こないだの2月14日にDiscovery Channel で放送された
特別番組、『Tyrannosaurus sex』。
もちろんティランノサウルス・レックスTyrannosaurus rex にかけた駄洒落だが、
T-rexに限らず、恐竜の繁殖行動を特集した番組である。
求愛に交尾に産卵(もしくは出産)というのは、自己増殖を行うことが重要な定義とされる生物にとって、
極めて必須の行動なのだが、奈何せん古生物の性行動とは本当に分からないことが多くて、
昔から話題に上りはするものの、なかなか想像の域を出ないことがほとんどだった。
特にティランノサウルス級の大きさのある(しかも前肢がやたら小さい)連中の交尾体勢とか
ブラキオサウルス級の竜脚類(Sauropoda)が卵産んだら普通衝撃で割れるよな?でも殻硬すぎたら胎児出てこられないジャン!とかね。
ほんとにお話程度のことしか議論できないけれど、大事なことなんです。
で、こんな感じの番組が放送されたわけですね
→LINK: Tyrannosaurus Sex : Videos : Discovery Channel
・ティタノサウルス(Titanosaurus sp.)の交尾、
・ティランノサウルスのメスを巡るオス同士の争い(この復元好き!)、
・もいちどティタノサウルスの求愛
を2min-1.5minでpreviewしてくれてます。
ケネス・カーペンター先生たちが大活躍してますね。
結局そこまでscientificに明確な根拠に基づいたものではないですが、
話としてはありそうなものだし、なにより相変わらず再現VTRのクォリティが高くて説得力があります。
ジャーナリズムが文化として定着・発展している言語圏はいいなぁ…。
こういうの観ていて思うけれど、
話がコンパクトに纏まっていて、それでいながら決して難しい言葉を使っていないんですよね。
俺、一応非英語圏にしか暮らしたことないけれど、それでも非常に分かりやすく感じる。
scientistとして、ちゃんと咀嚼したうえで非専門分野の人にも論点を要約して伝えるのは、
激烈に難しいが大切よなぁと感じる今日この頃…
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