日伊文化交流協会

イタリアに関する色々なこと(旅行、料理、語学、本、映画など)を書いています。ブログをお持ちでない方のコメントも大歓迎!

イタリアン『カメリーノ』

2009年12月05日 05時16分42秒 | 食べ物のお話
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今日のワインはなにかしら?

ひさしぶりのレストラン紹介です。
まぁ、がっちゃん もともとそんなにイタリアンに行かないんですよ。
そんな私が言うのもなんですが、それも最近これっていうイタリアンに出会わなくて、どうせ外食するなら、じゃぁ和食。って言う風にもなるし、ブログで紹介したいと思うほどの店もなく。って感じでしたが、今日はすごいです!!!
「イタリア食堂・カメリーノ」って言う名前ですが、全然食堂じゃない。
って言うか、お値段は食堂で、お料理は高級レストランって感じ。内装もオシャレ!
あと神戸のイタリアンって書きましたけれど、厳密には神戸じゃなくて西宮市なんですが、このブログ関西以外の方も結構見てくださっているので、まぁワカリヤスイ地名ってことで、そのお隣の神戸のお名前をお借りしました。

さて、こちらのお店。グルメなMさんのご紹介。
Mさんはソムリエの資格も持っていらっしゃってワインにもお詳しい。
で、ランチをご一緒させていただくことになったんですが、冒頭の写真。
ランチだと言うのに、ワインセミナーのようなグラスの数・・・

すごいでしょう?

ちなみにお料理もMさん特別バージョン

ってことでガンガン行っちゃいます。
乾杯は泡モノで・・・とのことで、プロセッコ。
これが良く冷えていておいおすぃーーーーー。

   


前菜は、サバのマリネのサラダ仕立て。これがね、爽やかな酸味と、身がしまっているのに、舌の中でとろけるようなサバの身が、野菜と程よくマッチして、顔がほころぶ美味しさ。






続いてのワインは、シチリアのドンナ・フガータ。
ラベルコレクションをしている方も多いと言われますが、こちら、Contessa Entellina Bianco Vigna di Gabri(長い、どこまでが名前なのか・・・直訳すると、エンテッリーナ・ビアンコ伯爵夫人の所有する、ガブリの畑って感じでしょうか。昔、領主名と畑の名前で管理してた名残なのかな?)は、アンソニカ種100%。
フルティーなのだけれど、お料理の味を邪魔しない本当においしいワイン。今回ここで飲んで、すごく気に入ったので、今度購入するワインの一つに加えました。

   


パスタは、パスタにバジルを練りこんだタリアテッレに、トマトソースと、なんと自家製のリコッタチーズ。
これがまた麺はモチモチしているし、リコッタチーズはもう雪のような軽やかさ。






で、メインはお肉だったので、こは王道、トスカーナはキャンティ。
まぁイタリアで一番出荷量が多いといわれるだけあって、キャンティはその種類もバラエティも豊富。
CASAL THAULEROっていうのは初めてだったんですが、メルロー種とサンジョヴェーゼ種の割合が、がっちゃんの好みにピッタリ。ガツンとくるお肉料理に負けないしっかりした味です。

   


でお料理は、牛頬肉の赤ワイン煮込み。
只単に長時間煮込んで、ホロホロになりました。って言うだけなら家でも作れるんだけれど、こちらは、野性味溢れる肉の味がちゃんと残っていて、もうペロリ。って感じで食べちゃいました。
付け合せのカブ、長芋、小芋がそれぞれシャクシャクした歯ざわりを残した感じでコレがまた最高。この時点でたいがい酔っ払ってたはずなのに、お料理が美味しいからワインをお代わり。





で更に、デザートの前にまだ飲むかっーーーーーーーって感じで、チーズにあわせて究極の一杯を・・・
ちなみにチーズは左から、ペコリーノ、その次は忘れちゃった。タレッジョ、ゴルゴンゾーラピッカンテ。




それがね、ここで事件勃発!!

