家訓は「遊」

幸せの瞬間を見逃さない今昔事件簿

シカの角

2011-08-26 07:10:18 | Weblog
今年の四月虎太郎君が春野にある滝の近くでシカの角を見つけた。

「オレにくれ」と言うと

「いいよ」とスンナリくれた。

「こんなに良い角は初めて見た。買えば1万円以上するかな」と言うと、シマッタという顔をした。

実際調べてみると、かなり高額で取り引きされているようだ。

http://naradeer.com/prof-ecology.htm

この角の主は4歳以上のオスだったということが分かる。

毎年春先に古い角は脱落して新しい角が生え始める。

それが立派な形を形成するのが9月ごろであり、そうなると発情期となる。

だからこの角の持ち主は9月から春にかけて何らかの理由で命を落としたということだ。

頭蓋骨まで着いているのだから1本ずつ別の角ではなく対であることは明らかだ。

長い間水に浸かっていたらしく頭蓋骨と角には藻が着いていた。

歯ブラシとタワシを使って水道水で流してみるとスッキリ取れた。

その後「どんな形で飾るかな?」とズットそのままにしてあった。

そのままにしておくより木片に括りつけてでも壁に飾っておくかなと思い始めた。

流木の板に穴を空けて裏から針金で縛った。

頭蓋骨には、けっこう穴が空いている。

その穴を利用して板に留めるのが、いちばん簡単で確実な方法と思われる。

板には少し濃い色の柿渋を塗り角を目立たせることにした。

壁に留めてみた。

自分の感覚としては少し違うが、まあ良しとする。

どこが違うのかハッキリしたら再び飾りなおすことにしよう。




ジュビロ対ベガルタ戦

2011-08-25 08:30:24 | Weblog
駐車場に降り立つと少し湿り気はあるが、それでも屋外の爽やかさが感じられた。

まぶしいライトが昼にはない独特な明るさを提供する。

約1年ぶりにサッカー観戦をした。

キックオフの後雨が降り出し用意していったカッパを着た。

両者の精彩に欠けた戦いに雨が、ひと味違った展開を持ち込む。

激しく降ったり小雨になったり。

私の隣の女性は試合には興味がない。

ボールの行方には、いっさい頓着しない。

応援団を見ているのだ。

それは相手方の応援でもOKなようだ。

一緒に小声だが歌っている。

また後の席の男性は、やたらと怒鳴り声を上げる。

「今のはファウルだろ」とか「イエローじゃなくてレッドだろ」などなど。

下の席の人々は各々見上げて声の主を確認する。

だが怒鳴り声は止まない。

ジュビロファンなのだろうが「何やってんだよー」とか「持って上がれよー」など、ひいきチームにも怒鳴る。

自分ファンであることが分かった。

TV観戦ではオフサイド判定が分かりにくいが実際にスタンドで見ていると、その瞬間に分かる。

カメラで撮られた映像はボールを中心にしたゲームの一部だということが感じられた。

だが不思議なことにTVの方が分かり易いこともある。

ファウルのあった場合やゴールを決めた瞬間などだ。

今回もジュビロが1点取り返した時私たちは歓喜したのだがオウンゴールだったと放送で知った。

右脚の靴の中にザッと水が入り込んだので驚いて右側を見ると妻がハンカチタオルを絞ったのだった。

