20代のころの『男の魅力』をもう一度呼び覚まそう

1997年に心筋梗塞を患い、2006年までEDだった私。
2007年にある漢方に出会い、37歳差の彼女をゲット。

カタールGP-決勝

2021-11-22 16:44:26 | F1レース
21日(日)、ロサイル・インターナショナル・サーキットを舞台に開催されたシーズン第20戦カタールGP決勝レースは、予選で2番手以下に0.4秒以上のリードを築く圧倒的な速さを示したメルセデスのハミルトンがポール・トゥ・ウインを決め、チャンピオンシップのギャップを8ポイントに縮めた。



予選ではレッドブルのフェルスタッペンが2番手、メルセデスのボッタスが3番手のタイムを残していたが、Q3終盤にガスリー(アルファタウリ)が縁石に乗り上げてフロントウイングを破損し、その影響でパンクチャーを抱えて停車した際に振られたイエローフラッグを無視したとして、フェルスタッペン(ダブルイエローフラッグ違反)とボッタス(シングルイエローフラッグ違反)にそれぞれ5グリッドと3グリッドの降格処分が科された。

そのため、ハミルトンと同じフロントローにはガスリーが繰り上がり、3番手にアロンソ(アルピーヌ)、4番手にノリス(マクラーレン)、フェルスタッペンやボッタスと同様にイエローフラッグ違反の嫌疑がかかっていたものの十分な減速が認められたとしておとがめなしの裁定を受けたサインツ(フェラーリ)が5番手から、その後方の6番手にボッタス、7番手にフェルスタッペンが並んで決戦に挑んだ。

全長5.380kmを誇るロサイル・インターナショナル・サーキットはホームストレートが1,000m超と長く、16あるコーナーのうち、ほとんどが中速から高速域とスピード感溢れるレイアウトだ。57周で争われた決勝レースは気温26.4℃、路面温度31℃、湿度75.4%のドライコンディションでフォーメーションラップが始まった。

注目のスタートはハミルトンが好発進を決め、ガスリーが2番手でターン1を通過するも、アロンソがサイド・バイ・サイドに持ち込んでアルファタウリマシンを追い抜き、ポジションが入れ替わる。7番手スタートだったフェルスタッペンが大きく前進を遂げて4番手につき、ノリスが5番手、アルピーヌのオコンを挟んでサインツは7番手に後退、アルファタウリの角田は8番手をキープしてオープニングラップを終えている。

予選Q2敗退を喫して11番グリッドに並んだレッドブルのペレスが2つポジションを上げた一方、ペナルティで6番手から決戦に挑んだボッタスはスタート直後の攻防戦を経て11番手に後退してしまう。

ハミルトンが少しずつ後続を引き離しにかかる中、3周目の最終コーナーの立ち上がりでガスリーがわずかにコースを飛び出したスキにフェルスタッペンがスリップストリームに入り、ホームストレートでオーバーテイクを決めて3番手に浮上した。勢いに乗るフェルスタッペンは目の前にいたアロンソへの攻撃も成功させ、5周目には2番手に上がって次なるターゲットをライバルのハミルトンに絞る。

フェルスタッペンはハミルトンよりもコンマ数秒速いラップタイムで猛追するが、3秒強まで接近したライバルの様子を見てギアを上げたハミルトンがリードを再び5秒近くに広げた。すさまじい速さでバトルを展開する上位2台の一方で、3番手のアロンソは1分31秒台のペースにとどまり、ガスリーやノリスらライバルが1秒前後の間隔で列を成していた。

トップ8から4秒以上引き離された角田をアストンマーティンのストロールが追い抜くと、直後にはボッタスもオーバーテイクしてポジションを上げる。ペースに苦戦している角田はさらにフェラーリのルクレールにもプレッシャーを受け、すぐ後ろにはアルファロメオ・レーシングのライコネンとマクラーレンのリカルドも控えた状態に直面。状況を打破すべく、アルファタウリは角田をピットに呼び入れ、早々とソフトから新品のミディアムタイヤに交換してコースへと送り出している。

角田が最後尾で第2スティントを開始した後、ライコネンもピットに入ってミディアムタイヤに履き替え、角田から1秒の位置でコース復帰した。

もう1台のアルファタウリを駆るガスリーもソフトタイヤに手こずっているのかレースペースが思うように上がらないようで、ノリスにかわされてすぐにペレスにも追い抜かれ、14周目にピットインしてタイヤを交換している。ガスリーはすでに新品のミディアムを持っておらず、ユーズドのタイヤセットを装着し、角田の7秒ほど前となる18番手でコースに戻った。

1分27秒台に入れてファステストラップを連発するハミルトンは16周目の時点でリードを7.7秒に広げており、1分28秒台で走るフェルスタッペンとのギャップをさらに拡大していく。先に動きを見せたレッドブルは17周目の終わりにフェルスタッペンをピットに呼んだ。レッドブル陣営は第2スティントにハードタイヤを投入する戦略を採用している。これを受けてメルセデスとハミルトンも動き、ライバルと同じくハードタイヤを履いて9秒のアドバンテージを持って先頭につけたままコース復帰した。

フリーストップ状態だった先頭2台から3秒差の3番手をアロンソがキープしていたが、その後ろにはオーバーテイクを重ねて4番手にまで上がったペレスが迫っていた。ただ、ペレスは20周目にハードタイヤに履き替え、すでに1回目のピットストップを終えていたガスリーの7秒前、12番手の位置でコースに戻っている。

ピレリはミディアム、ハード、ミディアムとつなぐ2ストップ戦略が最速と想定しているが、ソフトタイヤで22周以上を走るドライバーも複数おり、1ストップで走りきろうという陣営も多くいることが予想された。

ペレスに4周遅れてピットストップを完了したアロンソはポジションをキープしたまま第2スティントを開始したが、ペレスが1秒差以内の位置に迫っており、2人のバトルはハードタイヤに履き替えて一層激しさを増している。それでも、勝負は数周の間に決着し、ホームストレートでアロンソのトウを得たペレスがホイール・トゥ・ホイールの攻防戦を制し、第1スティントを継続中のボッタスまで20秒差の4番手に浮上した。

