探索の小道 ~探索者のつぶやき~

日常の話題と、時々伝説めぐりの記事をのんびりと書き止めてます。そろそろ新シリーズ開始?

プライド判定心理テスト

2007年10月26日 | 日記
今日の職場は引越し作業で、開発用ネットワークも止まっちゃって仕事になりません。(>_<)

なわけで、ぼ~っとネット上をぶらぶらしていたら面白いもの見つけました。

プライド判定心理テスト

で、やってみた結果がこちら。



ボギワンさん の心理テストの結果
妖怪界の天使か?あなたのプライドは ざしきわらしクラス です。
(画像クリックで結果ページへ)
illustraded by はな
あなたはとても謙虚で、まわりの様子を見渡すことができる人です。困った時はみんなを助けることのできる力も持っています。あなたがいることでまわりの人たちは幸せを感じているはずです。そのまま徳を積んで、ぜひとも将来は妖怪界のカミの座を目指してください。そしてぜひとも我が家に来てください。
ざしきわらし のプロフィール
ざしきわらしは古い家に住みつき、普段は姿をみせませんが、その家は栄えるといわれるうれしい妖怪。家に災害が起こるのを教えてくれる倉ぼっこというのもざしきわらしの仲間です。



結果が妖怪で出るってのは、妖怪好きな私としてはいいかも。

占い好き&妖怪好きの方は是非どうぞ♪

家建築体験談 ~目次~

2007年10月24日 | 家建築体験談
「家建築体験談」の記事について、目次を作成してみました。

最初から順番に読んで見たい方は、こちらの目次をご利用ください。

   ※2007/10/24 「1年点検」を追加しました。



【建築中】

 ・新居建築のきっかけ
 ・建築業者決定
 ・物欲?
 ・営業はつらいね
 ・土地見学(その1)
 ・土地見学(その2)
 ・土地見学(その3)
 ・土地見学(その4)
 ・購入準備
 ・時すでに...
 ・土地仮契約
 ・風致地区
 ・イメージ図
 ・オール電化
 ・週末の失敗
 ・ネット上不動産情報の落とし穴
 ・こだわり
 ・六者顔合わせ
 ・地鎮祭
 ・家建築 一週目
 ・家建築 二週目
 ・家建築 三週目
 ・家建築 四週目
 ・上棟式当日
 ・家建築 五週目
 ・屋根について
 ・家建築 六週目
 ・家建築 七週目
 ・家建築 八週目
 ・家建築 十週目
 ・外構
 ・家建築 十一週目
 ・家建築 十二週目
 ・家建築 十三週目
 ・家建築 十四週目
 ・家建築 十五週目(その1)
 ・家建築 十五週目(その2)
 ・家建設 第十六週(工事最終日)
 ・引渡し
 ・引越し&新居環境構築(その1)
 ・引越し&新居環境構築(その2)
 ・引越し&新居環境構築(その3)
 ・引越し&新居環境構築(その4)
 ・引越し&新居環境構築(その5)

【建築後】

 ・家建築体験談その1 パートナー選び
 ・家建築体験談その2 打ち合わせ時の注意点
 ・家建築体験談その3 家相について
 ・家建築体験談その4 ドアの位置について
 ・使うまで、気づかなかったこんなこと その1
 ・三ヶ月点検
 ・趣味の園芸?
 ・桜咲くか?
 ・サイタサイタ サクラガ サイタ
 ・使うまで、気づかなかったこんなこと その2
 ・1年点検




1年点検

2007年10月24日 | 家建築体験談
9月の中頃、東日本ハウスのSさんから連絡がありました。


「そろそろ1年点検ですが、都合の良い日を教えていただけますか?」


早いもので、家を建ててからもう1年になるんですね。
家を建てて最初の数ヶ月は、色んな手続き関係でごちゃごちゃしてましたし、4月からは自治会の班長を引き受けたために色々作業に追われ、なんだかあっというまに時間が過ぎてしまったような気がしますね。

でも、気がつけば同じ班の人だけでなく同じ町内の方々とも何名か仲良くなれることもでき、最近ようやく「自分はこの町の住民の一人だ!」という実感をかみ締めています。

そんなわけで9月末の土曜日に実施してもらいました。

さて、1年点検です。

基本的に、屋内及び屋外の点検と普段気づいた点の修繕が目的となります。
とはいえ、基本的に困ったことってあんまりないんですよね。

ただ、ちょうど1年点検を行う少し前に台風が直撃していた事もあって、今回は屋根の瓦がずれたりしていないか確認してもらうことにしました。

結果、特に異常はなし。
ほっと一息です。

点検が終わり、室内の様々な機器についてメンテナンスの方法等アドバイスもしてもらいました。
...そういえば、去年は年末近くに建ったから大掃除とかしなかったんですよ。
結構あちこち汚れまくっているようです。
今年の年末はちゃんとやらなきゃなぁ(^^ゞ

そんななか、Sさんと共に来られた担当の方が庭で拾った一つの部品を届けてくれました。
これ、雨どいの末端部分の部品でして、実は先の台風の時に庭に落ちていたのを拾っておいたものだったんです。

自分の家の周囲を見ても、ご近所の家を見てもそれらしき破損部分が見つからなかったので、まぁ遠くの家のが飛んできたんだろうくらいに思ってたんですよね。

ところが。

今回屋根に上って点検をされた方が、その破片の飛び元を見つけてくださいました。

お隣のKさん宅、2F部分にちょうどこの部品が当てはまりそうな破損部分を見つけてくださったんですね。
屋根に上らないと気がつきにくい場所でしたし、今回の点検で思わぬ収穫でした。

ちなみに、部品はその後Kさんのお宅にお届け。
Kさんも気づかれてなかったようで、驚いてました。

そんなこんなで、無事1年点検も終了。
次の点検は1年後の「2年点検」です。

また1年、この家とゆっくり過ごしていきたいものです。

ご近所トラブル顛末記 ~後日談 その2~

2007年10月23日 | ご近所トラブル顛末記

「最近、犬を飼いだしたんです。」


先日、野村さんのご主人と話した時の事。
その後の事を色々話してくれました。

上記の犬の事もそれ。
奥さんの病気を治す方法の一つとして、小動物を飼うのも良いと担当の医師に言われたんだとか。


「それと、最近は妻はなるべく別の場所に居るようにしてます。」


少し離れたところに奥さんのお姉さんが住んでらっしゃるらしく、最近は奥さんはそのお姉さんの所に居るようにしているそうです。
まぁ、昼にも面倒を見てくれる方が居れば不要なトラブルは避けられるでしょうし、判断としてはいいでしょうね。