グラスで飲むと言うのに、また高価なワインを抜栓してくださったんです。
で、コルクをテーブルに置いたところへ、丁度そこへお客様がお見えだったのと、抜栓してちょっと置いたほうがいいのもあって、オーナーは、少し席をはずされました。
その間に、Mさんがコルクを嗅いで、少し小首を傾げたんです。
あくまで上品なMさんは口に出しては言わなかったけれど、ちょっと納得しかねる表情。
それを見た私は、「えっ? まさかブショネ?」
って聞いて、私もコルクをかぎました。そうすると、微かにコルク臭が・・・

Mさんは、「まだ、テイスティングしてないから、なんともいえないわねぇ~」っておっしゃてて、
そこへオーナーが帰ってきて、私たちは黙ってテイスティングされるのを見てたら、飲んだ瞬間、オーナーは顔をしかめて、「失礼致しました。」っておっしゃってボトルを下げたんです。
Mさんは、「やっぱり・・・」って言うし、
もう私は横で見てて、すごぉーーーーーーーーーい。
って感じで。

コルクからブショネだと言い当てたMさんも流石だし、こちらが何も言わずとも、テイスティングをしたオーナーもすぐにブショネを感じで下げる辺りがもうプロって感じで、そりゃね、一人1万円以上するような高級なお店だったら、『ソムリエでございますぅ~』って人がいらしゃいますけれど、今回ご紹介している「カメリーノ」さんは、イタリア食堂って位置づけなんですよ。
だけど、名前を食堂と謳っても、美味しいものを出すってことはやっぱりプロなんだなぁ~と思ったしだいです。

で、その代わりに新しく開けたワインがコチラ。

   

サルデーニャはカリアリ県Santa Margherita di PulaってとこあるFEUDI DELLA MEDUSA
ってメーカーのワインなんですが、不思議と、今回私たちが飲んだ、ARRUBIASと言う銘柄はサイトに記載がありませんでした。なのでブドウ品種などは不明。
いや、実はちゃんとオーナーが教えてくれたのに、書き取らなかった私が悪い。
でも、味はバツグン。
本当に今度はこのワインをフルボトルで注文したい。って感じ。
いやもう、なんだろ、これを飲んじゃったら、さっきまで美味しかったキャンティはお子様って感じ。
熟女の魅力とでも言いましょうか。
本当に、これほどおいしいワインは久しぶりです。

「ワインは決して値段じゃない。」
なんていいますが、やっぱりがっちゃんが日ごろ飲んでいるワインは、やっぱり安すぎるのかーーーーーーーー
ホント、感動的な美味しさでした。
こちらのオーナーも一体どうやって見つけてきたのやら。ってぐらいレアなワインって言うか、ネットでも殆ど検索できず。
これを飲むために又この店に行きたくなるぐらいです。

それにしても、今回は贅沢だったなぁ~
なんていうか、泡モノに始まって、白、軽めの赤、重い赤、と言う変化もさることながら、こんな高級なワインもグラスで飲めたし、ほんとさすが、Mさんは顔が広い。
まだオープンしたばかりだけれど、既に予約が取りにくくなっている。って言うのも解る気がします。
来年の日伊文化交流協会の新年会はここでやろうかしら。
ちょっと遠いけれど、足を伸ばす価値充分にアリです。

おっと忘れちゃいけないデザートですが、こちらのパンナコッタは自立しているしっかりとした堅さ。これを酸味の強いカシスのジェラートと食べるとまたこれが絶品。食後種が欲しくなりました。

っていい加減にしとけーーーーーーって感じですね。





最後にお店の情報

イタリア食堂・カメリーノ

〒663-8211
兵庫県西宮市今津山中町6-33 山中ハイツ1F
電話:0798-22-6652
阪神・阪急今津駅徒歩5分


定休日(毎週火曜日)
■ランチ/11:45~14:00
■ディナー/17:30~22:30




イタリア食堂カメリーノ (イタリアン / 今津、久寿川、阪神国道)
★★★★ 4.5




絶品のお料理とワインがオススメよん


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12 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
すばらしい! (Quattordici)
2009-12-05 10:04:53
イタリア食堂ですね!
グラスでそんなにワインを楽しめるなんて、素晴らしいお店ですね。
お料理は確かにリストランテというよりカジュアル路線かもしれませんが、サービスやワイン、チーズの充実ぶりが気持ちよさそうなお店ですね。
コスパはいかがでしたか?

サルデニアの赤ワインはどっしりしていますね。
昔、仕事でサルデニアに一人で行ったときに、イタリア人の友人に「くれぐれも赤サインを飲みすぎるな!!」と注意されましたよ。
「あそこの赤ワインは強いから意識なくすぞ!!」って。
最近サルデニアは日本でもプロモーションがすごいから、イベントなども多いし、ワインなんかも色々はいってきているので楽しみですね。
またおいしいイタリアンのお店の紹介楽しみにしています!
Unknown (ryuji_s1)
2009-12-06 12:06:00
イタリア食堂・カメリーノ
素敵なレストラン
ワイン犬
皆さんさすが

