社会科塾講師☆ブログ~しゃかりき!~

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「塾講師になって覆った価値観」シリーズ 第1回「自分の学力的位置は?」

2013年11月21日 23時04分29秒 | 先生としての姿勢・やり方・豆知識

今回から何回かに分けて,

塾講師や家庭教師になったあとで自分の価値観が絶対じゃないんだ!と痛感したことを話したいと思います。

 

自分の価値観や生き方以外を認めない講師(教師)もいます。

時にはそのような塾講師(教師)が生徒からはかっこよく見えることもあるのですが,

それはその生徒の価値観とその塾講師(教師)の価値観が似ているときだけで,

それでないと,その塾講師に生徒は押しつぶされることもあります。

 

私も大学生のときの塾講師バイトとときや,塾講師(正社員)1年目は,

自分の価値観を押し付けてしまって,それにより生徒さんと溝ができてしまったことがありました。

 

生徒さんには,いろんな家庭事情・価値観があります。

それを理解したうえで,授業・生徒対応をするのが大切だと思います。

 

ではでは,これから何回かに分けてお話します。

 

第一回は,「自分の学力的位置を考えよう」です。

 

「塾講師になって覆った価値観」シリーズ

第1回 「自分の学力的位置は?」

 

 

塾講師になった人の中には,

「自分は勉強が苦手ではないけれど,特別,成績優秀ではない」と思っている人もいると思います。

 

私はそうでした。

 

塾講師の子ではないけれど,大学時代や高校時代の友達と話していると

「いやー,私はそんなに頭がよくない」と本気で言ったり,

「自分よりできる人はもっといる!」と言う子が多かったです。

 

たしかに,自分が一番ではないでしょう。

 

もし,もっとも勉強ができるなら,東大・京大に現役合格し,政治家や医者,検事,弁護士などになっているのだから。(笑)

(もちろん,塾講師でも,東大・京大出身の人もいらっしゃるし,あえて塾講師を選んでいる人もいます。)

 

でも,

自分より勉強ができる人が多くいるからって,自分が勉強ができない人である,というわけではないでしょう!

 

だって,本当に勉強ができないなら,わざわざ塾講師にはならない。

 

 

私は塾講師になった当初は,「自分は勉強ができる方ではない」と思っていたので,

「自分ができる程度のことは,当然,生徒さんはやれる!」

と思って授業をしました。

 

これは「生徒さんの力を信じている」という風にも,とることができますが,

実際に生徒さんに接してみると,

自分と生徒さんのそれぞれの学力的位置を把握していないと,

生徒さんにとっては,私の対応は「苦痛」になるのだと気が付きました

 

 

 

 

 

たとえば

「ここは教科書を読めばわかるから・・。」

と先生に言われれも,わからない生徒さんもいます

 

自分からしたら,教科書の文章を1回読めば,ある程度理解し,

分かりづらい用語とか,教科書に書かれていない隙間の内容(事件と事件をくっつける内容など)を

先生に教えてもらえれば,それで教科書の内容はほとんど理解できていました。

 

なので,教科書に書いてあることだけをそのまま説明しても,みんなわかっているから意味がないでしょ,と思い,

「マメ知識」を中心に話してしまったことも・・。

 

・・でも,教科書の内容さえわからないのに,「マメ知識」だけ教えられても,生徒さんには何も面白くありません。

 

さらに,内容を理解してないからテストで点数をとれません。

 

そうすると,「この先生の授業を聞いてもテストで点数とれないから,授業を聞いている意味がない!」と思い,

授業を聞かなくなる生徒もいました。

 

 

 

また,社会科の場合,私は,先生の授業で内容を理解し,問題演習や用語暗記は自分だけで自主的にやって,

それでテストで点数をとっていました。

問題演習をする時間的余裕がないときは,教科書と資料集を読んで「理解」だけしてテストに臨んでも,

ある程度は点数をとれていました。

なので,それが当たり前だと思っていました。

 

 

 

しかし,実際に授業をしていくと,

問題演習も授業内に行って,それについて解説をしてもらわないと覚えられない生徒も多いのだと気が付きました。

 

また,自主勉強をまったくしない子も多い事実に驚きました。内申「4」以上の子でも,そういう子がいます。

 

「このページを,このように解いて,丸つけして,間違えたところはもう1度やり直して,

完全に正解するまでやり続けてね。」と言わないと,やらない子も。

「このページをやってね」だと,本当に,「自分のわかる答えだけ書いた」だけで,そのまま放置の子も・・・。

 

