かえで君と私

私、夫ネイサン、長男カエデ、次男アボ(全て仮名)4人家族の生活@ホワイトロック、カナダ。

RODNEY'S オイスターバー 

2006-12-28 07:47:11 | バンクーバー食べ歩き
忘年会の季節がやってきました。12月といえば牡蠣の美味しい季節なので、上司にリクエストして今年の忘年会はオイスターバーに決定!
イエールタウンにある Rodney’sへ行ってきました。私は全然知らなかったのですがオイスターでは有名なお店で、数箇所あるバンクーバーのオイスターバーの中では一番種類が豊富との事。店内は白いペンキ塗りの壁とナチュラルウッドのフロア、グラナイトの曲線のカウンター等、船を意識したカジュアルなインテリアです。ラッキーなことにオイスターの積まれた氷のまん前の席に通されました。

まず白ワインを頼むと、おじさんがコップになみなみ注いでくれます。「日本の居酒屋スタイルだ!」と言うと、「そうでしょう?」と得意そう。自称ブルースウイルスのこのおじさんに好みのタイプの牡蠣の種類を言うと適当に見繕って1ダース剥いてくれます。


oyster bar
牡蠣を剥くブルース 




アルミのパイ皿のようなものにかき氷を敷き詰め海草を盛ってその上に円く牡蠣を並べてレモンと卸したてホースラディッシュを添えて出来上がり!

海水をたたえたつややかな牡蠣。カナダ人やアメリカ人は牡蠣の上に色々トッピングして食べます。写真奥のジャムの壜のようなものがそのトッピング、ホットソース(激辛&マイルド)。このほかにウォッカ、ビネガーなど。でもこんなに新鮮な牡蠣にあまり物を乗っけたくない日本人の私は何もつけずツルリ、といただきまーす!!

oysters



























小さめで味が濃いのをリクエストして、4つがプリンスエドワード島の物、のこり8個がBCのStillabayという所のものでした。プリンスエドワード島の牡蠣はすっきりしていて、私の好みの濃厚さとはちょっと違う気が...。Stillabayのは甘みがあって実に美味しかったです。その旨ブルースに伝えると今度はBCの牡蠣を見繕って12個。あっという間に食べ終わりまたまた追加の12個。その間にワインを4杯ほど、、、。最初はBCのピニョグリ、グラスで頼み壜を一瞬しか見なかったので名称は忘れてしまいました。その後ブルースのオススメでニュージーランドのオイスターベイというメーカーのマルボローソービニヨンブランを2杯。オススメだけあって、ガッツリ辛口、フルーツの香りもするけど胡椒のようなスパイシーな香りもするワインはシーフードに合いました。

3ダース終了後、ちょっと牡蠣に飽きたので今度はムール貝のバター炒めとメープルシロップで味付けした鮭トバ、Heida Indian Candyをオーダー。Indian Candyはしつこい味の物が多いのですがこれはレストランで手作りらしく、実家の父の作った鮭トバと同じような味がしました。そしてもう十分食べたな、と思った時、酒瓶の中からLaphroaigを発見!!!村上春樹のウイスキーの本で紹介されていた、生牡蠣にアイラ島のシングルモルトをかけて食べるやり方を思い出し、これはチャンス!!とまたもや半ダース注文し、Laphroaigをタラリ。スモーキーなウイスキーと牡蠣の潮気の出会い、思わずにやけてしまう美味しさです。

こんなに牡蠣だけでおなか一杯になったのは実に久しぶり、思いっきり堪能しました。このお店の存在を、友人が来た時に知っていればな~とも思いました。


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Molto Italiano バルサミコチキン

2006-12-20 07:45:28 | 料理 (お菓子以外)
普段は和食を含めアジアな食事が多い我が家ですが、外が寒くなってくるとちょっと濃厚な食べ物が恋しくなります。そこで本格イタリアンが食べたいな、と購入したこの本の出番です。手打ちパスタのレシピやジビエを使ったレシピも豊富で空腹時に見ると危険です。海の幸やジビエの鳥類などバンクーバーで手に入りにくい物もありますが、とってもシンプルで短時間でできるおいしいレシピ満載でお気に入りです。カエデもめくって楽しんでいます。

Molto Italiano: 327 Simple Italian Recipes For Cooking At Home

今日はこの中からバルサミコチキンをチョイス。安かったので小さめの鶏を丸ごと使ってみました。インターネットでさばき方を研究し、モモ肉、胸肉(手羽つき)、ささみ に分けます。骨からはスープストックを作ります。水にさっと洗った骨を入れ沸騰させ、沸騰したらセロリ、にんじん、たまねぎ、ベイリーフ、パセリをいれ2時間ほどアクをとりながら煮込みます。ここまでは前日に済ませました。が、面倒なので次回からはモモ肉だけ購入してスープは粉末で済ませる事にします。

