20代のころの『男の魅力』をもう一度呼び覚まそう

1997年に心筋梗塞を患い、2006年までEDだった私。
2007年にある漢方に出会い、37歳差の彼女をゲット。

バーレーンGP - 決勝

2020-11-30 14:01:00 | F1レース
29日(日)、バーレーン・インターナショナル・サーキットを舞台に開催されたシーズン第15戦バーレーンGP決勝レースは、ハースF1のグロージャンの大クラッシュを受けてスタート直後に一時中断を余儀なくされ、さらには2度のセーフティカー導入という波乱を見るも、最終的にはメルセデスのハミルトンがポール・トゥ・ウインを飾った。



予選ではポールシッターの栄光に輝いたハミルトンに次いでボッタスが2番手となり、7連覇王者のメルセデスがフロントローを独占。その後方にマックス・フェルスタッペンとアルボンのレッドブル勢が続き、レーシング・ポイントのペレスが5番グリッドから決戦に挑んだ。

日が沈み、人工照明が灯るサヒールで気温25.5℃、路面温度28.6℃、湿度66.1%のドライコンディションでフォーメーションラップが始まり、予選トップ10入りしたドライバーがすべてミディアムタイヤを履く中、タイヤを自由に選べる11番手スタートのベッテル(フェラーリ)は前方の10台と同じくユーズドのミディアムタイヤを装着したが、隣の12番グリッドに並んだ相棒のルクレールは新品のハードタイヤを第1スティントに選んでいる。後方もミディアムタイヤを選択するドライバーが多い中、ブレーキトラブルで予選Q2のタイムを刻めず、15番手に終わったマクラーレンのサインツはソフトタイヤでスタートに挑み、最後列のグロージャン(ハースF1)とラティフィ(ウィリアムズ)がハードタイヤを履いた。

緊迫感の漂うスタートではハミルトンが好発進を決めた一方、ボッタスが出遅れ、奇数グリッドに並んだフェルスタッペンとペレスがポジションアップに成功する。ボッタスの真後ろにいたアルボンが割を食う形でひとつポジションを下げたが、ターン1の攻防戦で4番手に返り咲き、ルノーのリカルドが5番手、ボッタスは6番手に後退した。

しかしながら、混み合うコース上で中団グループに混乱が見られたほか、後方集団でもインシデントが発生しており、他車と接触したと見られるグロージャンがマシンのコントロールを失ってバリアに激突。その衝撃でマシンが炎上し、すぐさま赤旗が振られて全車がピットレーンに誘導された。

リプレー映像で確認されたところでは、ターン3を通過して右サイドに舵をとったグロージャンがアルファ・タウリのクビアトの前を横切る格好となってしまい、グロージャンの右リアタイヤとクビアトの左フロントタイヤが接触したことでスピンを喫し、そのままガードレールに突進した模様。クビアトはグロージャンの接近を察知して、コース外に向けてステアリングを切りかけたものの間に合わずに接触したようだ。

スタート直後とあって、しんがりにはセーフティカーが控えており、すぐさま現場に駆けつけ、炎上するコックピットから素早く脱出したグロージャンの救助を手伝った。メディカルクルーやコースマーシャルの助けを借りてガードレールをまたぎ、現場を脱したグロージャンはその場でメディカルクルーの診察を受け、到着した救急車に乗せられてメディカルセンターに移動している。その後、ハースF1が手と足首に軽度のやけどがあるものの、それ以外に目立ったケガはないと明かし、関係者一同が胸をなでおろした。大事を取ってグロージャンは地元の病院に搬送され、さらなる検査を受けることになっている。

グロージャンのハースF1マシンは真っ二つに分断されており、ヘイローが導入されていたこと、安全に関するレギュレーションが強化・厳格化されていたこと、そしてコースマーシャルやFIAオフィシャルらの迅速な対応があったおかげで最悪の事態を免れたと言える。

