最近妻と散歩していて3人の女性と知り合った。
一人目は以前から私とすれ違う女性だ。
日傘をさしていてスリムな女性。
私が歩いて行っても避けようともしない。
日傘が邪魔だと思っていたが、私が道の隅に移動して問題は起きなかった。
ところが妻も定期的に一緒に歩くようになったら彼女の方から声を掛けてきた。
朝の挨拶だけでなく「来ている服の色が良いとか元気が出たとか」。
次の時には手を振って、それはまるで良く知っている友人に出会った犬のしっぽのようだった。
だが妻が孫の世話とかで忙しくて、その時間は私一人で歩くようになると
「あら?今日はおひとり?寂しいですね」というから「寂しいです」と応えた。
次の日も私一人だったら言葉は減り「いってらっしゃい」と言うのみになった。
それが5日続きお盆休みとなって彼女もそこを通らなくなった。
昨日から妻も復帰し彼女も通勤するようになって再び手を振り一言二言喋るようになった。
まだ早い時間から歩いて出金していく彼女の姿には女同士の連帯感があるようで妻は会いたいから道を変えないという決心がある。
歯科には3か月ごとに通っている。
私が終わって待合室に戻っていくと少し前に終わった妻が受付嬢と話していた。
私に「散歩のときすれ違うんだって」「挨拶もするって」と言う。
散歩では、どの人にも挨拶はする。
正直記憶になかった。。
その受付嬢はポメラニアンを連れているという。
歯科から戻った翌日からポメラニアンに遭うことを願った。
妻と歩いていない時に出会った。
その服装から「ああ。この人か。記憶にある」となった。
妻と歩いてその受付嬢の姿を見つけた時私は即座に妻に教えることができた。
私たちは立ち話をしたがポメラニアンが私たちを受け付けてくれず離れていくことになった。
もう一人の女性はあるケーキ屋さんの店員だった。
その女性から「あっおはようございます。分かります?」と言う。
私はすぐに気付かず妻が先に気が付いて喋った。
その時その女性は私たちがどういう関係の人なのだろうと思ったようだ。
「ハーレムかな」と考えたという。
私と妻と私の姉の3人連れで入店し私はすぐに席に座り、その隣に姉が座り妻がコーヒーなどを持ってきたりしていた。
私だけケーキが苦手なのでドラ焼きを頼む。
そして会計は妻が済ますというわけだ。
で、そのドラ焼きを食べるためにパッケージをハサミで開封してもらう必要があった。
その時頼んでいた人だったのだ。
私たちがハーレムを形成しているのではなくただの夫婦と姉弟なだけと知って安心して接することができて少し残念なのかもしれないと思ったりする。