 

 

分があたりまえに「できること」「していたこと」が,生徒さんにはそうではないのだと気がついたあとは

スムーズに授業ができるようになり,生徒さんとも信頼関係を築けるようになりました。授業の評判もよくなりました

 

 

 

生徒さんには,いろんな子がいます。

内申「5」の子でも,自主的には勉強しない子もいます。

 

また,先生よりも早い速度で理解し,おそろしいほどの勉強量をこなす子もいます。

 

「私は勉強ができる!」といい気になって生徒を見下す先生は絶対にダメですが,

そのような先生のようになりたくないと思い,

「いや~,自分なんて・・」と自分の学力的位置をわからず授業するのも危険です。

 

自分と生徒さん,それぞれの「理解度」「勉強姿勢」を把握し

それが「良い」「悪い」ではなく,「ただ,それを真実だと認識する」ことは,

教える役職としては大切な姿勢かな?と思います。

 

 

注意:こちらはあくまで一例です。

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英語のリスニング力が戻ってきたのはアメリカドラマのおかげ!

2013年11月17日 23時07分22秒 | 勉強方法について

なかなか更新できず,すみませんでした。

 

最近,衰えていた英語のリスニング力が少しだけですが戻ってきました。

中学のときは,英語のリスニングで苦労はしませんでした。(まあ,中学レベルではリスニングは簡単ですが・・)

 

しかし,塾講師になって,中学生に英語のリスニング問題を解かせようとすると,

うまく聞き取れないことが多々ありました。(もちろん,教える際に色々努力して,教えましたが)

英語が聞き取れないのは年のせいかな?と思っていたのですが,

最近,また聞き取れるようになったのです。

 

しかも,ある程度の英語なら,高校レベルの文章なら,瞬時に聞き取れるんです。

 

なぜ,そうなったかというと,

アメリカドラマ「LAW&ORDER」を観まくっているせいだ!と気がつきました。

 

最近は,アメリカドラマも日本語吹き替え版があるとそちらで観るようになっているのですが,

「LAW&ORDER」は,本家は日本語吹き替え版がありますが,

スピンオフの「SVU(性犯罪特捜班)」や「クリミナルインテンド(心理捜査のもの)」は

字幕版しかありません。

「LAW&ORDER」シリーズはスピンオフ作品も多く,しかも,

そのスピンオフも何シリーズも続いているので,すべて観ると,大量に英語を聞くことになります

 

 

英語を聞きながら,英語の訳を読んでいるうちに,

いつのまにか,英語が聞き取れるように!

 

やはり,生きた英語を聞くのは

リスニング力を育てるのに大切なんですね。

 

 

 

ただ,こちらのブログでよく語っていますが,

「英文法」「リーデイング(英語の文章を読む)」などの英語力と,

リスニング力は違います。

なので,英語を聞いているだけでは,学校のペーパーテストでは点数とれません。

 

時々,英語は「話せないと意味がない」と言う人がいますが,

「英文法」などの今まで学校で習った英語も大切だと私は思います。

なぜなら,「英語を話すこと」は「技術」で,体育や音楽のように何度も繰り返して会得するもの系列で,

「英文法」は「理解すること」で論理的思考を身につけることができ,数学などと一緒。

 

「英文法」を学ぶと,その文法を通し,その民族の価値観が見えてきます。

それを理解できるようになると,英語だけでなく,他人の価値観などを理解できるようになり,

人間関係を円滑にしてくれます。

 

だから,「英文法」と「英会話」はどちらも必要で,それぞれ別物だと思います。

 

私は「英文法」は好きなんですが,「英会話」は苦手です。

 

 

でも,アメリカドラマを通して,すこしでも「リスニング力」をあげ,「英会話」の力があがればラッキーかな?と。(笑)

 

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私の悪口を言っていた先生を思い出して・・

2013年11月02日 10時05分50秒 | 教育者としてのつぶやき

 なかなか更新できず失礼いたしました。

東京旅行から帰ってきてから、風邪がなかなか治らず、そうこうしているうちに洗濯機が壊れ

コインランドリーに通っていたところに娘がまた風邪ひいて、それが私にうつって、また私も風邪をひいて・・、と

大きな大変さはなかったですが、細かいことでいろいろ大変でした。

 

