かえで君と私

私、夫ネイサン、長男カエデ、次男アボ(全て仮名)4人家族の生活@ホワイトロック、カナダ。

ゴールデンイヤーズ ハイキング

2015-08-17 23:50:18 | ハイキング アウトドア
北海道から帰ってきて一週間後、まだ時差ぼけですが今年初のバックパッキングへ行って来ました。
目的地はゴールデンイヤーズ。ゴールデンイヤーズパーク内にある山で、二つの頂があり、本当に動物の耳みたいに見えます。

ウィキペディアの写真
今回は北側の山頂を目指します。

いつもの山レディーズメンバー、ギャビーは仕事で残業続きで疲れすぎているので今回はパス、ニッキーと私の二人旅でした。
工程は土曜日アルダーフラッツでテント泊、日曜日にデイパックだけ背負って山頂を目指す。

ゴールデンイヤーズは標高1706m。高低差は1500m難易度中の上。ハイキングの本では万年雪の上を歩くにはピッケルを持って行った方が良い、と書いてあります。ピッケルなんて持ってないし、MECでレンタルしても使い方もわからないので無理そうだったらその手前のパノラマリッジに行くだけにする予定です。

アルダーフラッツまではウェストキャニオントレイルという登山口を使います。駐車場は無料、キャンプ料は一人5ドルのバックカントリーパスを事前にウェブで購入する事。この日は2時間ほど歩くだけだったので午後2時にスタート。ウェストキャニオントレイルは初心者向けのなだらかな道なので重いバックパックを背負ってもそんなに苦しくありません。この日の私のパックの総重量は9キロ弱でした。森の道を進みます。トレイルは最近お手入れされた様子で、橋も新しくかけられていました。アルダーフラット手前で「最後の水場」と書かれた川があるので、明日使用分まで水を確保します。私は2リットルの水入れと、4リットルの牛乳パックに水を汲んで持って行きました。(水は塩素やフィルターで消毒します。)

午後遅くのスタートだったので、この日に下山する人たちとすれ違いました。その度に明日に備えての情報を集めたのですが、皆一様に「とっても急で岩登りもあるから、きっついよ〜。明日は朝早くに出ないと日没までに帰ってこられないよ!!」と言います。「あまりの急斜面で2回ぐらいパニックになっちゃった。すっごく怖かった。」「君たちは高所恐怖症?ぼくはそうだから結構きつかった。」 などなど。聞いているうちに不安が募ります。

アルダーフラッツまでは特にドラマチックでもなく、普通の森トレイル。2時間ほどで到着です。
夕食は私の作った日本のカレー(こくまろ使用)とご飯。今回は二人だけだったので私の作ったビール缶のアルコールストーブで温めてみます。時間はかかりますがなんせ軽いのでお気に入り。幸いカレーはニッキーにも好評でした。デザートはニッキーの作ったグウィネス パルトローのレシピ本からのキャンディーバー。チョコレートが沁みます。この日は次の日のビッグハイクに備えて禁酒。

そして食後の大仕事、ベアハング。このキャンプ場、熊に食べ物を食べられないようにするハンガーや箱が付いていないので自分たちで食料などを木に吊さなければいけません。(もしくはベアキャニスター持参)実はこれ、私たち初めての体験!食料などを入れた袋は下から最低4m、枝からは2m、幹からも2mは離れていないといけません。ということは6mの高さまでロープを投げる必要があります。これって、簡単そうで実はなかなか難しい。まず、手頃な木がなかなかない。寝る場所から適度に離れている事(最低100m)でも取りに行くのが面倒臭くない程度に近い事、投げるのに勢いをつけるためしっかり立って、適当な距離を取れるところも必要。

最初は足場が悪い場所に木を発見して、二人で試みるも、ヘナチョコショットで全然ダメ!ロープはこんがらがるし、お互いの投げ方が面白すぎて笑いすぎて全然力が入りません。しばらく挑戦して諦め、ちょっと低めですがロープを投げやすそうな木を発見。ロープの先には石を入れた小さい巾着をつけて重りにします。30分以上頑張って、やっと決めました! 


初めてのベアハング  本当は上部のロープ2mないといけないのですが、幹がちょっと低いので無理。


熊になって実験。多分とどかない、はず。ベアハングをかけるのに1時間もかかってしまいました!夕食後は何の予定もお酒もないので良い時間つぶしになりました。二人ともふざけまくっていたので終わった頃には笑い疲れも。

夜は上空がちょうど飛行機の通り道だったようで数分おきにジェット機の騒音がしてよく寝られず。朝方やっと眠れましたが7時出発のため朝6時すぎに起床。朝ごはんはニッキー準備のオートミールですが、甘味を忘れたとの事で素のオートミール(牛乳なし)にアーモンドと乾燥クランベリーを混ぜたもの。味がなさすぎで辛〜い。無理やり飲み込んで出発です。
帰り道は同じ道を通ってくるのでキャンプの荷物や食べ物はアルダーフラットへ置いていき、軽いデイバッグだけ背負って出発です。山頂に水を補給する場所があるとの事で2リットルを詰めます。

始め2キロほどは川底のようなゴロゴロ石を登っていきます。今はすっかり水がなくなってカラカラですが、春先はドロドロかもしれません。すこし歩いたところで4人の若者に遭遇。なんでも、昨日の午後12時に麓を出発、上に行かないうちに日没になり、危険だったので野宿したと。遭難者が出るレベルなの??しかもこんな若者が。(11時間のハイキングなので12時出発はナメすぎか。)

しばらく歩いて最初の見晴らしの良い場所にでます。ここから急な階段が少しばかり続き、本格的な登りに。そしてやっと噂の崖登りの登場。


ざ〜ん。 でもとっかかかりも掴まれる木の根もあるので思ったより大変ではないです。このような岩登りが数カ所あり、はしごを降りたら岩がゴロゴロの平な場所に到着。ここからは最初の展望、ピットレイクが見下ろせます。

