環境問題スペシャリスト 小澤徳太郎のブログ

「経済」 「社会」(福祉) 「環境」、不安の根っこは同じだ!

「将来不安」の解消こそ、政治の最大のターゲットだ

雑誌 『WiLL』 にも、「スウェーデンの“高レベル放射性廃棄物”処分を語ろう」 という記事が

2010-02-18 15:20:28 | 原発/エネルギー/資源
私のプロフィールや主張、著書、連絡先は、ここをクリック         持続可能な国づくりの会<緑と福祉の国・日本>のブログは、ここをクリック
お問い合わせはここをクリック   アーカイブ(公開論文集)      持続可能な国づくりの会のホームページ(HP)は、ここをクリック



 下の図をクリックして下さい。   ゼロ・ウエィストワークショップのご案内       2010年は混乱、大混乱は2030年頃かも?  
                       
 
 昨日のブログで、2月14日のテレビ東京の番組「日高義樹のワシントン・リポート」で、スウェーデンの高レベル廃棄物(使用済み核燃料)の最終処分施設SFLが取り上げられていたことをご紹介しましたが、今日はもう一つ、雑誌 『WiLL』 の2010年1月号のp154~158の5ページに同じテーマが取り上げられていたことをお伝えしておきましょう。



 この記事は、2009年10月27日に浜離宮朝日ホール・小ホールで開催されたシンポジウム「地域と共に歩む、地層処分事業~スウェーデンの取組から学ぶ~」(主催:経済産業省資源エネルギー庁、後援:スウェーデン大使館)の内容を、取材協力:電気事業連合会で誌上録画したものです。

 内容的には、昨日紹介した「日高義樹ワシントン・リポート」と同じテーマですが、「日高リポート」が現地取材であるのに対し、こちらは、「スウェーデンの高レベル放射性廃棄物」の処分事業を行うスウェーデン核燃料・廃棄物管理会社(SKB)の社長クラース・テーゲシュトローム氏と最終選定に残った2つの自治体から責任者を日本に招いて、最終処分場がエストハンマルに決まるまでの経緯を話してもらうという趣向です。スウェーデンからの3人の出席者は、そのまま、第2部のパネルディスカッションに参加しました。第1部の3人による基調講演は次のとおりです。

●スウェーデンにおける地層処分事業とサイト選定手続きについて
 クラース・テーゲシュトローム氏(SKB社長)
●エストハンマルオスカーシャム自治体における理解促進及び地域共生の取組
 ヤーコブ・スパンゲンベリ氏(エスロハンマル市長)
 ラーシュ・ブロムベリ氏(オスカーシャム副市長)

この誌上録画では、掲載趣旨を次のように述べています。
xxxxx
 CO2の排出削減による“低炭素社会”の実現は、いまやグローバルな目標となった。

 発電にあたってCO2の排出が少ない主要電源の代表と言えば原子力。このため、原子力発電によって発生する放射性廃棄物の行方は、どの国にとっても重要な課題といえる。

 そのなか、世界に先駆けて高レベル放射性廃棄物の最終処分地を決定したのがスウェーデンだ。そして、この国から、処分事業に関わる事業者と自治体、その双方の代表者が来日。彼らを囲む形で「放射性廃棄物に関するシンポジウム」(10月27日・東京)が開かれた。

 サイトの選定はどのように行われたのか、候補地の周辺に住む人々に、“放射性廃棄物処分”の実態はどのように伝えられたのか。原子力立国をめざす日本として、知っておきたいことは多い。シンポジウムの内容を紹介しよう。
xxxxx

 この「地層処分 スウェーデンの“高レベル放射線廃棄物”処分を語ろう」の誌上録画の前後を構成している15本以上の政治・経済関係の記事(たとえば、総力大特集:小沢一郎とヒットラーなど)の騒々しさと比べると、この誌上録画には一服の清涼感が漂っているとさえ感じられる妙な違和感があります。どのような意図で、この誌上録画が編集されているのでしょうか。その意図がまったくわかりません。この誌上録画のテーマが地層処分ですから、他の威勢のいい記事の中に埋没されていて当然なのかもしれません。何か不思議な気がします。
 
関連記事
日本の原発も高齢化、そして「トイレなきマンション問題」も改善されず(2009-09-04)   

21世紀の低炭素社会をめざして、原発依存を強化する日本vs原発依存を抑制するスウェーデン(2009-07-27)



 

最新の画像もっと見る

コメントを投稿