ピース・ダイアリー

競わないで、奪わないで、争わないで。
分けあって、話しあって、助けあって。
この世が、そのようであったらいい、と。

もう1冊を

2010年02月28日 09時45分32秒 | 日記
 数日まえから、年内に上梓したい1冊を書きはじめていますが、『小屋から・田舎から』(仮題)というものです。雑誌に連載のものに加筆ですから、それほどの苦労ではありません。

 むこうの家電量販店では、車も扱っているのか、ドアの外に何台かマイカーが展示してあって、60万円とか80万円とか、値札がついています。

 わたしは、そのような車には乗らないで、その60万~70万を支出して本をつくっているのです。それを、売るのではなくて、あげているのです、みな贈っているのです。そのようにレイト・ワーク(晩年の仕事)をできる、そのおのれに安らぎと満足をおぼえるのです。お元気で、みなさん。

安定しているか

2010年02月25日 08時56分07秒 | 日記
 あの「平和な国」ですが、まえがきのおしまいに、わたしはこう書いていました。

「さきごろ、イギリスにある調査機関が、『平和な国ランキング』を発表した。政治が安定しているか、テロの危険性は、犯罪の発生率、人権への敬意、国内勢力間の紛争などニ十三項目を分析して。その結果、一位はニュージーランド、二位がデンマーク、三位がノルウェーだった。いつも、上位にランクされる、常連国。ここで、北の国とは、そのノルウェーのことだ」

 この日本は、たしか5番か6番で、アメリカはずっと下位でした。さて、もう1冊書きたいな、年内に、などと。お元気で、あなたも、わたしも。

夢を託して

2010年02月21日 12時41分54秒 | 日記
 新著の『北の国の花の島』(久保田昭三著/鳥影社/1400円)ですが、その国とはノルウェーのこと、平和で暮らしやすい国、といわれている。上製で、カラーの表紙の帯には、次のように。

 「平和な国」の「花の国」
 出会いと、友情と、別れと
 そこに暮らす人たちとの
 45年にもわたる交流記

 ご注文は、お近くの書店へ、と宣伝しておきます。これも、祖父の世代から、若い人たちへの贈り物、夢のあるやさしいメッセージです。はい、よろしく。

知恵を伝える

2010年02月19日 12時54分54秒 | 日記
 13日の「大豆食べていますか」に書いた、竹熊宣孝さんの講演会は夜でしたが、友人の車に乗せていってもらいました。そこでいただいた案内に、講師からのメッセーセージが、こうありました。

「孫、子どもたちの次代に食と農の大切さを着実に引き継ぐには、その大切さを知っているお年寄りの経験、知恵が欠かせない。机上の知識では駄目だ。ここ10年が勝負だろう。地に足の着いた『食農教育』を子どもたちにぜひとも浸透させたい」

 そうでした、『いのちの教育、誰がする』という演題でしたが、それのできるお年寄りはあと10年もすれば亡くなってしまいます。これからの10年に、そのような知恵を、ということになります。

 あと10年、するとわたしは90歳で、たぶんもうこの世にいませんね。小さい子どもたちに伝えたいこと、それはいまのうちに。けさ、電話あり、新著『北の国の花の島』ができましたので、きょうじゅうに宅配便で送りますと版元から。

くよくよしないで

2010年02月17日 16時49分50秒 | 日記
 ありがとう、コメントが、たくさん寄せられています。きょうは、シンガー・ソングライターの、中島みゆきさんの「時代」から、そのはじめの部分を、わたしの好きな歌で。

 今はこんなに悲しくて 涙もかれ果てて
 もう二度と笑顔には なれそうもないけど

 そんな時代もあったねと いつか話せる日が来るわ
 あんな時代もあったねと きっと笑って話せるわ
 だから今日はくよくよしないで 今日の風に吹かれましょう

 そのきょうのお天気は、おととい、きのうとおなじように曇天で無風で。ボストトまで、歩いてでかけましたが、寒かったこと。くよくよしないで、はい、お元気で。

暖衣で飽食で

2010年02月15日 10時23分08秒 | 日記
 3日ほどまえに、クラスメートのH君が亡くなられたようで、「80歳」と。わたしは、いたって健康ですが、もっと養生にも目をむけないと。やりたいこと、やっておきたいこと、たくさんありますから。

 あの竹熊さん、「現代は『毎日がお正月』というくらいの飽食の時代」と書かれています。「食も甘いが、親も甘い」とも。

「ことわざに『暖衣飽食、風邪のもと』というのがあるでしょう。暖かい着物を着て、好きなものを腹いっぱい食べていれば風邪を引きやすくなる、との喩えなんですが、それだけ、何不自由のない、贅沢な生活をしていれば病気になりやすい、と警告しているんです。風邪も甘やかされた状態のときよく引きますから」

 飽食って、飽きたからお菓子でも食べようか、飽きるほど食べているということか。それに、菓子パンなどより、高齢者のおやつは、おせんべいがいい、ともいわれていますね。お元気で。

