地方の三文小説家「東義久」の独白

東義久のブログです。

むかし話をひとつ

2015-01-26 02:22:04 | 友だち数珠つなぎ
この前、友人の家にいくとおもしろいものがある、といって押入れから、ポスターを出してきた。
それは今から40年以上も前のポスターである。
エンジョイフォークというアマチュアコンサートがあって、そのコンサートの告知のポスターである。
ぼくらのバンドは「西洋乞食とひっつき虫」と、いい毎回出ていたので、名前が掲載されているのは当然なのであるが、その回の特別ゲストにやしきたかじんが出ている。
僕の友人のk先生とたかじんが親しかったので、よく祇園にのみに連れてくれた。確か祇園の末吉町にあった松湯ビルの「中嶋」と、いうバーでたかじんは歌っていた。この店はYのおっさんというぼくらより7歳ほど年上の人物がタカジンハウスがなくなり淋しいのでつくった店であった。アクアマリンのkちゃんがバーテンダーとして入っていたように覚えている。
そこで今なら考えられないがたかじんが少ない客にマイウエイを必死で歌ったのである。クラッシックギター一本の弾き語りをしたのをなぜか不思議に覚えている。
今、世間ではたかじんの小説「殉愛」なるものが売れているという。小説家のなんたらという人が書いたということだ。小説家というより商売人のように思えてならない。それに未だにたかじんの〇〇とかとの冠をかぶせて番組を作っているテレビ局。いつまでたかじんをもてあそぶのだろう。もうそろそろ解放してあげればいいのにとも思う。
あの5、6人しかいない祇園の中嶋で、それでも必死で歌っていたたかじんをフッ、と思い出した一枚のポスターである。

当時のエンジョイフォークのポスター。

やしきたかじんの名前と西洋乞食とひっつき虫の名前。