車の話題が出たいので、しばらく放っておいた「交通事故にまつわる話」を一つ書いておきます。
今から10年ほど前の事。
私自身も交通事故にあいました。
ある日、後輩が近所に来ていたので共に遊びに出かけ、その帰り道の事です。
右折で対向車が途切れるのを待っていたところ、直進の信号が赤に変わり右折誘導の矢印が点灯しました。
対向車はちゃんと止まっているので、さぁ曲がろうと少し進み始めるとなにやら左の方向に動く物体が。
なんと止まっていた対向車がいきなりするするすると進みだしてくるじゃないですか!
相手の車内を見ると、運転手の方が車を停めようとじたばたしているのが見えます。
つまり、止まれない状況にあると推測。
このまま加速して突っ切ったとしても、位置的に私の車のバックにぶつかるのでスピンしてしまう可能性大。
かといって、そのままこちらも進んでいれば助手席側にぶつかるのは確実。
助手席側には後輩君を乗せているので、危険は避けたいところ。
そこまでとっさに判断し、一番衝撃に強い前方バンパーで受け止めることにしました。
すぐに車を停止し衝撃に備えます。
先方の車は結局止まることが出来ずゆっくりと走ってきて、私の車の前方バンパーに「ゴツン」とぶつかりました。
大した衝撃もなく、またぶつかってきた車の方を見ても運転手に特に異常はなさそうです。
指でちょいちょいと右方向の道路に誘導し、とりあえず道路の脇にお互いの車を寄せておきました。
車を停めて、さて話をしようとしたところ先方から近づいてきました。
先方の運転手、年配の男性...っていうより結構なお年のおじいちゃん。
「大丈夫でしたか?」と呼びかけると、ひたすら「すみません、すみません...」と謝ってこられます。
とりあえずどこも問題なさそうなので、まずは110番。
車は2台とも動けるかとの質問をされ、動けると答えると一番近くの警察署を教えてくれましたので2台揃ってそちらに向かいます。
そこで色々調書を書いているときに話をし、相手のことが分かりました。
現在80歳のおじいさん。
この日は亡くなった奥さんの墓参りに出かけた帰りだったとか。
事故の理由は単純。
赤信号で止まっている時に、ふと足が滑ってブレーキを離してしまい車が動き出してしまったようで。
しかもそれで慌てて対応しようとしているのも間に合わず、そのままぶつかってしまったようですね。
「そっかぁ、奥さんの墓参りだったんですね。」
「いやぁ、それで靴に泥がついておったようで。」
「まぁでもお互い怪我がなかったんですから。きっと奥さんが守ってくれたんですよ♪」
なんて話をしてましたら、随分私の事を気に入ってくださったようで。
「車の修理代は、わしに全部払わせてくれ。そのくらいは貯金もあるからの。」
「いや、保険とか使った方が良くないですか?」
「いやいや、わしが悪いんだから現金で払う!大丈夫!」
まぁその場ですぐにお金を貰うわけに行きませんし、とりあえず相手の連絡先を聞いて分かれました。
その夕方、先方の息子さんという方から連絡が。
「色々ご迷惑おかけしましたが、父の言うとおり修理代は全部こちらで直接支払うと言う事にさせていただけないでしょうか?」
「いいんですか?保険とか使うという方法もあると思うんですが。」
「いやぁ、私からもそれは提案したんですが、父も頑固でして。(^^;」
まぁ特に異論も無いので承諾。
その後、ディーラーで修理をしてもらって請求書を先方に送るという形にしました。
そして数日後、車の修理も無事終わり請求書を先方に送った所、後日ディーラーから代金を受け取ったとの連絡が来ました。
車も無事に直り、お金も支払ってもらったので後日先方のお宅にご挨拶。
当人のおじいさん、今回のことで息子さんに「二度と車に乗らないように!」と釘を刺されたそうですが、「まぁ、ばれんようにこっそり乗るわな。」と懲りてないご様子だったのが記憶に残ってます。
これ以降は連絡を取ることも無くなったので、今でもお元気かどうかは分かりません。
でも元気であればとっくに90歳を超える年齢。
車の運転はもうやめていてくれるといいんですけどね♪
これが私の唯一の交通事故体験です。
今から10年ほど前の事。
私自身も交通事故にあいました。
ある日、後輩が近所に来ていたので共に遊びに出かけ、その帰り道の事です。
右折で対向車が途切れるのを待っていたところ、直進の信号が赤に変わり右折誘導の矢印が点灯しました。
対向車はちゃんと止まっているので、さぁ曲がろうと少し進み始めるとなにやら左の方向に動く物体が。
なんと止まっていた対向車がいきなりするするすると進みだしてくるじゃないですか!
