平成28年10月27日(木)、福井県中小企業産業大学校にて行われた「平成28年度 HACCP実務者養成講座」に参加しました。
講義のテーマは「HACCPの前提条件としての一般衛生管理プログラム」「HACCPシステムの導入」「福井県版HACCP認証制度の概要と演習」でした。
※HACCP(ハサップ)とは…
Hazard Analysis and Critical Control Point(危害分析と重要管理点)
「食品の製造・加工工程のあらゆる段階で発生するおそれのある微生物汚染等の危害をあらかじめ分析し、その結果に基づいて、製造工程のどの段階でどのような対策を講じればより安全な製品を得る事ができるかという重要管理点を定め、これを連続的に監視することにより製品の安全を確保する衛生管理の手法です」(厚生労働省HPより)
長々と書きましたが、あわら病院verに翻訳すると、
「自分たちの病院で安全に食事を出すための衛生管理の基準を作り、その基準に沿って調理場で毎日温度や時間などの記録を取り、入院患者さんに安全な食事を提供する事を心掛けていますよ」という事です。
そして各自治体が「それぞれの病院で決めた衛生管理の基準」について、しっかりとチェックし、「この基準をクリアすれば安全に食事を出せるでしょう」というOKを出すことを「HACCP認証」といいます。
※あわら病院では平成22年3月17日より、福井県HACCP認証を受けております。
前置きが長くなりましたが、そんなHACCPの研修を受けてきました。
講義の内容で特に気になった点は、
近年の食中毒発生状況について、「飲食店」などでは発生件数が多く、仕立屋(弁当販売等)では発生件数は少なくても1件当たりの患者数が多いことが特徴であること。
「ノロウイルスによる食中毒の発生予防について」食品の加熱や手洗いは当然ですが、職員の健康管理について、当事者だけではなく家族の健康管理についても把握しておく必要があること。(学校や職場に通っている家族が他人からノロウイルスに感染し、家庭内で感染してくる事でリスクが高くなる…など)
これからの季節、ノロウイルスをはじめ衛生管理には十分注意していかなくてはならないため、今後も気を引き締めて衛生管理の徹底を心掛けていきたいと思います。
― 栄養管理室 Y ―
あわら病院は、衛生管理に気を付けています。