリーナ」第3回

 

同時代史をテーマにしたコメデイまんがの第3話です。

今回は、室町時代&大航海時代です。

 

また、愛知県の公立高校の一般試験制度をモチーフにした内容も含まれています。

5教科は学力的にはトップレベルだけれど、実技4教科が苦手な場合、受験校はどうなる?

というのがわかります。

 

 


「ブラック」塾業界体験談4 「許せない、生徒指導と受験指導」

2015年11月23日 17時31分37秒 | 塾について
前回に引き続き、「ブラック」塾業界の体験談です。

前回三回に分けて、数学至上主義の上司との対立を書きました。
前回までは、その上司が、私に対して行った、許せないことを書きましたが、実は、それについては、「まあ、価値観の違いもあるし…」と許せる部分もありました。


しかし、どうしても、どんな理由があろうと、許せないことが2つあるんです。

それは、その上司が生徒さんにしたこと、言ったことです。


一つは、授業指導について。

授業を生徒全員に聞いてもらうには、どうすればいいか?という話が出たとき、その上司のお気に入りの講師が、「一人、生意気な生徒をつるし上げれば良い。そうすれば、みんな、自分もそうなりたくないから、大人しくなる。」ということを言って、その上司は大賛美!!!
しかも、そのつるし上げる生徒さんの例を出したのですが、「生意気だけど、絶対に反論を言わない子供」ばかりだったのです。

つまり、それって、先生のうさばらしに最適な子供ってことですよね?弱いと思っている人間をいじめる、そういうことですよね?
先生が、率先して、いじめをするってことになりますよね?



また、「恐怖」による生徒の締め付けは、結果的に、何も生み出しません。生み出すとしても、それは、負のものばかり。「気に入らなきゃ、他人に当たればよい」と多くの子供は思うでしょう。そして、先生に吊し上げられた生徒さんを、他の生徒さんも馬鹿にし、最悪、いじめや迫害につながります。


怒ることは大切です。

しかし、それは、あくまで、やってはいけない行為をしたことに対して怒るべきであり、特定の人物にナンクセをつけて攻撃するものではありません。


どうしても、それが私は許せませんでした。


もう一つは受験指導について。
その塾では、トップ校に合格者を出すと、その合格者の人数に応じて、特別ボーナスが出る仕組みになってました。
元々の目的は、トップ校合格までは、講師側も大変な努力が必要なため、その努力を最後まで諦めずにしてもらうため、なのでしょう。

しかし、私の勤めていた校舎の一人が、お金が大好きでしょうがない人で、一人でも多く、トップ校に受からせたいと思ってました。
そのとき、トップ校に受かる可能性にある生徒さんの何人かが、トップ校を受けずに、他の学校を受けることにしているときがあります。
私がその生徒さんと面談したとき、その生徒さんは、人間関係の問題や、家族が先祖代々昔から、○○校出身なので、学園祭に行って、気に入ったから、女子校、男子校は嫌で共学がよい、などの様々な理由で、そのトップ校を受けないことがあります。

本人たちが第一志望にしたところも、十分トップ校なところがほとんどなのですが、塾講師にボーナスが支払われる対象の学校ではないときが、問題がおきるのです。

でも、私は、その生徒さんたちの理由が最もだと思ったし、その生徒さんたち
の性格も考慮した上で、その生徒さんの希望した学校を受けることを同意し、それで面談は終わることもあります。

その生徒さんの多くは、人一倍、他人に気を使う子で、マイペースに勉強する、大人しい生徒さんでした。
私が同意したことで、ホッとした顔で生徒さんは、帰って行くときも。


しかし、講師室に戻ったら、あの上司と、お金大好き先輩が、プンプンに怒っていることが、ほとんど。

上司たちは、監視カメラで、私の面談を見ていて、それについて怒っていました。

彼らの言い分は、
「◎◎高校に、受かるレベルの子供が、わざわざ違うレベルのところを受けると言うのを同意するのは、先生のすべきことではない!!あの子供は、受かる自信がないから、そう言って、先生に、そんなことはないから、トップ校の◎◎校を受けろ!と後押しして欲しかったんだよ!彼(彼女)の幸せは、トップ校の◎◎に受かることなんだから!!」
と、怒るんです。

