Nyancoin Bakery / 江都屋

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AJPW 19.06.2011 - Suwama vs Yuji Nagata

2013年01月27日 21時36分46秒 | プロレスなど
 
 これはいい試合だったなあ。youtubeでプロレス見る時に、ついつい早送りしてしまったりするのだけれど、この試合に限っては(珍しくも)まったくそれはナシで見入ってしまった。

AJPW 19.06.2011 - Suwama vs Yuji Nagata


 ふだんならTwitterでyoutubeのリンクを貼るところだけど、今日はなんとなーくひとつのブログ記事として上げてみたいと思ったわけです。

 

 


 おまけ:ブログに載せようと思ってすっかり機会を逸していた写真を三枚ほど。








空飛ぶ市長は回転木馬の夢を見るか

2012年02月19日 15時02分10秒 | プロレスなど
 
 先日Twitterのほうに書いた話のまとめと追記。まあ言いたいことはあれで言ってしまった感もあるが、一つのブログ記事にしておこうかなと。

 プロレスの基本技である「首投げ」のことを英語で「フライングメイヤー」と呼ぶ。子供の頃に読んだ「プロレス必殺技ベスト100」みたいな本には「フライングメイヤー(空飛ぶ悪夢)」との日本語訳が記されていた。なるほど今では基本技の首投げも、今より硬いマットが使われ、大技もそれほどなかった昔々のプロレスでは「悪夢」的なほどに破壊力、説得力のある技だったのだろうねと、納得してはいた(あるいは「昔は受身の技術が発達していなかったから云々」なんていうこともよく言われるね。しかしこれはおかしな話で、仮にも何らかの技術体系が受け継がれてきているであろう格闘技であるレスリングだ。受身の技術が未発達ということはあり得ない。受身が未発達ならばプロ興行は成り立たなかったはずではないか?)。

 首投げ=空飛ぶ悪夢、そう単純に丸覚えしてしまえばある意味楽なのだが、そうもいかなくなった。ドリーとテリーのファンク兄弟の生家の牧場が「フライングメイヤーランチ」という名前だということをプロレス雑誌の記事を読み知ってしまった。ご丁寧なことに「フライングメイヤーランチ(首投げ牧場)」と書いてある。なんだこれは。彼らの父親もプロレスラーであったから、自らの牧場にそれに因んだ名前をつけることもあり得ないことではないにしても、「空飛ぶ悪夢」を意味する名前をつけるだろうか…と、抱いた疑問を放っておいて時々思い出しつつもほとんどの時間はそのことをすっかり気に留めず30年弱が過ぎた。きちんと調べてみようかとようやく重い腰をあげたのがつい一週間ほど前のこと。何の事はないWeb上の辞書だけで答えが出てしまった。面倒なのでいちいちリンクを貼りはしない。興味のある人は各自検索してみてくださいな。

 “mare”を「悪夢」つまり「ナイトメア」の「メア」であると解釈したところですでに間違いであったのだ。同音異義語あるいは綴りも同じであるから同形異義語とでも言うのか。この場合mareはmareでも、雌馬という意味のmareだったのだ。“flying mare”で一つの成句として「回転木馬」を意味することもわかった。俗に言うmerry-go-round。調べていくうちにわかったのは、flying mareは(辞書の定義に依るならば)首投げというよりはリストを取っての前方への投げ、日本語で言うところの一本背負いのことをそう呼ぶようであるということ。なぜそう名付けられたかについては不明。回転木馬のふわりと浮き上がる様が投げるコツとなっているからか、あるいは単にぐるりと回転するからなのか、このあたりは各自の想像力に任せられるものだね。

 てなわけで、ファンク一家の牧場は「空飛ぶ悪夢牧場」ではなく一転して「回転木馬牧場」というきわめて平和的な意味合いであるということになり、メデタシメデタシ。

 ところで記事タイトルの「空飛ぶ市長」というのは何か。これは、“mare”を“mayor”であると思い込み「首投げ=空飛ぶ市長」と解釈している人が見受けられることによる。同音異義語での間違いならともかく単語そのものの取り違えだ。「なぜ市長が空を飛ぶんだろう」などという愚にもつかぬ問いは、記事タイトルのネタに使う以外には金輪際取り合わぬことといたしましょう。