当初、レースの再開まで最低でも45分間を要すると発表していたレースコントロールは最終的に日本時間24時35分のリスタートを決定。ピットレーンに並んだマシンのオーダーが、赤旗が掲示された時点の序列と異なっていたため、スタンディングスタートに向けてグリッドに向かう間、ポジション整理のためのオーバーテイクが認められている。

ハミルトンを先頭にフェルスタッペン、ペレス、ボッタス、アルボン、リカルド、ノリス(マクラーレン)、オコン(ルノー)、ガスリー(アルファ・タウリ)、ベッテルが10番手の位置でリスタートを迎えた。

蹴り出しよく飛び出したハミルトンの後方で、フェルスタッペンとペレスが攻防戦を繰り広げるもターン1を制したのはフェルスタッペンだ。さらにボッタスとアルボンがサイド・バイ・サイドのバトルに集中する中、後方集団でまたもクラッシュが発生する。レーシング・ポイントのストロールのマシンがフロアを上にした状態で停車しており、即座にセーフティカーが導入された。リプレー映像で確認すると、ストロールがターンインした際、やや後方ながらインサイドにいたクビアトと交錯、その弾みでレーシング・ポイントマシンはひっくり返ってしまったようだ。今回もヘイローが功を奏し、ストロールは無事に自力でコックピットを抜け出している。

セーフティカーが先導する中、デブリを拾ったと見られるボッタスがピットに入ってタイヤを交換、ハードのコンパウンドに履き替えて16番手の位置で隊列に復帰した。セーフティカーピリオドは8周目の終わりに解除され、各車が2度目のリスタートにローリングスタートで臨んだ。

ハミルトンがラップリーダーの座をキープし、フェルスタッペンが2番手、ペレスも3番手を維持しており、アルボンとノリスがトップ5に並ぶ後方ではルクレールをオーバーテイクしたオコンが6番手にポジションアップしている。ルクレールはペースが上がらないのか、サインツにも追い抜かれて8番手に後退し、続けざまに受けたリカルドからのプレッシャーもかわしきれず、さらにはガスリーにも先行を許して10番手まで下がった。

もう1台のアルファ・タウリを駆るクビアトもルクレールを追いかけていたが、クビアトにはストロールとの接触を引き起こしたとして10秒のタイムペナルティが課され、ユーズドのソフトタイヤを履いていたこともあり、タイヤのケアを優先することにしたのか、ルクレールと1秒強の距離を取ってレースを続けている。

ハミルトンが17周目を走る頃、リカルドをピットに呼んでタイヤを交換したルノーは次のラップで5番手を走行していたオコンのタイヤも履き替えさせてコースに送り出す。オコンと同じタイミングでクビアトもピットインし、10秒間停止してからタイヤをハードのセットに交換、同様にピットストップを終えたアルファロメオ・レーシングのキミ・ライコネンを真後ろに抱えた状態で隊列に復帰した。

ラップリーダーのハミルトンがピットインしたのは20周目に入るタイミングだ。レッドブルはフェルスタッペンをステイアウトさせ、アルボンのタイヤ交換を先に済ませている。ハミルトンは別のミディアムタイヤを装着してピットアウトし、アルボンもミディアムのコンパウンドを選んだ。翌周にはフェルスタッペンとペレスもタイヤ交換を完了したが、2人ともハードタイヤを選択、ハミルトンとタイヤ戦略を変えてきた。

赤旗後のリスタートでハードタイヤを履いたガスリーと、セーフティカー導入中にハードタイヤを投入したボッタスは26周目にピットに向かい、ガスリーは2セット目のハード、ボッタスはユーズドのミディアムタイヤを履いてコースに戻る。直前のラップでは2人とも大きくペースを落としていたため、ハードタイヤは20周とプラスアルファの耐久性だったようだ。