今回の風邪は、娘はすぐに治ったのですが、うつった方の私は2か月ほど咳がとまりませんでした。

百日咳やマイコプラズマ肺炎なども疑ったのですが、どうもそうではなく、

ただ単に、一番弱い喉がやられただけのようです。

 

私は、一番喉が弱いみたいで、5年に1度くらい、風邪の延長で声が出なくなることがあります。

幸い今回はそこに行きつく前に治りましたが。

 

声が出なくなったのは今までで2回。

 

1回目は高校2年生の春。

春休みに風邪をひいて、高2の始業式のときには声が枯れ、ほとんど声が出ませんでした。

そのため、最初新しいクラスでの友達つくりは苦労した覚えが・・。(でも、そのあとで仲よくしてくれる子がいて助かった。ありがとうね。)

 

2回目は社会人3年目の塾講師時代。

風邪は完治して生徒にはうつす恐れはなかったのですが、声がほとんどでなくなってしまいました。

 一生懸命出した声でも声がれし小さい声。

 

でも、当時の私は仕事を休むわけにいきませんでした。

一番は生徒さんのため。私なんかよりも優秀な先生はたくさんいましたが、

私の授業に慣れた生徒が違う先生に突然かわると、その先生に慣れるまで時間がかかる。

ましてや受験生だとペースが崩れ、それだけで受験期に影響が出る。

 

・・・だから、たとえ、声があまりでなくても、感染のおそれがないのならば授業は続けよう!と。

 

もう1つは、アンケートで自分を上位に入れたい、ある先生が、私がいないと、私の悪口を生徒に言う可能性が大だったから。

私がいても、彼の授業中に平気で私のあることないことの悪口を言ってたし、

私の前任の先生が倒れて入院している間にその人はその子の悪口も言ってたそうで・・。

先生同士での悪口ならまだしも、生徒に言う先生は最悪だけど・・、それが上司だから、私にはどうしようもない・・。

(先生同士での悪口を言う人も良くはないですが・・。)

だから、せめて私の監視付きでその上司を見張っていた方が安全である。

もしかして、わたしを誤解している生徒さんがいたとき、私がその場にいたら訂正できるから。

 

 

声が出ない事情を生徒さんに話したら、いつもはふざけている生徒さんたちも私をからかうことはなく授業を聞いてくれました。

なんて良い子たちなんでしょう!

声がでない分、黒板にマンガ絵に吹き出しをつけて説明したり、補助プリントもつくったりして、

なんとか授業を成立させました。

こういうときにマンガを描けるのは便利でした。(笑)

 

あのときに授業をしっかり聞いてくれた生徒さんに感謝です。

 

 

 

・・そういえば、私の悪口を言っていた上司のことを信じる生徒さんもいましたが、大半は、違っていたようです。

その上司は、えこひいきが激しい上に、気分によって怒ったり怒らなかったりしたので、彼を信用をしていない生徒もいました。

 

私は決して、ほかの先生の悪口は言いませんでした。それは、私のプライドです。

小5で、私のあることない悪口を言う同級生の言うことを信じた友人たちに裏切られ、いじめられた経験から、

決して根拠のない悪口、、ましてやその人の人生や性格を悪く言うことはしたくありません。

私はそのような人と同じ道に落ちたくありません!

 

悪口を絶対言わない、とは言えませんが、人を陥れるような、うその悪口は絶対に言わないよう努力してはいます・・・。

 

その私の姿勢を好き!と言ってくれる生徒さんもいてうれしかったです。

「先生は誰にでも公平だった!」と言ってくれる子もいました。

どの先生にも懐かない生徒と唯一会話できたのも私だった、ということもあります。

 

その分、ひいきをしてほしい生徒さん、自分中心でいたい生徒さんには、不評でしたが・・。

それで私のあることないことの悪口をほかの先生に言って、その先生にめちゃくちゃな説教をうけ、

それが長年続き、過労で入院してしまったこともありました。

 

でも、えこひいき、するくらいなら、私は悪口を言われる方をとる!

小学校で私をいじめた奴は、先生にえこひいきされている子たちが中心たちだった。

先生を後ろ盾に私をいじめた人間を、少しでも減らしたい!

それも私のプライドです。

 

他の目立つ生徒に埋もれてしまって自分に自信がなくなっている生徒さんを減らしたいです。

強烈で伸びる個性をほかの子やほかの先生に気付かれず、未来の可能性をつぶされてしまっている生徒さんを減らしたいです。

 

そういう思いで先生になりたいな、と思ったことを、今回の風邪で思い出しました。

 

 

 

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