それで、私は、
「普通はそうです。
でも、あの子は、一番仲のよかった、年上の、ある人が、◎◎校に落ちた。だから、その人との仲を壊したくないから、◎◎校じゃなく、○○校にしたんです。あの子が調子悪いときは、○○校の合格レベルの偏差値より下回ることだってありますので、べつに○○校に入っても、その子の学力レベルに大きさ差はないはずです。」
など、とその都度、反論。実際に、偏差値としては、3から5くらいの違いです。


しかし、上司は怒り狂います。
「その落ちた人だって、自分の成し遂げられないことをしてもらいたいはずだ!!お前は、なんて、ダメな講師なんだ!!」

の一点張り!!


共学校でないとイヤだ、という生徒には、「どうせ恋愛したいんだろ!高校生までは恋愛したら、将来のためにならん!」とか。

ただ、先祖代々の理由は、上司はスルー。
年上の人、とくに、親にはひたすら従うのが素晴らしい子供、と思いこんでいる人でしたから。


お金大好き先輩は、ただただ、お金のもらえる学校をその生徒に受けてほしい、という、気持ちだったのでしょう。

なので、その先輩だけなら、「その子の気持ちを尊重した受験をしたら、その子が他の生徒さんたちに、この塾はいいよ!と言ってくれて、塾生が来年増えるかも?そうしたら、そちらの方でボーナス出るから、そちらにしませんか?」と、持ちかけることもできたでしょう。

しかし、上司は違います。
「トップ校に入れなきゃ、人生まっくら」
「数学できなきゃ、人ではない」
「学力さえよければ、皆、自分を愛してくれる」

と信じて疑わない人です。

これが正しいと信じている人に何を言っても通じない。
  

結局、上司は「おまえなんかに、あの子の面談をさせたのが、そもそもの間違いだった!!明日、オレがもう一度、面談やりなおす!」
と強行手段に出ました。

 

上司との面談の際、その子たちや保護者の方は、「先生が、そこまでオススメするのなら、私、そこを受けます」と言い、受験することがほとんど。

その子たちの中には、自分の気持ちより他人の気持ちを優先する子もいます。
その子が、初めて、自分の気持ちを優先させた受験校選択が、いとも簡単に、上司につぶされてしまったのです。



そして、受験の結果。

受かる子供もいれば、落ちる子供もいる。

しかし、落ちた子供に対して、上司が言った言葉がどうしても許せないんです。





自分のすすめた学校に落ちてしまった生徒さんたちに対して、上司は反省したり、落ち込んだりするかと思ったら、なんと、受験結果を伝えに来た、その生徒に、なんと説教をすることもあったのです!!

たとえば、
「おまえには、やる気が足りなかった!ほら、一緒に◎◎校を受験して受かった、Aくんを考えろ!彼は、どんなときでも挫けず、ずっと前しか見ずに進んだだろう!お前も、Aくんのように、ならなきゃいけない!」と。
さすがに、言い方は、優しめでしたが…。

また、社会が苦手な子供のときは、「社会の先生のせいだ」と、私の落ち度にしているときも…。


落ちて、泣いてしまいまった生徒さんに対し、
「そうやって、泣くから、落ちるんだよ。もう、二度と泣かずに、がんばりなさい。」
と。

多くの、その子は、「わかりました」と、その場をおさめることを優先して、「大変お世話になったのに、先生のご希望に添えなくて、すみませんでした」と言って去っていきました。