予報は晴れでしたが朝のうちは霧が立ち込めて見晴らしはイマイチ。

シェルターを越えたらあとはパノラマリッジを越えて頂上を目指します。が、ここでなぜかニッキーがばったり電池切れに。「私、もうここでいい。あとはもう行きたくない。」と。え!ここまで来たのに!!!「Hanaはもっと行きたかったら行ってきて、ここで待っているから。」と言うので一人で行く事になりました。最初はちょこっと登ってみようかな、くらいだったのですが、ちょこっと登ったらあとすぐで山頂、しかも万年雪の雪渓が行く手を阻むはずだったのに、記録的に暖かい今年は万年雪はちょっとだけしか残っておらず、普通に登れる事を発見。こんなチャンス逃したら、もう2度と山頂へ行けないかもしれない!待たせてるニッキーには悪いけど山頂を目指す事にします。

一箇所だけずりずりよじ登らなければ行けない場所がありましたが、難易度はそれまで登ってきた岩と同じくらい、とくにロープなどなくて登れました。そしてシェルターから40分ほどで山頂へ到着!やった〜!
見渡すと周りは霧だらけでしたが山頂だけ晴れていて、遠くの方に同じぐらいの高さの山々の山頂だけ見えています。氷河を抱いた山もあり、うっとり。ちょうど飛行機に乗って雲すれすれ、眼科に雲海を見下ろす時と似ています。ふと風が吹いた瞬間だけ霧が晴れて向かいの山並みが見えますがあっという間にまた霧の中に。あとすこし待てば霧が晴れそうですが、下でニッキーが待っているのでゆっくりできず10分ほどで下山。あ〜ここでご飯を食べたかった!

ニッキーは私が山頂まで行っているとは知らず、1時間以上も帰ってこないので心配していました。そして私は待っているはずのニッキーが見つけられず、30分ほどウロウロ。しばらくしてやっと発見できました。休んだニッキーは復活していて「ちょっと休憩してから山頂に行けばよかった〜!!!」と後悔。でもここからまた登る気力はない、との事で下山です。

帰りは霧が晴れてきて絶景が広がります。


あと1時間ほど遅く出発したらよかったかなー。

帰りはずっと急な下りなのでとてつもなく長く感じました。膝上の筋肉が痛!
下山途中、いつもは感じない違和感を足指に感じて靴を脱いでみると、親指外側にホットスポットが。モールスキンを貼って水ぶくれ防止を図ります。と、その時気がついた事。私、ブーツの中敷きを入れ忘れてた!そういえば前回ブーツの手入れをした時に中敷きを洗って干して、その後ブーツに入れるのを忘れていたのでした。ひえ〜。道理でブーツが緩かったはず。行きじゃなくて帰りに気がついたので戦意を削がれなくてすみました。

階段を降りた石ゴロゴロの場所で裸足の青年を発見。なんでも、裸足で歩くのは人間の体の構造からいって理にかなっている。5本指のハイキングシューズは持っているけど、行けるところまで裸足で行ってみたかったと。下りの方が登りより大変だそうで、ゴロゴロ石の上を慎重に歩いていました。ためしてガッテンでも下りの登山で足腰を痛めない為には裸足で歩くイメージで下山する事、と言っていたのを思い出し、下りでも足をいためないようにゆっくり、親指の付け根を意識して歩いてみました。

アルダーフラッツのキャンプに着いて、ちょっとお昼寝してからテントなどを畳み、夕方6時に下の駐車場へ到着。休憩などを含み、11時間のハイキングでした。帰りの下りが長いのが閉口でしたが、今度は頂上から絶景を見渡したいのでまた来てもいいかな。これが登れたらブラックタスクも多分登れるのでちょっと自信がついたハイキングでした。

ゴールデンイヤーズ 行き方などはこちら。
最近トレイルが整備されたらしく、橋なども真新しくトレイルのマーカーもわかりやすかったです。
West Canyon Trail, アルダーフラッツまでは簡単なハイキングですがとくに見所もないので、家族連れには川遊びもできて滝も見られるEast Canyon Trailの方がオススメです。



Wedgemount Lake ハイキング

2014-09-18 14:06:31 | ハイキング アウトドア
夏も終わりに近づき、もうすぐ雨ばかりの冬がやってくるので焦って毎週ハイキングへ行っています。

9月も中盤になると脚も慣れてくるので難度の高いハイキングへも行けるようになります。(冬になるとハイキングへ行けず、筋力がおちて春になるとまた振り出しに戻る。)
この日は「ウィスラーのグラインド」の別名もあるWedgemount Lakeへ行ってきました。Wedgemount Lakeはガリバルディ公園の中で一番北にあるトレイルで、ウィスラーからペンバートン方面へ行く途中にあります。
ウィスラーのグラインドとはいえ実際はグラウスグラインドの傾斜平均は31%、Wedgemount Lakeは16%なのできつさはグラインドの足下にも及びませんが、私たちのいつも行くハイキングは10%未満なので16%でもかなりきつめ。7キロで1100m登ります。

最初は森トレイル、川沿いを登ります。噂に聞いていたよりは辛くはありませんが、所々根が張っていたり、この日は晴天続きだったので砂埃がすごくて滑りやすい所もありました。途中おやつ休憩を入れて2時間半ほどでゴロゴロ石の崖が見えてきました。
うわ~きつそう、と思ったのですが降りてきたハイカーが「これさえ登ればもう湖だよ!」と教えてくれたのでやる気がでます。


崖は確かに急ですが「次はどこから行こうかな?」と考えるのに忙しくて苦しさを感じる前に上に着きました。
この後は教えられた通り本当にすぐに湖で、スタートから3時間弱で到着。

途中休憩を入れ無理をせず、しかも「これからもっと苦しくなる!」と思いながら来たせいか案外楽に登れて一安心。

このウェッジモントレイクも氷河の溶けた水。その上のウェッジモント氷河とアームチェア氷河から流れてきた水が貯まってできた湖です。
ここの湖は白濁していて温泉みたいな色でした。


一番景色の良さそうなスポットを選んでご飯にします。この湖のほとりはキャンプ地になっていて、テント場が沢山ありましたが荷物を背負ってここまで来るのは大変そう。実際一泊した人達を見てみると20代の若者ばかり。