レースが折り返し地点を過ぎた時点で先頭のハミルトンは2番手のフェルスタッペンに4.7秒のリードを築き、一時5秒以上に広がることもあったが、ペースをコントロールするハミルトンにフェルスタッペンが対応する形でレースの大半は4秒強のギャップで展開した。すでに3番手のペレスはフェルスタッペンに17秒以上引き離されており、4番手を走るアルボンとも5秒以上の間隔があいていたため、単独でのレースが続く。

レッドブルが35周目にフェルスタッペンのピットストップを完了したのを受けてメルセデスがハミルトンのタイヤを交換して応戦。ペレスもハードタイヤに履き替えて最終スティントをスタートさせたほか、入賞圏内のドライバーをはじめ、大半がハードコンパウンドでチェッカーを目指すことになった。

ただ、ハミルトンと5秒の間隔で2番手を走っていたフェルスタッペンは後続とのリードを考えるとフリーストップが可能だったことから、タイヤをミディアムに戻してファステストラップを狙う作戦に切り替えてラスト10周に挑んでいる。

すでに27周を履いたハードタイヤで必死にプッシュしていたガスリーが無線で「最後までいけるの?」と尋ねるシーンがあり、チームに鼓舞された後、「パワーがほしい!」と叫ぶ。それからほどなくして、完全に落ち着いていたレースに最後のスパイスが加わる。

3番手で表彰台を目指していたペレスがスローダウンを喫し、マシンから白煙を上げながら停車、リタイアを余儀なくされたのだ。レーシング・ポイントのピットウオールが苦悩に頭を抱える中、残り3周となって導入されたセーフティカーが先導したままファイナルラップに入った。

結果、ハミルトンがトップチェッカーを受け、フェルスタッペンが2位、ペレスの離脱によってアルボンが棚ぼたの3位表彰台に上っている。ノリスとサインツが4位と5位でダブル入賞を果たし、ガスリー、リカルド、ボッタス、オコン、ルクレールが10位で1点をもぎ取った。

11位以下、完走はクビアト、ラッセル(ウィリアムズ)、ベッテル、ラティフィ、ライコネン、ジョビナッツィ(アルファロメオ・レーシング)、マグヌッセン、ペレスは18位完走扱いとなった。

長い長いレースを戦い終えたF1サーカスはこのままバーレーンにとどまり、ダブルヘッダーで挑むシーズン第16戦サヒールGPに備える。

ホンダPU勢、レッドブルが2位、3位の表彰台、ガスリーが6位と健闘しましたが、優勝はかなわず、あと2回の連戦に期待しましょう。







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バーレーンGP - 予選

2020-11-29 09:10:46 | デモ
バーレーン・インターナショナル・サーキットにて28日(土)、シーズン第15戦バーレーンGP予選が行われ、メルセデスのハミルトンがポールポジションを獲得した。



フリー走行ではメルセデスやレッドブルが速さを示したが、予選やレースに向けての序列はとりわけ中団グループを中心に読めない状況が続いていた。サヒールに暗闇が訪れる中、気温26.4℃、路面温度28.2℃、湿度55%のドライコンディションでQ1がスタートし、ウィリアムズのラッセルが真っ先にコースに向かう。少し間を置いてガレージを出発したレッドブルのフェルスタッペンがアウトラップを走る一方で、ラッセルはアタックラップの途中でミスがあったらしく、タイムを残すことなくピットに引き上げた。

その後、ハースF1勢やウィリアムズのラティフィが加わると、他の陣営も次々に動き出し、2セット目のソフトタイヤを投入したラッセルも合流してアタックに挑んだ。ほぼすべてのドライバーがソフトタイヤを履いていたが、レーシング・ポイントのストロールだけがミディアムタイヤをチョイスしている。

20台のタイムが出そろった時点でタイムシート最上位に立っていたのはメルセデスを駆るハミルトン。1分28秒343を刻んでおり、2番手に続いた僚友ボッタスには0.424秒のリードを築いた。3番手にフェルスタッペンがつけ、4番手にはフリー走行から好ペースを披露していたアルファ・タウリのガスリー、マクラーレンのサインツが5番手タイムを記録。ガスリーとサインツのギャップは0.004秒しかなく、その後方に並んだペレス(レーシング・ポイント)とオコン(ルノー)も0.025秒差と超接近戦を繰り広げている。