私は、その瞬間、すぐに、その子たちに駆け寄ればよかった。「あなたのことを守ってあげられなくてごめん」とか「あなたの最初の決断は間違ってなかったの。人のために無理して受験したから落ちたの。悪いのは、アナタでなく、アナタの気持ちを無視した上司!!
もう、あなたは、自分の決断を信じて!たとえ、その決断を、他人が違う!と言ってきても!」と言えばよかった。


でも、そのころには、あの上司にたてついたら、また、終電逃しの説教!もう寝ていたい…疲れ切っていた私…。
いまでも、その子に対しては、申し訳ない気持ちでいっぱい です。

その子たちは、もう大人になっですが、どうか、自分に自信のない大人になっていないことを願うばかりです。


私の面談が合っていたかは、わかりません。

しかし、少なくとも、上司の、あの生徒さんたちが落ちたときに言った言葉は、明らかにいけないものたと思います。



生徒さんは、受験だけが人生ではありません。
人間関係は、永遠に続くし、受験でこじれたくない人間関係だってあります。

私も、実は高校受験のとき、もう一つ、上の偏差値の高校を受けることは可能ではありました。でも、その高校を志望している人の中に、小学生のときのいじめの裏をひいていた人物、そして、裏切った、元親友だった人間がいました。
なので、もうあの人たちとは関わりたくないので、違う高校を受験しました。

結果的に、その高校で出会った友人たちは、今でも仲良しだし、大学も、その高校では、学力レベルがその高校内で真ん中よりは上位にいる人くらいのレベルの大学だったので、べつに、とくに、大学選びでは苦労しませんでした。


だから、何も、学力が一番上の学校に行けば幸せとは限らないな、と思います。



今回は以上です。



「ブラック」塾業界体験談3  「数学と社会の違い」

2015年11月20日 19時24分26秒 | 塾について
毎日、たくさんのアクセスありがとうございます。

前回の、もしかして「ブラック」だったかも?シリーズで、数学講師の上司との対立を書きましたが、今回は、その続きをば。


私が入った塾は、元々、社会科軽視の傾向はあるところでしたが、さらに、私が配属された校舎の上司は、社会科軽視どころか蔑視で、それで二年間すごく苦しかったです。


数学という科目は、私自身は好きです。
内容によって出来るムラがあるため、理系に進むのは止めましたが、分野によっては、かなり得意だったりします。
現に、家庭教師や塾バイトでは、数学も教えていましたが、他の科目と比べて抜群に大変だ、ということはありませんでした。どの科目も、大変なところ、難しいところがあります。

また、実父は大学の専攻が数学で、実母は大学の専攻は英文学、でしたが、数学専攻者の実父より実母が劣っているとは、思えません。

数学という科目は、私も好きだし、教える難しさ、も知っていますが、今回は、数学信仰者の上司の言った社会科についての言葉に反論したことを書きたいと思います。


1 「社会科なんて暗記科目」
→数学よりは、暗記すべき用語は多いとは、思います。
しかし、数学だって、公式を覚えない限り、解けないですよね?その際に、公式を理解しないと覚えられないですよね?
社会だって、一緒です。理解してなきゃ覚えられないのです。
だから、ちゃんと、理解させるために授業をレギュラーでさせてください。


2 「家に帰ったら寝るだけだろ!」

新人は、使うテキストを事前勉強しなきゃいけないので、家に帰ったら、ひたすら勉強です。
また、数学は、「解き方」を教えるのが中心ですが、社会は、どのように話をもっていくか?で、かなり授業の雰囲気がかわります。
数学は数学の授業計画の大変さがあるのはわかってますが、社会がとりわけ、数学より簡単に授業を行えるわけではありません。

3 「ダジャレとか言って、場をもりあげろ!」

あなたは、ほとんど、お笑い番組や、アニメや漫画、ドラマを見ない人でしたよね?それで、笑いの本質を知っているのですか?
ダジャレは、うまくツボにハマれば笑いはとれますが、ダジャレで社会の面白さの本質は生徒に伝わりません。


5 「定期テストは、過去の問題を解かせて、覚えさせれば良い」

数学のように、形式された問題が他教科に比べて多い科目なら、それも良いでしょう。
しかし、社会は、パターンも様々で、ちゃんと用語を理解していれば解けるのに、問題形式とその答えの丸暗記では、高得点取れません。
また、数学は一年経っても二年経ってもかわらない科目ですが、社会の時事問題は違います。毎年、変わります!!

