Scientific Boxing

国内、海外のボクシング界の状況や試合の観戦記などを絶対的主観で書き綴るブログ

ロッキー

2006年04月12日 | 

以前CD-Rにとっておいたのを引っ張り出し、久しぶりに観る。
言わずと知れたシルベスター・スタローンのアメリカン・ドリームを実現した映画。
生タマゴの一気飲み、精肉を打つシーン、イタリアの種馬、アポロ・クリード、
エイドリアン、そしてあのテーマソングにのって階段を駆け上がるシーン...と
印象的なシーンは枚挙にいとまがない。
今ではシリーズ化され、またスタローンがイメージを覆してくれるような俳優化して
しまった事など、ケチのつく事が無いでもないが、世界のボクシング業界はスタロ
ーンに感謝しなければならない。
ロッキーがボクシングに及ぼした影響は果てしなく大きい。

しかしこの映画はホントに良くできている。
映画の面白さとはストーリーにあると思う。
おそらく人が何度見ても面白いと感じる映画とはストーリーが面白いからだ。
最近の映画はストーリーが複雑過しぎるような気がする。
色、音の情報も多すぎて判断に忙しく、余裕を持って楽しめない映画がほとんど。
ロッキーはカッコつけてる部分がなく、荒削りだったり、胡散臭い部分の描写も
上手で狙っている意図も見えない。

私が impression を感じる scene を挙げてみる。

●オープニングの試合後、鏡に映る傷だらけの顔を見ながら少年 ( あえて少年
    と言う ) の写真に目を移すところなどボクサーの心理をよくついている。
●エイドリアンを部屋に誘う芸風がかわいらしい。
●メガネをはずされて上目づかいのエイドリアンが魅力的。
●メインストリートジム、ミッキーに怒鳴られて振り返った時の構図がすばらしい。
●ミッキーのくたびれかけた熱意からフィラデルフィアのバイオレンスが感じられる。
●マルシアノのポスターにサンタの様なヒゲをつけている部分に心理が垣間見える。
●ガッツォとの関係とビジネスもイタリア移民の背景を何気に訴えている。
●プロモーターの風格と説得力がいい。20年代のT・リカードや50年代の
  J・ソロモンなどこんな感じだったのだろうな。
●スタローンは何気にボクシングの型ができている。(Ⅱ以降はカッコつけた感じ
    になってしまったが..)
●控え室のアポロの表情に監督の意図が感じられる。
●カール・ウェザーズはほんとにシロウトだったのか?



いつかフィラデルフィアのあの階段を駆け上がりたい..。

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2 コメント

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Unknown (まりも)
2006-04-13 00:38:47
さすがマニア目線のコメントですね。

あたしの場合は「ロッキー」というと「生卵グビグビいったるで~」と「ジョギングしてたら子供がいっぱいついてきてるよ!!」のシーンが印象に残ってます。

あたしの好きな映画評論家の方が、「モハメド・アリ かけがえのない日々」という映画を絶賛してました。asikawaさんは観ましたか?

今度観てみようと思ってます。
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Unknown (管理人)
2006-04-14 21:30:38
アリの映画はいくつか観たけど 「 かけがえの・・ 」 は観てないなあ。

私のようなマニアが観たら普通の人にはわからないような ” うんちく ”

を並べてしまいそうだ ..。

あなたが観た際にはブログに感想綴ってね。
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