試合は1対1の引き分けだった。

選手達がスタンド前に揃って頭を下げる。

「もっと頭を使ってサッカーやれよ」と年配者の声が聞こえた。

前の女性は選手と撮ったツーショット写真をデジカメで確認していた。

皆さん楽しみ方はいろいろ。

サッカーの試合というスポーツとしての純粋な楽しみ方だけでなく現場にしかない、それぞれの喜びがあるのだと知った。

帰りには雨も止み、すっきりとした心持ちで車に乗り込んだ。



野水

2011-08-23 08:07:14 | Weblog
春野に到着するとカケイの水が出ていなかった。

Y爺さんが大雨のため水路を止めたからだ。

我が家の敷地の一番下の草刈りをした。

かなり久しぶりなので草は伸び放題だった。

敷地下の天然の水路の中の水生植物も刈払い機で刈れるだけ刈った。

クレソンが繁茂していたはずなのに淘汰されてしまったようだ。

水路の水が見えるようになった途端にオニヤンマが来て産卵していた。

産卵の邪魔にならないように別のところで作業した後、水路に溜まった物を取り除いていった。

ふと見ると水路の先端のパイプから水が出ていない。

それは、そうだ。

Y爺さんが水を止めたのだから。

「じゃぁ、この水は?」

素朴な疑問が浮かんだ。

水は、かなりの量流れている。

しかし先端からの流れ込みはない。

水路に沿って歩く。

「見つけた」

我が家の山からの湧き水が水路に湧き出ているのだ。

なおも歩いていく。

私の歩みによって濁った水の中に澄んだ水が注ぎ込む。

「ここにも在った」

湧き水の注ぎ込まれる口が複数見つかった。

石で囲いをつけて観察することに決めた。

サワガニが急いで隠れた。

よく見ると、たくさんのサワガニが生活しているようだ。

先日家の周りで見つけたカメも、ここで生きていた。

雨は山に浸み込み再びここで地上に現われる。

そして水路となって植物や小動物たちの役に立ち棚田の下に移動していく。

Y爺さんと話した。

「昨日はずいぶん降ったで。今朝の6時まで降ったぇ」と教えてくれた。

「水路を止めても、いつもより多くの野水で田んぼの中は一杯だぇ」と続けた。

気田川は濁流となって轟音とともに勢いよく下っていく。

私が歩いて濁らせた水は何時気田川に合流するのだろうか。


ミッシェルポルナレフを聴いて

2011-08-16 09:42:16 | Weblog
小学校中学校そして高校まで一緒だった友人が来た。

早速プライベート川岸に案内した。

子供の頃一緒に行った阿多古川以来の清流遊びだと喜んだ。

数種のイトトンボやカラスアゲハを見て興奮気味だ。

定番のオニギリと丸々1本のキュウリの漬物を食した後水流の中で一服する。

「きれいな空気の中でのタバコは美味しい」のだと。

妻を残して倒木の更に奥まで散策してみた。

もう1本のセセラギが合流しているし瀬や淵が形を変えて繰り返し目に入ってくる。

「パラパラッ」と来た雨で春野の家に引き上げた。

部屋の中をミッシェルポルナレフの歌で充満させた。

3人で共有した当時の思い出が蘇える。

笑ったり物思いに耽ったり。

お互いの青年期に深くかかわり合った当時のサウンドだ。

山の天気を縁側で味わう。