4 「数学できなきゃ、入試は成功しない」

→高校受験なら、5教科の合計で決まります。つまり、数学は、他の科目同様、全体の五分の一、の配分です。また、文系科目が3つなので、理系科目より文系科目で点数取ったほうが、合計は高くなりますよね?

中学受験だと、文系、理系科目の割合は半々なので、多少、算数は大切な割合が高くはなるでしょう。でも、入試半年前に算数ができない子は、たぶん、算数は苦手なままなので、その時期は算数にやっきにならないで、社会などで点数とらせるように生徒を、「算数できなきゃ人ではない」の呪縛からといてくれませんか?



今回は、以上です。

算数、数学の教師の方々が悪いと言っているわけではないです。
ただ、あのとき、数学至上主義の上司と対立していたけれど、どうしても、自分に自信がないために、言葉にできなかったことを、今更ながらですが、ここで述べさせて頂きました。


さすがに、ずっと、数学至上主義の上司に関してのことばかりなので、あと一回、その上司のことをお話して、その上司のことは終わろう、と思います。


注意 すべての塾、数学講師を悪く言っているわけではありません。

「ブラック」塾業界体験談2 「社会科迫害する上司」

2015年11月17日 18時23分10秒 | 塾について
今思うと、この塾&社員は「ブラック」だったかも?シリーズ第二弾です。
 
前回は、労働賃金と労働時間のお話をしました。
今回も、同じ塾&上司、で、「あれ?今から思うとおかしいよね」と思うことを書きたいと思います。


私が新卒として入ったとき、その塾では、中学生の授業で社会科がありませんでした。(入社してから、その事実が判明。)
その理由は、「社会は、暗記科目で、定期テスト前に重点的に勉強させた方が良い」とのことでした。


この理由、わからなくはないんです。
実際に、私が中学生のとき、自主勉強では、ふだんは、数学と英語、国語の予習、復習をし、テスト前一週間前までは、この三教科を勉強、そして、テスト週間になって、理科と社会の勉強にとりかかってたから。
確かに、予習しないと、なかなか成績のあがらない、数学、英語、国語に時間を割くのは大切なんです。


しかし、その前提にあるのは、数学、英語、国語の3教科をテスト週間前に、ほぼ勉強を終わらせて、基本問題は確実に解けるようにしておくことです。

しかし、その塾は、「社会はテスト前に集中的に勉強するもの」ということだけが一人歩きし、その前提は忘れられていました。


そのため、結局、「数学以外は勉強するに値しない科目」だと思っている上司は、テスト週間になっても、「数学がまだ出来ていない生徒がいるから、社会の授業する時間も数学の時間にする!」と強制的に、社会の時間を奪いました。


それなのに、生徒、とくに、数学が得意な生徒とか、先生のお気に入りの生徒が、「今回、社会ができなかった」なんて、つぶやいたものなら、その瞬間から、上司の、終電のがしの説教が始まり、しまいには、「おまえのせいで、社会ができなくて、それで、その生徒が他の塾にうつったら、おまえの責任だ!」と、また、新人の私を殺しにかかる言葉を浴びせるのです。

でも、少ない授業数で、説明していたら足りないし、かといって、問題演習だけなら、私という人間がいなくても成り立つわけで。
上司の言い分はともかく、社会科講師として、せめて、「社会を勉強してよかった」と生徒に思ってもらいたい、という想いがあり、なんとか、できないか?を考えました。