お店の対応も素晴らしいです

ポチッと応援させて頂きました
お返事(その1) (がっちゃん)
2009-12-06 15:09:08
☆Quattordiciさまへ☆
ずいぶん前に、渋谷にあるレストランで、グラスで様々なワインを飲ませてくれるところへ連れて行ってくださったことがあったでしょう?
あれは企画と言うか、予約制になっていて、そのワインはその人数で消費するようするから、できることだと思うんですが、普通グラスで出す場合は、高級ワインの場合、残るともったいないから、グラスワイン用のワインになっちゃいますよね。
その意味で、グラスなのにお料理に合わせて飲めるって最高だと思います。

>お料理は確かにリストランテというよりカジ
>ュアル路線かもしれませんが、サービスやワ
>イン、チーズの充実ぶりが気持ちよさそうな
>お店ですね。

そうですね。でもこれもランチですからね。夜行くとまた違うのかもしれません。サービスはもうすごいです。グラスだってちゃんと赤ワイン用、白ワイン用を用意してくださいますし、お料理の説明も丁寧で、とても気持ちの良いサービスでした。

>コスパはいかがでしたか?

コスパってなんですか?この中にあるワインの一つかしら・・・

>昔、仕事でサルデニアに一人で行ったとき
>に、イタリア人の友人に「くれぐれも赤サイ
>ンを飲みすぎるな!!」と注意されました
>よ。「あそこの赤ワインは強いから意識なく
>すぞ!!」って。

それは「歌って踊って寝るぞ」の間違いではないでしょうか(笑)
あっ失礼・・・
でも、このワインは絶対quattordiciさまの好みだと思います。
どっしりしたワインって、渋みが勝つことがありますが、そうじゃなくてなんだろう、私は上手に表現できませんけれど、大地の香りって言うのか、ミネラルたっぷりとでも言うのか、野性味と言うのともまた違うし、シチリアワインとは又全然違う感じでした。
シチリアはその重さに料理が引きずられる感じがするんですが、そうじゃなくて、このサルディニアワインは、重いけれどバランスの取れた感じです。
そうですねぇ~。
モニカ・ベルッチとか、日本で言えば叶姉妹みたい。
普通の人はちょっと引くし、体重だけで言うと胸が大きい分結構重そう、(体脂肪も高そう)だけど、あれだけスタイルがいいと、カッコイイ。(もちろん好みもあるでしょうけれどね)なんかすごいワインでした。
お返事(その2) (がっちゃん)
2009-12-06 15:12:22
☆ryuji_s1さまへ☆
いつも、お料理の話題のときに、ryuji_s1さまはコメントくださいますよね。ありがとうございます。
また、ご自身のブログもイタリア料理ブログ。(イラストもステキ)
是非そういう舌の肥えた方に行っていただきたいお店です~
Unknown (Quattordici)
2009-12-06 18:25:15
く~~~~、そんなワインのみたいです!!

コスパ・・・すみません。コストパフォーマンスの略です。
(なんでpaってうっても表示はbaになるんでしょうね。パソコンって)

最近、こちらでも結構グラスワインを充実しているお店があって、それがちょっとやそっとじゃない高級ワインをグラス売りしてくれるのはいいけど、大きなグラスにちび~っとで(日本酒のお猪口かと思えそう量だったりして!!)2500円とか、それこそサッシカイアとかもあったりするけど、やっぱり気に入ったワインをド~ンと飲みたいですね(ってただののん兵衛ですね)値段を気にしながらちびちび飲むのは興ざめです。
でもこちらの食堂はそのたびにワインあけてくれるの?すごいですね。
がっちゃんたちだったからではなくて、誰にでも?だとしたらアッパレです!
Unknown (emi)
2009-12-06 19:34:13
>コルクからブショネだと言い当てたMさんも流石だし、こちらが何も言わずとも、テイスティングをしたオーナーもすぐにブショネを感じで下げる辺りがもうプロ

さすがソムリエの資格がある方だけあって、凄いですね!!そしてこのオーナーもの行動ぶり!プロはかっこいいですね~~!
グルメの方がお薦めのお店って、やっぱり他のお店とは一味違いますね。
えぇ~ (sanae)
2009-12-07 13:50:56
西宮にこんなお店があったんですか。
知らなかった・・・(^^;)
だってここ、思いっきり地元なんですもの(爆)
チャリンコもとい歩いてもいける距離でございます。

あ、でもこの地図見たらもしかしたら以前CHICOってピッツェリアだったとこかしら??

