あるマーケティングプロデューサー日記

ビジネスを通じて出会った人々、新しい世界、成功事例などを日々綴っていきたいと思います。

このブログでの出会い

2008-07-31 23:02:12 | 出会い
このブログを通じてコンタクトを頂いた方と、夜新宿で会いました。

京都出身のY氏は、六本木にあるクリエイティブ会社のプロデューサー。京都の大学を卒業後、アパレル企業に入社。その後方向変換のために、奥さんの了承を得て専門学校に入り直したツワモノです(笑)。

そのY氏が、Yahoo!で「マーケティングプロデューサー」のキーワードで検索した結果、1P目に表示されていたこのブログを発見したというのが経緯でした。

具体的なビジネスの話というよりは、初対面でもあるのでお互いの素性や今までの略歴、そして何よりも同じ関西出身ですので、久しぶりに西出身者のノリを堪能しました。

ちなみに、この日久しぶりに「しらこい」という単語を聞きました。「しらこい」という関西弁は、「しらじらしい」という意味ですが、こういったボキャブラリーがだんだん忘れてしまっているだけに、懐かしい気分になりました。

ブラジル出身のアーティストに知り合いがいたり、バトルゲームのマニアだったりと、その守備範囲の広さに少々脱帽。

情報誌の制作が落ち着いたら、是非一度オフィスをお伺いしようと考えています。

自家製PCが大活躍

2008-07-31 22:57:02 | 日常生活
アートスクールを卒業後、アメリカのアトランタで10年暮らした人間が、新しく社員として加入しました。

あのキング牧師の生誕の地を訪ねたこともあるとのこと。

本日は、そのメンバーのパソコン環境を設定するため、編集制作&情報システムのスタッフが秋葉原に出動!

最新のハイスペックなパーツを、買い揃えて組み立ててくれました。

今、デルでもソニーでもない、自家製のPCが活躍しています。

新宿トンカツ王ろじ

2008-07-20 23:53:25 | グルメ
久しぶりに、新宿のトンカツ屋さん『王ろじ』に行ってきました。

ここはもう10年くらい通っているお店で、大正10年創業の老舗で、創業当時は十二社通りにあったとのこと。

「路地の王様を目指す」というコンセプトで、「王ろじ」という名前になったそうです。

ここに行くといつも決まって頼むのが、トンカツ定食です。王ろじ独特のジューシーなトンカツと、ダシの効いた豚汁、お漬物に、ご飯で1,600円。

少々高いとの声もありますが、壁にかかっている柴田錬三郎の「好店3年客をかえず 好客3年店をかえず」の色紙を見るに、納得です。

老舗の凛とした“物作り”の姿勢を感じたい時、時々行きたくなるお店の一つが王ろじなのです。

ファビオ・カッペロ/ユーロ2008総括

2008-07-17 23:06:23 | サッカーネタ
熱狂のうちにユーロ2008が幕を閉じました。

決勝のドイツVSスペイン戦は、白熱した良い試合でしたね。個人的にはドイツに優勝して欲しかったですが、スペインの完成度の高いパス回しには完敗でした。

今週のNumberは、その熱闘ぶりを余すことなく伝えています。

その中でもイングランドの代表監督に就任したファビオ・カッペロの総括は、輝かしい実績を積み重ねてきた人間ならではの示唆に富んだものでした。
(※以下Number7月17日号より抜粋)

◆スペインチームの戦いぶりについて

彼らの戦い振りは、実に見事だった。非常に高い個の技術を、理想的とも言うべき形で戦術に生かしていた。長く国際舞台で勝てなかったという歴史、これを覆すに相応しいチームだったと私は思う。

◆最も印象に残ったチームについて

ロシアだ。たとえ準決勝でスペインに敗れたとはいえ、あのオランダ戦は思うに、今大会で最も美しい一戦であったと言えるだろう。いわゆる“超一流”とはいえない選手たち、その集合を率いる術に長けたフース・ヒディングは、自らが持つ指揮官としての能力を余すことなく発揮してみせた。

実に素晴らしいサイド攻撃、極めてスピーディなパルテンツァ(ボールを高い位置で奪い仕掛けるカウンター)は、攻守における完璧なメカニズムから生まれていた。

◆スペイン監督ルイス・アラゴネスの評価について

ロシア戦の采配をみればすべてが分かる。確か前半の30分通りであったか、ダビト・ビジャが負傷で退場を余儀なくされた場面。多くの監督は、代わりにFWのダニエル・グイサを入れてフェルナンド・トーレスと2トップを組ませ、4-4-2のシステムを維持しようと考えるところだが、アラゴネスの策は違っていた。重要なのは中盤の厚みを増やすことであると見抜き、FWではなくMFのセスク・ファブレガスを投入している。あれで勝負は決まったに等しい。

◆興味を一番引き立てた試合とは?