しかし、他の教科は通常授業もあるため、ポイントをまとめてあるテキストはありましたが、社会科はそれがなく、ただただ、いろんな中学で出題された定期テストの過去問集しかありませんでした。
コピーするにも、その校舎では20部以上刷れない制度だったため、コピーにも限界がありました。(大量コピーは、本部に行かないといけなく、しかも、本部にコピーに行くのは勤務時間外じゃないといけなくて、前回述べたように、私は、勤務時間の四時間前の10時には行かなきゃいけなかったので、本部の開いている時間にはなかなか行けないのです。しかも、コピー機も少ないため、並ばなきゃいけません。)
また、コンビニのコピー機などだと、外部に情報が漏れる恐れがあるから、できません。市販の参考書も、コピーして何百人に配るのは、法律上どうか?と思い、できません。

このような状況下、どうしたかというと、とりあえず、自分でまとめノートをつくり、それを、家の複合機で印刷し、それを使って、説明し、よく出る問題を解かす、という形にしました。

それで、ほとんどの生徒さんは、なんとか満足してくれました。
しかし、一部、数学の上司の信奉者の生徒さんが、「社会科は覚える科目なのに、あの先生、覚えさせてくれないの。説明ばっか!」と上司に言うものだから、もう、また終電のがしの説教!

さすがに、睡眠を確保したいし、毎日のように説教は辛いので、まとめノートをやめ、上司の喜ぶような、用語暗記プリントを作ることにしました。

たとえば、「次の宗派を開いた人物を書け」、で、その後、逆バージョンで「次の人物が開いた宗派を書け」など。
それで、生徒さんからのクレームも減り、上司の説教は相変わらず減りはしませんでしたが、とりあえず、「おまえのせいで…」という言葉は若干減りました。


でも、自分の睡眠の確保のために、自分が嫌う、「丸暗記」の社会、をしなきゃいけないのが、悔しくて悔しくて。
でも、どうしても、四時間の睡眠は欲しかった…。終電で帰りたかった。夜道を歩くのは嫌だった自分がいました。



幸いなことに、その数学信奉者の子は、中3の子ばかりだったので、次の年からは、「丸暗記」でなく「理解」を中心とした社会科の授業ができるようになりました。今から思うと、あのときの中2の子たちには、すごく感謝です。



また、今、このブログで連載中の「歴史模擬授業」や、同人誌「世界史日本史魔法少女ヒストリーナ」は、その新人時代のうらみつらみを発散したような作品になってます。
「私がやりたかったのは、こんな社会の授業だ!」という主張がしたくてしょうがないんです。


今、思うと、あの数学の上司は、良いところもあったとは思いますが、その良いところさえ嫌悪感を抱くほど、私はすべてを否定されたので、どうしても許せないんですよね。
次回は、今回の内容の続きで、社会科プリントでおきた問題、です。


ご注意  これはあくまで、私の体験した塾のお話で、すべての塾に当てはまるわけではありません。

毎日、たくさんのアクセスありがとうございます

2015年11月17日 09時25分57秒 | 近況報告
毎日、たくさんのアクセスをありがとうございます。


最近は、風邪をひいたり、色々忙しかったり、で、なかなか定期的に更新できませんが、最低一週間に一回は、更新できるよう、がんばりたいです。

前回の、ブラック塾講師についての話も定期的に更新していきたいです。

もう、あの頃から10年も経ち、また、最後に受け持った受験生たちも、もう成人を迎えました。

この10年は、就職に、退職に、結婚に、流産に、出産に、育児に、そして、強迫性障害の発症、自分が境界線パーソナリティ障害だと判明、同人活動開始、など、めまぐるしく環境や人間関係が変わり、大変な10年間でした。
この10年で、自分が決めたこと、が、これからの人生の基礎となると思います。
大学生のときは、「一生結婚しず、塾講師として生きる」つもりでしたが、どうしても、「子供」がほしくて、嫌いな「恋愛」もがんばり、大好きな塾講師を辞めました。


でも、未だに、なんだかんだで、塾講師関係の同人活動したり、ブログを書いたりしているし、自分の塾を開く野望は捨ててません。
子供も本当は二人欲しかったけど、色んな理由から一人だけに決めました。
 