「あと、これは話してなかった事なのですが...」


と話してくれた話。

以前トラブルで揉めていた真っ最中。
「もうこの場所に住んでいてはいけない!」と考え、引越し先を色々検討し始めていたそうです。


「でも、もしここから離れても同じようなトラブルになっちゃうかも知れませんよ?大丈夫ですか。」


訪ねる私に対して野村さんが返した答えは、


「同じことが起こっても、今度は自分から先に動くようにしますから大丈夫です...きっと。(^^;」


と、やや照れながらの返事でした。

いずれにせよ最近は問題がほぼ収束している事もあって、ご主人の方は以前ほど真剣に引越し先を探そうとはしなくなったそうです。

が、奥さんの方はまだまだこの土地から出る気満々だそうで。
仕方がないので、今はその奥さん向けのデモンストレーションとしての土地探しとなっているそうです。


「まぁ、もしもここより良い場所があれば引越しするかもしれませんが...お金のこととか色々あるのでそう簡単には行かないですね。」

「そうでしょうね~。」

「なので、今しばらくはよろしくお願いします。」


今後野村さん一家がここを離れるにしても、遺恨なく離れることは出来るでしょう。
まぁせっかくご近所となった訳ですし、そう簡単に居なくなられても寂しいものですけどね。

今後どうなるかは、またしばらく様子見となりそうです。

ドラゴンズ日本シリーズ進出♪

2007年10月20日 | 日記
え~、酔っぱらってます。

つい先ほどまで、TVでセ・リーグクライマックスシリーズを見てたわけですが。
見事中日が3勝して日本シリーズ進出が決まりました♪

おかげで、私も祝い酒真っ最中です。(^^;

リーグ優勝したにもかかわらず負けてしまった巨人の分も、中日にはがんばって日本一になってほしいですね。

てなわけで、酒のせいで意識が朦朧としてきたのでこれにて失礼!

・・・結論。

中日ファンでよかった~~~っ!

ご近所トラブル顛末記 ~後日談 その1~

2007年10月19日 | ご近所トラブル顛末記
ご近所トラブル、一応収束したとはいいながらも奥さんが完治(もしくは症状が緩和)するまではどうしてもトラブルが起こってしまいます。

そんなある日の出来事の一つを、起こった当日の木村さんから届いたメールからまとめてみました。

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ある土曜日の早朝、木村さんは家族と一泊二日の旅行に出かけました。
帰ってきたのは翌日の日曜日夜遅く。

無事楽しい旅行から帰ってきて、さて留守の間に届いたものを受け取ろうとポストに近寄ると...妙に生臭い。

慌ててポストを開けてみると...
回覧物や手紙にまぎれて、口の空いたビニール袋に入った謎の物体が。

中を見て異臭の原因が判明。
内臓処理等がまったくされていない生魚と、油揚げが3枚。

誰がこんなものを?と見れば、その袋のすぐ下に野村さんの奥さんの字による葉書が1枚。

「最近迷惑をおかけしているので謝罪に来たが留守だったので、おすそ分けだけ置いておきます」との事。

病気の奥さんのする事ですから、恐らく嫌味とかそういう事ではなく純粋に物をくれようとしたんでしょう。
ただ、生のまま放置しておけば腐るという点については気が回らない状態になってるんでしょうね。

秋になったとはいえ、まだまだ昼は暖かい日が続いています。
当然、そんな時に屋外にあるポストに二日間も生魚を冷やさずに放置していれば...まぁステキな状態になるのは明白。

とりあえず、一応苦情だけは入れておこうと野村さんのご主人に連絡。

やっぱり、今回もご存知なかったようです。

結局、今更返してもゴミになるだけなので、木村さんの方で処分しておくことにしたそうです。

で、翌日。

またまた野村さんの奥さんからの葉書が。
昨日の野村さんご主人と木村さんの電話を聞いてたんでしょうね、その内容は...

「うちの主人は気が弱いので、あまり色々言ってこないでください!」

だったそうで。(^^;

(「んな事言ったって、言う相手はご主人しか居ないじゃん、ねぇ。」とは木村さんのお言葉。)

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野村さんのご主人、ご近所向けに色々頑張ってますが家の中ではまだまだ認められていないようです。
お気の毒に。

木村さんはその後ポストの中の臭いを消すのが大変だったとか。
(腐った魚の汁とかが漏れてなかったのが幸いだったらしいですけどね。)

ちなみに回覧物はいつも雨避け用に専用ビニール袋に入れて回してるんですが、その袋にもかなり臭いが染み付いてしまっていたようです。
おかげで班長である私の手元に戻ってきた回覧用ビニール袋からは、いまだに香水の良い香りが漂ってきてたりします♪

