豊後ピートのブログ

元北アルプス槍ヶ岳の小屋番&白馬岳周辺の夏山パトロールを13シーズン。今はただのおっさん

大山(鳥取)の入山協力金テスト徴収でもやはりコストが問題

2020年02月21日 | 入山料・入山規制
鳥取の大山でも入山協力金の徴収をやると聞いた時、果たして徴収コストはどのくらいなのかが一番の興味でした。ぱっと地図を見た感じでは「意外にイケるかも」と思ったんですけど、なかなか厳しいようです。

鳥取)大山の入山協力金 来年度も実証実験
朝日新聞  2020年2月21日 9時30分

有料部分に書かれているので引用しませんが、簡単に述べると集まったお金と同じくらいの人件費がかかったとのこと。



そういえば富士山の入山料を義務化するという話が報道されています。前々から話はありましたが、ようやく本気を出すみたいです。ただ、実現するかどうかは不透明ですな。
やるのであれば、入山料の値上げはまったなしでしょう。強制的に徴収したお金の多くが徴収係の人件費になってしまうようでは、意味がありません。そうなると、うんと値上げして徴収コストの割合を減らす必要があります。

また現在、富士山周辺の自治体や両県が支出している富士山関連の予算は合計で8億円ぐらいとのことですが、これをすべて入山料の徴収でまかなうという話も報道されてました。となると、入山料は8億円を年間登山者数約20~30万人で割った金額になります。単純計算で3000円ぐらいですか。これだけの金額を強制的に徴収されるとなると、入山者数にも影響出てくるような気がします。

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