大学生のときの夢から、少しそれただけで、まったく、その夢の形が多少変化しただけかな?と思います。



ではでは、また、ブログの更新がんばりますね。

「ブラック」塾業界体験談1  勤務時間

2015年11月10日 19時02分18秒 | 塾について
さて、不定期で、私の塾講師時代のお話を書いていこうかな?と思います。

本来は、パソコン上で、と思ったのですが、なかなかパソコンを開けない日が多いもので。

時系列を中心とした、私の約10年の塾講師時代の思い出は、パソコンを定期的に開くことができるようになったら書く予定で、スマホでアップするのは、塾講師をしていて、今考えると、「ブラック」だったかも?あの講師が言っていたことはおかしかったかも?と思えることを色々と、不定期に書いていこうと思います。


第一回目は、「賃金」のこと。


正社員として働いていた塾のことです。

勤務時間は、昼の2時から夜の10時まで、でした。

残業代は出るところでしたが、入社1~2年目の上司は、夜11時を過ぎると、先にタイムカードを強制的に押させ、そのあとも、深夜12時過ぎまで仕事させました。

上司曰わく、「夜中まで仕事をしていると、社長が心配されるので、社長に余計な心配をかけないように」とのことでした。
これは、本気でその上司は思っていました。
彼からすると、社長は神様で、その他の人はどうでもよく、部下は、人間ではありませんでした。

でも、それでも部下である私たちが従わざるおえなかったのは、タイムカードを押してでも、残業しなければ、通常業務ができなかったからです。
ただ働きさせられる方が、残業禁止されることの方より、よっぽど深刻だったから。
それだけ、慢性的な人手不足だったのです。

また、夜中まで働いているから、朝は遅くても大丈夫、ということにはなりません。

昼2時からの勤務となっていますが、私の働いている校舎は、遅くても昼の12時には校舎に入ってなきゃいけなく、こちらは、常にただ働きです。残業代はあるけど、早期出勤代はないですから。
また、わたしは、新人だったにもかかわらず、鍵の係の先輩が、毎回寝坊するから、という理由で、私が鍵係りで、その寝坊先輩が、がんばって起きたのに鍵が開いてなかった(注意:午前11時という、出勤義務時間の三時間前で、とくに、事前に早く出勤するという連絡もナシ)ことがあり、それで、かなり叱られ、上司にも「万が一、生徒さんの保護者の方が来られて、開いてなかったために、他の塾にうつったら、おまえのせいだ!」と説教され、もう、それが怖くては、わたしは、いつも、朝の9時半出勤(昼の2時まではただ働き)、夜は、上司の機嫌次第で、残業一時間の夜11時退社、通常は12時半退社、ひどいときは夜中の1時半退社、でした。
私の帰る交通機関の終電は11時半だったので、大半は終電を逃し、かといって、車通勤は禁止だったので、自転車で行き帰り、だめなときは、真夜中に何時間もかけて歩いて帰りました。

途中で、怖い人に会ったときは、能楽の謡い(お経みたいに聞こえる歌い方をするもの)を謡いながら、おかしい人のフリをしながら帰りました。または、幽霊のフリをしながら歩いたり。
とにかく、夜中でも車の通りがあるところだったので助かりました。


結局、それ以外の心労もたたり、かなりの無理な労働条件だったため、入社二年目の冬に、突然、地下鉄のトイレの前で倒れて、過労で入院しました。
そのときに、上司に連絡したときの最初の言葉が、「迷惑をどれだけかければいいんだ、おまえは!」というような内容でした。
それで、私は、もうこの塾に一生を捧げるのはやめよう、とやっと、決意できました。

どうして、過労で入院するまで、このような悪条件でも勤務を続けたか?というと、ひとえに、「生徒さんと、その保護者の方々のため」という呪文に縛られていたから。

「生徒さんだって、志望校合格のために、遊ぶのを我慢してがんばってるんだから…」とか、「まだ新人なんだから、寝る間も惜しんでがんばらないと、良い先生にはなれない!」と、うう、呪いの呪文にとらわれていました。