ご近所トラブル顛末記 その15 ~収束~

2007年10月18日 | ご近所トラブル顛末記
約束の一週間が過ぎた週末の日曜日。

ちと草むしりでもするかな、と庭に出たところ「あ、茂木ちゃん。」と道路の方から呼びかけられました。
呼びかけてきたのは木村さん。


「茂木ちゃん、ちょっと話したいことがあるんだけど時間あるかな?」

「ああ、いいよ。」

「じゃぁ、ここじゃ何だからそこの公園で話そう。」


さてさて、また何か問題でも起こったかな?と木村さんについて近くの公園へ。

公園では、何人かの子供が遊んでいます。
見覚えのない子達なので、きっと近所の別区画の子供たちでしょうか。

公園の隅っこ、ベンチに座る大人二人。
しばらくして、木村さんから話し出しました。


「茂木ちゃん、野村君に何かした?」

「何かって?」

「いや...その...」


言いよどむ木村さん。


「いや、実はさ野村君なんだけど。」

「うん。」

「なんか、いきなりご近所1件1件を自分ひとりで回って、奥さんがしてた事を聞いて謝罪してるらしいんだよ。」

「...」


どうやら野村さん、私が言った事をそのまま実践してくれているようです。


「言葉悪いけどさ、この前みたいに自分が悪くてもさっさと雲隠れしちゃうような奴だったじゃない?彼。」

「...」

「それがいきなり心を入れ替えたかのように一人で謝罪に来るからさ、驚いちゃってさ。」

「...」

「となると、いつも話をしている茂木ちゃんが何かしてくれたのかと思ってね。」

「...叱ったんだよ。」

「お?」

「いやね、あまりにも不甲斐ない事言うんで、叱ったんだよ。」


そして、ちょうど一週間前の野村さんとのやり取りを木村さんに話しました。
全てを聞いて、納得した様子の木村さん。


「なるほど。茂木ちゃんが怒るとはねぇ。」

「たまにはね。」

「そりゃ貴重な体験だ。見たかったなぁ。」

「はは、そう見せたくないな。」

「まぁ、でも結果は良かったんじゃないかな。」

「そう?」

「うん。実はね、西岡君が面白いこと言ってたんだよ。」


西岡さんのご主人といえば、以前の暴言騒ぎの時に怒って野村さん宅のドアを蹴っていた御仁です。
木村さんが西岡さんから聞いた話を聞かせてくれました。

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以前の暴言騒ぎ以降、西岡さんはずっと野村さんを許しておらず、もしも見かけたら口げんかでも吹っかけてやろうと思ってたんだそうで。
そんな中、いきなり野村さんのご主人が一人で西岡さん宅に訪れました。

まさに、喧嘩をふっかけるには絶好のチャンスです。
とはいえ、一人で敵陣に来た勇気は買ってやろうと、まずは大人しく話をする事に。

が、話を始めてみると段々野村さんのご主人への見方が変わってきました。

自分(野村さんのご主人)が知らなかった奥さんの所業を知るたびに何度も、


「自分が知らなかったとはいえ、迷惑をかけて本当に申し訳ございません!」


と頭を下げる野村さん。

素直に謝罪しようとする心や、真剣にこの問題に自分から取り組んでいこうという姿勢が、その態度から伝わってきたんだそうです。
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「『それまであの旦那に会った事無かったんで、ばばぁが酷いからその旦那も酷い奴だろうと思ってた。けど違ってたな。あいつはなかなかいい奴だ。』って言ってたよ、西岡君。」

「ほう。」

「まぁ、家に来た時にもこの前直接話した時よりもしっかりした態度になってたしね。」

「そっか。」

「でも、野村君が心入れ替えたならこの話も終息に向かうんじゃないかな。」

「そうだとありがたいね。」


確かに、野村さんのご主人が自ら周囲との緩衝材になるよう努めてくれれば、かなり今後の事態は良くなるはず。


「何はともあれ茂木ちゃんもご苦労さん。とりあえずこれで一段落かな?」


う~んと背伸びをしながら労いの言葉をかけてくる木村さん。
まだ、真の問題(野村さんの奥さんの病状)は解決していないものの、なんとか一段落つきそうです。

とりあえず今後も様子を見ることにし、木村さんと別れました。

その後も、野村さんのご主人による謝罪回りは続いたようです。
その効果はあったようで、事態は収束に向かっていったのでした。


「ご近所トラブル顛末記」開始時までの状況は以上の通りです。
以後、後日談となります。

ご近所トラブル顛末記 その14 ~対話(その2)~

2007年10月17日 | ご近所トラブル顛末記
「そうやって、自分が弱い事を理由にご自分の家族を守る事を放棄するつもりですか?貴方は。

「...なんですって?」

「考えてみてください。今、野村さんのご家族の中で他の家の方々と普通に会話が出来るのはご主人と娘さんでしょう?」

「ええ、そうです。」

「となると、他の家の方々からの苦情が来た時に貴方が『自分は気が弱いから』と逃げるのならば、娘さんに代わりをさせるんですね?」

「...いや、それは...」

「先ほど私が『貴方が先に謝罪しなけれならない相手は私ではない』と言いましたが、相手は木村さんだけと本気で思ってらっしゃいますか?」

「...いえ」

「全ての方からの苦情を、娘さんに一手に引き受けさせるつもりなんですか?」

「...いえ...あ、あの。」


まくし立てる私に対して、何か言おうとする野村さん。


「はい、なんでしょう。」

「実は、他の方にも妻が迷惑をかけていることは知ってるつもりなんです...ただ..」

「ただ?」

「誰に迷惑をかけているのかが分からないので、茂木さんの方で調べて、教えていただくことは出来ませんか?

「...」


しばし、思考停止。
何を言っているんだろう、この人は。


「その、最初は木村さんの所が結構お子さんをお持ちの方々と付き合いが深いらしいのでお願いしようと思ってたんですが、先日の事があったものですから頼みにくくなってしまいまして。」

「...」

「茂木さんも皆さんとは仲が良いようですから、お話聞けると思いますし。」

「...」

「いつもお願いばかりで恐縮ですが...」


ここに来て、まだ他力本願の野村さん。
いいかげん、私も我慢の限界です!


...野村さん。

「はい?」

お断りします。

「え?」

って言うか...

ここですぅっと深呼吸。
エネルギー充填120%♪


そんなこたぁ、自分で各家を回って聞いてきなさい!!!


