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読書録「心霊探偵八雲1」4

2014-01-21 | Weblog

読書録「心霊探偵八雲1」4

著者 神永学
出版 角川文庫

P43より引用
“「見えるってことは、そこに何かあるか分かるってことだよ。
何があるか分かれば、なぜかが分かる。なぜかが分かれば、その
原因を取り除いてあげることもできるかも知れない」”

 目次から抜粋引用
“開かずの間
 トンネルの闇
 死者からの伝言”

 燃える炎のように赤い瞳、死者の魂を見ることの出来る大学生
を主人公とした、心霊ミステリー短編連作小説。
 大変な難産の後、無事に一人の赤ん坊が生まれた。赤ん坊を取
り上げた医師・看護師・母親は、赤ん坊の顔を見て穏やかではい
られなかった…。

 上記の引用は、主人公・八雲の自分の能力についての一言。
観察するということによって、問題をはっきりさせることが、行
動方針を決めることが出来るのでしょう。生きている人しか見え
なくても、問題は向こうからやってくるものでしょうに、死者か
らまで頼み事をされる主人公は、忙しくて仕方ないでしょう。
 非常に読みやすく、あまり時間がかからずに読み終えることが
出来ました。主人公の皮肉に満ちた会話は、主人公の人柄を決め
るものなので、変わってしまうと別作品になってしまうでしょう
が、好みが分かれるところかと思います。

ーーーーー


心霊探偵八雲〈1〉赤い瞳は知っている (角川文庫)
神永 学
角川書店




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