私の美的感覚を満足させる内容ではなかったのだが、その劇的な展開、見る者に感動を与えたという意味ではドイツ対トルコ戦だ。いわゆるテレビの前から片時も離れられない試合。これはあくまでも一人のサッカーファンとしての見解ということだが(笑)。

何れにしても、ファティ・テリム率いるトルコの精神力は見事という以外になかった。多くの試合で劣勢に立たされながら、何れも終了間際でひっくり返してみせた。彼らは、“絶対に諦めない集団”という称号に値する。

とは言え、その彼らも準決勝で相対した敵、絶対諦めない集団で長くあり続けるドイツには屈する他なかった。試合を決めたラームの3点目がまさに90分であったという事実。これこそがドイツの強さだ。

◆最も重要な働きを見せた選手を一名だけ挙げると…

多くの者たちがトーレスを、またはビジャやファブレガスを語るが、私が推すのはダビド・シルバ。豊富な運動量を誇り、戦術的なセンスにも優れ、よって守備におけるポジショニングにミスがない。と同時にインクルソーレ(2列目から前線への進入を得意とするMFを指す)としての資質も高く、シュート力も高い。完成されたMFと評して間違いないだろう。実に素晴らしい選手だ。

ただし、彼の活躍の蔭には忘れてはならない選手がいる。スペインの場合は、シルバ、またはトーレスやビジャがみせた攻撃にばかり注目が集まりがちだが、それを常に支えるマルコス・セナの存在があったことを忘れてはならない。

優れたFW、テクニックと明晰な頭脳を備えたMF、そして強固なDFラインという構造の中で、ようやくと言うべきか遂に言うべきか、スペインは前後を繋ぐ選手の重要性を知るに至った。この大役を見事に果たすセナの存在なくして、今大会でのスペインの躍進はあり得なかった。

◆今回のユーロで明らかになった全体の傾向について

忘れてはならない点がある。決して純然たるFWを3枚、あるいは4枚並べるチームなどなかったということだ。サッカーで最も重要な要素が“攻守のバランス”である以上、そのバランスを相手よりも高い水準で備えたチームが勝利する。これは今大会でも明らかだった。勝てるチームには、攻守の比重を常に適切にコントロールできる存在がいる。その象徴的な存在がセナだ。

◆具体的事例について

アラゴネスがロシア戦で行った采配、FWの代わりにMFを入れたのがバランスの重要性を示す一例である、というのが私なりの答えだ。

そこから先―攻撃の展開方法は、当然ながら指揮下に置く選手の資質により異なってくる。予定していた選手が使えず、やむなく陣形を変える場合も出てくるだろう。私とて、過去にレアル、あるいはローマを率いた際に、4-4-2以外の策を取らなかったわけではない。プロである以上、最も重要なのは勝利を手にすることであり、そのための大前提を私は強固な守備においている。それが4-4-2という形をとったというだけだ。

ミッシェルの見解を否定するわけではないが、たとえばロシアは、一人のFWを置き、その後ろから複数のインクルソーレが機をみて前線に進入するという形をとっている。クロアチアもしかり。イタリアはFWを1枚減らすことで安定したし、オランダも攻めの軸にはファンニステルローイ一人だけを置いていた。ドイツのシュバインシュタイガーも決して3枚目のFWというべき選手ではない。彼らは常にバランスを意識していた。

これが現実だ。“攻撃的サッカー”という言葉を使うのは自由だし、そしてその傾向を決して否定はしないが、より深くその内実を見れば、セナに象徴される“土台”の強度、そしてバランスが何よりも問われた大会だったといえるはずだ。プロである以上、“攻撃は美しいが勝てない”では意味がないのだ。


さすがヨーロッパの一流クラブで数々の実績を残し、サッカーの母国イングランドの代表監督に就任した人物だけあって、その言葉一つ一つに重みがあります。そこにはどんなに名声を得ても、事実を謙虚に受け止めながら冷静に分析する洞察力、そしてそれを伝えるコミュニケーション力を感じました。

カペッロは、優れたCEOと言えると思います。

夏の風物詩納涼大会

2008-07-16 23:38:59 | 日常生活
仕事を終え、新宿通りを歩いていると、どこからか「ピィ~ヒョロロ、ピィ~ヒョロロ、ドンドン」という懐かしい音が聞こえてきます。

この日は近くの神社で、納涼大会をやっていました。

出店もいくつか出ていて、近所の子供もはしゃいでいます。

都会のど真ん中でも、まだこういった行事が生き続けていることに驚きを感じるとともに、こういった地域のコミュニケーションを図る場の存続n重要さを改めて感じました。

アメリカ崩壊は止まらない

2008-07-13 17:17:29 | 海外事情
今週の週刊文春に、面白い記事が掲載されていました。

日本の銀行に勤務した後、ゴールドマン・サックスに転職し、今はロバーツ・ミタニという投資銀行を経営されている神谷秀樹氏による「ウォール街現地報告 危ない銀行150行 アメリカ崩壊は止まらない」というものです。

さすが業界に精通されている方だけあって、生々しい事実も交えながらリアリティに満ちたレポートになっています。その一部を、ご紹介します。(※以下、週刊文春2008年7月17日号より抜粋)


