Scientific Boxing

国内、海外のボクシング界の状況や試合の観戦記などを絶対的主観で書き綴るブログ

観戦記~タイソン・フューリー vs オレクサンドル・ウシク~

2024年05月19日 | BOXING
WBA・WBC・IBF・WBOヘビー級タイトルマッチ
WBC王者:タイソン・フューリー vs WBA・IBF・WBO王者:オレクサンドル・ウシク
結果:ウシク判定勝ち

■分析~フューリーの場合~
身長とリーチ差のアドバンテージを活かすスタイルは15R制では多く見られた。
ボブ・フォスター
トーマス・ハーンズ
マイケル・スピンクス
エウセビオ・ペドロサ
カルロス・モンソン

90年代以降、空間を潰すスタイルも台頭されアドバンテージは低減された。
この選手は15R制かの如くアドバンテージを活かし、相手の一歩目のパンチを届かせず、2歩目もバック&サイドステップでかわす。
その動きはvsソニー・リストンⅠのカシアス・クレイのようだ。
トコトコ横歩きの時に目線を相手から外すのはロイ・ジョーンズのようで
ロープを掴んでディフェンスしたりするのはシュガーレイ・レナードのよう。(反則だけれど)
ショーマンシップ高すぎて余裕見せてる時に被弾して効かされたり
ダメージ負っても追撃を耐え凌ぐタフネスものは如何にもこの選手らしい。
6Rの右アッパーは素晴らしかった。
かつて自身が空振りした右アッパーを額に当てて効いていたシーンを思い出した...

■分析~ウシクの場合~
相手の体格は予想以上に壁のように見えたか。
空間を潰すべく
マイク・タイソンは腰を落としてズバッと踏み込みコンビネーションで打ち込んだが
この選手は上下に跳ねながらリズムで踏み込み連打するスタイル。
この相手には連打型が有効だったようだ。


■あとがき
乱闘はガチなのか流血も演出なのか。
乱闘劇5選

●ミゲル・アンヘル・ゴンザレス vs ラマー・マーフィー
マーフィーのスキルフルなボクシングでポイントアウトしたかに思えたが何とゴンサレスの勝利
マーフィー側の人物が第3者を挟んでゴンザレス側の人物に右ボディブローを4発打ちこんでいるが
体の撓いを利かせた打ち方は玄人感丸出し。

●ロジャー・メイウェザー vs ビニーパジェンザ
12R終了後、何故かパジェンザのセコンドがロジャーに襲い掛かる。
ロジャーは右フックで応戦
セコンドは頬から流血
他のセコンド 「 あんた血が出てるよ 」
当人 「 ん? 血?血?   」
その人物はルウ・デュバ

●リック吉村 vs カズ有沢
後楽園ホールのリングサイドにパイプ椅子が宙を舞う。
目の前に飛んできてもボクサーならば避けられるかなあ。
避けたとしても後の人は食らうわな。

●ジョニー・バンフス vs ジーン・ハッチャー
TKOしたハッチャーが担ぎ上げられた所をSTOPに納得いかないバンフスが走り飛んで引き落とそうとする。
「 勝ち誇ってんじゃねえよ 」 なら判らないでもないが 「 終わってねえよ。まだやるぜ 」 と完全にクレイジー。
バンフスのセコンドもルウ・デュバなのだわ。

●レネ・アルレドンド vs 浜田剛史
勝利の雄叫びは何故か鈴木トレーナー
リングになだれ込む野次馬を 「 てめえ上がってくんじゃねえよ 」 とボコボコにする姿。
リアルタイムで見た時はもっと殴っている印象だったが引き倒して抑え込んでるだけなんだね。
しかしその鈴木トレーナー
今や伝説である。
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