レースが折り返し地点を過ぎた時点で先頭のハミルトンは7.5秒のリードを手にしていたものの、フェルスタッペンがファステストラップを更新したり自己ベストを更新したりしてチャージをかけ、残り25周を迎えてギャップは6.8秒に縮まっている。

その2人の後方3番手につけていたボッタスは第1スティントを最も長く走ってチャンスを最大化しようとしたが、34周目にタイヤの寿命が尽きたようで、左フロントタイヤがパンクチャーに見舞われ、必死にマシンをコントロールするもグラベルに乗り上げてしまう。なんとかコース復帰したものの、砂利をコース上に持ち込んでしまい、他のドライバーたちはそれらを避けながらレースをしなければならなかった。ボッタスはスロー走行ながら自力でピットにたどり着き、ノーズとタイヤを交換して13番手でコース復帰。表彰台も狙える好位置につけていたが、一転、厳しい状況に追い込まれている。

フェルスタッペンは42周目に2度目のタイヤ交換を完了、新しいミディアムタイヤに履き替えて2番手の位置でコースに復帰した。ボッタスの脱落で3番手に上がっていたペレスが続けてピットインし、こちらはユーズドのミディアムタイヤを装着している。レッドブルに対抗してメルセデスもハミルトンのタイヤをミディアムに戻し、残り15周を切ってハミルトンとフェルスタッペンのギャップは8.5秒となっていた。

ハミルトンとフェルスタッペンはトップと2番手のポジションをキープしたが、ペレスは7番手の位置で隊列に戻り、1分25秒747のファステストラップを刻んで前のストロールに接近すると、タイヤのアドバンテージを生かしてオーバーテイクを決め、オコンも料理して5番手に浮上する。アロンソの表彰台がかかるアルピーヌはオコンにできるだけペレスを抑えるように指示しており、オコンも必死にポジションを守ろうと防御に出たが、フレッシュタイヤの利点は大きく、結局はペレスにポジションを明け渡した。

事前の予想に反して1ストップ戦略を採用する陣営の方が多いように思われたものの、50周目を過ぎてタイヤが悲鳴を上げ始め、マクラーレンが4番手を走っていたノリスのタイヤ交換を済ませた直後、ウィリアムズのラッセルが左フロントタイヤにパンクチャーを抱えて緊急ピットインを余儀なくされる。さらに悪夢を見たウィリアムズはラティフィの左フロントタイヤにもパンクチャーが発生。すでにピットエントリーを過ぎていたラティフィはピットにたどり着けず、コース脇にマシンを寄せてリタイアを喫した。

タイヤにトラブルが相次いだことを受け、アルピーヌはアロンソに対して可能な限り縁石から距離を取るよう指示。1ストップ戦略で表彰台を目指すアロンソの7.8秒後方に迫ったペレスは1秒速いペースでラストスパートをかけていたが、ラティフィのウィリアムズマシンを撤去するにあたり、コースマーシャルを保護するためにバーチャルセーフティカーが発令されたため、全車が40%の減速を強いられている。

ファイナルラップを迎えてバーチャルセーフティカーが解除され、すでに最速タイムを記録していたフェルスタッペンはバーチャルセーフティカー中にソフトタイヤに履き替えてファステストラップの更新を狙い、優勝はハミルトンに譲ったものの、1分23秒196を刻んで追加の1点とともに2位フィニッシュを果たした。1回のタイヤ交換で走りきったアロンソが3位表彰台に上り、2ストップ戦略だったペレスは4位にとどまったものの、スタートが11番手だったことを考えればダメージリミテーションを成功させたと言えよう。

アルピーヌはオコンも5位入賞を果たしており、コンストラクターズ選手権5位の座を争うアルファタウリが2ストップ戦略でノーポイントに終わったことから、25点のリードを持って残り2戦に挑む。アルファタウリ勢はトップ10スタートだったにもかかわらず、2ストップ戦略がはまらず、ガスリーは11位、角田は13位での完走にとどまった。

6位にはストロールが入り、フェラーリのサインツとルクレール、ノリス、ベッテルが入賞してそれぞれポイントを加算している。

ホンダPU勢、フェルスタッペンが2番手、ペレスがスタート11番手から4番手、アルファタウリ・ホンダはタイヤに苦労したのかガスリーが11番手、角田が13番手とポイント獲得ならず、次戦第21戦サウジアラビアGPに期待しましょう!





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カタールGP-予選

2021-11-22 16:40:22 | F1レース
ロサイル・インターナショナル・サーキットを舞台に20日(土)、シーズン第20戦カタールGP予選が実施され、メルセデスのハミルトンが好ラップをまとめてポールポジションを獲得した。



F1グランプリ初開催となるロサイルの一戦は予選とレースが夜の時間帯に組まれており、3回にわたって行われたフリー走行のうち、重要なセッションと同じ環境で走行できたのは初日2回目のセッションのみ。どの陣営も、どのドライバーもF1マシンを走らせるのは初めてとあって、セットアップの調整やタイヤパフォーマンスの確認など忙しい時間を過ごしてきた。

最初のフリー走行ではレッドブルのフェルスタッペンがタイムシート最上位につけるも、残る2回のセッションはいずれもメルセデスのボッタスがトップタイムを記録し、セットアップがはまったというボッタスのマシンに合わせて僚友ハミルトンもマシンパフォーマンスを改善している。

フリー走行では全体的にタイムが接近する中、気温26.2℃、路面温度29.8℃、湿度65.8%のドライコンディションで始まった予選Q1はハースF1勢を先頭にコースに向かい、多くがソフトタイヤを選んでアタックラップに臨んだが、週末を通して好調をキープしているアルファタウリのガスリーだけがミディアムタイヤで出陣している。

それぞれがスペースを見いだしながらペースアップに励んだQ1序盤はハミルトンが1分22秒019を刻んでトップにつけた後、ボッタスが1,000分の3秒速くラップをまとめて最速タイムを更新するも、それをさらに0.02秒上回ったのがフェルスタッペンだ。最初のランを終えた時点でトップ5にはフェルスタッペン、ボッタス、ハミルトン、ペレス(レッドブル)、アルピーヌのアロンソが並んでいた。