晴天に戻ったと思うと少し雨が降り小野霞の中に入り込み、そして土砂降りになる。

遠くに龍の咆哮が聞こえる。

光を感じてから秒数を数えて自分からの距離を測る。

次第に近寄る龍。

空を這い回るような感じは掴めたが想像を絶する怒りは遂に味わえなかった。

雨が小降りになるとセミの大合唱が聞こえる。

何を話すわけでもなく、しばらく外の変化を楽しんだ。

都会で働く彼には最高の憩いであったと感じた。

何もしなくても贅沢感を味わう。

不思議だが当然だという答えも知っている。




春野は大雨

2011-08-14 07:57:19 | Weblog
午前の終わり頃に春野に到着した。

春野高校横に設置してある電光掲示板は32℃を示していた。

まずは植物に2日ぶりの水を撒き与えた。

すぐに昼食になった。

昼食後着てきた服を物干し竿に掛けた。

ゴロゴロという雷の音が遠くに聞こえた。

ミョウガを取りに山に入った。

山とはいえ高気温高湿度のミョウガの群生地。

不快指数の高い中でミョウガの根元を探るという覚悟の要る作業。

ゴロゴロが次第に大きくなってきた。

遂に水滴が落ちてきたので家に戻った。

とたんにザァーと雨が落ちてきた。

服は妻が取り込んでくれてあった。

妻は「こんなにひどい雨は初めて」と言う。

雷が我が家を取り囲んでいるかのように鳴り響く。

やはり空には龍がいる。

低空飛行して民を脅している。

ピカッと光ると同時にガガーンと落雷の音が低い空一面に響き渡り続いて雨が一層勢い良く落ちてきた。

山の怒り 龍が暴れている 

光は横向きに空を走る。

耳をふさいだ妻は「怖い怖い」を連発する。

羽を持つ昆虫類だけでなく皆活動休止だ。

植物も頭を垂れて雨に打たれている。

水路は濁流になり落ち葉が詰まって氾濫し始めた。

小降りになったところを見計らって這う這うの体(ほうほうのてい)で車に乗り込んだ。

自宅に逃げ帰るような形になった。

国道に出る手前で軽い土砂崩れに遭遇した。

妻は、しきりと開け放してきた自宅の窓を心配する。

来たときには32℃を示していた電光掲示板が今度は23℃を示していた。

途中で見事に「ここから雨は降らない」という状態になった。

道路は乾いているし対向車も濡れていない。

自宅は相変わらず蒸し暑い夏だった。

自宅と春野は車で1時間の距離だ。

この1時間の差は天と地ほども離れているように感じた。



講師 田中佳氏

2011-08-13 08:21:00 | Weblog
社会人大学講師は医学博士田中佳氏だった。

大きなスクリーンに「発想の転換」」と出て講義が始まった。

「既成の概念に疑問を持つ」と続き

「すぐに調べる」「知ること」「考えること」と進む。

今まで私の思い浮んだ疑問を医師自身が言うのである。

「医師は病気を治せない」

「病院に行かないほうが良い」

聴けば聴くほど痛快で私は拍手したくなった。

次から次に大切な事柄が画面一杯に出ては次に移る。

早すぎて書き写せない。

途中から書くのは、あきらめて聴き入った。

原発の事故が起きて初めて電力会社と官庁や学会、果ては報道や芸能界とのつながりが見えてきたように医療業界も常識とされる事柄が実は巨大な金の動きで曲げられているのかもしれないと思うようになった。

