記憶に残したいこと

     忘れない為に....

「探花(たんか)」(隠蔽捜査シリーズ9)

2024-09-20 08:11:13 | book

今野敏さんの隠蔽捜査シリーズの第9弾。

迷わずに購入。

「探花」⇒(今野敏作)

主人公は、神奈川県警刑事部長の竜崎信也。

竜崎がまだ神奈川県警になじめていない時に、警察庁トップ入庁の同期が福岡から移動で神奈川県警に移動になった。

そんな時に、横須賀基地付近で殺人事件があった。

「刃物を持った白人が逃げて行った」という目撃証言があった。

犯人は米海軍基地関係者?ってことで、竜崎は基地に出向いて捜査の協力と捜査範囲の確認に出向く。

捜査本部は、米海軍犯罪捜査局から特別捜査官の参加を認めて日米合同捜査をすることになった。

本来なら捜査本部には行かない部長だけど、捜査が気になる竜崎は捜査本部で指示を出す。

竜崎の決断力と判断で捜査は進む。

福岡から移動できた同期は事件に関係あるのか? 

 

<おまけ>

題名の「探花」は中国の科挙で3番目のことらしい。

1番は「状元(じょうげん)」、2番は「榜眼(ぼうがん)」

ちなみに、竜崎は警察庁試験で3位だったとか。

 

警察小説

隠蔽捜査シリーズ第9弾(神奈川県警編第2弾)

 

 

感想:毎度のことだけど、竜崎の言動&行動が小気味いい。

   テンポよく進めるから好きだわ。

   ほぼ一気読み。

 

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「オリンピックを殺す日」

2024-09-17 06:47:05 | book

3年前の東京オリンピックは無観客で行われ賛否両論あったけど、今年のパリオリンピックは元に戻しての開催。

競技場建設などにお金を使わない、新しいオリンピックが見れたように思った。

そんなオリンピックの年にオリンピックを取り上げた本がでた。

作者は堂場瞬一さんなので購入。

「オリンピックを殺す日」⇒(堂場瞬一作)

主人公は、東日スポーツの記者・菅谷建人(すがやたける)。

菅谷は入社以来東京オリンピックを担当していたが、東京オリンピックを最後に担当から外された。

オリンピックのスペシャリストを自任していた菅谷の耳の、世界レベルの大きな大会が開催されるらしいという噂は入った。

オリンピックまで約半年。

この時期に世界レベルの大会が開かれる?ってことで、菅谷は取材を進める。

大会は「ザ・ゲーム」と名付けられ、巨大IT企業が主催するスポーツイベントだとわかる。

開催時期はオリンピックをバッティング。

メディア排除、無観客、選手は個人参加でかかる費用は個人負担、インタビューは選手の判断などなどの規制。

ネットで放送はされるので見れるが、解説などは一切なし。

選手は現役もいれば既に引退した選手もいる。

「ザ・ゲーム」は無事に開催されるのか? オリンピックとどう違うのか?

 

スポーツ小説。

 

 

感想:オリンピックは国を代表するけど、「ザ・ゲーム」は個人。

   国を代表するから応援するんやけど.....。

   個人を応援するなら個別に競技(大会)で応援してるわ。

   何事にも賛否両論あってしかり!って思ってるので、なるほどって感じだった。

   視点が面白い本だわ。

   

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「チョウセンアサガオの咲く夏」

2024-09-07 07:41:26 | book

短編小説ってあまり好きじゃない。

でも、柚月裕子さんの短編集は初めてなので購入。

「チョウセンアサガオの咲く夏」⇒(柚月裕子作)

11話の短編小説。

①チョウセンアサガオの咲く夏・・・72歳の母親の面倒をみる娘

②泣き虫の鈴・・・奉公先でいじめられる男の子

③サクラ・サクラ・・・ペリリュー島で聞いた日本の唄

④お薬増やしておきますね・・・妄想性パーソナリティ障害の患者

⑤初孫・・・孫だと思っていたら息子だった

⑥原稿取り・・・急ぎの原稿を失くし、再度原稿依頼

⑦愛しのルナ・・・可愛いと言われる猫と同じ顔に整形

⑧泣く猫・・・亡き母親を偲んで鳴く野良猫

⑨影にそう・・・瞽女(盲目の旅芸人)で生きていくために

⑩黙れおそ松・・・神様になるために口を利かない

⑪ヒーロー・・・学生時代のヒーロー

 

 