当日はどんどん材料をお鍋に投入して行くだけなので30分もあれば楽勝。その割りには複雑で奥行きのある深い味わいになり、ご馳走感もあるのでGood!クリスマスの食卓でもいけるのでは?と思います。見た目コテっとしていますがバルサミコで煮ているのでさっぱりしています。私の感想では、胸肉はさっぱりしすぎのようで、モモ肉や手羽の方が美味しくいただけました。



とり









鶏のバルサミコ煮

分量は4人分に変更しました。くどいようですが1カップは250CCです。

材料

鶏肉 4枚(モモ、胸お好きな部位で。)
オリーブオイル 大さじ2
バルサミコ 1/2カップ
白ワイン 1/2カップ (うちは日本酒で代用)

オリーブ 10粒 種抜き1/2にカット 塩辛い場合さっと洗う
プロシュート 2切れ 刻む(うちはハムで代用)
トマトペースト 大さじ1 1/2 なければ生トマトやケチャップでもいいと思います。
ケーパー 大さじ1 水で洗って塩気を抜く
アンチョビ 2枚 刻む

鶏のスープ またはスープのもとと水 1カップ

作り方
1.厚手のナベにオリーブ油を熱し鶏肉が狐色になるまで強火で表面を焼き付ける。(うまみを閉じ込める)
2.ナベにバルサミコと白ワインを入れ、とろり&ぴかっ<emoji:pikapika>とするまで焦げないように煮詰める。時々鶏にからめる事。
3.ナベにスープ以外の物すべてを入れ5分ほど煮る。
4.スープを入れ15分ほど、ソースが再びとろりと煮詰まるまで煮る。

以上です。簡単ですが加工品から出たダシが利いてプロの味っぽくなります。とくにオリーブの香りがよいのでこれは省かないで下さい。加工品はそれぞれ塩辛いのでそのまま利用するとしょっぱすぎると思います。ハムとアンチョビーは塩抜きできないのでケーパーとオリーブは塩を抜いておくとよいでしょう。抜きすぎると風味がなくなるので注意。

辛口かつコクのある白ワインか軽い赤ワインと合います。暖炉の火なんかあったら最高ですねえ。

付け合せは残りのハムでソテーしてスープを含ませたメキャベツです。

そういえば本には、チキンをサーブするときに熟成バルサミコをちょっとたらす、と書いてましたがうちにはそんなお高い物ないので省略してしまいました。でも十分おいしかったです。

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スローなクリスマスの準備

2006-12-19 07:43:53 | 料理 (お菓子以外)
皆さん同じだと思いますが12月に入るとなんだか忙しくてあっという間にクリスマス目前。我が家も少しづつ地味&チープではありますがクリスマスの準備を進めています。

まずはツリー。これは私と旦那が始めて自腹で買った記念すべきツリーです。

我が家のツリーは本物の木。ニセモノだとしまう場所がないから、というのが本音ですが、今日のバンクーバーの無料の新聞には、生の木の方が環境に良い!と書かれていました。その理由は

●生の木だと、終わったあと根がついているのは庭に植えられる。根がない物は切って暖炉の薪に使用するなど、100%再利用可能。
●ニセモノのツリーは10数年使えるものの、結局は再生できずゴミになる。ゴミは焼却せず埋め立てているカナダでは、一旦捨てられたツリーが自然に帰るのにはとてつもない時間がかかる。
●偽のツリーの材料が作られるときに有害物質が出る
●生の木は、植えてから売られるまでに酸素を提供してくれる

だそうです。なるほど....

うちのツリーを買ってきたのは旦那。我が家の小さい車に収まるべく一番小さいツリーを選んだそうです。サイズ、形ともなかなか美しく、うっとり、ですが致命的な失敗を犯してしまった旦那。というのも、12月初めに購入する生木は新鮮さが命。買うときに木をゆさゆさしてみて葉が落ちない物を購入するのが賢いツリー選びなのに、そのチェックを忘れてしまった旦那が選んだこの木、枝を解くとばらばら葉っぱが落ちてきました!!通りかかるときにうっかり袖がひっかかったりするとそのたびにバラバラ。あ~あ!クリスマスまで持つか一抹の不安を抱きながらツリースタンドに設置。ツリースタンドには水を入れるようになっています。そしてそのスタンドを隠すスカートをはかせます。(すべて旦那実家から借用)

オーナメントはIKEAで購入のワラでできた北欧チックなオーナメントと、それにあわせて素朴な木製のハートやガラスのスワンなど。すべてIKEAで買ったのでIKEAの回し者のようなツリーになってしまいましたがクリスマス用品の安くなるBOXING DAYまで我慢我慢。来年はもっと素敵になっているはず。飾りつけが終わる頃、肝心要のツリートップ(☆の飾りなど)を買い忘れた事に気がつきました。ツリートップだけ買いに行くのも面倒だからナシでいいかな。

tree


カエデはツリーに大興奮。とくにツヤツヤの丸い飾りが大変気に入っています。買った直後渡してみると「ボ!ボ!」と大興奮しながらボンボン投げて遊び、あっという間に2個壊してしまいました!!しかしこの飾りのおかげでやっとカエデが歩いたので良しとします。というのも、ツリーに夢中の彼は怖いのを忘れたのかすっく!と立ち上がり、高めにあるボールの飾りに向かって3歩アンヨしたのです!!