ほとんど病院に行かない私でも検査の薦めや薬の処方で行き過ぎを感じることはある。

「妊婦のように生きる」というひとつの模範を聴くと、なるほどと思った。

食べ物に気を使い運動を怠らず薬は、なるべく避ける。

利益を追求する社会において我々自身が性善説に従って生きていくことは危うい。

またパソコンが普及している現在物事を簡単に調べることが出来る。

世界の常識になっていることでも日本では、まだ知られていないことがある。

これは「知らされていない」と勘ぐることも正当に思われる。

TVでも最新医療の番組が増えた。

「昨日の常識今日の非常識」と言われることを我々は数々経験してきたではないかと気付かせてくれる。

「あれはナンだったの?」

だがそれすらも後日覆されることはありうる。

数値で表す自分の健康に疑問を持っている私は平均値や正しいといわれる値など気にしないことにした。

ただし今まで通り血圧測定や体温体重測定など身近に自分で出来ることをしながら運動や食べ物に気を使い時には病院を利用して賢く生きてゆこうと考える。



プライベートな川岸

2011-08-12 08:55:01 | Weblog
晴れ午前10時スタートの草刈り。

炎天下の作業は厳しかった。

30後に休憩と決めたが、その間の長かったこと。

妻と同時にスタートしたが七三で私の刈り取った面積が広かった。

妻は「オトコとオンナの差を見せられた」と笑いながら言ったが私の使った刈払い機には新品のチップソーが装着してあったから、その差もあった。 

次の30分は日陰もあって、ずいぶん楽に感じた。

次の30分は川に下りるための道の草刈りだ。

私が道を切り開き妻が後で歩き易く刈り取る。

あと少しで砂利の川原に出るところで後を見ると既に妻は川の中でサワガニを見ていた。

作業後のランチは特別美味しく感じた。

時おり道路に車が通るだけで誰も来ないプライベートな川。

海パンに着替えて裸足になった。

水は冷たいし足は痛い。

長靴を履いて歩くことにした。

去年の倒木に加えて、もう二本が倒木していた。

川のカーブ地点だし地盤が緩いのかもしれない。

探検の後椅子に座って話をした。

話題は「出来ちゃった婚の話」「嫁姑の話」最近我々の身の回りに起きた事柄について。

意見交換という人生での大切な時間の過ごし方をすばらしい場所で行った。

私が喋ったとき拍手している人がいるように見えた。

掌ほどの葉っぱが二枚拍手しているように風で動いていた。

子鮎たちが群れで水の中を遊びまわる。

誰が先頭というわけでも無さそうだ。

丸くなって戯れたり一直線に逃げ出したり。

鮎をこんなに可愛いと感じたことはなかった。

クロアゲハが私たちの周りを飛び回る。

3周回って飛び去った。

上下左右不規則に動くのは身を守るためだろうと推測する。

こんなノンビリとした場所でも食うか食われるかの自然界。

私は今年も昼寝をむさぼり妻は寝る時間が惜しいといってサワガニと遊んだ。

目が覚めて冷えた体にホットコーヒーが美味しかった。

1時間半の作業と2時間半の休息。

すっかり疲れは取れた。


駐車場水路

2011-08-11 06:39:43 | Weblog
駐車場にカケイからの水が流れている。

それは、それで風流というものかもしれない。

だが水も毎日流れ続けると藻が出来てくる。

その藻に足を乗せるとすべる。

坂になった駐車場がすべるのでは危なっかしくて。

先日高圧洗浄機で洗い流したばかりだが、もう既に藻が生えてしまった。

Y爺さんが毎日犬の散歩の途中水を飲ませに来る。

彼も毎日私と同じように悩んでいたに違いない。

「ここをな、これッ位でいいから溝を掘って流したらどうかな?」

と切り出した。

「私も、そうしたかったのですけどね」と答えた。

「そうすりゃあ、すべりゃせんで」と何度も何度も良い効果を説く。

ここは以前カッターでコンクリートに切れ目を入れたことがある。

その時は、それで終わっていた。

だが今回はY爺さんの助けがある。

Y爺さんの息子さんがコンクリートを、はつる(砕く)ドリルを持っているから、それを持ってきてくれることになった。

まずはコンクリートにマジックで目安の線を引いた。

それに合わせてコンクリート専用のカッターを入れる。

「ジャーン」という大きな音を立ててカッターの刃がコンクリートの中に沈む。

中に混じっている小石も、きれいに切り裂かれる。

明るい灰色のほこりが立ち昇り辺りを白く染める。

タオルをマスク代わりに顔に巻き、まつ毛を白くして作業した。

二本線が引かれ、その中ほどを「ダダダダッ」とドリルを当てる。

コンクリートは小さく砕かれて地面から剥がれる。

引いた線の通りにゴソッと取れると嬉しい。

線を引くときにはグラインダーの熱が手に伝わって熱いのと作業姿勢が腰を苦しくした。

ドリルは重くて今度は腕が疲れた。

作業が終わった頃Y爺さんがやって来た。

「この中をモルタルで埋めりゃあきれいに仕上がる」と言う。

しかし私は「溝の中にドロが流れるから、すぐに底まで見えなくなりますよ」と言う。

Y爺さんは仕上げをキッチリしないと気持ちが悪いらしい。

だが私はガタガタのままで平気だ。

そのままで水を流すことで押し切った。

思いのほか水路は有効で水は、その中だけを通る「おりこうさん」になった。



バックカメラ

2011-08-10 07:46:45 | Weblog
4月にモーガンで中伊豆に行った。

その時DOC氏から「トランクの形はいいが位置が高すぎて後が見えないでしょう。全体のバランスから言っても、もう少し下に取り付けたほうがいいですよ」と言われた。

「なるほど。前向きに検討します」と答えた。

あれから前を向いて検討し続けた。

トランク用のラックとなると自分では、ほぼ作れない。

現状のラックの改造はしたくない。

中爺なら木で作るのだろうから余っている丸太で作れないか?

