レジャーに出た時に、視覚的なスケジュールと
同じくらい重要なのは場の設定なんです。
構造化された支援で言う「物理的構造化」ってやつです。
<物理的構造化の要素には大きく2つあります>
*1つは、エリアの設定です。自閉症の方の支援でご本人が1つの場所を多目的に使うと情報処理の問題として混乱される方がいらっしゃいます。そこで、「1つの場所は1つの活動」というようにエリアを設定します。そのことによって、エリアで期待されていることがはっきしります。
*2つ目は、様々な刺激(視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚)を統制することによって、本来捕らえなくてはいけない情報に注意を向けるように支援する。
これは、三輪社のレジャーでも応用してます。
まず、レジャーで外に出た場合(例えばテーマパーク)、
まずリラックスできるエリアを探します。
その周辺に楽しむ活動(エリア)、
ちょっとチェレンジをするエリアを考えます。
そのことで、不安的になる前、疲れる前にリラックスエリアで
カームダウンします。この設定により興奮しすぎないで、
一日を楽しく過ごすことが出来る方もいます。
三輪社のメンバーの何人かは楽しことばかりでも興奮して不安的になる方がいます。
その時に上の支援は重要です。
またこのリラックスエリアを設定する時にどの位置が一番、他の刺激が少なく
リラックスできるかも考えます。例えば静かな場所、人の流れが少ない場所、
仕切りの代わりになる作り、ボード等がある場所などを探します。
一人一人リラックスできる環境は違って、例えば広さもポイントで、
広すぎてダメな場合もこれまでありました。(つづく)
先日も、三輪社で旅行に行ったのですが、
去年少し楽しむ活動や頑張る活動が多くて少し不安定になったY君が、
今回は、活動の間間でこのリラックスエリアを設定することで
全体的に安定して、大きく興奮することもなく過ごせました。
(*三輪社についてはブックマークから)
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