今月3月、ウォール街の知人から、こんな話を聞きました。

「ベア・スターンズの元社員が二人相次いで、ハドソン川に身を投げて自殺したそうだ」

この数日前、米国第5位の投資銀行ベア・スターンズが経営破綻、米銀大手のJPモルガン・チェースに「1株2ドル」で買収されそうだ、という話(後に1株10ドルで買収された)が出ていました。身投げしたという元社員は、自分の年金のほとんどを自社株で運用していたそうです。1年ほど前の同社の株価は170ドルでしたから、彼らの絶望は想像に難くありません。

サブプライム危機の前までは、彼ら金融マンはわが世の春を謳歌していました。最新の金融技術でバブルを生んだ米国の金融業界は、全米の企業収益の30%から40%を稼ぎ出す巨大な存在でした。私が近著『さらば、強欲資本主義』(亜紀書房)で指摘した「今日の儲けは僕のもの、明日の損は君のもの」という風潮が、米国経済の「エンジン」となっていたのです。

しかし高級車を乗り回し、海辺に別荘とレジャーボートを買い、勝ち組を自負してきたウォール街の人々は、サブプライム問題で一転、窮地に追い込まれました。

フロリダでは今、ローンの返済に窮した人々が手放したレジャーボートが叩き売りされています。マンハッタンでは、二週間前でないと予約が取れなかった金融マン御用達の高級レストランが、今では当日でも簡単に予約を取れます。

それでも職があるだけまだマシ、というのが実情です。昨年米国の金融業界では約15万人が解雇され、今年はさらに約17万人がクビになると予測されているのです。

現在、破綻が懸念される「危ない銀行」の数は、全米で総計150行にのぼると言われており、中には、創業150年を越える老舗投資銀行の名前もあります。

私のもとにも、しょっちゅう知らない人からの“レジュメ(履歴書)”が舞い込みますし、他の投資銀行を買収しないかという話も二週間に一つくらいは寄せられています。

このひと月ほどで米国の金融市場、実体経済ともに悪化のスピードが加速している―これが私の実感です。(※中略)

新車販売台数は、ピークだった年間1700万台から約300万台も落ち込み、GMを筆頭とする“ビック3”でさえ、いつ“チャプター11(連邦倒産法11条。日本でいう会社更生法)”を適用してもおかしくない状況です。

燃料代の高騰が深刻な航空業界も再編は必至で、中小の会社は既に撤退し始めています。米国最大のコングロマリット企業であるGEは、創業事業として百年の歴史を誇る家電部門の売却を発表。小売業の雄として注目されたスターバックスも全米で500店舗を閉店します。

経営破綻し、更正法を経ずに精算される会社も増加の一途をたどり、製造業から小売業まで、米国の企業は、あらゆる分野で衰退しているのです。

その実態は株価に如実に反映されています。NYダウ平均は、昨年10月につけた過去最高値から20%も下がり、“ベアマーケット(相場の下落が続いている市場”に突入しました。


◆教会で実態した米国人の変化

サブプライム問題自体も、収束する気配はありません。企業や金融機関の業績が発表されるたびに、関連損失は膨らむ一方です。

08年1-3月の住宅価格は前年比で14%下落しましたが、いまだに底は見えません。米国の住宅産業は1年分以上の在庫を抱えており、これは、第二次大戦以降最悪の状況です。

サブプライム問題は、庶民の生活を直撃しています。特にひどいのが、カリフォルニア、フロリダ、アリゾナ、ラスベガス周辺です。多くの住民がサブプライムローンで住宅を購入しており、軒並み“フォークロージャー(差し押さえ)”されている。結果、空き家が林立することになりました。事実上“スラム”化し、社会問題となっている地域もあります。(※中略)

これまで米国のGDPは、実に七割が個人消費に支えられていました。その内実は、クレジットカードやホームエクイティローン、自動車ローンなどの借金です。つまり、欲しいものは借金して買えばいい、という「消費癖」とそれを可能にする過剰流動性が米国の「成長政策」のエンジンだったわけです。消費がしぼめば景気が停滞するのは自明の理なのです。(※中略)

この危機にどう対応していくのか。そこに自ずと国のビジョンが問われます。遅くに失した感はありますが、米国では強欲資本主義の総括が始まりました。

先日はベア・スターンズのファンド・マネージャー2名が、顧客に虚偽の説明をした容疑で逮捕されました。FBIは現在、サブプライムローン問題を引き起こした連中を中心に、一説によると400人もの金融犯罪者を追いかけています。(※中略)

今こそ研究開発投資を進め、知恵を絞り、汗水流して働いて、不況を克服する革新的な商品やサービスを生み出す努力をすべきです。それが危機を脱する唯一の方策です(※中略)


こういった激動の時代だからこそ、歴史から学ぶ必要があるような気がしています。先日、本田宗一郎について発表会をしました。先人から学ぶ知恵と謙虚さをもって、本質を見失わないようにすることが重要だと思います。