一方、ノックアウトゾーンの16番手以下にはストロール(アストンマーティン)、ライコネンとジョビナッツィのアルファロメオ・レーシング勢、ハースF1のシューマッハとマゼピンが名を連ねたが、特にストロールは15番手にいたルクレール(フェラーリ)と0.084秒差しかなく、少しのミスや少しのゲインでポジションが入れ替わる可能性を秘めた接近戦の展開となった。

コースリミットをオーバーしてしまい、タイムを抹消されるドライバーも複数おり、集中力が求められる中、Q1終盤のランにはレッドブル以外のドライバーが参加。それぞれが自己ベストタイムを相次いで更新していき、それに応じてタイムシートのオーダーも入れ替わりが激しい。

ユーズドのソフトタイヤで再びアタックラップを走ったハミルトンが1分21秒台に入れると同時にフェルスタッペンより0.095秒速いタイムを記録してトップの座を奪っている。フェラーリのサインツもベストタイムを更新し、ボッタスには届かなかったものの、ペレスを上回って4番手に躍り出た。ペレスはポジションを落としたものの5番手にとどまり、アロンソに0.036秒差の7番手にはアルファタウリの角田が食い込んでいる。その角田と0.077秒違いで8番手につけたのが相棒のガスリーだ。

最終的にQ1で姿を消すことになったのはライコネン、ウィリアムズのラティフィ、ジョビナッツィ、シューマッハ、マゼピンの5人だった。

夜の帳が下りたロサイルでQ2開始から30秒ほど経過して、ウィリアムズのラッセルがガレージを出発すると、チャンピオンシップを争うフェラーリとマクラーレンの各車もコースに向かい、メルセデス、レッドブル、アルファタウリもドライバーたちをコースに送り出している。

メルセデス、レッドブル、フェラーリ、マクラーレンが2台ともミディアムタイヤを装着した一方で、アルファタウリはガスリーも角田もソフトタイヤをチョイス。ラッセルも柔らかいコンパウンドでQ2最初のランに臨んでいる。アルピーヌとアストンマーティンの4人はタイミングをずらしてアタックすることにしたようで、Q2開始から4分が経ってようやく動き出した。アロンソとオコン、ベッテルとストロールはそれぞれソフトタイヤを履いてコースに向かっている。

1分21秒682をマークしたハミルトンに次ぐ2番手にはソフトタイヤで0.298秒差のタイムを残したガスリーが入り、3番手につけたフェルスタッペン、ボッタス、角田までのトップ5が0.4秒差以内に並んだ。6番手にはミディアムでアタックするサインツがつけており、トップとは0.559秒差、角田とは0.183秒のギャップだった。

15台のタイムが出揃った時点でトップ5のオーダーは変わらず、6番手にアロンソが飛び込み、7番手に続いたオコンを含めて上位7台が0.5秒差以内のタイムを記録している。サインツは8番手に下がり、ベッテル、ストロールがトップ10につけ、ノックアウトゾーンの11番手以下に連なったのがマクラーレンのノリス、ペレス、ラッセル、リカルド(マクラーレン)、ルクレールだ。10番手のストロールと11番手のノリスは0.02秒の差しかなく、12番手にいたペレスと比べても0.059秒の違いと、Q3進出をかけたバトルはいつも以上に激しさを増している。

Q2の2度目のランでミディアムタイヤを継続したのはボッタスとサインツの2人だけ。それ以外は新しいソフトタイヤに切り替えてガレージを後にした。最初にアタックを開始したラッセルは1分22秒756の自己ベストタイムを刻むも、ノックアウトゾーンを抜け出せず、セッション終了を前にピットに引き上げている。

ほぼ全員が相次いでベストタイムを更新していき、ハミルトンやフェルスタッペンは序盤セクターのファステストを記録しつつも、レースをミディアムタイヤでスタートするべく、セクター3ではペースを落としてタイヤ戦略にこだわった。

アロンソが3番手に浮上した一方で、思うようにラップをまとめられなかったのか、ペレスがトップ10に0.1秒差の11番手でQ2敗退を喫する。他に、ストロール、ルクレール、リカルド、ラッセルの5人がここで予選順位を確定させた。マシンをガレージに入れたルクレールは状況を飲み込めないようで「何が起きたんだ。何がダメだったのか」と無線で自問自答気味に問いかけるシーンがあった。

Q2のトップタイムはハミルトンがマークした1分21秒682となり、ガスリーが2番手をキープ、他にアロンソ、フェルスタッペン、ボッタス、オコン、角田、ベッテル、ノリス、サインツが予選トップ10入を決めている。このうち、ミディアムタイヤのタイムでQ3進出を果たしたのはハミルトン、フェルスタッペン、ボッタス、サインツの4人だ。

ポールポジションが決するQ3はソフトタイヤを履いたメルセデス勢が真っ先にコースに向かい、ノリス、角田、オコン、ベッテルがユーズドのセット、それ以外は新しいソフトタイヤでアタックラップに挑んでいる。

最初のランを終えてトップに立ったのは1分21秒262をマークしたハミルトン。0.162秒差でフェルスタッペンが2番手につけ、3番手のボッタスはチームメイトに0.216秒差だった。4番手にガスリーが食い込み、アロンソ、サインツ、ノリス、角田、オコン、ベッテルのオーダーで注目のラストアタックの時を迎える。

路面温度が28.5℃と予選開始時とほとんど変わらない中、最後は10台すべてが新品のソフトタイヤを装着してコースに出揃い、その先頭にはハミルトンがつけていた。全セクターをファステストで通過したハミルトンは1分20秒827をたたき出して2番手以下を0.5秒以上引き離す。ハミルトンはアタックに影響を受けなかったものの、ラストアタックを開始しようとしていたガスリーがコントロールラインを目前に右フロントタイヤにパンクチャーを抱えてスローダウンしてしまい、セクター3には一時的に黄旗が振られた。

リプレー映像を見ると、ガスリーはわずかにコースを飛び出した際、縁石に乗り上げており、その衝撃でフロントウイングにダメージを負ったと見られ、そのデブリが原因でパンクチャーを引き起こしたようだ。

ガスリーを除く9名が最後のアタックを完了し、他を寄せ付けなかったハミルトンがポールポジションを獲得、フェルスタッペンは自己ベストタイムを刻むも0.455秒差の2番手にとどまり、ボッタスが3番手、ガスリー、アロンソ、ノリス、サインツ、角田、オコン、ベッテルのオーダーで予選が終わった。

ホンダPU勢、フェルスタッペンが2番手もダブルイエローフラッグの無視により5グリッド降格により7番手、ペレスはQ2敗退で11番手、ガスリーが4番手、

角田が8番手と全車トップ10に迫る勢いでしたが、決勝では全車トップ10に入るよう頑張って欲しいですね!







