あや乃古典教室「茜さす紫の杜」

三鷹市&武蔵野市で、大学受験専用の古文・漢文塾を開講しました。古文教師の視点から、季節のいろいろを綴ります。

道真公のこと⑯

2013-03-24 23:55:10 | 道真公
なぜ、これほど、天拝山での故事の扱いが分かれるのは、
思うに「現在の行政区分の問題なのかな」とも考えます。

天拝山や武蔵寺があるのは、
太宰府市の隣の筑紫野市という所なんですが、
榎社や太宰府天満宮は、
行政区分的には、太宰府市に属しています。

つまり、筑紫野市としては
「天拝山の故事を前面に出さないと、
道真公由来の観光資源は存在しない」

一方の太宰府市にとっては
「そんなことは、どうでも良い」わけです。

私としては、天満宮としてはどちらの立場を取るのか

①一歩も出なかった、
②あるいは天神縁起に従って天拝山の故事を認める)

せめて、説明を統一してほしいなと思ったりもしています。

道真公のこと⑯

2013-03-24 00:43:12 | 道真公
そんなわけで、
天拝山山麓に、
御自作天満宮や、滝まで残っている以上、
「1回ぐらい、登った」感もあるような気もしますが、
天神縁起という道真公のご生涯を記録した(伝説も含め)はずのものには、
天拝山登山の故事は出てきているのに、
実は、太宰府天満宮や榎社境内の説明では
「榎社を一歩も出なかった」となっています。

更に言えば、太宰府天満宮境内には、
菅公歴史館という
「博多人形で、道真公の生涯のそれぞれの場面を現した」
歴史館があるのですが、
そこでは「天拝山での祈りの場面」は、再現されています。

歴史館は、しばらく行ってないので、
最新状況が不明です。
「天拝山での祈りの場面」が撤去されてたら、ゴメンなさいです。
ご近所さんや観光で行く予定の方は、
確認のレポを寄せて頂ければと思います。