今日、仕事帰りに遠回りになるけどお店の前通ってみます。

P.S.最後のレストランの住所表記ですが、今津中町ってなってますが「今津山中町」が正解じゃありませんか??

お返事(その1の続き) (がっちゃん)
2009-12-07 14:35:59
☆Quattordiciさまへ☆
>コスパ・・・すみません。コストパフォーマ
>ンスの略です。

あっ、えっと良いですよぉ~。
ワインは一杯400円からあるそうですが、今回はちょっと良いワインでしたので、平均単価は650円ほど。
ランチが1800円で、5杯飲んだので、一人5500円ぐらいだったかな。
ランチだけに、品数が少ないように思われるかもしれませんが、逆に品数だけ多くて、全然味を覚えていない。って言うより、特に最後の牛肉の赤ワイン煮はガツンと来るお料理で、ワインとの相性バッチリ。
それに、やっぱりこれだけワインを飲んだ割には安いですよね。


>最近、こちらでも結構グラスワインを充実し
>ているお店があって、それがちょっとやそっ
>とじゃない高級ワインをグラス売りしてくれ
>るのはいいけど、大きなグラスにちび~っと
>で(日本酒のお猪口かと思えそう量だったりし
>て!!)2500円とか、それこそサッシカイア
>とかもあったりするけど、やっぱり気に入っ
>たワインをド~ンと飲みたいですね(ってた
>だののん兵衛ですね)値段を気にしながらち
>びちび飲むのは興ざめです。

あーーーこれ解ります。
百貨店のイタリアンフェアなんかでワインバーが出ますでしょう?
で、結構高いワインを出すワインバーもあるんですが、でも、やっぱりグラスは、ソムリエ試験用のグラスだし、(あれはあれで正式なグラスなんでしょうが)それで、一杯、1800円とか2500円とか出しているのにまるで試飲程度にしか注いでくれないと、何を飲んだのやら。って感じです。
やっぱりお料理がないとダメなのかな。って思ってましたが、チビチビ飲んでもワインの味なんて解らないですよね。

>でもこちらの食堂はそのたびにワインあけて
>くれるの?すごいですね。
>がっちゃんたちだったからではなくて、誰に
>でも?だとしたらアッパレです!

これがね、どこまでなのかまだ解らないんですが、少なくともMさんと一緒だからだったと思うんですよ。
だけどMさんがオーナーに紹介してくださったので、予約される方が私の名前を出せば大丈夫じゃないかと思うんですが・・・
それか、とにかくお料理にあうワインを頂きたいんです。って言えば相談に乗ってくれるお店だと思います。
お返事(その3) (がっちゃん)
2009-12-07 14:44:48
☆emiさまへ☆
>グルメの方がお薦めのお店って、やっぱり他
>のお店とは一味違いますね

そうなんですよ~
がっちゃんの場合は、雰囲気とかそういうことで決めちゃうことが多くて、ダメなんですよねぇ~。
だけど、私はレストランって、味50%サービス50%ぐらいの割合で考えています。
そりゃオイシイに越したことがないけれど、例えば、厨房の中からケンカしている声が聞こえたり、すごくサービスが遅かったり、とにかくそういうことがあると、もう二度と行きたくなくなります。
高級店を気取っていてもサービスが悪いと、もうそれは全然高級じゃないっていうかそんな風に思います。
その意味でこのカメリーノは味もサービスも満点をあげたい感じ。
次行くときは何を食べようかな?と思わせてくれるお店です。
お返事(その4) (がっちゃん)
2009-12-07 14:49:18
☆sanaeさまへ☆
>あ、でもこの地図見たらもしかしたら以前
>CHICOってピッツェリアだったとこかしら??

そうだと思います。
私は前の店の名前を知らないのですが、オーナーが居抜きで買ったと聞きました。
ホラお店って、すごく代替わりが激しい場所ってありますでしょう?
なので、ここも最初不動産屋さんが心配したんですって。でもオープンしてみると、着実の地元のお客さんが付く様になって、平日のランチでも満席でした。
入口の木のドアがちょっと入りにくい感じがしないわけでもありませんが、逆に入ってしまうとそのおかげで落ち着きます。
是非、最初はランチに行ってみてください。
苦手な食材などあってもちゃんとリクエストを聞いてくださいますし。
連続して通う場合は、前回と違うメニューにしてくれたりもするようですよ。

>P.S.最後のレストランの住所表記ですが、今
>津中町ってなってますが「今津山中町」が正
>解じゃありませんか??

ありがとうございます!!!
早速修正しておきました。
ホント、是非行ってみてくださいね。

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