Scientific Boxing

国内、海外のボクシング界の状況や試合の観戦記などを絶対的主観で書き綴るブログ

観戦記~WBC・WBOミドル級~

2009年03月31日 | BOXING

王者:ケリー・パブリック vs 挑戦者:マルコ・アントニオ・ルビオ
試合結果:パブリック9R棄権勝ち

●分析~パブリックの場合~
M級としては線は細いが、現状ではやはりM級の選手と言える。
実際に体格も有利でパンチもシャープに打てるが相変わらずの課題は残り、
攻撃が単調で防御もパリーに依存し過ぎ。
また、長身選手にありがちな手打ちの右フックによる脇腹打ちも多様する。
例えばデラホーヤが抜きん出たものを持たず、あれだけのキャリアを築けたのは
ディフェンスに対する意識と攻撃パターンの豊富さにある。
今後防衛し、ビッグファイトを勝つには安定感のあるスタイルが必要とされるが、
その場合つまらないボクシングになってしまう事だろう。
スーパースターになるのは難しい。

●分析~ルビオの場合~
今も昔もSW級以上のメキシカンはB級のそれと比べ、誇りを半分しか持たない
のかと思わせる。
手数が出ず、下がるばかりでパリーも必要以上に大きく、弱気になり過ぎだ。
唯でさえ下がり気味の眉が9R辺りには45°まで下がっていた。
パンチャーと相対した際、深層心理にあるジャントゥアの左フック一発で
KOされたイメージがフラッシュバックするのだろう。

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