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ブラジルGP-決勝

2021-11-15 12:51:50 | F1レース
現地14日(日)にインテルラゴス・サーキットを舞台に開催されたシーズン第19戦ブラジルGP決勝レースは大逆転を果たしたメルセデスのハミルトンが優勝を飾った。



スプリントクオリファイイングが採用された週末のため、レースのスタート位置を決める争いの前に、初日に予選が実施され、そのタイムオーダーに従ってスプリントクオリファイイングに臨むはずだったが、トップタイムを刻んだハミルトンがリアウイングの技術違反で失格処分となり、先頭にはライバルのフェルスタッペン(レッドブル)、2番手に相棒のボッタスが並んで短距離走に挑んでいる。ソフトを履いてスタートダッシュを決めたボッタスがラップリーダーの座を奪取し、終盤に持ちの良かったミディアムタイヤで追い上げたフェルスタッペンを振り切ってポールポジションを獲得した。フェルスタッペンはフロントローから、3番グリッドにはフェラーリのサインツが並んでいる。

ハミルトンは今季5基目の内燃機関(CIE)を投入したことで5グリッド降格処分を受けており、10番グリッドから決戦に挑んだ。

これまでの2日間と違い、晴れ間が広がったインテルラゴス・サーキットは気温23.3℃、路面温度53.9℃、湿度61.3%のドライコンディションでフォーメーションラップが始まる。1周4.309kmとショートコースのインテルラゴスのレースは71周で争われ、全車が自由選択だったタイヤはアルファタウリの角田だけがソフトタイヤを選択し、それ以外はミディアムタイヤを第1スティントに選んでいる。なお、サスペンションとリアウイングのアッセンブリを交換したアルファロメオ・レーシングのライコネンがピットレーンスタートとなった。

注目の蹴り出しはボッタスとフェルスタッペンともに良かったものの、ターン1を先に通過したのはフェルスタッペンだ。その後方では発進が遅れたサインツをかわそうとしたマクラーレンのノリスがフェラーリマシンと接触し、ノリスはタイヤにパンクチャーを抱えてコースオフを喫している。さらに混み合うコース上ではボッタスやフェラーリコンビがコースを飛び出してしまい、そのスキに3番手に上がっていたレッドブルのペレスが2番手に浮上、ボッタスは3番手に下がり、フェラーリのルクレールが4番手、サインツは5番手にまで後退した。

パンクチャーに見舞われたノリスはなんとかピットへの帰還を果たし、ハードタイヤに履き替えて最後尾の位置で隊列に復帰している。

後方集団ではアストンマーティンのストロールと角田が接触し、ターン1への飛び込みで前を取っていたストロールがコーナリングでドアを閉じた結果、インサイドから引かずに突っ込もうとした角田にぶつかる格好となり、角田のアルファタウリマシンはフロントウイングにダメージを受けた。角田は緊急ピットインしてノーズを交換、タイヤはソフトからハードに履き替えている。

複数のインシデントが発生した一方で、好スタートでポジションアップを成功させていたハミルトンがフェラーリ勢を追い抜き、メルセデスの指示もあって前にいたボッタスを5周目のターン1で追い抜いて3番手に上がった。

ただ、角田のフロントウイングの一部を含むデブリがレーシングライン上に散らばっていたことから、6周目にはセーフティカーが出動し、隊列を率いてピットレーンを通過しながら清掃の完了を待つ。レッドブル勢が築いたリードが白紙に戻る中、9周目の終わりにセーフティカーが解除され、迎えたリスタートではフェルスタッペンがリードをキープしてペレスも2番手を死守、ハミルトン、ボッタス、ルクレール、サインツ、7番手にベッテル(アストンマーティン)、アルファタウリを駆るガスリーが8番手、アルピーヌのオコンに続いてマクラーレンのリカルドが10番手につけていたが、リカルドがオコンに対するオーバーテイクを成功させてポジションをひとつあげている。

11番手以降はオーダー変化が激しく、ストロールがアロンソ(アルピーヌ)をかわしたほか、一時は最後尾に後退していたノリスが15番手に、ピットレーンスタートのライコネンを挟んで角田が17番手につけていた。リスタート後にライコネンとサイド・バイ・サイドになったハースF1のシューマッハがコーナリングでアンダーステアに見舞われたようで、アルファロメオ・レーシングのマシンにぶつかってしまい、ノーズにダメージを受けている。パーツがマシンの下に入っていたため、それを抱えたままの走行を強いられたシューマッハだが、自力でピットに帰還してパーツを交換し、20番手の位置でレースを続行した。

このインシデントでコース上にデブリが散らばったため、今度はバーチャルセーフティカーが発令されたが、14周目には解除されて本来のペースに戻すことが認められた。その直後、ストロールとの接触を引き起こしたとして角田に10秒のタイムペナルティが科され、次のピットストップのタイミングで10秒間の停止が命ぜられる。ライコネンとシューマッハの一件は制裁措置の必要なしとの判断が下っている。

