Nyancoin Bakery / 江都屋

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クレイジー・パパ

2006年09月20日 04時55分11秒 | ベジタリアン
 (写真なし)
 「スパゲッティ・ガベージ」縮めて「スパゲージ」、あるいは「クレイジー・パパ」とでも名付けるか。元ネタはウィリアム・サローヤンの「Papa, You're Crazy」にあったスパゲッティ。作り方も何も、とにかく残り野菜やその他の材料なんかをスパゲッティと一緒に調理するというもの。とはいえ俺にはまだまだ理性というものが多少残っているので、レシピめいたものを書かずにはおれないのだ。いや、こんなものはレシピとは呼べぬだろうがともあれ、今日はこんなふうに作ったのだ。

 鍋にグレープシード油(オリーブ油でもゴマ油でもあなたの好みにするが良い)大さじ二杯見当でドボボっと入れ、そこへ適当に刻んだ大蒜(にんにく)を一かけ、あるいは二かけ、あるいは好みの量放り込み、弱火にかける。エリンギを適当に輪切りみたいにしてそこへ放り込む。キャベツの残りが1/8ほどあるのでそれも適当に刻んで、おっと、サツマイモもあった。こいつも入れてみる。先週炒っておいてクリープの瓶に入れておいた大豆もあるのでそれもざらざらっと入れてみる。弱火のまま適当に炒め、火が通ってきたらそこへ水を約1リットル弱。粗塩少々。胡椒少々。そのまま味が馴染むまで煮込み、頃合いを見計らって火を強め、スパゲッティ(というか、正確にはカペリーニという極細の麺なのだが)をその同じ鍋で茹でてしまう。アル・デンテも何もあるものか、そもそも極細カペリーニ、2分もあれば茹だってしまう。茹だったら火を止め、味噌を大さじ一杯ほど入れ、ぐるぐると混ぜれば出来上がり。

 これはもはやただ単にちょっと腰の強い素麺入りの味噌汁といった風情なのだが、まあ食えないことはない。食べ物とは、胃の腑を満たす何ものかだ。そういう原点に立ち返ればこれもまた美味しくいただけるのである。


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