感想:「5分で読める!」シリーズの1冊らしい。

   確かに、どれも短いからアッと言う間に読めちゃう。

   「ミステリー」「人間ドラマ」「プロ仕事」の三つのタイプなんだってぇ~。

   苦手な短編集だったけど、結構面白かった。

 

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「邪魔」

2024-09-05 01:41:32 | book

誰の本か分からない。

貸していた本を返却されて時に、紙袋に一緒に入っていた。

本の貸し借りの時は、付箋紙に持ち主の名前を書いて貼ることになってるのに.....ない。

奥田英朗さんの本は誰かに借りて読んだことはあるけど、ずいぶん前のことなので誰の本か忘れてる。

誰の本でもいいから読んで返そうってことで読んだ。

「邪魔」⇒(奥田英朗作)

主人公は、刑事課強行犯係の警部補・久野薫とサラリーマンの妻・及川恭子の二人。

恭子の夫(茂則)の勤務先で放火事件が起こった。

夜勤を務めていた夫が第一発見者で、彼は火を消そうとして両腕をやけどする。

放火犯捜査で、翌日に会社の監査が入ることがわかり、第一発見者の及川茂則が疑われる。

恭子も夫の不可解な行動などから疑惑を持つが、家族を守ろうとすればするほど不信が広がる。

これまでごく普通の主婦だった恭子は、事件をきっかけにどんどん泥沼に落ちていく。

 

犯罪小説。

 

 

感想:不良少年、暴力団、警察内部、宗教団体など、いろんな話が交差する。

   一つ一つを位置づけながら読まないとあらすじがわからなくなりそうやった。

   上より下が面白かったけど、全く先が読めない本やった。

   ちょっと盛り込み過ぎ感はあったなぁ~。

 

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「白鳥とコウモリ」

2024-09-02 00:31:06 | book

読みたかった本。

見つけたので購入。

「白鳥とコウモリ」⇒(東野圭吾作)

主人公は、警視庁捜査一課の五代努と被害者の娘・白石美令と加害者の息子・倉木和真の3人。

東京の竹芝で、善良な弁護士・白石健介の遺体が発見された。

捜査線上に浮かんだのが名古屋在住の倉木達郎。

五代刑事は倉木が何か隠していると思い、事件当初の倉木の行動を調べ始める。

そんな中、倉木が今回の弁護士殺しと30年前の金融業者殺人(時効)も自分が犯人だと自供。

事件は解決したと思われたが、被害者の娘(美令)と加害者の息子(和真)はお互いに倉木の自供に違和感を抱き、各自で真実を調べだす。

光と影、昼と夜、被害者と加害者。

真実は見えるのか? 

 

ミステリー小説。

 

 

感想:どんどん引き込まれた本だった。

   TV観るくらいなら本を、刺繍するくらいなら本を.....。

   それくらい面白かったわ。

   ミステリー小説ってこうでなくっちゃって思う1冊だった。

   ほぼ一気読み。

 

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「復讐は合法的に」

2024-08-25 07:53:22 | book

2回目の山に家記事は明日に.....。

 

TKさんが渡してくれた本。

初めての作家さん。

「復讐は合法的に」⇒(三日市零作)

主人公は、弁護士資格を持つ「合法復讐屋」の片桐エリスこと衿須鉄児。

エリスはイケメンにも美女にもなれる復讐請負人。

4話の復讐劇。

1話「女神の負け犬」・・・元彼に復讐

2話「副業」・・・・・・・携帯ショップの副店長に復讐

3話「潜入」・・・・・・・強制わいせつ犯人に復讐

4話「同類」・・・・・・・暴露系アカウントの「味亭太」に復讐

 

ミステリー小説。

 

 

感想:本の帯に書いてある「法律に範囲内だけど、道徳の範囲外よ!」が読み終わって納得。

   法で裁かれない事って確かにあると思う。

   今回のパリオリンピックでの男子バレーボールも選手に対する誹謗中傷が多い。

   道徳の範囲外な人間がいるってことだわ。

   読み終えてスカ~ってする、面白い本だった。

      

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「スイッチ」

2024-07-27 07:33:18 | book

TKさんから回ってきた本。

初めての作家さん。

「スイッチ」⇒(潮谷験作)

主人公は、私立浪谷大学文学部史学科二回生の箱川小雪。

小雪は友人二人とアルバイトに参加した。

毎日1万円、1ヶ月何もしなくてもボーナスで100万円。

内容は、スマホに登録したスイッチを押すか? 押さないか? の実験。

スイッチとは、<スイッチを押せば幸せな家庭が崩壊するスイッチ>

アルバイト最終日になって小雪のスマホのスイッチが押される。

押した覚えのない小雪は、押した犯人を見つければ家庭崩壊をしないと約束を取り付けるのだが....。

スイッチを押したのは誰? 家庭崩壊はどうなる? 