ご飯の後は湖沿いを登ってウェッジモント氷河のすぐ下まで行ってみます。


振り返ると色合いに思わずため息がもれます。

空の色も青すぎて夜の様な深い青でした。


氷河へ到着。氷河のすぐ下に水が貯まって小さな湖になっていました。


ぷかぷか氷が浮かんでいます。こんな素敵な湖があるとはガイドブックには書かれていなかったのでびっくり、ギャビーも私も感動してしまいました。

涼しげな色合い。目の前で崩れないかちょっと待ってみましたが何も起こりませんでした。


しばし観察。うっとり~。ハイキングはお天気の日に限ります。


ふと気がつくと、パンツ姿で水の中にたたずむ若者が。
このお兄さんはしばらくこのまま固まっていましたが、とうとう水に飛び込みました~! 雄叫びが聞こえて振り向いたら全裸のこの人が水から上がってきて驚愕。水温は限りなく0度に近いはず。その後友達もつられて(この人はパンツを履いたまま)飛び込んで、やっぱり「ひゃ~!!」と叫んでいました。

その後ちょっとだけ氷河の上を歩いてみます。
氷河の上はクレバスがあり危険なので本当はきちんと装備して歩くのも技術も必要なので私たちはほんのさわりだけ。


氷河が裂けているところ。
氷河の上をちょっとだけでも歩けてワクワクのギャビーと私。来て良かった~。もっと秋が深くなってからくると、下のウェッジモントレイクも所々凍っていて色合いがさらに綺麗になるそうです。2時間半ほど過ごして下山です。

帰りも急なので降りるのは慎重に。

この崖で降りられなくて立ち往生している人達がいました。なんとその人達、足まわりはコンバースのハイカットとトムスのスリップオン、一人はミニのワンピース姿!普通の登山靴でも滑る様な道なので、そんな靴でよくここまで来られたな~と逆に感心してしまいました。大丈夫?と声をかけますがロープなどもないしポールも使えない急斜面なのでどうしようもなく抜かして先に行きます。最後はお尻でずるずる滑っていたので多分大丈夫だったはず。

その後も角を曲がるたびに降りられなくて木にしがみついている人(この人はポールを貸してあげて脱出)がいたり、一泊して氷河登りの道具を背負った人があまりの荷物の重さで疲れきって泣きそうになっていたりしました。このコースは行きより帰りの方がきついのかも。

この日は疲れ具合も景色も大満足のハイキングでした。
ウェッジモントレイクの行き方などはこちら











Yellow Aster Butte ハイキング

2014-09-16 22:41:12 | ハイキング アウトドア
ワシントン州North CascadeのYellow Aster Butteへ3年ぶりに行ってきました。今回は山レディース友達のニッキーとその彼氏カイル、そしてネイサンと一緒です。
前回は10月初旬に行き紅葉でブルーベリーの木が燃える様に真っ赤になっていたのですが、今年は1ヶ月早いので紅葉はまだ始まっていません。

最初は森の中のスイッチバックですが、ここは距離が短くて40分程で景色が開けてきてマウントベーカー様のお目見えです。

ここからは登りも緩やかになり、雄大な景色を見ながらハイキングできますが今年は足下にばかり気を取られてしまいました。


というのも、ここは一面野生のブルーベリーだらけ。甘くて味が濃いブルーベリーに目のない私とネイサンはちょっと歩いては収穫にいそしみます。ニッキーとカイルはブルーベリーにそんなに夢中にはなっていなくて、先に行ってしまいました。ネイサンと二人だけなら袋に貯まるまで取ると思いますが、ここは残念ですが先を急ぎます。後で写真を見たら私はブルーベリー食べ過ぎて口の中が真っ黒になっていました。


下の湖の色が大好き~。


最後は割と急な登りですが、短いので疲れる前に頂上につけます。カイルは新しいブーツが足に合わなくて靴擦れしてしまい、結構つらそうでした。

頂上からの風景。ここでも湖の色にうっとり。

頂上で景色を楽しみながらご飯。至福のひととき、のはずがこの日はなぜか羽蟻が大発生してどんどんご飯の中や口に入ってきてとてもゆっくりできずに15分程で下山する事になってしまいました。

帰り道。
も、物足りない、、、。この日はガリバルディーレイクのハイキング、ラジウムレイク(つまらなすぎたのでブログには書きませんでした。)と続いて体調が整っていたので、もっと行きたかった。頂上からさらに隣の尾根へ抜ける道があるのですが、私以外誰も行きたがらず却下。きっとギャビーがいたら一緒に行ってくれたに違いありません。こんなにお天気のいい日はもっとヘトヘトになるまでハイキングしたかったな~。

イエローアスタービュートの行き方などはこちら。登りも穏やかで絶景が楽しめるのでビギナーでもおすすめです。特にこれからは紅葉がすばらしいのでお天気のいい日に是非チャレンジして見て下さい。

注意事項:
*登山道までの凸凹道が前より状態が悪くて、うちの普通車では行けるかどうかちょっとハラハラしました。途中溝に落ちて出られなくなったトラックと、タイヤがパンクしたトラックを目撃しました。
*途中グレイシャーを抜けた後のサービスステーションで$5ドルの駐車券を購入しましょう



Garibaldi Lake / Panorama Ridge バックパック

2014-09-11 13:57:57 | ハイキング アウトドア
久しぶりにギャビーと1泊の山旅へ行ってきました。
この日の目的地は前から是非行ってみたかったガリバルディ州立公園内のパノラマリッジ。ここは景勝地盛りだくさんのガリバルディ公園内でも特に美しいとされている場所です。8月の初旬なのでお花もきっと見頃なはず、と期待は高まります。
ガリバルディ公園の入り口Rubble Creek の駐車場に付いた時刻は午前10時。この日は夏休みの土曜日だったのでこの時点ですでに駐車場は満車だったので路駐します。ここの駐車場は最近盗難が多いので要注意、車の中をすっからかんにしておきましょう。