ノックアウトゾーンの16番手以下にはラッセル、ライコネン(アルファロメオ・レーシング)、グロージャンとマグヌッセンのハースF1勢、ラティフィの名前があった。

Q1残り5分を切って全車がピットに帰還し、新しいタイヤセットに交換したドライバーたちがQ2進出をかけて再度アタックに向かう。それまでに刻んだタイムでQ1突破を確信し、ガレージでの待機を選んだのはフェルスタッペン、ガスリー、サインツ、オコンの4人。1-2態勢を築くメルセデスコンビと6番手のペレスはユーズドのソフトタイヤで出陣している。

レーシング・ポイントのストロールとレッドブルのアルボンが自己ベストタイムを更新し、それぞれ2番手と3番手に浮上したほか、各車のタイム更新が相次いでオコンのポジションは13番手まで後退したが、Q2進出には事足りてQ1突破を決めた。

Q1で姿を消したのは16番手と17番手に並んだアルファロメオ・レーシングのジョビナッツィとライコネン、マグヌッセン、グロージャン、ラティフィだ。16番手だったジョビナッツィは15番手で次のセッションにコマを進めたノリス(マクラーレン)と0.027秒のギャップしかなく、14番手タイムを刻んだラッセルと比べても0.2秒と遅れていない。

15分間で争われたQ2は開始から2分半が過ぎた頃にアルファ・タウリのクビアトがガレージを出発。それをきっかけにライバルたちも始動し、ラッセルを除く14名がコースに出そろう。Q2でベストタイムを刻んだタイヤがレースのスタートタイヤになるため、Q2のタイヤ戦略が重要になるが、大半のドライバーがミディアムタイヤを選択する中でアルファ・タウリの2人はソフトタイヤをチョイスした。

アウトラップを終えたドライバーから順にアタックラップに入ったものの、サインツがターン1で身動きが取れなくなったようで、黄旗が振られてほどなく赤旗に切り替わり、セッションは9分10分を残して一時中断を余儀なくされた。リプレー映像によれば、サインツはターン1へのアプローチでマシンのコントロールを失い、スピンを喫してエンジンがスタックしてしまったようだ。進行方向とは逆向きに停車していたサインツは自力でのピット帰還を試みるも走行を再開できず、最終的にその場でコックピットを離れている。フリー走行から好調をアピールしていただけに手痛いトラブルだ。

約7分の中断を経てセッションが再開されると、ノリスを先頭にレッドブル勢、ペレス、メルセデスの2人もコースに入る。まだ1台もタイムを残せていなかったことから、コースに殺到する可能性もあったが、半数ほどはQ2終盤の一発勝負にかけることにしたようだ。

最初にタイムシートに名前を刻んだフェルスタッペンが1分28秒025をマークした後、ハミルトンが1分27秒台をたたき出して最速タイムを塗り替えている。フェルスタッペンが2番手に下がり、ボッタス、アルボン、ノリス、ペレスが6番手につけた。

一度、ピットに戻ったアルボンとノリスはミディアムからソフトに履き替えて再度コースに向かい、レーシング・ポイント勢は赤旗前に履いていたのと同じミディアムのタイヤセットを継続してアタックラップに臨んでいる。トップ3とサインツを除く11人がQ2突破を目指して猛プッシュした結果、ルノーのリカルドが4番手にポジションを上げ、アルボン、ノリス、ペレス、オコン、クビアト、ガスリーがQ3進出を果たした。

Q2でノックアウトされたのは11番手と12番手に終わったフェラーリのベッテルとルクレールのほか、ストロール、ラッセル、ノータイムのサインツだ。アタックを終えたベッテルは「いくつかトラブルがあった。あーーーー!」と悔しさをにじませており、それがなければ、0.141秒差だった10番手のガスリーを上回ってQ3に進めたかもしれない。