 

ミステリー小説。

 

 

感想:宗教がらみの本だった。

   小雪の子供時代からのことも絡んでくるし、なんでぇ~?と思いながら読んでた。

   登場人物がとってつけたように過去と繋がってるんよなぁ~。

   これは人好き好きの本やと思うわ。(回さない)

 

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「法の雨」

2024-07-22 07:26:55 | book

TKさんに渡された本。

「法の雨」⇒(下村敦史作)

主人公は、検事の大神護。

看護師による組長殺人事件は、一審の裁判員裁判では有罪判決が出た。

最高裁で担当した大神は、「無罪病判事」と言われている判事に無罪を言い渡される。

有罪率は99.7%と言われる日本で、無罪判決は死も同然。

「3度無罪判決を受けた検察官はクビになる」と囁かれるなか、大神は4度の無罪判決を受けた。

全て同じ判事に.....。

判決直後の法廷で、裁判長が倒れる。

無罪になった看護師が組員によって殺されるが、その黒幕は跡目を継いだ次期組長を思われる。

大神は、黒幕を逮捕するために操作に乗り出すのだが......。

検事、弁護士、被害者と加害者、刑事、そして判事。

大神は調べるうちに「法」とは? 判事は無罪病なのか? 

大神によって、殺人事件の裏が暴かれていく。

 

 

感想:「成年後見制度」って知らなかったから、勉強にもなった。

   厄介な制度で、「法定後見」をつけると家族でも預金を引き出せないらしい。

   それ以外でも落とし穴がい~~っぱい。

   この制度は認知症対策の為に作られらしいけど、不用意に申し出たらいかんわ。

   面白く読みながら勉強にもなった。

   

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「ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人」

2024-07-10 07:17:38 | book

Book Offで探した本。

「ブラック・ショーマンと...」⇒(東野圭吾作)

主人公は、神尾真世と叔父の神尾武史。

真世は中学の同窓会に出席するかどうか迷っていた。

そんな時に、故郷で父親が殺害される。

仕事と結婚準備を抱えてまま生家に戻ったものの、父親がどんな生活をしていたのかわからない。

警察にあれこれ聞かれても答えられない真世。

そんな時に、音信不通だった叔父の武志が生家に戻ってきた。

元マジシャンの武志は、警察に頼らず、自らの手で犯人を見つけ出すという。

武志の推理をもとに、犯人を捜すのだが.....。

犯人は? 父親はなぜ殺されたのか?

 

ミステリー小説。

 

 

感想:叔父・武志の話術や行動はまるでマジック。

   なるほどぉ~とか、そうなんだぁ~とか感心しながら読んだ。

   面白くて、久しぶりの一気読み。

   シリーズになると良いなぁ~。

 

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「陰からの一撃」

2024-07-02 09:20:15 | book

堂場瞬一さんの「警視庁追跡捜査係」シリーズ。

本屋さんで見つけたので購入。

「陰からの一撃」⇒(堂場瞬一作)

主人公は、警視庁捜査一課追跡捜査係の沖田大輝と西川大和の二人。

新橋の社長殺しで指名手配されていた犯人が千葉で交通事故にあい死亡。

犯人死亡で事件解決かと思いきや、西川の自宅に「真犯人は別にいる。情報を提供するので一人で来て欲しい」というような手紙が投げ込まれた。

いたずらかもと思う西川は、沖田にだけ話して待ち合わせ場所に一人で行く。

そこで西川は頭を殴られて入院するが、病院でも襲撃に合う。

追跡捜査係は犯人を捕まえるために、沖田と西川が事件解決に乗り出す。

西川を襲った犯人は? その動機は? 殺人事件の真犯人は?

 

警察小説。

「警視庁追跡捜査係」シリーズ第12弾。

 

 

感想:シリーズが12弾も出てるとは知らなかった。

   調べたら、読んだのはこの本でシリーズ3冊目。

   主人公二人のやり取りも面白かったし、事件解決の過程も面白かった。

   シリーズを遡って読むかどうかは??だけど、一応頭には入れとこう。

 

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