駐車場を歩いていると2台の救急車がサイレンをならさずにピカピカ点灯だけつけて通り過ぎて行きました。こんなに早くにどうしたのだろう?と思いつつもハイキング開始したら、10分も行かないうちに登山道が閉鎖されていました。登山中に誰かが心臓麻痺を起こしたらしく救急活動の為、細い登山道を閉鎖しているのだそう。40分程して救助作業を行っている道の下の薮なら通っても良いという事になり、大勢の登山客がぞろぞろ移動します。その途中、心臓麻痺を起こした人が亡くなったと知り、複雑な気持ちになりつつもハイキング再開です。

この日の予定は、まずガリバルディレイクのキャンプ地へ行き、そこからパノラマリッジへ行くコース。実はこのガリバルディレイクのキャンプ地は人気の高い割にはテント場が少なく、早い者勝ちなのです。もしテントを張る場所がなければ引き返してあまり景色の良くないテイラーメドーのキャンプ地へ行かなければなりません。せっかく来たのだから良い場所でキャンプをしたい!なのに登山道閉鎖されてしまったのでものすごい数のハイカーが一斉に出発となってしまいました。

私とギャビーの後ろにはロシア人のグループがぴったり付いています。抜きつ抜かれつしているうちにテイラーメドーのキャンプ場とガリバルディレイクのキャンプ場の分岐点へ到着。そこにはしっかり「ガリバルディレイクのキャンプ場満員」の札が!がっかり、と思っていたらそこにいたパークレンジャーが「満員でも今日帰る人もいるから、少人数だったらまだチャンスはあるよ。」と教えてくれました。私とギャビー二人だけなので、ガリバルディレイクのキャンプ場へ賭けてみる事にしました。すると後ろから6人グループのロシアチームも追いかけてきます。そしてロシアチームはだんだん足を早め、最後は私たちも焦って駆け足気味になってしまいました。もちろんみんな大荷物を背負ったまま。まず最年長と思われる私がリタイア。ギャビー、がんばって、と心の中で声援を送りますが、ロシアチーム推定平均年齢20歳なのでかなうはずもなく、ギャビーも暫くしてリタイヤ。幸いロシアチーム以降は後ろに人がいなかったので途中から速度を落として湖へ向かいます。湖へ到着したのはレスキューで足止めをくらって再開してから2.5時間後。大荷物の割には短時間だったのはロシアチームのおかげ。幸いロシアチームも私たちも湖でキャンプできました。


氷河ど~ん、のガリバルディレイク。


この湖の魅力はなんといっても水の色!氷河の水が流れてできる湖の特徴です。何度見ても感動する美しさ。

ここでお昼ご飯を食べてテントを張ります。ロシア人との追いかけっこでかなり体力を使った私は、もう今日はこれで終わりたいと思ったのですが元気一杯のギャビーをがっかりさせたくないのですぐパノラマリッジへ出発です。ガリバルディレイクまでは大勢の登山客で混み混みでしたが、パノラマリッジに向けて歩き出すとハイカーはまばらに。静かな山を2人占めできるのは贅沢気分。


するとやっぱり草原は花が咲き乱れるパラダイス。

ヘルムレイクの分岐点までは比較的穏やかな道が続きます。

ミムラスレイクの神秘的な色合い。手前の緑の上は一面のお花畑です。

ヘルムレイクの分岐点からヘルムレイクを望む。パノラマリッジへは、ガリバルディレイク以外に、こちらのヘルムレイクからも行けます。こちらの方が静かですが、景色はガリバルディレイクの方がドラマチックだと思います。


ブラックタスクを背にパノラマリッジを登って行きます。ここから登りがきつくなって行きます。


見下ろすと、私のハイキングの本の表紙と同じ景色がありました。ここから写真を撮ったんだ!




ブラックタスクはかっこいいな~。でも上に登るのは相当怖そう。この日もタスク目指したグループに行きも帰りも会いましたが「最後まではやっぱり怖くて登られなかった。」との事。

最後の方はこんな急な岩場をよじ上ります。
ようやく到着!!!最後まで登ってやっとさっきテントを張ったガリバルディレイクが真下に見えます。

氷河もばっちり、四方の山々もすっきり見渡せる大パノラマ、パノラマリッジの名の通り。ギャビーは写真を撮るのが上手ですが、それでもそこに身を置いて眺める景色の雄大さは写真では伝わらないかもしれません。この公園は大昔の火山活動でできたので、地表の色もバラエティーに富んでいるし、氷河を頂く山々に囲まれた神秘的な色の湖は心を奪われる美しさです。

しあわせ~。後で写真をみると私もギャビーも全ての写真でニヤニヤしてました。

頂上は風が強くて、肌寒かったのと、時間も押していたので20分程で下山です。せっかく来たのだからもっとゆっくりしたかったのですが仕方なし。頂上には4名のグループがいて、夜ご飯を上で食べて、ここから夕日を眺める、と言っていました。帰りはヘッドライトで岩場を下山でしょうか?ちょっと怖そう。

私たちは丁度夕暮れにキャンプ場へ到着しました。夕方は湖の水も静まって山が反射して美しい。

この日は満月だったので、月を眺めながら夕ご飯を食べました。夕ご飯はギャビー作の鶏の煮込みです。

就寝中、きちんとストレッチしてなかったのと認めたくないけど歳のせい?で脚がつって痛かった~。

次の日も快晴です。

朝イチからこんな風景。もう下界に帰りたくない。
この日は午前中はテイラーメドーを視察に行き(花も終わっていて今ひとつ。湖でキャンプできて良かった。)、午後は湖でゆっくり過ごしました。
氷河の水は切れる様に冷たい、と事前に聞いていましたが一応水着を持って行った私。この日はとても暑かったのと、水も思った程冷たくなかったのでみんな泳いでいました。もちろん私も。

水をかく腕の間もターコイズブルーの水、その先には氷河と山々、と絶景スイミングとなりました。
大満足で下山、ここはまた必ず行きたいハイキングコースです。
登山道入り口からパノラマリッジ往復は11時間程かかるので、体力に自信のある方以外、一泊ハイキングをお勧めします。
行き方などの詳細はこちら