一気に波動砲発射♪
私の剣幕に驚く野村さん。

まぁ、普段近所では「静かで温厚な人物」で通っている私ですし。
まさか怒鳴られるとは思っていなかったんでしょう。


「え...え?」

「ご自分の家庭の問題でしょう。なんで人に頼もうとするんですか!」

「いや、でも...」

「『でも』じゃないですよ。奥さんが年上だろうがなんだろうが、その奥さんが病気である以上現在の野村家代表は貴方でしょうが。」

「は、はい。」

「その代表が、問題の本質を知らないでどうするんですか!!」

「...」

「各家を回って、奥さんがどんな迷惑をかけていたのか聞いて、悪いと思ったらその場で謝罪すればいいだけの話でしょう!」

「...」

「相手によっては殴られたりするかもしれないけど、殴られてもいいくらいの気力で行ってきなさいよ!」

「...」


気迫に飲まれ、黙り込んでしまう野村さん。
数分後、私の興奮も収まった頃にやっと野村さんが口を開きました。


「...そうですよね、茂木さんの仰るとおりです。」

「...」

「すみません。確かに私がちゃんとしなきゃいけないことです。」

「分かっていただけましたか?」

「はい、本当にすみませんでした。」


そう答える野村さん。
その目は先ほどまでと異なり、決意の色が見えるような気がします。
なので、一応助け舟は出しておきます。


「その..もし、野村さんが一件一件回るのがいやでしたら、ご近所の皆さん全員集めて意見を聞いてもいいですが。」

「いえ、それはやはりやめさせてください。」

「そうですか?」

「ええ、やっぱり私は弱い人間ですし、矢面に立った状態では皆さんにちゃんとした謝罪が出来ないような気がしますので。」


まぁ確かに今までの経緯で考えれば、野村さん一人に総攻撃がある可能性も否定できません。
それに、ご本人がやる気になっているならばこれ以上止めるのも失礼でしょう。


「じゃぁ、来週一週間くらいの間にちゃんと皆さんから話を聞いてみてください。」

「はい。本当にすみませんでした。」


そして、野村さんは帰っていきました。


その後どうなったか...
続きは次の記事という事で。

ご近所トラブル顛末記 その13 ~対話(その1)~

2007年10月16日 | ご近所トラブル顛末記
翌日の朝。

ふと携帯を見ると、メールが届いてます。
差出人は木村さん。

内容は、『野村さんのご主人、見つかった?』との問い合わせでした。

とりあえず、朝食を食べ終わったら野村さん宅に行って見るかなぁと思っていたとき、家の前を車が通り過ぎる音がしました。
その時は「ああ、住人の誰かが出かけたんだな。」程度に思っていたのですが。

朝食を食べ始めると、再び木村さんからのメール着信。

『ついさっき、野村さんの所からご主人が車運転して出かけるのが見えたよ。昨日のは狂言では?人騒がせな!』

ありゃりゃ。(^^;
やっぱりいつの間にやらご主人は帰っていたようです。
まぁ、行方知れずになって大騒ぎするよりはまだマシって所でしょうか。

にしても、ご主人が帰ってきたんだったらちゃんと連絡くれればいいのに。
奥さんはともかく、娘さんにはちゃんと伝えてあるのですからいいかげんなもんです。


さて、この頃になるとそろそろ私も色々頭にきておりました。
私だけでなく周囲の方々も野村さん一家のために色々と考えて動いてあげていると言うのに、当の野村さん一家と言えば周囲への感謝どころか思いやりもなし。
約束は守らない上に、自分の主張だけは身勝手に伝えてくるという始末。

これでは、周りの人に協力してくれと言ったって無理ってものです。

とりあえず、野村一家の中で、現在話が(一応)まともに出来る相手はご主人のみ。
ちと、夜にでもしっかりと言ってやろうと心に決めました。

そして、その日の夜。


「ピンポーン」


とインターフォンが鳴りました。
訪れた客を確認。
思ったとおり、野村さんのご主人です。
早速、外に出て応対。


「あ、茂木さん。いつも夜分遅くにすみません。」

「いえ。」

「ちょっと今日は、謝罪しに来ました。」


おっと、意外な先制攻撃?


「謝罪?」

「ええ...昨日、妻がここに来たようですね。」

「はい。」

多分、その時に色々とご迷惑をおかけしたのではないかと思いまして。申し訳ございません。」

「...ちょっと待ってください。」

「はい?」

「『多分』ってなんですか?『多分』って。」

「?」

「奥さんが私にどういう事をしたか、ちゃんと奥さんから伺った上で私に謝罪に来ているんですか?」

「ええ。『回覧物を勝手に取った事を説明しに行ったが、理由を上手く伝えらず、茂木さんが怒っていた。』と。」


なにそれ、というのが素直な感想。

確かに、昨日来られた時の支離滅裂な会話の中に、以前回覧した資料を奥さんが取ったと言うことは出ていました。
ですが、それに対しては「ああ、そうですか。」の回答しかしてませんし、その理由の説明なんて始めっから奥さんもしてません。
てか、私は一度も怒ってないんですけど。

しかも、奥さんが来られたのは別の理由です。


「それ、理由が間違ってますから。」

「え?」

「昨日、我が家に奥さんが来られた時に娘さんも一緒だったんですが、娘さんからも来られた理由を同じように言ってるんですか?」

「え、娘も一緒だったんですか?いえ、聞いていません...」

「あのね、野村さん。」

「はい。」

謝罪しようという心がけはいいですけど、謝罪する理由が間違っていたのでは素直に受け取れませんよ。

「...」

「それに、貴方が先に謝罪しなけれならない相手は私ではないでしょう?

「...木村さんですか?」

「...」

「昨日の昼のことですよね。確かに、木村さんには申し訳なかったと思います。」

「...」

「ただ、あの時の木村さんの剣幕がすごかったもので、つい家の中に逃げてしまったんです...」

「...」

「どうも私は気が弱くって。駄目ですね、ははは...」

「ははは、じゃないですよ。」

「...はぁ。」


このままのらりくらりと話をしていてもらちがあきません。
昼に決めていた通り、そろそろ私もきっちりと言うべき事を言おうと心に決めました。


「そうやって、自分が弱い事を理由にご自分の家族を守る事を放棄するつもりですか?貴方は。

「...なんですって?」


私の中傷とも取れる言葉に、ようやく反応してくれる野村さん。
さて、ここからちゃんと私の話を聞いてくれるようになりますかどうか。

会話はこのまま続きます。

ご近所トラブル顛末記 その12 ~行方不明~

2007年10月13日 | ご近所トラブル顛末記
「ピンポーン」

来客を告げるインターフォンの音。

正直、そろそろ夜の訪問は避けてほしい所なんですが、さすがにここまで足を突っ込んでいてはそんな泣き言も言えません。
こんな夜に来るとなると、野村さんのご主人だろうなぁと思いつつインターフォンのモニタを覗いてみると、そこに居たのは意外な人物。

野村さんの娘さんです。

とりあえず、玄関に向かい直接話すことに。


「どうしたの?」

「あ、あの。」

「ん?」

うちのお父さん、こちらに来ていませんか?

