S-77 TSD のネットワークをリフレッリュするにあたり、パラメータを確認します。 回路図は、「オーディオ解体新書」にあるように、TWは3次、WFは2次で組まれており電界コンデンサーと鉄心コイルです。 コンデンサーは表記で読み取れますが、コイルはわかりません。
コイルをLCRメーター (M-3870D:秋葉原で1万円チョットで買えます)で測定します。 ついでに電界コンデンサーも計ってみると、
■TW C1:3.7μF(表記上は3.3)、 L:0.29mH、 C2:6.6μF(表記上は6.8)
■WF L:2.5mH、 C:8.2μF(表記上と同じ) でした。
さてこのLCRメーターの誤差ですが、私が持っている他の表記のあるコイルで見てみると、概ね1mH以上そのまま、以下は1割ほど小さく出るようです。(本当はどれもあてにならないけど、目安ってことで)従ってTW側のコイルは一般品での0.33mHと同等とみていいでしょう。
さて、コンデンサーはすべて表記上の値のフィルムコンデンサーに(Solen、Jantzenなど)、コイルはそのまま使用で、片Chのみ置き換えてみました。右と左でモノラル版を聴き比べ。
試聴、「なんか、やたらコッテリした音になった。ほぉ~!!!」 しかし、C1とC2をつなぎ間違えでました。
正しく繋いで気を取り直して再試聴、「ん~、あんまり変わらん。 気持ちはっきりしてきたような・・・気のせい?」 ネットで他の方のコンデンサー切り替え記事なんかみると「良くなった!」や「クリアーだけど音が硬い」など出てます。 私の耳が悪いのかなあ、どうやったら違いがわかるのでしょうか? ある程度大きな音で聞かないと判らないのでしょうか? 両Chとも変えないとダメかな(そうすると比べられないし・・・) しばらく検討してみますが20年前の電界コンデンサーと新品のフィルムコンデンサーなら違いが出てもよさそうですが・・・。
パッシブネットワークですが、私も自分であれこれ試しております。
電解コンはやはり音がフィルムコンと比較いたしますと、粗いですね。
フィルムコンでのお勧めはジャンツェンはスタンダードZ-capが手ごろで余韻がよく出てお勧めですが、今一解像度の点で今一歩ですが、良いコンデンサーだと思います。
パラでキンバーkapあたりをブレンド致しますと定位も出て解像度も上がります。
どちらにせよエージングをかなり施さないと本来のポテンシャルが出て来ないようです。(電解は最初からある程度鳴りますが、、。)
スロープですが、18dBあたりになりますと、音の鮮度が少なからず後退し始めますね。
ポイントはいかにクロスを追い込む事とよりシンプルに組んだほうが良い方向へ向かいます。
現在は車の方を組んだりしておりますが、その度に発見があります。
取り留めない文で申し訳ありませんが、自分なりに試してきた感想です。
コイルはジャンツェンの18AWGあたりがバランス的にいいみたいですね!