豊後ピートのブログ

元北アルプス槍ヶ岳の小屋番&白馬岳周辺の夏山パトロールを13シーズン。今はただのおっさん

GPSの普及も善し悪し

2008年03月17日 | 道迷い遭難を防ぐシリーズ
私はGPSを持っておらず、触ったことも見たこともないのでアレなんですが、久々に「なるほど~」と思った記事があります。

上ホロカメットク山:周辺、雪崩報告が急増 03年以降は年平均8.2回 /北海道
毎日新聞  2008年3月16日


上ホロカメットク山といえば先日、雪崩事故で犠牲があったばかりの山です。また、その事故の直前にも雪崩でけが人がでています。


で、上記の記事によると「雪崩報告が急増」しているということなのですが、これは「雪崩が増えた」のではなくて「入山者が増えたから報告が増えた」ということなのです。

その原因として筆頭に挙げられているのが、新雪を求める山スキーヤーの存在であり、従来の登山者が立ち入らなかった谷筋へ普通に入るようになったことです。で、他の原因としてGPSの普及が挙げられています。

GPSによって悪天候でもルートを失うことなく行動できるようになった結果、雪崩が起きそうな気象条件でも入山してくる人が増えてきた、というわけです。また、雪崩の判断もできないような人でも気軽に入山できるようになった、と言うと言い過ぎですかね。

以前の記事で「GPSなんざバンバン普及すりゃいい」なんて書きましたけど、こういうオチもあるのですね。



で、話はぜんぜん変わって、山とはまったく関係ないニュースについて・・・

故萱野茂さん:人柄しのぶ写真集 妻れい子さん出版
毎日新聞  2008年3月17日

その昔、冬の北海道でのプチ冒険活動を終えて富良野から東京までママチャリで帰る途中、萱野茂二風谷アイヌ資料館へ立ち寄ったのですが、なんせ3月の半ばでしたから開店休業状態でした。そこで萱野さんの自宅に行って無理矢理開けてもらったのですが、そのときに嫌な顔ひとつせずに対応してくれたのが奥様でした。お元気そうで何よりです。


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