フェルスタッペンが必死にマシンをプッシュしてリードを広げようとするさなか、ホームストレートでハミルトンがペレスに並んで2番手に上がるも、DRSゾーンでメルセデスマシンのトウを生かしたペレスがオーバーテイクを成功させてポジションを奪い返す。2人のバトルはこれに終わらず、次の周回でもハミルトンはターン1への飛び込みで追い抜きを狙い、今度はペレスの反撃もうまく回避して2番手のポジションを確保した。

20周目を迎えて先頭はフェルスタッペンのまま、3.8秒差でハミルトンが続き、1.8秒後方にペレス、ボッタスはコンマ数秒差でレッドブルマシンを追いかけていた。フェラーリコンビとガスリーの後方、8番手のポジションをめぐってはベッテルとリカルドが激しい攻防戦を繰り広げ、一度はリカルドの追い抜きに反撃してポジションを取り戻したベッテルだったが、リカルドの再度のオーバーテイクではあらがえず、ガスリーから2.5秒差の8番手にはリカルドがつき、ベッテルは9番手に収まっている。とはいえ、2人のギャップは1.4秒ほどしかなく、後ろには2秒弱の差でオコンも迫っている状態だった。

序盤にセーフティカーが導入されたことで、ピットストップのタイミングは多少の調整が入ったと考えられるものの、2ストップ戦略が最速とされるレースの3分の1を終え、フィールド全体が接近する中で、それぞれの立場でライバルとの駆け引きが続いていた。フェルスタッペンから「ちょっとスライドし始めた」との報告を受けたレッドブルだが、すぐに呼び入れることはなく、姉妹チームのアルファタウリが26周目にガスリーをタイヤ交換に呼んでいる。

次の周回ではメルセデスがハミルトンにピットインを指示、フェラーリもサインツのタイヤ交換を済ませてコースに送り出した。ライバルの動きを見ていたレッドブルは28周目に入るタイミングでフェルスタッペンのピットストップを完了し、フェラーリももう1台を駆るルクレールのタイヤを交換した。メルセデスはボッタスをステイアウトさせたが、レッドブルはフェルスタッペンに続いてペレスのピットストップも終えている。

ガスリーがフレッシュタイヤを生かしてノリスをオーバーテイクした直後、ストロールのマシンから破損したパーツが外れ、ホームストレートにデブリが飛散したことから一時的にバーチャルセーフティカーが発令される。これを受けてすぐさまメルセデスはボッタスをピットインさせ、マクラーレンもまだスタートと同じタイヤを履いていたリカルドを呼び入れている。

バーチャルセーフティカー中のピットストップがメルセデスとボッタスにとっては好機となり、ハードタイヤに履き替えたボッタスはペレスの前、3番手でコースに戻り、トップ4のオーダーはフェルスタッペン、ハミルトン、ボッタス、ペレスに変わった。この時点で6番手につけていたアロンソが最初のピットストップに向かった結果、5番手以下はルクレール、サインツ、ガスリー、リカルド、ノリス、角田と並ぶトップ10だったが、序盤に履き替えたハードタイヤで30周以上を走る角田はタイヤ交換を終えたばかりのオコンの攻撃に耐えられず、オコンが10番手に上がり、角田は11番手に後退している。

角田よりも早く2セット目のタイヤを履いていたノリスは38周目に2度目のピットストップを敢行し、第3スティントもハードタイヤを選択した。角田はタイヤの状態がかなりきついなかで懸命に周回を重ねていたが、後方から迫ってきたベッテルとアロンソのチャンピオン経験者2人に追い抜かれた後、ピットに向かい、10秒のタイムペナルティを消化した後、2セット目のハードタイヤを履いてコースに戻っている。

さらに、先頭からフェルスタッペンがピットインして新しいハードタイヤを装着。これに対してメルセデスはボッタスを呼び入れ、こちらもハードタイヤの別のセットに履き替えた。続く43周目にペレスが2度目にして最後のピットストップでハードタイヤに交換し、その翌周にハミルトンがピットに向かう。注目された位置関係はフェルスタッペンがリードを維持し、ハミルトンは2.6秒のギャップでライバルを追いかけることになった。ピットアウトしたハミルトンはこの戦略に不満が残っているようで、「アンダーカットするのはダメだったのか?」と問いかけるシーンが見られた。ハミルトンはミディアムタイヤを希望していたようだが、路面温度の高さを考えるとデグラデーションが激しいと予想され、メルセデスはハードを履かせている。

レッドブルがフェルスタッペンにタイヤをケアするよう指示した一方で、ハミルトンはファステストラップを刻んでフェルスタッペンとの差を詰めにかかる。48周目にはサイド・バイ・サイドに持ち込むも、ターン4で2台ともコースを飛び出してしまい、ポジションはそのまま入れ替わっていない。この一件はスチュワードに報告されたものの、審議の必要なしとの判断に至った。

スプリントクオリファイイングが採用されたグランプリ週末――イギリスとイタリア――はいずれもレースで接触を喫したフェルスタッペンとハミルトンだが、ブラジルでは少なくともマシンをぶつけ合うことはなく、ラスト20周の攻防戦に全集中していく。

数周にわたって1秒前後のギャップをキープしていたハミルトンが動きを見せたのは59周目。一気に加速してフェルスタッペンに並ぶと、圧倒的なパワーを見せてオーバーテイクを決めた。フェルスタッペンはタイヤに苦戦しているのか、ハミルトンについていけず、2人のギャップはすぐに2秒以上に広がっている。

3番手を走るボッタスはすでに上位2人から10秒以上離されていたため、4秒後方に控えるペレスとの終盤のバトルに備える。ペレスと5番手のルクレールはすでに34秒の差が開いており、入賞圏内ではこの時点で1ストップだったアルピーヌのアロンソとオコンを、フレッシュタイヤを履くガスリーが猛追していた。まずオコンを料理したガスリーは、史上最高のドライバーと評されるアロンソとのバトルも制して7番手の座を手に入れている。アルピーヌとアルファタウリはコンストラクターズ選手権5位タイでサンパウロの週末に臨んでおり、角田がポイント圏外にいるアルファタウリにとってはガスリーがひとつでも上位でフィニッシュすることが重要だ。

