ライターの脳みそ

最近のマイブームはダム巡りと橋のユニークな親柱探し。ダムは目的地に過ぎず、ドライヴしたいだけ…。

築造の経緯記載あり!…栗栖池

2023-05-11 06:51:25 | 兵庫(ダム/堰堤)
どーも、ワシです。さて、今回は兵庫県たつの市新宮町牧(しんぐうちょう まき)にある揖保川水系の栗栖池(くりすいけ)を目指します。アクセスは県道44号を北上し、沿道にある火の見やぐらを過ぎて小さな橋を渡ったところを左折。道なりに進んでいくと到着します。池名は栗栖川を堰き止めて築造したことに由来するものと思われます。

見えてきました。これですね。

池の右岸横に到着。これが、いわゆるダム上になります。

栗栖池の表示板。兵庫県のため池はこのデザインで統一されています。あれれ、ダム便覧の表記は「くるすいけ」だね。単なる誤記なのでしょうか。

そして、栗栖池の案内板。これによれば、栗栖川はもとより水量が乏しかったため、旱魃時の水不足対策としてこの地に池を築造することが決定。昭和15年、築造のための組合を結成し、翌年起工式が行なわれた。ところが太平洋戦争勃発により工事はほぼ中断。しかし当事者の努力により昭和27年(1952年)8月9日、なんとか完成にこぎつけたという。なお、この場所(奥小屋奥麦子[おくむいこ])には当時四軒の家があったが、工事により全戸移転し、池の上流の神保(しんほ)にも三軒が存在したが現在では廃村になっているそうです。ちなみに兵庫県のため池データベースによれば、栗栖池の高さは25.7m、長さは90mでダムの条件を満たしているためダム便覧に掲載されています。ただダム便覧では高さが26.7m、竣工は1951年と記載されており、データに相違があるのが気になりますね。

右岸、池側から見た様子。

では、ダム上を歩いてみましょうか。中央から見た栗栖池はこんな感じ。

一方、下流側の景色を眺めます。

おおっ、左岸側に洪水吐がありますね。越流式です。増水すると水はここから溢れ出て、

この水路を通って、あちらへ流れてゆきます。

対岸(左岸)に来ました。振り返るとこんな感じ。

左岸、ダム横から見た池の様子。水が澄んでいます。

同じ場所から下流側を眺めます。ゆったりした感じですね。


ため池のほとんどは築造の経緯が不明で案内板もないのが実状ですが、上のような案内板があると見学者にとっては実にありがたいものです。
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