大豆食べていますか

2010年02月13日 11時01分03秒 | 日記
 この町で、2月17日、竹熊宣孝さん(医師・公立菊池養生園名誉園長)の講演会「いのちの教育、誰がする」があるようです。午後6時半からですから、自転車にしか乗れないわたしには、でかけられそうにありませんが。
 
 この先生は、毎月下旬に、山田英生さん(山田養蜂場代表)との対談をY紙に。一面広告ですが、1月30日のそれには、日本人には「いのちが一番」という生命哲学が欠落しているのでは、と。

「今、いろんな病気が増えているのも、食べ物に主な原因があるといってもよいでしょう。今では、いのちの糧である食べ物を世界からかき集め、その結果、病気も国際化しました」
「がん、心臓病、糖尿病などが増えたのは、まさに今日の飽食文明の結果といってもよいでしょう。私は、病気を直す根本は、食べ物にあると思っています。私たちや子供、孫たちの命を守るためにも、皆で食と農を真剣に考えていく必要があるのではないでしょうか」

 たとえば、好ましい日本食にあった大豆、その自給率はたったの3パーセントといい、なげかわしいこと。わたしは、菜園に黒大豆をつくり、自給率100パーセント、玄米にその大豆をまぜて炊いています。あなたの、食習慣は、いかがですか。

食を奪いあうか

2010年02月11日 09時16分21秒 | 日記
 あのフランス中部の小高い山の上にあった、ラルシュですが、みな畑仕事をして自給自足のコミューンでした。つまり、きれいな土と水があって、わたしたちが手をかけ、食さえ確保できれば思いのままにほどほどの暮らしをできるということ。

 ここにはテレビがありませんから、見られませんが、NHKテレビで今夜「ランドラッシュ」が放送されるようで、「世界農地争奪戦・再び迫る食料危機・日本の食卓は大丈夫か」とあります、新聞の解説欄には。

「慢性的な食糧不足の時代に備える国家の戦略に迫る。穀物価額の再上昇で新たな食糧危機が懸念される今、アフリカや東欧の農地を外国企業が囲い込む『ランドラッシュ』と呼ばれる争奪戦が激化している。多くは国の後押しを受けた進出だ」

 分けあうのではない、奪いあうという、企業が、そして国家がそのような争いごとをすすめているという。もしかしたら、ラジオで音声だけ聞けるかも、10時からです。

山上の箱舟へ

2010年02月07日 13時50分15秒 | 日記
 戦前、インドにでかけてガンジーに師事したという、フランスのランザ・デル・ヴアスト。そのこと、思いだしましたが、このブログの08年2月3日に書いていました。来日したときの講演を、テープに録音したものもあり、そのうち再生してみようかと。

 そのあと、わたしはフランスにでかけ、そのヴァストが主宰するラルシュというコミューンをたずねました。そのあたりのこと、自著に書いていましたが、それもあとでめくってみます。ただ、いまは、障害者たちの生活共同体になっているのかもしれません。

 ラルシュとは、箱舟のことですが、ヴァストの著作『反暴力の手法』(新泉社)は、西尾昇さんの訳です。来日のとき、付添い人として、イベット・ナールという女性が。わたしは、このかたをたよって訪問したのですが、どうされていますか。みな、29年もまえのことで。もう、わたしは、若くありません。

微笑で半裸で

2010年02月03日 10時30分24秒 | 日記
 書架に、『ガンジー』(坂本徳松/旺文社文庫)があり、「彼の生涯はその独特の戦術(暴力なき抵抗)により、ひたすら自国民族の解放にささげられた。貧民をハリジャン(神の子)と呼んで愛した人間ガンジーのすべてを」と。このまえ紹介したことばにつづけて、おしまいに載っていた「ガンジーの言葉」から、いくつか。

「近代戦争の原因の一つは、いわゆる弱小民族とよばれるものを搾取しようとする非人道的な競争にあるのではなかろうか」
「人間は生まれつき個別に生活すべきものではなく、本質的には独立しつつ、たがいに依存しあう社会的動物です」
「穀物は穂に出て、熟れようとしているが、種子をまいた人たちの中のどれだけが、それを刈りとり、蓄えることになるのであろう」
「善いことというものは、カタツムリの速度で動くものである」

 まあ、「彼の勝利は世界を永久に変えた」とも、「彼の目的はインドの自由、彼の目的は平和、彼の武器は人間愛」とも、「いつでも微笑をたたえた半裸の指導者」ともあって、えらいっ。

七つの大罪

2010年02月01日 12時24分17秒 | 日記
 このあいだの、首相の施政方針演説には、インドのガンジーが80数年まえに記した「七つの社会的大罪」が引用されていたようです、次のような。

「理念なき政治」
「労働なき富」
「良心なき快楽」
「人格なき教育」
「道徳なき商業」
「人間性なき科学」
「犠牲なき宗教」

 そうでした、40数年もまえ、ヨーロッパ各国の平和運動のオフィスを訪ねたとき、そのいずれにも、壁にガンジーの写真がかかっていたこと思いだしました。

 また、ノンバイオレンス・ダイレクトアクション、つまり非暴力直接行動、コンシエンシャス・オブジェクション、つまり良心的兵役拒否、ということばなど。