パソコンの待ち受け画面にはやらなくてはいけない作業が並んでいる。

いつまで経っても消えないアイコンのひとつだった。

最近ふとバックカメラというものに興味を持った。

これなら、とりあえず何も改造せずに車の後ろの景色が見えるのではないか?

ためしにネットでバックカメラを見てみた。

安く売っているものもある。

画面は今まで使っていたカーナビでどうだろう。

こちらもVTR端子が接続できるようになっている。

「よし。じゃぁまず、これからやってみるか」と決心した。

前向きに検討していた私が横向きに検討するようになった瞬間だった。

ネットで注文したバックカメラが届いた。

カメラをナビに接続するための端子が違っている。

これはRCAピンからミニジャック変換コードを作ればよい。

カメラ位置はトランクの中にした。

「どうせなら外からカメラが見えないほうがスマートだし防水が甘いと書かれていたし」

トランクに穴を空けてカメラを設置した。

外からは見えにくい。

さて実際にナビに電源を入れてカメラにも電源を送りナビのリモコンでVTRにしてみた。

たしかに映像らしきものは映る。

しかし昔でいうサイケデリックというような派手な色の組み合わせが現われ、はっきり物を認識できない。

「意味ないじゃん」

何が、どう悪いのかワカラナイ。

トランク位置は高いままだ。


ミョウガ

2011-08-09 09:05:40 | Weblog
春野に到着すると森林組合の人たちが材木運び出しをしていた。

「お早うございます」と挨拶すると別の場所から声が聞こえた。

道路下から上がってきた監督だった。

「おい。ミョウガを3つ4つもらったぜ」と言った。

「どうぞどうぞ」と答えたが私も採りたくなって

「どこにあるのですか?」と言って下りていった。

監督は私を案内する。

私の山を別の人が案内してくれることは少なくない。

「これん皆ミョウガだぇ」と言う。

それは私も知識として知っていた。

「これのどこにあるのですか?」と聴いた。

斜面を少し降りてミョウガの中に入っていく。

ミョウガを手で掻き分けて根元あたりを開いた。

「これんそうだぇ」と示す。

少し土に埋まっていてミョウガの上には花が咲いていた。

「この花を取って下の余分な所を取って洗やーいいだぇ」と教えてくれた。

早速地下足袋に履き替えてビニール袋を持ってミョウガの中に入っていった。

昨夜の雨で地面は充分水分を持っている。

斜面の滑り易い場所でミョウガの根の辺りを探る。

私の苦手な奴の領域に入っていくことでもあるから充分に気をつける必要があった。

1箇所で複数見つかるため、とても効率よく採取できる。

手を伸ばして地面の下からミョウガを引き抜く。

花を取って捨て袋に入れる。

採り終えたら少し移動して再び顔をミョウガの根の辺りに沈める。

無数のミョウガ群生地。

それは私が草刈りをして刈り取った後の植物を捨てる所の下に位置する。

いろいろな草や木の枝の流れ出た成分を吸っているはずだ。

たまにマムシを捨てることもあるから動物性たんぱく質も吸収しているかもしれない。

10分ほどで既に食べきれないほど採った。

道路に上がっていくと森林組合の人たちが休憩していた。

「採ったけ?」と監督。

「もう充分採りました」と私。

「もう2時間もやりゃあ市場に出せるほど採れるがなぁ」と皆を笑わせた。

水場で洗い余分な所を取ってザルに並べた。

やせた物から太った物さまざまだ。

「花が咲くと、もうちょっと遅いだぇな。少し固くなるだけだんの」と教えてくれた。

夕食時にいただいたが新鮮で美味しかった。

固くもなかった。