Clear Water / Wells Gray キャンプ

2014-09-08 13:03:51 | ハイキング アウトドア
夏の家族キャンプは例年通り、ワシントン州へ行く予定でしたが直前で山火事の為キャンプ場閉鎖の連絡があり、1週間前に空いているキャンプ場さがしをしてBC州クリアウォーターにある私営のキャンプ場、Alpine Meadows Resortに行く事になりました。ネイサンリサーチの結果、RVキャンプにテントを張れるそうで、ちかくにとても綺麗なWells Gray Provincial Parkもあるとの事。うちから車で5時間程の距離です。キャンプ場はクリアウォーターという町から山道へ入り、かなり奥の何もなさそうな所にあります。リゾート、という事でログハウスなども借りられます。ログハウスは湖の周りにあって良い感じ。でも私たちはテントサイト。

キャンピングカー用のキャンプ場なのでだだっ広くて駐車場みたい。プライバシーゼロで今ひとつかも?とはじめは思いましたが、このリゾートにある湖はリゾート宿泊者だけの貸し切りだし、水はカナダにしては暖かくて夕ご飯の後でも泳げるくらいだし、魚がいっぱい泳いでいて綺麗な水。カナダのコインにもついているルーンも間近に見れました。
そして何より良かったのは、カヌー、カヤック、ボート(ライフジャケットも)を無料でいつでも楽しめる事。

カエデもこんな一人艇でスイスイ。もっと本格的なカヤックもあります。リゾートのジャグジーも無料で使えます。ジャグジーもそうですが、洗面所も掃除が行き届いていてピカピカでとても気持ちよくすごせました。
一日目は夕方着でテントをセッティングしたりして終了。

二日目は私にとってはメインのハイキング。Wells Gray Provincial Parkにある、トロフィーマウンテンのお花畑へハイキングです。ここは何キロもお花畑が続き、世界中ここにしか生えていない花もあるとか。でも難しいトレイルではなくて、家族連れにおすすめの簡単ハイキングとの事。(私たちが行ったのは7/25。丁度7月下旬から8月始めにかけてお花が見頃です。)


アボも重くなっているので登りは自力で登ってもらいます。


1時間も行くとちらほらお花が見え始めます。


そしてこんな木道に入る頃には一面花だらけ。


どこに向けて写真をとっていいかわからない程の景色が延々と続きます。山の大パノラマ、氷河、湖などハイキングの見所は沢山ありますが、こういう平原のお花畑は私の一番好きな景色。


心なしかルンルン、メルヘンなネイサン。


ルピナスはあまりすきじゃないのですが、群生している野生のは綺麗だな~と思います。ルピナスが咲いていると、まだ夏がはじまったばかりという事なのでウキウキしてきます。


ところが、トレイル終わりに付いたとたん立ちこめる暗雲。さっきまであんなに晴れていたのに、雷雨になりそう。前を歩いていたおばさんグループが「去年も同じ時期に来て、突然ヒョウが振ってきてすごく寒かったから、私たちはもう帰るわ~。」と避難してしまいました。もし雷になったら、こんなだだっ広い何もない所なので危ないので仕方なく私たちも下山です。

ところでこの公園は滝が有名で、大きな滝が沢山あります。早めに下山したのでその内の1つに行ってみる事に。

公園の入り口から一番近いSpahats creek fallsです。長さは75m。ひゃ~すごいね~!と感動したのですが、これはまだ序の口でした。

キャンプに帰って夜ご飯。この日のメニューはタコスです。

キャンプでどうやってなるべく健康的な夜ご飯にするか考えた結果、我が家はほとんど事前に自宅で作ってキャンプでは温めるだけ、になっています。
1日目の夜ご飯はチキンのマスタード煮。作ってジップロックに入れてクーラーでもってきました。キャンプではご飯(バスマティライス)を炊き、マスタード煮は温めるだけ。

2日目 タコス
グワカモーレ 前に作っておいたのを冷凍。冷凍したまま持ってくると2日目に最適
リフライドビーンズ 作っておいたのを冷凍。
サルサ  事前に作って冷蔵。
タコスミックス タマネギやトマトをスパイスといためておいたのを冷凍
牛ひき肉 冷凍。 キャンプ地でタコスミックスとあわせていためる。
あとは全部トルティーヤで包んで食べるだけ。これだと野菜も沢山とれるし、洗い物はフライパン1つなのでとても簡単。サルサ、グワカモーレ、ビーンズ、既製品だともっと簡単ですが、塩分が多いし添加物も入っているので自家製の方が罪悪感なくおいしくたっぷり食べられます。

3日目 この日はWells Grayの滝見物の日です。最初に行ったのはBailey's Chute。ここは滝ではないのですが、激流が見られる所。駐車場から5分ほどトレイルを歩くとあります。

ここだけ川の幅が狭いのでこのような激流になっているそう。暑い日だったので涼しそうな大迫力の川を見るだけで涼しくなってきます。


浸食された岩を見るのも楽しい。


お次は公園の一番奥まで行ってちょっとハイキング。Osprey falls lookoutという所ですが、展望、という割には滝は遥か下にちょこっと見えただけなので、イマイチ。ここは行かなくても良かったハイキングでした。

これがOsprey fallsらしい。
次に行ったのはこの公園の目玉、一番大きなHelmcken Fallsです。

高さは141m 水量、高さ共に大迫力です。滝壺も、滝裏の洞窟っぽい所も良い滝です。


この様なプラットフォームから見下ろす形になります。下からも見上げてみたい。

最後に行ったのはDawson falls。こちらは川幅いっぱいに流れる滝。横から間近に見られます。

結構な距離をカバーしたので最後の滝を見終えた頃には夕方になっていました。
満足してキャンプへ帰ります。
3日目のご飯はチリ。これも作って冷凍しておきます。現地ではご飯を炊いてチーズをかけるだけ。バスマティライスは水につけたり、研いだりしないですぐに炊けるのでキャンプに便利です。

チリには人参、セロリなどの野菜をどっさりいれておきますが、これにサラダなどプラスするともっといいかも。

夕ご飯の後は湖で泳いでジャグジーで温まって就寝です。子供達は面白い様にあっという間に寝てしまいました。
4日目は名残惜しいのですが帰宅の日。荷物をしまった後湖で一泳ぎして帰路に付きました。
Wells GrayはBCでは知名度の低い州立公園ですが、大満足でした。もしバンクーバー方面からジャスパー、バンフ方面へ車の旅に出るのなら、是非立ち寄ってみてください。





