いつまでもぼちぼち

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実在する全てと無関係です

読書録「人生の取扱い説明書」ほか

2023-11-17 | Weblog
読書録「人生の取扱い説明書」4

著者 岡田斗司夫
出版 株式会社ロケット

p25より引用
“このように、不幸とは「自分はこんな人間
であらねば」と努力する方向が間違っている
為、努力しても努力しても幸せになれないと
ころからやってきます。どんなに努力して成
果が上がっても、あなたは嬉しくないので、
こんな無駄なことはありません。”

目次より抜粋引用
“人生の取扱説明書
 各タイプはこんな人
 タイプ別悩みの持ち方
 対角線はわからない
 僕がトリセツを思いついた訳(1)”

 オタキングと呼ばれる著者による、人生で
出くわすであろう悩みや人間関係の軋轢への
対処について記された一冊。
雑誌連載改題・収録作。
 欲求から来る人間の分類についてから各分
類ごとの対人関係や人生のステージでの振る
舞いについてまで、それぞれのタイプの人が
幸せに生きるための行動をとれるように解説
されています。

 上記の引用は、タイプ別の悩みについて書
かれた項での一節。
努力の方向性の大切さは、生きていくうえで
なかなかに重要な要素なようです。向かうべ
き努力のやり方を見つける上で、本書は良い
一冊になるのではないでしょうか。
 一回目の項で書かれているように、人生の
早い時期に出会えていたら、より良く努力が
出来るようになるかもしれませんので、若い
人に一層おすすめしたい作品です。

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読書録「ハーバードの人生が変わる東洋哲学」
3

著者 マイケル・ピュエット
   クリスティーン・グロス=ロー
訳 熊谷淳子
出版 早川書房

p242より引用
“ 世界が切れぎれなら、世界を新たに構築
するチャンスはいくらでもある。はじめは日々
の生活のほんのささいなことから。そこから
あらゆることを変えていく。そうすれば、あ
とはすべてわたしたちしだいだ。”

目次より抜粋引用
“伝統から“解放された”時代
 世界じゅうで哲学が生まれた時代
 毎日少しずつ自分を変えるー孔子と<礼>
<仁>
 心を耕して決断力を高めるー孟子と<命>
 強くなるために弱くなるー老子と<道>”

 中国史教授とジャーナリストの二人による、
古代中国の思想家たちの教えによって、今を
生きる為の現実への向き合い方について考え
る一冊。同社刊行作文庫版。
 哲学や思想が生まれた時代背景から各思想
家の個々の教えについてまで、世界への理解
と関わり方に変化をもたらすであろう教えや
考えが記されています。

 上記の引用は、本文の最後の一節。
毎日の出来事の積み重ねの続きにしか、未来
は来ないのでしょう。日々を丁寧に生きて、
より良く自分が変化するように過ごしたいも
のです。
 古代にこの本に出てくるような、物事につ
いての考えや取り組み方が生み出されていな
がら、未だに世の中が落ち着かないのは、何
といっていいのかわからなくなるところです。
技術が発展して便利にはなっていますが、人
は紀元前からあんまり変われていないのかも
しれませんね。

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読書録「地名の謎」3

著者 今尾恵介
出版 新潮OH!文庫

p113より引用
“町全体が京都駅のプラットホームと線路ば
かりで、鉄道が開通する前(正確には一九一
五年に京都駅が南側に移転する以前)は人家
もあったが、今は完全に鉄道用地だ。”

目次より抜粋引用
“地名を見れば歴史・風景が読める
 各地に息づく魅力の地名
 人の営みが地名を変えた
 苦心サンタンの新地名事情
 整然とした地名はお好きですか”

 子供の頃から地図に親しんできたエッセイ
ストによる、日本の地名とその由来について
記した一冊。
他社刊行作「日本の地名・都市名」大幅加筆
文庫版。
 地形と地名の関係性から地名が変わりゆく
事情についてまで、歴史背景や古地図ととも
に解説されています。

 上記の引用は、街一つが駅の中にある京都
の町について書かれた項での一文。
名前だけでも昔のまま残しておくことで、観
光都市としての価値になりうるのかもしれま
せんね。
 日本の旧国名と現在の都道府県地図も載っ
ていて、時代小説をこれから読み始める時に
手元にあると、より楽しめるかも知れません。
地名の索引も付けられているので、本書への
力の入れようが窺えます。

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読書録「捨てるな、うまいタネNEO」3

著者 藤田雅夫
出版 WAVE文庫

p48より引用
“ 食べたもののタネをまいて育てる。それ
はある意味、「農耕して食にありつく」とい
うことの原点でもあります。自分でつくって
自分で食べる。本来、それはきわめて自然な
営みであり、生活の基盤を支える重要な作業
なのです。”

目次より抜粋引用
“捨てるな、うまいタネ
 にわかプラントハンターの勧め
 タネから広がるワンダーランド
 いざあなたも”タネまく人”に
 宝物としてのタネ”

 農学博士で作家である著者による、普段食
べることなく捨てている、野菜や果物のタネ
について書かれた一冊。
同社刊行作改訂・改稿文庫版。
 食べかすの様に扱われている種の大切さか
ら実際にまいて育てるための手順についてま
で、かわいらしい苗の写真を添えて書かれて
います。

 上記の引用は、種まきと安全な食生活につ
いて書かれた項での一節。
いざとなったら自分で食べる物を作れるとい
うのは、気分的な支えの一つとして、持って
おいても損はないのではないでしょうか。
 作業や経済の効率で失われる、品種の多様
性について書かれた項は、考えさせられる部
分が多いのではないでしょうか。
 種まき適期一覧表は、これから家庭菜園な
どを始める人に便利でしょう。

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読書録「アメリカ人の半分はニューヨークの
場所を知らない」2

著者 町山智浩
出版 文藝春秋

p119より引用
“「頭金なし」はもちろん、金利の低い「変
動ローン」、利息分だけ返済すればいい「利
息のみローン」、銀行の残高や年収などを自
己申告すれば書類審査一切なしで金を貸す「自
己申告ローン」まで。いわゆるサブプライム
(低信用)ローンだ。”

目次より抜粋引用
“暴走する宗教
 デタラメな戦争
 バブル経済と格差社会
 腐った政治
 ウソだらけのメディア”

 映画雑誌を創刊し、映画評論家として活躍
する著者による、アメリカに住んで中から見
た姿を描いた一冊。
同社刊行作文庫版。
 宗教家の起こす事件から世間をかき乱すメ
ディアの様子まで、ジョークを交えた辛辣な
意見が書かれています。

 上記の引用は、世界に混乱をまき散らした
出鱈目な金融商品について書かれた項での一
節。
結局自国の大きな会社まで潰してしまって、
誰が得をしたのでしょうか。自分が思ってい
る以上に、世の中はいい加減なのかもしれな
いなと考えてみると、もっと気楽に生きても
いいかも知れないと思えるようになりそうで
す。
 語り口がいまいち合わないと感じました。

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