ポイント圏内の最後のひと枠にはノリスがつけていたが、前のオコンとは8秒以上の差が開き、11番手のベッテルまでは4秒ほどのリードがあった。マクラーレンはリカルドがテクニカルトラブルでリタイアを喫しており、アストンマーティンもストロールがマシンダメージのひどさが理由で戦線離脱を余儀なくされている。

残り2周を迎えてレッドブルはフリーストップが可能だったペレスをピットに呼び入れ、ソフトタイヤを履かせてファステストラップを狙う戦略に打って出る。その狙い通り、ファイナルラップでペレスが1分11秒010の最速ラップをまとめ上げた。

最終的に10秒以上のリードを築いたハミルトンがトップチェッカーを受け、フェルスタッペンが2位、3秒遅れてボッタスが3位で表彰台に上った。4位以下、入賞したペレス、ルクレール、サインツ、ガスリー、オコン、アロンソ、ノリスがポイントを獲得している。

完走は11位から順にベッテル、ライコネン、ラッセル(ウィリアムズ)、ジョビナッツィ、角田、ラティフィ(ウィリアムズ)、マゼピンとシューマッハのハースF1勢が2周遅れながら17位と18位でゴールした。

ホンダPU勢、残念ながらフェルスタッペンが2番手、ペレスが4番手、ガスリーが7番手、角田はインシデントのペナルティもあって15番手の結果でした。

次の戦いの第20戦カタールGPに期待しましょう!



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ブラジルGP-スプリントクオリファイイング

2021-11-14 22:27:25 | F1レース
13日(土)、インテルラゴス・サーキットを舞台にシーズン第19戦ブラジルGPスプリントクオリファイイングが実施され、好発進を決めたメルセデスのボッタスがポールポジションを獲得した。



金曜日に行われた予選ではメルセデスのハミルトンが最速タイムを記録していたが、セッション終了後、リアウイングに技術違反が発覚し、翌日まで続いた審議の結果、スチュワードは意図的ではなかったとしながらもレギュレーションに違反していたとしてハミルトンに予選失格の処分を科している。フリー走行のタイムを踏まえてスプリントクオリファイイングへの出走は認められており、ハミルトンは先頭から最後尾と大きく後退を強いられるものの、日曜日の決勝レースに向けたスターティンググリッドを決める勝負には参加できることになった。ただ、ハミルトンはブラジルGP週末に今季5基目の内燃機関(ICE)を搭載したことで5グリッド降格処分が確定しており、決勝レースは厳しい戦いを強いられそうだ。

また、同じく予選終了後に疑惑の目を向けられたのがレッドブルのフェルスタッペンだ。パルクフェルメにマシンを止めた後、自らのレッドブルマシンに加えてライバルであるハミルトンのメルセデスマシンのリアウイングを触っており、スチュワードはこの行為が「慣習的なものになっている」ことを認めつつも、パルクフェルメルールには違反しているとして5万ユーロ(約652万円)の罰金処分を科している。

タイトルを争う2人の処分が確定して迎えたスプリントクオリファイイングは100km(24周もしくは30分間)で争われ、気温17.1℃、路面温度35.7℃、湿度64.8%のドライコンディションでフォーメーションラップが始まった。先頭のフェルスタッペンと3番手に並んだ相棒のペレスがミディアムタイヤを選んだ一方で2番手のボッタスはユーズドのソフトタイヤを選択しており、トップ5のドライバーではガスリー(アルファタウリ)とサインツ(フェラーリ)もソフトを履いたが、もう1台のフェラーリを駆る6番手のルクレールはミディアムタイヤ、最後尾のハミルトンもミディアムでスタートしている。

蹴り出しよく発進したボッタスがターン1で先頭に躍り出ると、ポジションを落としたフェルスタッペンにサインツが襲いかかり、レッドブルマシンがわずかにコースを飛び出したスキにサインツが2番手に上がった。フェルスタッペンは3番手、ペレスが4番手に続き、ルクレールの後方に誕生日を迎えたマクラーレンのノリスがつけていた。

2周目に入ったタイミングで、アルファロメオ・レーシングの2台とアルファロメオ・レーシングの2台とアルピーヌのアロンソが三つ巴のサイド・バイ・サイド状態となり、インサイドにつけていたジョビナッツィとアウト側にいたライコネンがともにオコンを先行したが、ターン1への飛び込みで同士討ちを喫し、スピンを強いられたライコネンは最後尾に後退してしまう。アロンソが11番手、ジョビナッツィは12番手でレースを継続している。この一件はスチュワードに報告されたが、制裁措置は必要なしとの裁定が下っている。

スタート直後に大きくポジションアップしたハミルトンはアルファタウリの角田を料理した後、ジョビナッツィもかわして12番手に上がるも、その前を行くアロンソの攻略は簡単にはいかず、ファステストラップを刻んでプレッシャーをかけ続け、7周目の終わりにようやく11番手に浮上した。

その間、先頭集団ではフェルスタッペンがサインツをオーバーテイクして2番手に上がり、ペースを上げて2秒以上先を行くボッタスの背中を追いかける。あっという間にフェルスタッペンに差をつけられたサインツの後方にはペレス、ルクレール、ノリスがコンマ数秒差で続き、1.5秒ほどのギャップでガスリーとアルピーヌのオコンら中団グループの面々が隊列を成していた。

トップのボッタスとの差を1.8秒に縮めたフェルスタッペンが3番手以下に7.5秒のアドバンテージを築く中、サインツは懸命にマシンをプッシュしながらポジションを死守しており、ペレスはDRS圏内を維持していたが、なかなか追い抜きのチャンスを見いだせない。そのすぐ後ろではノリスがルクレールをオーバーテイクして5番手に上がり、サインツとペレスの攻防戦に加わっていく。

上位2台を除いて各車の間隔は大きくなく、少しのミスがポジション変更につながる状態が続いた。

オーダーに変化が見られたのは13周目。ハミルトンがホームストレートでマクラーレンのリカルドを追い抜き、2周を経てアストンマーティンのベッテルに対する攻撃も成功させて9番手に浮上している。