エルフィンレイクス スノーシュー バックパッキング

2014-05-16 18:58:21 | ハイキング アウトドア
去年7時間の日帰りスノーシューでヘトヘトになったElfin Lakesへ今年は余裕を持って一泊山小屋へ泊まるべく、ニッキーとネイサンと行ってきました。ネイサンは去年から自転車を始めてすっかりメタボ体質から脱出したのでついてこられるはず。

一泊するので寝袋や調理器具、食べ物を背負って行きます。ニッキーに置いて行かれない様に2週間前からアボちゃんをエルゴで背負って近所の坂道を登り自主練を積みました。


今回ネイサンは長時間のスノーシュー初体験です。
中間地点のレッドヘザーハットまでは森トレイル、スイッチバックが続きます。去年はカンカン照りで暑くてとても苦しかったのですが、今年は練習の成果もあってさくさく進めます。去年は大雪でトレイルの始まりから結構な積雪でしたが、今年はしばらく地面が見えていました。


約2時間でレッドヘザーハットへ到着。この日は曇っていて眺めが良くなかったので小屋の中でお昼ご飯を食べます。この小屋はウォーミングハットということで薪ストーブがあり、自由に暖をとれます。ここまででネイサンはかなりくたびれた様子。

ここからちょっときつい登りがはじまります。本来ならハットからの登りが終わればすばらしい景色で疲れも吹っ飛ぶはずなのですが、霧が立ちこめていて視界が悪く、残念。ネイサンの気力もどどーーーんと落ち込みます。大丈夫?と心配しながらゆっくり行くと、ニッキーとの距離がずんずん空いて行きます。


空模様と同じく、ネイサンの機嫌も曇り空だったのですが「僕は気にしないでニッキーと行ってて。」(待たれると余計つらいらしい)と言ってくれたので遠慮なくニッキーと歩く事に。ニッキーの新しい彼氏の話などをしながら行きます。

このトレイル唯一ある急斜面。

私とネイサンはお尻で滑ります。


ちょっと霧が晴れて来ました。4.5時間で今日の終点、エルフィンハットへ到着!


小屋の中。太陽発電で電気も暖房もあります。

33人泊まれる小屋ですが、到着してみると我々を含め、泊りは5名。(その後2名増えて計7名)
日本人のおじさま引率の日帰りグループもいました。泊りの先客2名はソルトスプリングアイランド出身の若者2名。なんとここまでスノーシューをはかず、短靴に簡易アイゼンだけでやってきたのでした。道中見かけた、ずぼずぼ空いた足跡は彼らでした。足跡を見ながら「この人達はいつ引き返すんだろう」と思っていたのです。


小屋は一階が炊事場(シンクとガスコンロあり)食堂になっており、2階が寝室です。バンクベッドの下が2名用、上が1名用ですが2名寝るのはきつそう。180cm以上ある人は斜めにならないと寝られません。

荷物を下ろして一息ついた後、ちょっと外へ出てみると雲の合間から青空が見えました。

これは明日の天気に期待!
この日は早めに夕食を食べます。メニューはフリーズドライのメキシカンライスに自家製乾燥野菜(ヤムと人参)をどっさり入れたもの。やはり既製品は味が濃い。ギャビーからもらったハイキング用パックに入れた白ワインは雪でいい具合に冷えていて美味ですが、3人で分けるとあっという間におわってしまいました。
食事の後は若者がウォッカをごちそうしてくれたのでみんなで飲みながらお下劣ゲーム"Cards Against Humanity"(山小屋にあった)をやって就寝。若者2名はきっとどんちゃん騒ぎを期待してウォッカの大瓶を持ってきたのだと思うのですが後から来たカップルも静かだし、私たちもアラフォーな為期待に答えられませんでした。33名用の小屋にたった7名だったのですが私はなぜか他の人の寝袋の音が気になって寝られず。夜中に外のトイレに行かなくてはならなくてさらに目は冴えてしまいました。

朝6:30にネイサンと私起床。他の人はまだ寝ているので静かに下に行ってコーヒーを入れます。
外を見てみると霧でグレー。でも空の上は明るくて、しばらく待てば晴れそうな予感はありました。
ゆっくり朝ご飯を食べます。朝ご飯はグラノーラに乾燥ココナツミルク。ココナツミルクをお湯で溶かしてつかいます。ここにも乾燥マンゴーをたっぷり。ネイサンとニッキーは霧が晴れるかどうかわからないので早く出発したい、という事なので9時頃出発。


景色は見えないものの、山の朝はとても清々しくて気分爽快でした。


太陽がうっすら。やはり霧の上は晴れている模様。


砂丘みたいに雪原が広がります。

40分程いくと、やっぱり霧が晴れて来ました。

みるみるうちに消えて行く霧。


ニッキーがゆで卵休憩をとっているうちにすっかり霧は無くなってしまいました。ここはちょうど東側の山陰なので絶景はちらっとしか見られず。


ちょこっと見えるダイヤモンドヘッド。もっとばっちり見たい!と先を急ぎます。


そして、山陰から脱出すると目の前には絶景がどどーーんと広がっていました。
実はこのハイキングに行く前、すっごく景色がいいから楽しいよ~。とネイサンを説得して連れて来たので、晴れてほっとしました。
前の日までは「なんでこんな苦労して山に登るのか意味がわからない!」と言っていたネイサンでしたが、この日は楽しさがちょっとわかったみたい。


びか~。5月も中旬なので晴れると暑いくらいです。


すっかりご機嫌。
先ほどの絶景ポイントからはもう下りだけなので楽々なのもご機嫌になる理由かも。


初バックパッキングのネイサンの感想。「楽しかったし、行った甲斐はあったけど一日4.5時間のスノーシューは長過ぎる。次回はせめて3時間以内のトレイル希望」と。甘い!やっぱり山レディーズの仲間には入れないかも?