ポールポジションの決するQ3はピットレーンオープンと同時に各車が動き出し、最後にガレージを離れたアルボンがしんがりを務めてアウトラップに臨んだ。10台すべてがソフトタイヤを履いているが、アルボン、ノリス、クビアト、リカルドの4人はユーズドのセットだ。

Q3序盤のアタックは1分27秒677を刻んだハミルトンがトップの座をキープし、0.146秒差でフェルスタッペンが2番手、ボッタスはハミルトンに0.244秒遅れの3番手だった。4番手タイムを残したペレスは後続に少しリードを築いていたが、5番手のガスリーと6番手のオコンは0.011秒の違いしかなく、7番手のアルボンを含めても3台のギャップは0.069秒と混戦模様。

ラストアタックに向けて全員がピットに戻ってフレッシュタイヤと交換し、ハミルトンから順にクイックラップをスタートさせた。セクター1でファステストを刻んだハミルトンはセクター2とセクター3も最速でまとめ、1分27秒264を記録。これにかなうドライバーはおらず、ボッタスが2番手にポジションを上げてメルセデスがバーレーンでもフロントローを独占した。フェルスタッペンとアルボンのレッドブル勢が2列目を確保し、ペレスを挟んでリカルドとオコンのルノーコンビが1,000分の2秒という僅差で6番手と7番手に並んでいる。ガスリーは8番手、ノリスに次ぐ10番手にクビアトがつけた。

ポールポジションを手に入れたハミルトンとボッタスのギャップは0.289秒、フェルスタッペンもトップに0.414秒遅れと接近したタイムを残している。

ホンダPU勢、予選も4台ともトップテンに入っており、タイム差も接近していることから、決勝が楽しみですね!





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バーレーンGP - 金曜フリー走行

2020-11-29 09:06:47 | F1レース
27日(金)、バーレーン・インターナショナル・サーキットでシーズン第15戦バーレーンGP金曜フリー走行2回目のセッションが行われ、メルセデスのハミルトンが再び最速タイムを記録した。



初回セッションはメルセデスのハミルトンとボッタスが1-2発進を決め、3番手にはレーシング・ポイントのペレスが入り、マクラーレンのサインツとアルファ・タウリのガスリーがトップ5に食い込んだ。

夜の帳が下りたサヒールにて気温26℃、路面温度26.3℃、湿度45.9%のドライコンディションで2回目のセッションが始まると、開始前からピットレーン出口に並んでいたアルファロメオ・レーシングのライコネンを先頭に各車が続々とコースインした。

大半がプロトタイプのタイヤを試す中、マクラーレンのノリスとアルファロメオ・レーシングのジョビナッツィだけがハードタイヤで始動。 インストレーションラップから直接プログラムに移行したドライバーたちがタイムシートに名前を刻んでいき、最後にガレージを出発したルノーのリカルドが1分32秒台をマークして全車のタイムが出そろう。 リカルドは最初のタイム計測がコースリミットを超えたとして抹消されたため、2回目のラップでようやくタイムを残した。

その頃にはフェラーリのルクレールとベッテルがプロトタイプからミディアムタイヤに切り替え、ルクレールは1分31秒フラットで3番手に飛び込み、ベッテルはチームメイトに1,000分の数秒差で4番手に浮上したかに思われたが、再びコースリミット超えと判断されてタイムを抹消されている。 ​​​​​​​

プロトタイプタイヤでの走行が中心だった序盤は1分30秒989をマークしたサインツがトップに立ち、レッドブルのフェルスタッペンが0.014秒差の2番手、それにルクレールが続く格好だ。 メルセデスは他陣営とは異なるプログラムに取り組んでいるのか、ボッタスが1分35秒台、ハミルトンが1分37秒台にとどまりながらも、積極的に周回を重ねている。

