旧あわら病院ブログ(2016年度までの軌跡)

福井県の北の端にある「独立行政法人国立病院機構あわら病院」の
2008年11月から2017年3月までの記録です。

「第2回高齢者医療研究会」を実施しました。

2009年11月27日 20時03分25秒 | 長寿
平成21年11月18日(水)、坂井市三国社会福祉センターにおいて、高齢者医療研究会と福井県看護協会坂井支部地区との共催で、「第2回高齢者医療研究会」を行いました。
高齢者医療研究会は、あわら・坂井地区の施設・医院・病院に勤務する看護師・コメディカルを対象にした研究会で、【地域の高齢者医療の質向上】を目的に本年1月に発足しました。

今回のテーマには「高齢者の終末期医療」をとりあげました。終末期医療における倫理的課題は、患者さまを中心に様々な職種が広い視野から討論する必要性を強く感じながらも、十分検討されていない状況にあります。

そこで、講師に尾藤清司先生(国立病院機構東京医療センター臨床研究センター臨床疫学研究室長)をお迎えし、「高齢者の終末期医療における倫理的な考え方について」 というテーマで、事例を交えた講演をしていただきました。

高齢者の終末期医療をどう考えればよいかは、日々の医療(治療・看護・介護)の現場では身近な問題で、特にご本人の意思が確認できない時の医療のあり方についてなど難しく悩みの多い事であり、参加者は熱心に講義に聞き入り、あっという間の1時間でした。

尾藤先生から、終末期の倫理的問題は考えれば考えるほど「もやもやするもの」ならば「前向きに考えて行くこと」と提言され、さらに大切なことは「一度に決めない。一人で決めない。」ということです、とのお話がありました。
参加者からは、患者さんにとっての最善について、家族を交えた多職種のチームで何度も話し合うこと、一人の価値観で決めないことの大切さを学んだなどの感想があり、地域の高齢者医療を各施設の枠を越えたチームで共に考えるよい機会となりました。
 
参加者は医院、病院、施設、行政等の医師、看護師、介護職、コメディカルと多職種に渡る115名でした。日々の医療を考える有意義な時間を過ごすことができました。


 尾藤先生、ありがとうございました。
                            

― 高齢者医療研究会実行委員 ―

1歳!

2009年11月12日 20時26分55秒 | Weblog

「あわら病院ブログ」も今日で1周年を迎えました。
ブログを訪問して下さる皆様のおかげで、頑張ってここまで来られました。
これからもよろしくおねがいします。


写真は、木の芽病棟バスハイクの様子です。

スキルアップラボ室・使用促進キャンペーン

2009年11月11日 17時54分42秒 | 様々な取り組み
平成21年7月1日に、職員が自身のスキルアップのために24時間使用できる自己学習の場として、スキルアップラボ室を開設しました。しかし、場所やインストラクター不在などの問題があり、なかなか利用しにくい状況でした。そこで、10月14日から20日の1週間、エキスパートナース(当院の看護師長達)と指導医(O医長)から特別指導(?)を受けられる使用促進キャンペーンを行いました。



O指導医:乳頭と乳頭を結んだ線上で身体の真ん中に、手の付け根を置いて、4 - 5cm程度沈むように圧迫します。肘を真っ直ぐ伸ばし、約100回/分の速さで圧迫を繰り返します。
(え?でも、先生の肘、曲がってませんか?



インストラスターM:肘をまっすぐのばし、体重をかける!!



肋骨折れそうです~。(体重かけすぎ!!)