「え?いや、来てないけど。」

「そうですか。」


そのまま帰ろうとする娘さん。


「ちょ、ちょっとちょっと。」

「はい?」

「お父さん、行方不明なの?」

「いえ、なんでもないです。」


なんでもないとは言われても、昼の出来事もありますし気になります。


「本当に?大丈夫?」

「ええ、なんでもないですから。」


それだけ言うとすたすたと自宅に帰っていく娘さん。
こんな時間に来て挨拶もお礼もせずに帰っていくとは、今時の高校生ってのはこんな礼儀知らずなもんかなぁと思いつつも家の中に戻ります。

一応気になったので野村さんのご主人の携帯電話に連絡。
やっぱり留守電のままです。

娘さんもそれほど慌てた様子ではなかったですし、まぁいいかと思っていたとき、再び「ピンポーン」とインターフォンがなりました。
おいおい、今度は誰だよ?と覗いてみると、そこには強敵の姿が。

野村さんの奥さん、ご出陣です。
一応、横には娘さんも一緒に来ているようです。

とりあえず、直接会うことに。


「どうしました?野村さん。」

「夜分遅く済みません、うちの主人今こちらに来ていませんか?」


先ほどの娘さんと同じ事を聞いてきます。


「いえ、来てませんよ。」

「だって、先ほど『茂木さんの所に行く』と言って出て行ったもんですから。」

「え、本当に?」


娘さんに確認してみます。


「...いえ。私はその場にいなかったので。」


さてさて、これは判断が難しくなりました。

実は、以前野村さんのご主人と話しているときに奥さんの症状をいくつか聞いていたのです。
その中には、虚言癖の症状についても聞いていたんです。

ただ、虚言癖とは少し違うのは、本人は「嘘を言っている」という自覚が無いのがこの病気の難しい所なんですけれどね。

で、先ほどの話。

奥さんが話している事が本当なら、ご主人は家出している可能性が高くなります。
が、奥さんの話が嘘ならば、ただその辺を散歩しているだけの可能性もあります。

まぁでも、娘さんの様子を見た感じでは特に最悪の事は考えなくてもよさそうです。
...奥さんの方は若干あせっているような感じは見えますが。


「とにかく、家には来ていないですよ。」

「そうなんですか?でも、またお宅に皆さん集まって主人を丸め込んでいるんじゃないですか?

「丸め込む?」

「ええ、この前も主人は丸め込まれたようですし。」


どうやら先日、木村さんと野村さんと私で話していた件の事を「主人は丸め込まれた」と思い込んでらっしゃるご様子。


「とりあえず、我が家には来てないですよ。」


と、玄関の中を見せました。
そこにあるのは、私とAちゃんの靴のみ。
つまり、誰も来て居ないということですね。

どうやらこれで、我が家には来ていない事を理解してもらえたご様子。
なぜかそれで安心する奥さん。
「主人が居なくなった」事より「茂木宅で皆に丸め込まれている」という事の方が心配だったみたいですね。(^^;

その後、30分程色々話した後に帰っていかれました。
一応帰っていかれるときに、娘さんに「お父さんが帰ったら連絡してね。」と伝えておくことも忘れませんでした。

ちなみに、色々話した内容は,..とりあえずここではやめときます。
とにかく矛盾に満ちた事を色々話してくるので、うまく書けないというのが正直なところですが。

正直、理論が破綻している人と話すというのがこんなにつらいという事を実感出来ました。

さて、奥さんが帰ったちょうどすぐ後に携帯が鳴りました。
かけて来たのは、今度は木村さん。


「あ~、茂木ちゃん。今さ、近くの子持ち親父達と近くの店で飲んでるんだけど、茂木ちゃんも来ない?」


よくもまぁ、昼にあんな事があったのに飲みにいけるもんだとあきれながら、ちょっと気になった事を聞いてみます。


「いや、さすがにやめとくよ。ところで木村さん。」

「ん、何?」

「そっちに、野村さんのご主人とか連れて行ったりしてない?」

「いや、つれてきてないよ。てか、何、あいつ行方不明?」

「う~ん、はっきり分からないんだけど、もしかしたらね。」

「ふ~ん、まぁ気にしておくよ。」


飲みに行っている可能性は無し、と。

とりあえず、野村さんの娘さんからの連絡を待つのがよさそうです。


ところが。


夜の11時くらいにふとご近所を眺めていて、野村さんのお宅の灯りがすべて消えているのを確認。
ご主人が帰宅したのかどうか分かりませんが、灯りを点けずに待つことは無いでしょうから、とりあえず一段落したんでしょう。

結局、娘さんからの連絡は無く、あの娘さんにも困ったものだと思いつつこちらも就寝したのでした。

そして、この話は翌日に続いていくのです。


ご近所トラブル顛末記 その11 ~サル?~

2007年10月12日 | ご近所トラブル顛末記
「ねぇ、大変!ゲームとかしてる場合じゃないみたいだよ!」

部屋に飛び込んで来たAちゃん。
その様子を見てただ事じゃぁないなと思いつつ、慌てて玄関に向かいます。

玄関には、おろおろしている一人の女性。
見れば、木村さんの奥さんじゃないですか。


「どうしたんですか?木村さん。」

ああ、茂木さん!助けて!

「えっ...はい?」

お願いです、主人を止めてください!


慌てている奥さんをなだめつつ、とにかく一緒に外に出ました。

そのまま奥さんに連れてこられたのは、野村さんのお宅の玄関前。

そこに、憤怒の形相で腕組みをして立っている巨漢が一人。
木村さんのご主人です。


「ちょっとちょっと、木村さんどうしたの?」

「ん...ああ、茂木ちゃん。来てくれたんだ、悪いね...」

「いや、それはいいんだけど。何があったの?」

「...」


なかなか怒りが収まらない様子の木村さん。
なんとか落ち着かせ、起こった事を話してもらいました。


-----

昼過ぎ、自宅駐車場にある倉庫の整理をしていた木村さん。
子供達も道路ではなく、すぐ横で遊んでいました。

その時、お隣の野村さんの車が家に入っていくのが見えたそうです。

野村さんと木村さんの駐車場の間は低い垣根があるだけなので、お隣はよく見えます。
ですが、倉庫の位置から野村家の駐車場は死角となっているのでお互いの様子を見ることは出来ません。