最初の走行プランを終えた後、ピットに戻って休む暇なくコースへと戻った面々はほとんどがミディアムタイヤに切り替えており、フェルスタッペンが1分29秒318を刻んで最速タイムを塗り替えたほか、ペレスが2番手に上がり、ガスリーとクビアトのアルファ・タウリ勢にアルボン(レッドブル)が続くトップ5に変わった。

メルセデスが引き続きプロトタイプの作業に専念する中、ジョビナッツィとフェラーリの2人に加えてリカルドがソフトタイヤに履き替えてコースに向かうと、他の陣営も柔らかいコンパウンドを投入して予選シミュレーションをスタートさせる。 その頃にはプロトタイプの走行を終えていたメルセデスも、ボッタスにソフトタイヤを履かせてコースに送り出し、フェルスタッペンのタイムには0.018秒届かなかったものの、2番手に飛び込んで変わらぬ速さを示した。

90分のセッションが折り返し地点を過ぎた直後、最終コーナーでアルボンがクラッシュを喫してしまい、即座にセッションは赤旗が振られた。 アルボンはエイペックスを逃してワイドに膨らみ、汚れたランオフエリアでマシンのコントロールを完全に失ったようで、サイドウオールに激突。 マシンは激しいダメージを負ったものの、アルボンにケガはないようで、自力でコックピットを離脱している。

レッドブルマシンとコース上に散らばったデブリの清掃に若干の時間を要し、約15分間の中断を経てセッションが再開されると同時に、ピットレーン出口に行列を成していたマシンがコースになだれ込む。 しかしながら、今度はコース上に想定外の来客があり、コースインしたドライバーたちが1周を走り切る前にセッションはまたも赤旗中断を余儀なくされた。 紛れ込んだ犬がコースを駆け回っていたことが赤旗要因だが、数分で問題は解決したようで、ピットレーン出口の信号はすぐに青に変わっている。

予選シミュレーションの時間を失うことになった各陣営は残された時間を最大化しようとドライバーたちをコースに送り出し、今週末初めてソフトタイヤを履いたハミルトンが1分28秒台に入れてトップタイムを更新した。 これでトップ3のオーダーはハミルトン、フェルスタッペン、ボッタスに変わっている。

終盤のロングランも十分な時間を確保できたとは言えないが、初日の走行を終えてハミルトン、フェルスタッペン、ボッタスに次ぐ4番手にペレス、リカルドが5番手、ガスリー、ノリス、ランス・ストロール(レーシング・ポイント)、クビアト、アルボンがトップ10に入った。

ホンダPU勢、4台ともトップテンに入っています。
予選が楽しみですね!








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トルコGP - 決勝

2020-11-16 13:40:43 | F1レース
15日(日)、イスタンブール・パーク・サーキットでシーズン第14戦トルコGP決勝レースが開催され、予想外の展開となったレースをメルセデスのハミルトンが制し、通算7度目となるドライバーズタイトル獲得を決めた。



ウエットコンディションで実施された予選はレーシング・ポイント勢がタイヤ戦略の判断に長け、ストロールがキャリア初となるポールポジションを手に入れる。週末を通して速さを示していたレッドブルのフェルスタッペンがフロントローに並び、ストロールの相棒ペレスが3番グリッドを確保した。

予選終了後に複数のペナルティが発令されており、マクラーレンのサインツは予選で他車の走行を妨害したとして3グリッド降格、相棒のノリスはダブルイエローフラッグが振られているタイミングで自己ベストタイムを刻んでしまい、5グリッド降格処分を受けた。ウィリアムズのラッセルもノリスと同様の違反で5グリッド降格のペナルティが科されたが、規定数を超えるエンジンコンポーネントを投入したために最後尾スタートが決まっており、20番手スタートに変わりはなかったが、ダミーグリッドに向かう際にクラッシュを喫してしまい、チームメイトのラティフィとともにピットレーンからレースに挑むことになった。