インストラクターM:最初に人工呼吸を2回行った後、心臓マッサージ(胸骨圧迫)を30回行い、人工呼吸2回を繰り返します。
救命救急の国際ガイドラインおよびそれに準じた「救急蘇生法の指針」(日本救急医療財団心肺蘇生法委員会監修、へるす出版)。


※2008年3月に「一般市民では人工呼吸を行わず心臓マッサージだけでよい。」という声明がアメリカ心臓協会(AHA)から出されました。日本でも国立循環器病センターや駿河台日本大学病院などが、人工呼吸を行わなくても蘇生率は同じか、むしろ高い、という研究結果を報告しています。



O指導医:
1.穿刺する血管を丹念に探す。
2.穿刺部位は、遠位からトライする。
3.穿刺する血管を、指の腹で確認する。
4.狙う血管が逃げないように、片手で皮膚を引っ張り軽くテンションをかける。
5.穿刺の角度は、30~40度。穿刺する際は躊躇せずに一気に!
6.(以下略



 指導医とインストラクターの暖かい?プレッシャーに囲まれてトレーニング
(O指導医:そうだ、そこそこ、思い切っていこう!!)


この期間の利用者数は、看護師延べ11名、医師延べ4名で、「血管確保」「心肺蘇生」「気管内吸引」「CVカテーテル挿入」などのトレーニングを行いました。参加者からは、いずれも「イメージしやすく、実地に役立つ。」「無料でエキスパートナースの丁寧な指導を受けられるのは嬉しい。」と好評で、次回のキャンペーンを期待する声が聞かれました。
今回参加できなかった方は、次回の開催に是非参加して下さい。また、24時間オープンですので、各職場のエキスパートと一緒に、時間のやりくりをして是非利用してください。
来年には新図書室の横に移転予定ですので、さらに利用しやすくなります。乞うご期待!


― 看護課M ―


あわら病院は今日も勉学に励んでいます。




文化の秋 紅葉の秋 食欲の秋

2009年11月05日 17時55分49秒 | Weblog
あわら市民の「文化の秋」

「第6回あわら市民文化祭」が10月31日と11月1日に開催され、あわら病院も参加しました。
会場には作品展示や芸能発表など文化的な催しと共に、模擬店販売やお茶席などが設けられていました。

 吟舞です。

 お花の展示です。

 あわら病院も「出張 健康相談」を行いました。

あわら病院は「多くの人の笑顔のために」今日も励んでいます。
(「多くの人の笑顔のために」はあわら病院のモットーです。)

健康相談の内容は、各種測定(身長・体重・体脂肪・BMI・血圧・血糖・骨密度)と医師による医療相談、栄養士による栄養相談、看護師による看護相談でした。93名の方がブースを訪れて下さり、測定結果に一喜一憂しながら熱心に、栄養面や生活上の注意事項などについて相談なさっていました。
実施後の反省会では、より活用しやすい計測記録パンフレット(手作り!)の見直しや、計測までの待ち時間対策としての見やすいパネル掲示などが提案されました。(素早い!


紅葉の秋

紅葉狩りに行ってきました。筋肉痛に苦しんでいます。(←根性無し

 
大野にある刈込池です。
今年は例年より紅葉が早かったようで、落葉と枯葉が目立ちましたが、それはそれで「侘び寂び」がきいていました。
右の写真は、偶然に会ったW技師長夫妻(ラブラブ)です。

  
こんなところを登りました。(岩登りコース)

 
湖畔で食べたおにぎりが美味しかった。(ひとり1合当て!!)


食欲の秋

今年も恒例(?)のそば打ち大会を、地域の公民館で行いました。
N師匠(元検査技師長)の指導のもと、「こねる・のばす・ゆでる」!

こねる   (鼻の下を)のばす

師匠(奥)と弟子(手前)  


検査科Sさんのご主人が釣ってくださった「ブリのこども(出世魚)」とメバルが食卓をにぎわしてくれました。


出世魚:
学術的な用途で通常用いられる標準和名は、その魚のいくつかの呼び名のうちの一つで、多くの場合、その魚が成熟したときの名前である。それ以外の成長段階の名前では、和名を決めるといった「名前の標準化」が行われていないため、それぞれの呼び名は、多くの場合、地方によってまちまちである。(←だそうです。Wikipediaから引用)
北陸:ツバエリ→コズクラ→フクラギ→アオブリ→ハナジロ →ブリ
関西:ツバス→ハマチ→メジロ→ブリ


あわら病院は今日も地域の皆さんと共に元気です。

― カメラマンC ―