この2つ、一見正しいんです。言葉だけとれば、正しいです。

でも、条件付きなんです!
生徒さんは、受験期の一年のみの我慢でがんばる、長いスパンで見ても大学受験期まで、というので、期間は限定される。
新人なんだから、寝る間も惜しんで、教材研究や教育研究、なら良いんです。その時間に、上司の論理の破綻した説教をうけたり、まったくもって事務のできない先輩のかわりに事務の中心をせおってやる、というのは、新人の時間に含まれません。事務ができず、遅刻もし、保護者間でトラブルをおこしまくった先輩と一緒に私まで上司に説教されるきっかけをつくる先輩と、同等の賃金である、のは、今になるとおかしいな、と思います。
発達障害、精神障害に詳しくなった今になって、思えば、説教上司は…、あの先輩は…、と予測でき、私もその人とうまく仕事ができた、と思います。

でも、当時は、そうでなかった。


また、もう少し考えれば、一番の優先順位って、「塾講師が正常な判断ができる状態に保って授業と受験指導ができる」ことだと思います。それには、適度な休息と、自尊心、が必要で、朝から晩まで働かせ、常に自尊心を奪うような暴言を浴びせられ続けたら、どんな講師だってダメになってしまいます。

私は、まだ、身体のほうに支障がきたから良かったけど、精神的に疲れた人もいて、あるとき、突然、家から出られなくなった人もいたのです。

今、考えれば、すっごく、ブラックだった上司と先輩。

私が唯一恵まれてたのは、同じ校舎で同期入社だった(実際には、相手の方が年上で、中途入社だった人)と仲良く話せたこと、社会科の先生とは全然トラブルなく、むしろ、社会科の先輩たちは、私の力を評価してくれたことでした。
それがなければ、わたしは、たぶん、うつ病になってたかもしれないです。



今回は以上です。

今は、塾業界も、ここまで、ブラックじゃないと思います、というか、思いたいです。


注意:こちらは、私が体験した塾のことであるうえに、担当校舎次第で、内容が異なりますので、塾そのものが、どこもかしこも悪いわけではありません。

風邪から回復!

2015年11月10日 16時42分38秒 | 近況報告
毎日、たくさんのアクセスをありがとうございます。

娘の中耳炎も、私の風邪も、なんとか、治ってきました。

昨日、やっと、パソコンを触ることができるレベルに体力が回復したので、やっと、「歴史模擬授業」の同人誌作りや、ブログが再開できそうです。

ではでは、これからも、がんばります!

子育てセミナーで不思議に思うこと

2015年11月04日 16時38分02秒 | 教育者としてのつぶやき
この前、娘の関係で、子育てセミナーみたいなところに参加しましたが、やはり、私は、マイノリティー(少数派)なんだなぁ、と感じました。

子育てセミナーの講師さん、話はわかりやすいですが、とにかくハイテンション。
そして、「こうしなきゃ、子供は育たない」とか、「お子さんの将来を握っているのはお母さんの努力次第」など、お母さんへの責任を重視するような発言をされる方でした。

確かに、子育ての中で、お母さんの役割は大きいです。しかし、お父さんが子育ての邪魔をしたりしても、それまでお母さんの責任にされる風潮があります。

私の場合は、自分の父親が本当に育児放棄どころか家族放棄だったのに、それをさせているのは妻、つまり、私の母親が悪い、と周りの人は言いました。
そういう世間の行動はわかっていたので、私が万が一、犯罪とかおかしたり、有名高校、大学などに受からなかったら、また、世間は、父親でなく母親を批判するんだろうな、と子供心に感じ取ったので、世間的には努力不足などの文句をつけられないような行動をしてました。
唯一、世間から批判されようと貫いたのは、「二人目の子供を産む努力をしない」だけです。それだけ、三回の流産、と、娘の育児で受けた孤独感と劣等感、および、それに伴う精神障害発症は、私の心の奥にトラウマとして残っているんだな、と思います。初めて、世間に公に逆らったんですね、私。