この間シーモアに行った時はずるずる滑るしストラプはゆるくなるし、新品のスノーシューは失敗の買い物だったかも、と思いましたが今回の長時間ハイクは坂もゆるかったので滑るのはあまり気にならず、軽量だったので脚も疲れず快適でした。去年より重い荷物でも楽に感じたのは自主練の成果じゃなくて、スノーシューが軽かったからかも?


駐車場につく目前のビューポイントからは去年とおなじくチーフが見下ろせました。
楽しかった~~~。そういえばチーフに新しくゴンドラが設置されて、そこから新しいハイキングコースができたみたいなので次回はチーフに行きたいなー。


スノーシュー シーモア

2014-04-05 00:11:35 | ハイキング アウトドア
山レディーズと久しぶりにお出かけしてきました。週末天気の悪い日が続いて、3回様子見でやっと実行です。
行き先はシーモアマウンテン。夏のハイキングには2回来ていますがスノーシューは初めて。

この日二回目でほぼ新品の私のスノーシューズ、アメリカのガレージブランド、northern liteの物。ものすごく軽量なので疲れないかなと購入。

この日の目的地はセカンドパンプ。でもまずはその手前のファーストパンプを目指します。ハイキングで夏に来た時はファーストパンプまで1時間半かかったと記録にあります。
しかしスノーシューは勝手が違って大変。特に私のスノーシューズは歯が前後にしかついていないので、新雪ではないこのトレイルはずるずる滑って時間も体力も余計にかかります。最初の登り1時間半が終わった後はアップダウンがあるのですが、下り坂が滑ってしまって転びそうで怖い!


ファーストパンプ手前で雲が出てきました。


ファーストピークへの最後の登り。この写真だけ見るととんでもなくワイルドな感じに見えますが実際は私たちの軽装からもわかるように、楽勝ルートです。


グレートサミッツみたい。夏に来た時はファーストピークは登っても岩が緩やかに重なっていて「頂上だ!」という感じがあまりしないのですが、雪に覆われた山頂は10畳ぐらいの丸いスペースが空いていていかにも頂上ぽかったのが不思議でした。頂上は真っ白で木もまばらなので、まるで砂丘の様。

頂上についた瞬間には眼下に雄大な景色が広がっていましたがあっという間に霧が出てきて真っ白!何も見えなくなり写真を撮るチャンスを逃してしまいました。ここまで2時間程かかりました。
この時点で私はバテバテだったのでセカンドパンプは行きたくないな~と内心思っていたら、みんなも同じだったようで今日はここで終わりになりました。持ってきたお茶を飲んでおやつを食べます。ギャビーはみんなの為にピーカンナッツの入ったふわふわのバナナブレッドを焼いてきてくれました。ギャビーはいつも手作りお菓子を持ってきてくれます。お茶とおやつでまったりしすぎて、もう全然動きたくなかったのですがお天気が悪くなりそうだったので20分ほど休憩して帰路につきます。

帰りはほぼ下り。お尻で滑って降りてきます。

ニッキーの270ドルもするゴアテックスのズボンは高いだけあって滑りも最高。
私のズボンは耐水性じゃなかったので雨用ポンチョを敷いて滑りました。
下りは歩くより滑った方が早いかと思いきや、この日はお天気でスノーシューの人が大勢いた為、滑れそうな坂の前には列ができていて意外と時間がかかりました。その他スコップ型ソリ、ゴミ袋などで滑っている人もいました。滑るの大好きな人はどんな坂道も逃さずにマメに滑っていて観察するのが楽しかったです。

私のスノーシューのストラップが下り坂を歩くとすぐゆるくなるので少し歩く度に締め直さなくてはいけなくてイライラ。滑るし、ストラップはゆるくなるし、このスノーシューはちょっと失敗だったかも。この日のトレイルは人の通りが多いので雪が踏み固められているため、スノーシューズじゃなくても行けたかもしれません。ちょっと試してみれば良かった。

帰り半分程行った所でお天気が回復したのでFirst Lake Loopの遠回りをして3時間ちょっとで終わりました。このトレイルは以前アボちゃんとカエデと行ったドッグマウンテンへ行けるルートでもあります。こっちのコースの方がシーモアより断然簡単なのでちょっとスノーシューを体験してみたい人にはおすすめです。




ジョフリーレイクス ハイキング Joffre Lakes / Pemberton

2013-11-08 15:18:37 | ハイキング アウトドア
ギャビーに誘われて、以前から是非行ってみたかった、ペンバートンにあるジョフリーレイクスへハイキングに行ってきました。

ジョフリーレイクスは3つ湖があり、上に行けば行く程景色がよくなり、3こめの湖ではマティエール氷河を間近に楽しめます。

まず、駐車場から100M程のところに第一のジョフリーレイクがあります。

夏でも黄色のめずらしい水草が生えた湖。湖の周りは5メートル程砂利が敷いてあるものの、ピクニックに来るにはすこし手狭な雰囲気。

ここから森トレイルを行き、登りに入ります。
アンネセサリーマウンテンに行った時にギャビーから「ジョフリーレイクスの方がトレイルは根が張っていて登りもきつくて大変」と教えてもらったので覚悟をして行ったら、最近整備されたらしくてとても簡単なトレイルに大変身していました。

所々かつてのトレイルを思わせる箇所も残っていましたが、こんなに根が張った箇所は稀です。

以前はゴロゴロ石を飛び越えて行ったそうですが、石の上も整備されて砂利が敷いてあるので普通に歩けます。

40分程で第2湖へ到着です。
はっとする氷河のとけた水の色。朝日が差し込んで美しく幻想的。

薄氷が張っていて、ミント色の水がおいしそう。

二番目の湖を出発してすぐに滝があります。これまた絵に描いて額に入れたような滝。この日は水量も申し分なく良い感じです。

3番目の湖まではきつい傾斜だったそうですが、階段がかけられていて楽に登れる様になっていました。ワイルドさは無くなってしまったけど誰でも気軽に行けるトレイルになった模様です。
第三湖の手前には熊さんがお出迎え。



第三湖の周りをまわってキャンプ場まで行ってみます。山陰に入るとぐぐんと気温は下がり、帽子、手袋、ダウンジャケットの冬支度が必要でした。

湖の向こう側はまだ秋だけど、こっちはもう冬。


霜柱がさっくさく。


第一湖から見えていたマティエール氷河はここからが一番大きく立派に見えます。この湖でキャンプをするとなると、この山陰がキャンプ場なので真夏以外はとても寒そう。


寒いので日の当たる方へ戻ってランチタイム。湖と氷河を眺めながらの優雅なひとときです。

ここでもまたお茶を入れてゆっくりしてから帰路につきます。
帰り際、第二の湖を通りかかったら、なんと薄氷の張った湖に飛び込んで泳いでいる強者を発見!!!