相手の車内を見ると、運転手の方が車を停めようとじたばたしているのが見えます。
つまり、止まれない状況にあると推測。
このまま加速して突っ切ったとしても、位置的に私の車のバックにぶつかるのでスピンしてしまう可能性大。
かといって、そのままこちらも進んでいれば助手席側にぶつかるのは確実。
助手席側には後輩君を乗せているので、危険は避けたいところ。
そこまでとっさに判断し、一番衝撃に強い前方バンパーで受け止めることにしました。
すぐに車を停止し衝撃に備えます。
先方の車は結局止まることが出来ずゆっくりと走ってきて、私の車の前方バンパーに「ゴツン」とぶつかりました。
大した衝撃もなく、またぶつかってきた車の方を見ても運転手に特に異常はなさそうです。
指でちょいちょいと右方向の道路に誘導し、とりあえず道路の脇にお互いの車を寄せておきました。
車を停めて、さて話をしようとしたところ先方から近づいてきました。
先方の運転手、年配の男性...っていうより結構なお年のおじいちゃん。
「大丈夫でしたか?」と呼びかけると、ひたすら「すみません、すみません...」と謝ってこられます。
とりあえずどこも問題なさそうなので、まずは110番。
車は2台とも動けるかとの質問をされ、動けると答えると一番近くの警察署を教えてくれましたので2台揃ってそちらに向かいます。
そこで色々調書を書いているときに話をし、相手のことが分かりました。
現在80歳のおじいさん。
この日は亡くなった奥さんの墓参りに出かけた帰りだったとか。
事故の理由は単純。
赤信号で止まっている時に、ふと足が滑ってブレーキを離してしまい車が動き出してしまったようで。
しかもそれで慌てて対応しようとしているのも間に合わず、そのままぶつかってしまったようですね。
「そっかぁ、奥さんの墓参りだったんですね。」
「いやぁ、それで靴に泥がついておったようで。」
「まぁでもお互い怪我がなかったんですから。きっと奥さんが守ってくれたんですよ♪」
なんて話をしてましたら、随分私の事を気に入ってくださったようで。
「車の修理代は、わしに全部払わせてくれ。そのくらいは貯金もあるからの。」
「いや、保険とか使った方が良くないですか?」
「いやいや、わしが悪いんだから現金で払う!大丈夫!」
まぁその場ですぐにお金を貰うわけに行きませんし、とりあえず相手の連絡先を聞いて分かれました。
その夕方、先方の息子さんという方から連絡が。
「色々ご迷惑おかけしましたが、父の言うとおり修理代は全部こちらで直接支払うと言う事にさせていただけないでしょうか?」
「いいんですか?保険とか使うという方法もあると思うんですが。」
「いやぁ、私からもそれは提案したんですが、父も頑固でして。(^^;」
まぁ特に異論も無いので承諾。
その後、ディーラーで修理をしてもらって請求書を先方に送るという形にしました。
そして数日後、車の修理も無事終わり請求書を先方に送った所、後日ディーラーから代金を受け取ったとの連絡が来ました。
車も無事に直り、お金も支払ってもらったので後日先方のお宅にご挨拶。
当人のおじいさん、今回のことで息子さんに「二度と車に乗らないように!」と釘を刺されたそうですが、「まぁ、ばれんようにこっそり乗るわな。」と懲りてないご様子だったのが記憶に残ってます。
これ以降は連絡を取ることも無くなったので、今でもお元気かどうかは分かりません。
でも元気であればとっくに90歳を超える年齢。
車の運転はもうやめていてくれるといいんですけどね♪
これが私の唯一の交通事故体験です。