ハミルトンはソフトタイヤを履いていたオコンとガスリーとの勝負も制し、ルクレールから3.6秒後方の7番手につけて残り8周のバトルに挑んだ。

先頭ではフェルスタッペンがボッタスのリアをとらえはじめ、15周目に入るとその差は0.5秒に縮まるが、ボッタスがうまく防御してポジションを譲らず。レッドブル勢はフェルスタッペンもペレスもペース自体は前方のドライバーより良いものの、なかなか追い抜くチャンスを手に入れられない。かたや、ハミルトンはルクレールをもかわして6番手につけると、ラストラップではターン1への飛び込みでノリスを攻略、さらなるポジションアップを成功させている。

24周のバトルを終え、ソフトタイヤでスタートダッシュを成功させたボッタスとメルセデスの作戦勝ちでポールポジションはボッタスの手にわたり、フェルスタッペンは2番手、サインツ、ペレス、ハミルトンが5番手でゴールした。なお、ハミルトンはエンジンペナルティで5グリッド降格処分を受けるため、スタート位置は10番手に後退する。

6番手以下はノリス、ルクレール、ガスリー、オコン、ベッテルと続き、11番手にはリカルド、そこから順にアロンソ、ジョビナッツィ、ストロール(アストンマーティン)、角田、ウィリアムズのラティフィとラッセル、ライコネン、シューマッハとマゼピンのハースF1勢が続いた。

ホンダPU勢、フェルスタッペンが2番手、ペレスが4番手、ガスリーが8番手、角田はトップ10が適わず15番手ですが、決勝レースでは全車トップ10に入って欲しいですね!



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メキシコGP-決勝

2021-11-08 13:11:10 | F1レース
現地7日(日)に開催されたシーズン第18戦メキシコGP決勝レースはスタート直後に先頭に躍り出たレッドブルのフェルスタッペンが終始、安定した走りでトップチェッカーを受け、チャンピオンシップのリードを広げた。



メルセデスとレッドブルの直接対決に注目が集まった予選ではボッタスが好ラップをまとめてポールポジションを手に入れ、ハミルトンが2番手につけたメルセデスがフロントローを独占。1列目を狙っていたレッドブルは3番手と4番手に収まり、フェルスタッペンとペレスが2列目からスタートすることになった。

メキシコシティでの週末には4人のドライバーが規定数を超えるエンジンコンポーネントを投入し、予選9番手だった角田(アルファタウリ)、マクラーレンのノリス、アルピーヌのオコン、アストンマーティンのストロールが後方2列からのスタートを強いられている。ウィリアムズのラッセルは初日にギアボックストラブルが相次ぎ、予定外のギアボックス交換に伴って5グリッド降格処分を受けたが、エンジンペナルティを科せられたドライバーの関係もあり、予選13番手だったラッセルは16番グリッドに並んだ。

全長4.304kmのアウトドローモ・エルマノス・ロドリゲスで行われたレースは71周で争われ、カレンダーの中ではモナコに次いで2番目に短いコースでありながら、前半はストレート区間が長く、後半はテクニカルな中低速コーナーが連続するレイアウトに加え、標高2,000mを超えているため、空気量が少なくブレーキのオーバーヒートやパワーユニットのトラブルにも注意が必要なコースだ。

大観衆が詰めかける中、快晴に恵まれたメキシコシティは気温20.7℃、路面温度47.6℃、湿度31.8%のドライコンディションでフォーメーションラップが始まる。予選Q2をミディアムタイヤで突破した上位勢を含め、多くがミディアムタイヤを第1スティントに選んだものの、角田はソフトタイヤでQ3に進んだことからユーズドのソフトでスタートに臨み、19番手のオコンは新品のソフトタイヤを履いて決戦に挑んでいる。

注目のスタートはボッタスとハミルトンがサイド・バイ・サイドでターン1に向かう中、フェルスタッペンがアウト側からスピードに乗って追い上げ、先頭で第1コーナーを通過していく。ただ、ブレーキングでハミルトンに先行を許したボッタスがインサイドにいたマクラーレンのリカルドと接触してスピンを喫し、リカルドがフロントウイングを破損するインシデントが発生。混雑するターン1からターン2にかけては後続車が必死にスペースを見いだす必要性にかられ、コース外に逃げて難を逃れたドライバーもいたものの、行き場をなくした数台がからむ多重事故に発展している。

リプレー映像を見ると、後方スタートのオコンがシューマッハ(ハースF1)と角田に挟まれる格好となり、ミックのマシンに突っ込むと同時に左側にいた角田とも接触していた。スタート直後のインシデントを受けてセーフティカーが出動する事態となり、マシンにダメージを負ったボッタスとリカルドは緊急ピットインを余儀なくされたが、ボッタスはハードタイヤに履き替え、リカルドもタイヤとノーズを交換して隊列に戻っている。角田は残念ながらオープニングラップを走り切ることなくマシンを降り、シューマッハもコース脇にマシンを止めて戦線離脱した。

4周目の終わりにセーフティカーが解除された時点で先頭にはフェルスタッペンがつけ、ハミルトン、ペレス、4番手にガスリー(アルファタウリ)、その後方にフェラーリのルクレールとサインツが続き、アルファロメオ・レーシングのジョビナッツィ、ベッテル(アストンマーティン)、ラッセル、ライコネン(アルファロメオ・レーシング)がトップ10を走っていたが、ラッセルよりも好ペースを発揮していたライコネンは9周目にラッセルへの攻撃を成功させてポジションをひとつ上げている。

ボッタスはリカルドの前でレースを続けていたものの、ダメージが影響したのかリカルドに追い抜かれ、18番手で10周目に突入した。

ラップリーダーの座を手に入れたフェルスタッペンは快調に飛ばし、レースの7分の1を消化してハミルトンに対するリードを3.3秒に広げている。ハミルトンも懸命にマシンをプッシュしてライバルを追いかけるも、ラップタイムはフェルスタッペンの方がコンマ数秒速く、周回を重ねるたびにその差は開く一方だ。3番手を走っていたペレスは相棒ほどのペースはないながらも、ハミルトンとのギャップを3秒ほどに維持しつつ、後方のガスリーに対するマージンを徐々に拡大していった。