特に気にすることもなく作業を進めていたところ、いきなり垣根の所から野村さんの奥さんの怒鳴り声が聞こえてきました。

「おい、サル、山猿!山猿は山へ帰れ!」

何事かと近くに向かった木村さんが見たものは、垣根越しに自分の子供達に罵声をあびせている野村さんの奥さんと、その近くで「我関せず」といった感じで家に入ろうとしている野村さんのご主人の姿だったのです。

カッとなり、野村さんの奥さんを睨む木村さん。
ですが、野村さんの奥さんも、すぐそこに木村さんのご主人が居たことに気づいていなかったんでしょう。

木村さんの姿を確認するなり、慌てた様子でご主人と共に家の中に逃げ込んでしまいました。

もしここで、相手が奥さん一人だけなら先日の打ち合わせ時の話もありますし少々我慢していた事でしょう。
ですが、問題はすぐ横に野村さんのご主人も居たという点。

なので、すぐに野村さんのお宅に向かいご主人を呼び出そうとしたのです。
先日の打ち合わせ時にも、色々ご主人に任せるという事となっていましたし。

先ほどの罵声を聞き、家の中に居た木村さんの奥さんも出てきました。
そこで二人揃って野村さんのお宅に向かったのです。

インターフォンを押してしばらく待つものの...誰も出てきません。
中に居ることは分かっているのですから、引き続き何度か押し続けたそうです。

そうしていたところ、ようやく玄関が開きました。
出てきたのは、野村さんの娘さんです。


「お父さんに話があるんだ。呼んでくれないか。」

「...」

「どうしたの?」

今、両親は二人とも留守です。


え?と驚く木村さん。
だって、たった今自分の目で家の中に入っていた野村さん夫婦を見ている訳ですから。
ちなみに、野村さん宅の裏側は高台になっているので、裏口からこっそり抜け出すのは不可能です。


「いや、今帰ってきてるのはちゃんと見てるんだよ。居るだろ?」

「いえ、留守なんです!


娘さん、そう言うやいなやピシャッと玄関を閉めてしまったのです。

人の家の子に罵声を浴びせておいて、
横でそれを見ていたにも関わらず止めも誤りもせず、
それどころか居留守まで使うとは!

さすがにここに来て木村さんの我慢も限界に達してしまったようです。


「こらぁ、出て来い~っ!」


ついにどなる木村さんのご主人。

さすがにそんなに怒っているご主人を止める事は出来なかったんでしょうね。
木村さんの奥さんも、あわてて茂木を呼びに行かざるを得なかったようです。

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とりあえずその話を聞いた後、代わりに私が野村さん宅に向かうことにしました。
インターフォンを押してみますが...やはり誰も出ません。

一応、野村さんのご主人の携帯電話にかけてみますが、やはり返事なし。
ご自宅の電話にかけても当然誰もでません。


「まぁ、今は向こうも怖がって出てこないだろうし、しばらく放って置くしかないよ。」

「うん...いつもいつも悪いね、茂木ちゃん。」


なんとか気分も落ち着いた様子の木村さん。
奥さんもようやく安心してくれたようです。

とりあえず、次に野村さんのご主人と会ったときに話をしてみようという事になり、その場はお開きとしたのです。


そして、その日の夕刻。


夕食を済ませて、そろそろ風呂にでも入ろうかと思っていたその時。

「ピンポーン」

と、我が家のインターフォンが来客を告げたのでした。

ご近所トラブル顛末記 その10 ~予想通り~

2007年10月11日 | ご近所トラブル顛末記
自治会からの回覧を回す時、いつも回覧物の一覧を一緒につけることにしています。
でないと、どこか途中で回覧物が無くなった時に気がつかないですしね。

その対処が功を奏して、予測された事態の発生に気がついたのです。

回覧を回して数日後。
木村さんからメールが届きました。


『今回の資料8つある内、1番の資料が見当たりません。
 予備とかお持ちではないですか?』


そう、私の作った資料が抜かれていたのです。

木村さんの前に回覧が回るのは野村さんのお宅。
その野村さんの前に回るお宅では、資料があったようです。

つまり...野村さん宅で勝手に回覧物を抜いてしまったようですね。

とはいえ、これはある意味予測できていたことです。
...まぁ本当にするとは思ってませんでしたが。

いくら資料を抜いてしまっても、こちらにはコンピュータのワープロで作成した電子ファイルがあるのです。
印刷すればすぐにまた回覧出来てしまうわけですから、通常の思考能力がある方ならたった一つの資料だけを抜くことの無意味さは分かるかと。

ある意味、回覧全部を破棄されなくて良かったと考えるべきかもしれません。

とりあえず、メールで『印刷して、明日にでも渡します』と返事を出しておき、帰宅後に早速印刷。
さすがに時間も遅いので、翌日Aちゃんに木村さん宅に持っていってもらうことにしたのです。


そして翌日。


仕事を終えて帰ってくると、なぜかAちゃんがご立腹の様子。
訳を聴いてみると、昼に木村さん宅に行った時にこんな事があったんだそうで。


私が作成した資料を持ったAちゃん。
昼過ぎ頃に早速木村さん宅に向かいました。

木村さんのお隣が野村さんのお宅。
誰も居ないようでしたが、少し扉が開いています。

でまぁ、用事は木村さんのお宅の方だったので木村さん宅のインターフォンを「ピンポーン」と鳴らした途端、野村さん宅の方から「ピシャーン!」とものすごい音が聞こえてきたんだそうです。
びっくりしてお隣を見ると、先ほど少し空いていた扉がしっかり閉められてます。
どうやら、この扉を中から思いっきり閉めて脅したようですね。


「いつも相談にのってあげているのに、脅してくるとはどういうつもり~っ!」


さすがにAちゃんも相手が病気という事は理解しているのですが、やっぱり怒りを抑えるのは困難のご様子。
まぁ、次に野村さんと会う機会があったら注意しておくか、とその場はAちゃんをなだめたのでした。

回覧はその週の内に回され、私の手元に無事戻ってきました。


そして、その週末の事。


恐らくは勝手に奥さんが回覧を抜いてしまった事やその他もろもろの事を話そうと午前中に野村さんのご主人に連絡。
あいかわらずの留守電です。
まぁ、仕方ないのでいつもどおり「また連絡ください」の連絡だけ入れておきました。

