「楽しく生きる」~あなたに和みのひとときを

日々のつれづれ・アート・音楽・衣食住。好きな言葉はゲーテ「いきいきと生きよ」デグジュペリ「大切なことは目に見えない」。

四国出張:愛媛松山~今治

2010-08-17 | 旅行・出張

四国出張に行きました。愛媛松山~今治の巻。

東京も暑いですが、こちらは「暑い」というより「熱い」。日中、表にいる時はサングラスと帽子を着用していたのに、目が雪焼けの時みたいに痛みます。

バスを降りる時、運転手さんに「帽子かぶらんと死ぬで」と注意されました(車内は冷房が効いているので帽子はカバンに入れていた)。親切ですねえ。

冒頭の写真は、松山から今治の車窓から。

外を見ていたら、我が愛しのポンジュース工場が目に入り、あっポンジュースと一緒に写真撮ろうとあわてて、駅で買ったジュースとクルミーユ(クルミ入り餡を包んだパイ饅頭)を窓辺に置いたのですが、工場の写真が間に合わず。とはいえ、青々とした田園風景が広がり、いいところだなあ~と、出張とはいえ旅気分が高まる列車の1時間でした。

↓路面電車。数年前に道後温泉に行ったときは、このミニSL?(煙は出ないので普通のエンジンで動いているはずです)に松山市駅から乗って行ったなあと懐かしく思い出しました。通常の路面電車と同じ線路を走ります。「坊っちゃん列車」といいます。




道後温泉では、朝6時ごろに古い建物の銭湯に行ったのが楽しかった。また松山といえば、労研饅頭。なんてことはない肉まんの皮のようなものなのですが、これが蒸すとふかふかしていて美味しい。私のお気に入りマントウ、鹿港(ルーガン)のものよりもっとむちっとおまんじゅうっぽい味わいです。

豆入りやかぼちゃあんなどバリエーションも豊富です。昭和の初め、夜学生の学資支援のために事業が始めた歴史があります。

これからずっと出張に出ているので持ち歩くわけにはいかないし、店舗はちょっと松山市駅や松山駅から離れているので時間的に難しく今回はあきらめました。地方発送もしているそうなのでご興味あれば(上記リンクをクリック♪)。

↓松山駅前の正岡子規の句碑。子規は松山出身です。
「坊っちゃん」作者の夏目漱石と近代俳句の祖、正岡子規は漱石生涯親しい友人だったそうです。「坊っちゃん」は漱石が1895~1896年に松山に英語教師として赴任した時の経験をもとに書かれた小説ですが、子規と出合ったのは東京で、ともに東大への受験勉強をしていた時だとか。

この子規の句は日清戦争に従軍記者として赴任する際に詠んだ句。故郷松山へのしみじみした郷土愛をうたった、子規の代表作とされます。

「春や昔 十五万石の 城下哉」

「春や昔」は、司馬遼太郎の「坂の上の雲」(松山が舞台)の章の名前にも使われています。「坂の上の雲」は司馬遼太郎の小説の中で最高傑作だと私は思います。同書には子規も登場します。





↓駅にあった「タルト」の自販機。おみくじ+タルト型のチャームだそうです。タルトの元祖、「一六タルト」の一六本舗のものか、 「御栗タルト」の畑田(ハタダ)製菓のものか、はたまた別会社のものなのかは不明。タルト携帯ストラップを作っている六時屋かしら?

カステラにジャムを挟んだものをポルトガルではタルトと呼んでいたらしく(焼き菓子の総称でしょうか?)、松山藩主の松平定行公が1647年に「タルト」に接してその製法を松山藩に持ち帰り、独自にジャムではなくあんこを挟んだものとして松山銘菓になったそうです。




(余談)
司馬遼太郎の「坂の上の雲」について。

明治維新後、富国強兵の流れの中で、主人公それぞれが自分、日本という国がどうあるべきかと 真摯に考え、生きてゆくさまが胸を打ちます。

坂本龍馬をいたずらに美化した点では司馬遼太郎どうなのかしらとも思いますが、この「坂の上の雲」は、若い人に読んでほしいな~と思う本の一つです。

ちなみに、坂本龍馬率いる亀山社中(海援隊の前身)は紀州藩を恐喝して莫大な活動資金を得たりとあまりほめられないこともあれこれしていたようです。

まあ、明治維新あたりの人たちは、いまでは偉人とされている方々もかなり色々やっていたようなので、時代に乗って利する才覚があったということでもあるでしょうけれど。

もちろん、司馬遼太郎だけのせいではなく、福山雅治が大河ドラマで龍馬を演じるに至っては”龍馬って素敵な人だったのねえ”と龍馬ファンになる方も多いのでは。伊達政宗が超美男子に描かれたゲームで”歴女”が増えたという、あのパターンですね。

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