あ、話を戻します。

その子育てセミナーでもそうですが、色んなセミナーに参加したり、企画に参加(塾講師時代に受験説明会など)したりしましたが、ほとんどの講師が、方法論しか話さないのが不思議でした。


「こうすると、こんな素晴らしい子供になり、あれをしたら、ダメな子供になる」みたいなことを多くの講師が話すのですが、私の一番の疑問は、「素晴らしい子供、ダメな子供、って、誰の基準だろう?」ということ。

子供本人が、「自分は生きていて幸せだ!毎日が楽しい!」と感じることが基準ではないですよね?おそらく、「親が楽か?」とか「世間的にほめられる結果を子供が出してくれた」とかが基準ですよね。

確かに、志望校合格、とか、様々な能力向上、というのは、本人にとって、大きな自信につながります。だから、それを頑張るのは大いに良いことです。私だって、そういう努力を、自分のためにするのは、大好きです。


でも、「だめな子」って、本当に、だめな子なんでしょうか?
どんな人間でも愛せよ、とは、言いません。現に私は、父親を愛せません。
でも、もし、「他の人間より秀でているものがない」という理由だけで、その子を「ダメな子」と、セミナーの人は言っているのでは?と思うときがあります。(全員ではないけれど)

「ダメな子」なんて、とくに、講師や親にレッテルを貼られたら、どんな子供も自分に自信がもてません。そうしたら、その子は、人生の楽しさを十分に感じられないまま一生を終えるような気がします。


だから、あまり、子育ての方法、だけで、子供の良し悪しを、決めないでほしい、と思います。


また、私は方法論だけを語るのは嫌いなタイプで、なぜ、その方法論が良いのか?の理由説明、とか、その方法論に行き着くまでの失敗の歴史なども知らないと、納得できないタイプです。無理矢理、表面だけなぞらえて、方法を真似すると、必ず失敗しちゃいます。

しかし、目の前にいる子供や生徒の、性格分析とか行動分析などをして、その子供の価値観や性格、また、発達障害や精神障害、などを把握すると、その子供に、どう接して、どう言葉かけをすれば、その子の能力をどう伸ばすか?楽しんで人生をまっとうできるか?という方法がわかるタイプの私。
結果的に、自分で編み出した方法で試すと、成功率は高いんですが、「これで、(他のママは)成功した!」みたいな方法を試しても、自分が納得してないものだと、失敗率99パーセント。塾講師時代も、上司に押し付けらた方法では失敗し、それで、また、上司に説教され、終電を逃し、真夜中に自転車や徒歩一時間以上かけてかえるハメになることも多々ありました。

塾講師をしていた経験上、専門的な細かいことを抜きにして方法を提示したほうが、喜ばれるお客様が多いので、方法を提示するのは大切だと思います。
夫は、「細かいことを知っても意味がない!すぐ結果がほしい」タイプなので、じっくり観察、分析をしないと行動にうつせない私は、こだわりが強いとか、愚鈍にみえるそうです。


でも、私は、私の人生を貫きたいし、分析ばかりで行動にうつせないならともかく、きちんと分析した上で方法を導き出し、行動にうつせるのだから、私に表面的な方法を押しつけないで!という気持ちになります。

二回流産してからは、自分の考えすべてが間違っている気がして、どんどん、他人の表面的な方法論を真似て、失敗し、それでさらに自分に自信がなくなり、ついに、精神障害に、となったから、もう、たとえ、他人が間違っている、と言っても自分が間違っていない!と思ったことは貫きたい!と思いました。


(こちらは、育児ブログ、塾講師ブログ、二つとも、同じ記事をあげてます。内容的に、どちらも関係していることだったので。)