ツリーの他に新しく加えた飾りはジンジャーブレッドクッキー。レシピは去年と同じですが今年は計量を間違えなかったのでちゃんと型抜きできました。去年はアメリカのカップのサイズが250ccとは知らず、日本のカップ(200cc)で作りデロデロの生地になってしまったのでした。

今回は飾る場所がないのと面倒だったため、ハウスは作らずぶら下げタイプの飾りにしました。ツリーにも飾りたいのですがカエデに食べられてしまうのでX、窓辺に下げる飾りにしました。飾り、といっても型抜きしたクッキーを紐でぶら下げただけですがちょっと工夫をして、飴を流し込んで透け感を出してみました。

gingerbread



このクッキーは味も美味しくて保存版です。私が作るときはお砂糖を大量カットします。このクッキーは香りがすばらしくて、焼いているだけでクリスマス気分が高まるのでオススメです。モラセスは黒蜜とほぼ同じ味なので、黒蜜で代用できます。






ジンジャーブレッドクッキーの作り方

36枚分 1カップ=250ccです。カルダモンとクローブは省略可。

砂糖 1 1/2 カップ  (1カップで良いと思います)
バター1 カップ  室温に戻す
モラセス または黒蜜 大さじ3
卵 1こ 室温に戻す
水か牛乳 大さじ2
薄力粉 3 1/4 カップ
重曹(ベーキングソーダ) 小さじ2
シナモン 小さじ2
おろしショウガ 小さじ1 1/2
塩 小さじ1/2 teaspoon salt
カルダモン(粉末)小さじ1/2
クローブ (粉末)小さじ1/2

1.ボールに砂糖とバターを入れ、ふんわりするまで泡だて器(電動でも)で混ぜる。

2.小さめのボールに卵、牛乳、モラセス、おろししょうがを混ぜ、1.に少しずつ加える。ちょっと入れたらすぐ混ぜる、を繰り返す。このとき大量に入れたり液体の温度が低すぎると分離するので注意。

3.粉類をあわせてふるい、2に入れてごむべらできるようにさっくり混ぜていく。

4.大体むらがなくなったらラップで包んで冷蔵庫で1時間冷やす。

5.1時間経ったらオーブンを180度にスイッチオン!生地を取り出し粉を振った台の上に好みの厚さに伸ばして(3~6mmほど)型抜きする。

6.ツリーに飾りたい時は糸を通す穴を開けましょう。アラザンやナッツなどで飾ってもいいですね。オーブンシートを敷いた天板に並べます。

6.180度で数分焼く。焼いたらザルなどにとり冷ます。私は薄めに焼いてこんがりパリっとさせるのが好きですが、人によっては厚めにしっとり焼くのが好きかもしれないのでここはお好みで。飾り用は厚めに焼いたほうがかわいいです。

7.好みでその後アイシングなどで飾り付ける。

飴を入れる方法は、まず型抜きの時、窓を作ります。大きい●で型抜き(蕎麦猪口使用)その後☆型などで抜いたり、ツリーの型で抜いた中に小さい丸をナイフで開けたりなど。

その後普通に焼き、冷ましますが、その時飴がもれないように平らなところで冷やしましょう。私はどうせ食べないクッキーなので味は犠牲にし、そのまま天板に乗っけっぱなしにしておきます。

冷ましている間に飴を作ります。フライパンに砂糖を入れ中火で熱していきます。私は水は加えません。そのうちさらさらの砂糖が溶けてきます。このときかき混ぜたい衝動に駆られますが我慢。絶対にかき回さず、ナベを振り動かしてむらなく溶かしていきます。あっという間にふちがこげるようなら火が強すぎます。雪が溶けるようにじわ~っと砂糖が溶けていく温度で。むらなくとけて薄い狐色になったら一気にクッキーの窓に流し込みます。細かい場所はスプーンですくって入れても良いですがあっという間に固まってしまうので手早くしましょう。もし作業の途中で固まってしまったらまた火にかけますが段々色が濃くなると思います。飴を入れたらまたそのまま放置して冷やします。

昨日はこの分量の倍を作ってクッキーをどんどん焼いていったのですが途中でくたびれてやめてしまいました。まだ冷蔵庫の中には生地が少し残っていますが暫らく見たくないなあ。

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