後方集団の数台が最初のピットストップに向かう頃にはペレスのペースがハミルトンを上回りはじめ、2人の間隔は2秒を切るようになる。タイヤに苦しんでいる様子のハミルトンはレッドブル勢に比べてラップタイムが約0.4秒遅く、メルセデスは早めのピットストップを検討している気配をうかがわせたが、1ストップ戦略が有利と言われる一戦とあって、まだ4分の3以上を残す状況で難しい判断を迫られている。

入賞圏内を走っていたドライバーの中ではジョビナッツィが早々にタイヤ交換に向かい、リカルドとボッタスの後方13番手で第2スティントをスタートさせた。これに伴い、ノリスが10番手に上がっている。

18周目にはレッドブルからペレスに対して「プランBで行く」旨の無線連絡が入り、おそらくはフェルスタッペンとハミルトンの位置関係やトップ2とのギャップを踏まえて戦略が調整されたものと考えられる。ペレスはハードタイヤの他にソフトの新品セットも残してレースを迎えている。

そこから10周を経てフェルスタッペンのリードが9秒に広がった一方でハミルトンとペレスの間隔は1.8秒に縮まり、両チャンピオンシップを争う2チームがどこで動きを見せるのか、熱視線が注がれる中、先に動いたのはメルセデスだ。30周目を目前にハミルトンがピットに入ってハードタイヤに交換、ルクレールの後方5番手の位置でコースに復帰する。レッドブルは2台ともステイアウトを選択しており、フェルスタッペンは「タイヤの状態はいい」と報告している。

ハミルトンの前を塞ぐ格好となっていたルクレールが次のラップでピットに入ったことから、前がひらけたハミルトンはペレスのオーバーカットを防ごうと必死にマシンをプッシュし、1分19秒953を刻んでこの時点のファステストラップを更新した。フェルスタッペンはハミルトンより4周長く第1スティントを走り、ハードタイヤに履き替えてピットアウトした時点でハミルトンとのギャップは7.6秒に短縮されていた。

フェルスタッペンのピットストップ後もステイアウトを続けたペレスはメキシコ人ドライバーでは史上初となるメキシコGPのラップリーダーとして歴史に名を刻み、自己ベストタイムを更新するなど好ペースを披露している。

71周のレースが折り返し地点を過ぎたタイミングでスタートと同じタイヤを履き続けていたのはペレス以外に、4番手につけていたサインツ、7番手に上がったアロンソ(アルピーヌ)、8番手のノリスだ。この中で新品のセットでスタートしたのはアロンソのみ。

序盤に後退を強いられた後、接近戦を繰り広げてきたリカルドとボッタスはコンマ数秒差の攻防戦を幾度となく展開していたが、ボッタスのプレッシャーを退け続けたリカルドが39周目の終わりにピットインしたことで、クリアエアを得たボッタスが一気にペースアップしてオーバーカットを狙いに行く。さらにアロンソが最初で最後のタイヤ交換を済ませると同時に、ペレスもレッドブルに呼ばれてピットに入り、ソフトタイヤ投入の可能性も考えられたが、結局、ハードタイヤを選んで第2スティントに臨んだ。

ボッタスは2周を稼いでピットインしたものの、左フロントタイヤの交換に手間取り、戻った位置はリカルドから3つ後方の15番手だった。次の周回ではサインツがハードタイヤに履き替えて6番手でコース復帰しているが、ノリスはさらに2周を追加してようやくタイヤ交換に向かっている。周回遅れながら10番手の位置につけたノリスは前方のアロンソに9秒のリードを取られつつも、後方のジョビナッツィには11秒のアドバンテージを有してチェッカーフラッグを目指した。

残り20周を切って先頭ではフェルスタッペンが2番手以下を13秒以上引き離す好走を見せ、1分18秒999を刻んでファステストラップを塗り替えたほか、ハミルトンより11周分フレッシュなタイヤを履くペレスが1分19秒台を連発し、一時は10秒以上に広がっていたギャップを5秒強にまで縮める。

レッドブルコンビの勢いは止まらず、60周を走ってフェルスタッペンがリードを17秒に拡大した上、ハミルトンの1秒以内まで接近したペレスが地元ファンの大声援を後押しに、ディフェンディングチャンピオンへのプレッシャーを強めていった。2人の前には周回遅れが数台いたため、状況管理の難しさも相まっていたが、うまくトウを生かしながら順に対応し、一騎打ちの勝負はラスト5周に持ち込まれた。ただ、バックマーカー対応でタイムをロスしたペレスは再びDRS圏内に入るまで3周を要してしまい、チャンスはファイナルラップの1周に限られた結果、オーバーテイクにはいたらず、3位でゴールしている。

その間、メルセデスはフェルスタッペンが刻んだファステストラップを更新しようと、すでにポイント獲得の可能性が薄まっていたボッタスをピットに呼び入れ、ソフトタイヤを履かせてコースに送り出す。しかしながら、クリアラップを得られなかったため、再度、ピットインさせて前後のスペースを作り出した後、1分17秒774をたたき出して狙い通りにファステストラップを更新している。ボッタスは15位でフィニッシュしたため、ファステストラップポイントの1点を得ることはないが、フェルスタッペンに追加の1点を与えることは阻止できた。

スタートでリードを取って以降、危なげない走りでメキシコGPを制したフェルスタッペンに次いでハミルトンが2位に入るも、ダブル表彰台を達成したレッドブルがチャンピオンシップのリードを広げている。

4位以下、入賞はガスリー、ルクレール、サインツ、ベッテル、ライコネン、アロンソ、ノリスとなり、完走はジョビナッツィ、リカルド、オコン、ストロール、ボッタス、ラッセル、ラティフィ、マゼピンだ。

ホンダPU勢、フェルスタッペンが優勝、ペレスが3位表彰台、ガスリーが4位と健闘しましたが、角田はオコンと接触したため、オープニングラップを走り切ることなくリタイヤしました。

第19戦ブラジルGPでは、フェルスタッペンの優勝とともに全車入賞して欲しいですね!







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