そして、昼食を終えた午後。

特にやることもなかったので、たまには日中からゲームでもするかとコンピュータ部屋に向かいます。
マシンを立ち上げている途中、なにやらお客さんが来た様でAちゃんが対応している声がぼんやりと聞こえてきます。

まぁ、Aちゃんが対応してくれてるからいいかとゲームを始めようとした途端、部屋にAちゃんが駆け込んできました。


「ねぇ、大変!ゲームとかしてる場合じゃないみたいだよ!」


Aちゃんのものすごい慌て様を見て、こりゃ今だけじゃなく今日一日ゲームやることは無理っぽいなと感じたものです。
結果、その後はまさに予想通りとなってしまったのですが。


【参考資料】:資料を持っていった日のAちゃんのブログ記事

  Aちゃんの怒り具合が少しは分かってもらえるかと♪

ご近所トラブル顛末記 その9 ~三者会談~

2007年10月10日 | ご近所トラブル顛末記
約束の3時ちょうど。
木村さんのご主人がやってきました。

とりあえず、二人を入れての話し合いはリビングで行う事にしていたので、木村さんをそのままリビングにご案内。

挨拶もそこそこに、早速持ってきた資料の説明。
つまり、ここ数ヶ月の間に起こった野村さんの奥さんが発端の事件の数々をまとめたものです。

いやぁ、細かいものから大きい物まで色々と事件を起こしてくれちゃってます、あの奥さん。
とりあえず、ここでそれを挙げていくと大変なことになるので、まずは話を進めましょう。

木村さんからの一通りの説明を受けてしばらく経った頃、こちらも約束の3時半に野村さんのご主人がやってきました。

こちらも引き続き、リビングへご案内。


「おじゃまします。」


とリビングに通った野村さん。
そこに居る木村さんの姿にぎょっとしたご様子。


「あ...あぁ木村さん、どうも...」

「はい、どうも。」


おどおどと挨拶をする野村さんに対し、ややむすっと睨みつける木村さん。
そんな脅しちゃ駄目だよ、と目で訴えながら野村さんにも席についてもらいます。


「じゃぁ、先に野村さんのお話を伺いますね。」

「あ..はい。あの、茂木さん。先日の資料の事なんですけど。」

「はい。」

「あれ、回覧されてないような気がするんですけど、もう回覧されました?」

「いえ。先日私がお願いしたことが書かれていないので、回覧はしないでおきました。」

「...そうでしたか。」

「え、回覧って何?」


回覧用資料については当然知らなかった木村さんが聞いてこられました。
そのものを見せようかと思いましたが、ちと今の状態では木村さんの神経を逆なでする内容でもあるので思いとどまります。


「ああ、それは後で説明します。というより野村さん。」

「はい。」

「私が資料に書いて欲しいと依頼した内容、覚えてらっしゃいますか?」

「...はい。」

「じゃぁ、合っているかどうか確かめますので話してみてくれませんか。」


そう伝えると、野村さんは先日私に話した内容をすらすらと答えだしたのです。
つまり、

・奥さんに躁鬱の症状が出ていること。
・その原因は、直前の親御さんの介護にあること。
・本来子供が好きなのに、子供の声が過剰に聞こえてしまうこと。

等々。

正直、驚きました。
実は、あんな資料を書いてくるくらいですから私の依頼は忘れられているのかと思っていたんです。

でも、もっと驚いていた人がここに一人。


「病気...だったんですか?」


木村さんです。

正直私もそれまでに何度か「野村さんの奥さんが病気であること」を木村さんにも話そうかと思っていたのです。
が、さすがに野村さんご本人以外からそれを他者に話すことは失礼に当たると思い黙っていました。


「病気だとすれば、今までの話は理解できますが...なんでそれを早く皆に伝えなかったんですか、野村さん?」

「その...こういう症状だと理解がされないのかと...」

「そんなことない。今時そんな話は皆理解しますよ。」

「...」

「みんなその事を知らないから、ただの迷惑な隣人と思って怒るんじゃないですか。もっと前に話すべき事ですよ。」

「...はい。」


まさに、先日の私と同じ事を言う木村さん。


「ね、野村さん。他の方も私と同じ意見だったでしょ?」

「そうですね、茂木さん...私も浅はかでした。」

「じゃぁ、もう一度回覧の資料を作り直してもらえますか?」

「いや、それは...」

「え、どうしました。」

「実は、資料を作ろうとすると恥ずかしながら妻の妨害にあうんです。」


つまり、奥さん自身が自分の病気の話を周囲にばらしたくないようです。
また、ここのご夫婦は奥さんが年上の姉さん女房という事もあって、あまりご主人も奥さんに頭が上がらないんだとか。


「...じゃぁ、私が作りましょうか?」

「あ...お願いしてもいいですか、茂木さん。」

「ええ。あ、完成したら先にお見せした方がいいですね。」

いえ、見せていただかなくても結構です。

「分かりました。では完成したらすぐに回覧で回します。」


とりあえず、回覧の話はこれで決定。

この後、今後の対策について検討。
とりあえず、平日については周囲も(野村さんの奥さんがうるさいという理由もあって)最近は近所の公園で遊ばせているので問題は少なそうです。

で、気になるのは休日の場合。


「休日もなるべく公園等で遊ばせた方がいいですかね、野村さん。」

「いえ、休日は私が居ますから妻の意識を他にそらすことが出来ますし、大丈夫です。」

「じゃぁ、それはご主人にお任せしますがよいですね?」

「はい、それは任せてください!


そんなわけで、今回の集会はこれでひとまずお開きとなりました。
先に野村さんが帰宅。

残った木村さんとしばし雑談。


「ん~、ちと納得はいかないけれど病気じゃ仕方ないよなぁ。」

「まぁ、ね。」

「でも、病気って話は知ってても茂木ちゃんから周りにはいいづらいよな。
 うん、茂木ちゃんが話さなかったのは正解だと思うよ。」

「そう言ってもらえると助かるけどね。」

「うん。それじゃ子持ち家族への話は俺からもしとくよ。
 茂木ちゃんは例の回覧作成、大変だけど頑張ってね。」

「おう、完成したら回すのでよろしく。」


そして木村さんも帰宅。

早速私もその日のうちに回覧を作成し、ちょうど自治会の回覧物があったので一緒に回すことにしたのでした。

が...まだまだトラブルは続くのです...

