晴れ時々スターウォッチング

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「小惑星2008TC3」その後…

2008年11月11日 | 隕石・小惑星
10月7日02時45分(UT)に地球に到達した小惑星「2008TC3」を
地上から撮影した写真が先日公開された。

以下11月7日付のSpaceWeather.comのWhat's up in Spaceの記事…
「崩壊した小惑星:2008年10月6日に発見された小惑星2008TC3は約1日後、予測通り地球に衝突した。幅約3メートルの小惑星は満月と同じくらいの輝きを放ちながら大気中で崩壊した。到達時刻と落下地点は信頼できる精度で予測されていたが、スーダン北部は人里離れた地域であるためその様子を見た人はほとんどいなかった。

しかし、今初めて地上からその様子を撮影した写真が送られてきた。

この写真はモハムド エルハッサンが撮影したビデオ映像から取得した1フレームをKarthoum大学のムアイア シャダッド教授が伝えたものである。この写真は大気圏に突入した隕石の衝撃波が高層大気でねじれていく様子を表している。日の出直前の太陽が照らしているので雲が輝いて見えている。研究者たちはこの写真が公開されたことで、小惑星衝突の詳細を伝える写真がさらに公開されるのではと期待している。」

う~ん、この写真は本当に2008TC3の落下直後の写真なのだろうか?
で、調べてみました。

「撮影時刻について…」
落下時刻02時45分(UT)のスーダン時刻は…04時45分。
撮影時刻は雲の流れ方からみて落下後10分~15分程度は経過していると
思われる。落下地点での日出は05時42分、薄明開始が04時28分…。
現地での05時00分の東の空をステラナビゲーターで再現してみた。

この様子を見ると、ほぼ時刻はあっているようです。

「撮影場所について…」
地上風景が写っていることから撮影場所は落下地点よりかなり西であることが分かる。
2008TC3の正確な落下場所はWikipediaにあった。

赤ラインが2008TC3の軌道、高度93kmで衝撃波を発生、その空振動が記録される。オレンジラインが指しているところが気象衛星に写った地点、この様子から小惑星は高度93km付近から流星痕をたなびかせ、高度51km付近で爆発、その後それぞれの破片が雲を引きながら落下したと考えられる。
モハムド エルハッサンの写真を見ると写真は東南東を向いて撮影されている。そのことから、この写真はエジプト国境に近いスーダン北部、ナイル川流域近辺で撮影されたものと推測される。結論からするとこの写真は2008TC3の落下直後の様子を撮影したものでまちがいないようである。

こちらはメテオサット8号がとらえた爆発の瞬間


こちらは725km離れたエジプトの海岸にあるライブカメラが
2008TC3の発光をとらえたという記事…

記事のリンクはこちら
海岸にある無人カメラ… 04時46分の映像だけ何かに照らされて
周りの景色がはっきりと写っています。その光源が2008TC3の爆発だと説明
していますが… 725kmも離れているのにそんなに明るくなるのでしょうか?
映像のリンクはこちら
2008TC3の落下の様子をとらえた写真はどこかにあるのでしょうか?
地球到達時刻が分かっていたのですから1枚くらいあってもいいのですがね~。

こんな写真もありました。

隕石の落下地点です。きっと、世界中の隕石ハンターが
ここで落下した破片を探していることでしょう。

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