真夏でも手の切れる様な氷河の湖なのに、さすがカナダ人。この人はみんなに写真をとられていました。

ジョフリーレイクス 行き方などはこちら でもこの情報は整備される前の情報だと思います。今は中級というより初級のコース。カエデでもいけそうなくらいのコースです。今回私たちは最後の湖まで1時間半で行けました。

オセロトンネル サイクリング Othello Tunnels/ Hope

2013-11-08 15:00:51 | ハイキング アウトドア
紅葉を楽しみに、Hope近くのオセロトンネルへサイクリングに行ってきました。
オセロトンネルは昔の鉄道の線路後にできたトレイル。なんでもせっかく鉄道を作ったのですが、雪崩や地滑りなど厳しい自然に堪え兼ねて線路を封鎖した後、ケトルバレーレイルウェイと呼ばれるトレイルになり、その一部がサイクリングやハイキングのできる道となっています。長い所では何キロも泊まりがけで自転車に乗れる上、傾斜も弱いので体力に自信がなくても大丈夫というすばらしいトレイル。なぜかシェイクスピアの登場人物の名前の場所が多いのは鉄道会社の趣味でしょうか。

このホープにあるオセロトンネルは短いのですが、お散歩もサイクリングもできます。おすすめはトンネルの正規の入り口とは反対側から入る事。そうすると行きは緩いながらも登りが続き、帰りは一度もこがずに下って行ける痛快トレイルとなります。

紅葉の綺麗な森トレイルを30分も行くとすぐにトンネルへ到着。まずは深い渓谷に流れる水を観察。思わずとびこみたくなるような色。カエデも「あそこで泳げる????」と興味深々。


いかにも昔汽車が走っていた事がわかる橋です。ここからも渓谷を見下ろせます。高所恐怖症の人はちょっと厳しいかもしれません。

そして目玉はこの手彫りのトンネル!5つのトンネルが続きます。トンネル内は照明がないので懐中電灯やヘッドライトを持って行くのがおすすめで、トンネル内は自転車を降りて押して歩きます。
真っ暗な中、ヘッドライトの明かりをたよりに出口に向かうと、周りがあまりに真っ暗な為、だんだん距離感がおかしくなってきて、行っても行っても永遠に出られないような感覚にとらわれます。いついってもちょっと怖い、、、。時々天井からぴちゃ~ん、と水が落ちてきたりもします。

その後川沿いまでサイクリングをして、おやつを食べて引き返します。

う~、豆乳がしみるぜ!

この日はバンクーバー近郊は霧に覆われた一日だったのですが標高が高いホープはお天気で最高の紅葉が楽しめました。

オセロトンネル 行き方などはこちら

アンネセサリーマウンテン ハウサウンドクレスト ハイキング

2013-11-08 14:30:11 | ハイキング アウトドア
10/19 ギャビーと一緒にハウサウンドクレストにある、アンネセサリーマウンテンへハイキングへ行ってきました。
ハウサンドクレストは全部行くと数日かかるコースですが、アンネセサリーマウンテンはサイプレスのスキー場から日帰りで行けます。
私のハイキング本 103HikesではSt.Marksまでの傾斜平均は8.0%、Unnecessary Mountainまでは6.8%とあったので、これは楽で楽しそう、と軽く考えていました。

スキー場からしばらくは森トレイル、なだらかで最近手入れされたのか、新しい砂利も敷かれて歩きやすく、St.Marksの頂上では「あれ?もう着いちゃったの!」と余裕でした。

St.Marksの頂上

しかしここから、6.8%とは思えないなが~い、きつ~い登りが続きます。ギャビーは山レディーズの中で一番若いだけでなく体力もあるので歩くのが早い!ついて行くのも大変です。木の根がゴロゴロで、グラウスグラインド並の所もありました。この日は私が体調が今ひとつで、途中で冷や汗が出てめまいでクラクラと低血糖になってしまったのでおやつタイムも取り入れます。

そうしてやっとアンネセサリーマウンテンまで到着。

紅葉が綺麗です。この日は前日のシーモアに行った日とは打って変わって夏を思わせる様な陽気でした。

ライオンズもこんなに間近に迫っています。ここからライオンズの麓までは1時間半で行けるそうです。ライオンズに登るにはロープやヘルメットなどの装備や、ちゃんとした登山の技術も必要で、ハイキングの装備では無理との事です。私たちが見ている間にもレスキューのヘリコプターがライオンズの周りをブンブン飛んでいて、誰かが救助された様子でした。(単なる訓練かも?)
ライオンズの麓へ行くルートはアンネセサリーマウンテン経由よりサンセットドライブから入る方が短時間(7時間)で行けるとの事。体力つけたら行けるかな。

頂上でゆっくりご飯を食べ、お茶も入れて1時間程休憩します。暖かいので岩の上に寝転んでリラックス。



帰りはずっと下りなので楽なのですが、だんだん日が陰ってきて急に寒くなって来て秋を実感!頂上で一時間の休憩を入れて6時間半のハイキングでした。久しぶりに体力の限界まで挑戦したハイキングで、帰りの車の中では脚がつりっぱなしでした。この日は私は運転ではなくギャビーの旦那さんが送ってくれたので助かりました。

家に帰ってよく調べてみると、このトレイルはかなりきつめのコースだった様。数字についだまされてしまいました。でも天気も景色も最高で、がんばって行った甲斐があったコースでした。ここはキャンプも可(St.Marksも)です。

アンネセサリーマウンテン 行き方などはこちら