ご近所トラブル顛末記 その8 ~ブッキング~

2007年10月09日 | ご近所トラブル顛末記
さて、木村さんとの約束をしていた休日。

約束では午後3時に木村さんが我が家に来られることになっていました。

そんななかの、午後2時頃。
そろそろ木村さんが来られる準備をしておこうかなと思った矢先、いきなり携帯電話が鳴りました。

電話相手を見れば、野村さん。

とりあえず、こちらも電話を待っていたので早速出ることに。


「はい、もしもし。」

『あ、茂木さん。野村です。
 すみません、電話いただいていたのになかなか連絡取れなくて。』

「いえ、それは構いませんが。」

『それでですね、早速お話したい事があるのですが今から伺ってもよろしいですか?』


いきなりの申し出。
しかし、こちらは3時から木村さんと話をする予定がすでに入ってます。
時間が無いと断ろうとしたとき、ふと思いつきました。

今回のトラブル、今までは野村さんと木村さんの別々から話を聞いています。
だったら、同時に話を聞く機会を作るチャンスではないかと。

当人同士だけならトラブルになってしまいますが、緩衝材となる第三者が居る状態ならば喧嘩することも無く普通に話が出来るのではないかと思ったのです。

早速、野村さんに答えました。


「えっと、今は無理ですが3時半に来て頂けますか?」

『あ、はい。わかりました。』


そして電話が切れてから、今度は木村さんにかけなおします。


「あ、もしもし木村さん。」

『おぅ、茂木ちゃん。今日は3時から予定通り行くから、悪いけど頼むね!』

「うん、それはいいんだけどひとつだけ。」

『ん、なに?』

「ちょうど今野村さんから電話があって、俺と話すことがあるようなので3時ちょい過ぎにくることになったからよろしく。」

『え~~っ!ちょっと待ってよ。』

「ん、何?」

『急にそんな話されてもなぁ...』

「どうして。本人が居たら出来ないようなまずい話でもするの?」

『いや、それはないんだけど。』

「だったら問題ないじゃない。調査した事実をご主人に突きつけてみればいいんだよ。」

『う~ん、まぁいいか。じゃぁ、ひとつだけお願い。』

「ほい、どうぞ。」

『俺が怒って野村さんに殴りかかりそうになったら止めてね♪』

「善処するよ。(^^;」


そんなわけで、無事交渉成立。

そして待つこと数十分。
約束どおりの3時に木村さんが来られたのでした。

ご近所トラブル顛末記 その7 ~挑戦状?~

2007年10月08日 | ご近所トラブル顛末記
ポストの中に入っていた1枚の紙。

一応封筒に入ってはいたものの、差出人もあて先も書かれておらず最初は「なんだこれ。」状態でした。

封をされていなかったので、早速中身を確認。
そしてようやく野村さんから出された資料だと気づいたわけです。

早速内容を確認することに。

まず目に入ってきたのは、どこかで見たことのある文章。

・平日、子供を遊ばせる時には前の道路ではなく近所の公園でやってほしい。
・17時を過ぎたら、外で遊ばせないようにしてほしい。
・休日及び祝日は、自由に遊ばせてよい。

そう、前回私が回覧を拒否した資料に書かれていた身勝手なルールです。

これ、ちゃんと了承を得てからじゃなきゃ駄目だって言ったはずなのになぁと先を読み進めていくと、さらに文章が追加されています。
それを読んで愕然としました。

書かれていたのは、奥さんの病状の話です。

が、前回私が求めた情報が一切かかれていません。

私が求めていた内容は、奥さんが躁鬱病にかかってしまっている事とそれが周囲の協力があれば直るという事の2点です。
たったそれだけの事が書かれていませんでした、というか...別の病状をクローズアップして書いているじゃないですか。

以下、内容を要約して書きますと...

-----
自分達夫婦は子供が好きだが、最近は周囲の子供達の声が響いてうるさく感じている。
そのため、妻は不眠症となってしまった。

不眠症を回復するため、上記ルールを守って楽しい地域にしたい。
-----

なに、この喧嘩を売ります的文章。

躁鬱の話に触れるどころか、周囲が悪いから奥さんが病気になったというストーリーに仕立て上げた文章。
先日話した内容とまったく違っているじゃないですか!

こんな文章で回覧なんかした日には、周囲の子供を持っている家に野村家が宣戦布告するようなもんです。

当たり前ですが、こんな内容で回覧なんて出来ません。

早速その話をするために野村さん宅に出向いたのですが、インターフォンを鳴らしても出てこない。
居留守かどうかは分かりませんが、とにかく対面は不可能。

仕方がないので一旦家から電話をし、留守電を入れました。
「資料の件で話がしたいので、電話をください。」と。


そして、数日後。


残業で遅くなってから家に帰ると、Aちゃんから「夕方に野村さんのご主人が来たよ。」と伝言がありました。


「お、野村さん何か言ってた?」

「携帯電話に連絡くださいって、番号を置いてった。」

「こっちの電話番号教えればよかったのに。」

「ううん、教えようとしたら『いえ、それは電話くれれば分かりますから。』とか言われちゃって...」


そりゃぁまぁ携帯なら番号通知にしてれば分かりますけどね。
でも普通、電話するなら相談している側からするのが礼儀ってもんじゃないですかね?

少々「無礼な人だな」とは思ったものの、そんな事で腹を立てていては話も進みません。
一応携帯に電話してみました。

「プルルル... プルルル... プルルル...」

全然でないんですけど。(^^;

しばらくすると、自動的に留守電モードに。
仕方がないので、またまた留守電にメッセージを入れておきました。

「いつでもいいので、電話ください。」と。

その後、再び数日待っていたのですが電話は来ません。

こりゃ、次の休みにでももう一度直接会いに行くかと思っていたところ、今度は木村さんからメールが届きました。

『先日依頼されてた周囲の野村家被害情報、まとまったんで話に行っていいかい?』

野村さんからの連絡を待っていても仕方ないので、とりあえずこちらの情報を聞くことにして『今週末ならOK』と返事をし、週末を待つ事にしたのでした。