初めての予選Q3進出を果たしたアルファロメオ・レーシングのジョビナッツィもレース前のラップでマシンをぶつけてしまったが、コースマーシャルの手を借りて走行を再開し、クルーの素早い修復作業のおかげでなんとか時間内に準備を整えている。

フォーメーションラップが始まった時点の気温は12.8℃、路面温度15.8℃、湿度83.2%のウエットコンディション。グリッドに並んだ18台はすべてウエットタイヤを選択しており、ピットレーンスタートのウィリアムズ勢がインターミディエイトタイヤを履いた。シグナル消灯後の蹴り出しではストロールが順調に発進した一方で、フロントローのフェルスタッペンがスタックしてしまい、その間にペレス、ハミルトン(メルセデス)、ベッテル(フェラーリ)がフェルスタッペンを追い抜いていく。

スタート直後の混み合う集団の中で7番グリッドに並んだオコン(ルノー)と9番手スタートのボッタス(メルセデス)がスピンを喫し、2台ともコースオフを強いられて大きくポジションを落としたものの、レースは続けられており、ボッタスはステイアウトして18番手、オコンは緊急ピットイン後に最後尾で隊列に戻った。スタートのリプレー映像で確認されたところでは、好発進を決めたルノーのリカルドがターン1にかけてハミルトンとオコンの間にはさまれて行き場を失い、やや先行する形でアウト側からターンインしたオコンの横っ腹を突いてしまったようだ。そのオコンに突っ込みかけたボッタスは接触を回避しようと急ブレーキをかけ、単独スピンに至ったと見られる。

1-2態勢を築くレーシング・ポイントの後方で、アクアプレーニングの影響からコースを飛び出したハミルトンをベッテル、レッドブル勢が相次いで追い抜くなど、フィールドのあちこちでポジションが入れ替わる波乱の幕開けとなった。

路面コンディションに大きな改善は見られぬまま、6周目に入った時点でストロールはリードを5秒に広げ、ペレスは後方のベッテルに10秒近いギャップを築く。ベッテルの後方にはフェルスタッペンとアルボンのレッドブル勢がピタリとつけ、ハミルトンとリカルドが2秒強の間隔で連なっていた。グリッドペナルティを受けながらもスタートでポイント圏内に浮上したサインツが8番手を走り、そのサインツにオーバーテイクを許してスタートからひとつポジションを落としたライコネン(アルファロメオ・レーシング)が9番手、ハースF1のマグヌッセンがトップ10につけていた。

インターミディエイトタイヤでスタートしたウィリアムズ勢のペースに全チームが注目する中、最初に動いたのはフェラーリだ。7周目にルクレールをピットに呼び入れると、ウエットからインターミディエイトのタイヤに交換してコースへと送り出す。次のラップには失うものがない状態のメルセデスとボッタスがリスクを覚悟でインターミディエイトタイヤに履き替えている。

そこから上位勢を含めてピットストップが相次ぎ、ストロールは10周目に入る手前でインターミディエイトタイヤに履き替えた。その間、ペレスはステイアウトしてラップリーダーを務めたが、次の周回でタイヤ交換を完了。ライバルたちが続々とインターミディエイトに切り替える一方で、レッドブルの2台はピットに入らず第1スティントを継続していたものの、ストロールに2周遅れてフェルスタッペンもインターミディエイトタイヤに切り替えている。いつもは高速のピット作業で知られるレッドブルクルーだが、ブレーキダクト周りの作業もあったようで若干の時間を要した結果、ピットレーンを出たタイミングがペレスの通過よりほんの少し遅く、2番手の座は取り戻せなかったものの、ベッテルをオーバーカットして3番手で隊列に復帰した。

ラップリーダーのポジションからピットインしたアルボンがインターミディエイトタイヤを履いてコースに戻る頃、ジョビナッツィがテクニカルトラブルに見舞われて停車。黄旗が振られてほどなくバーチャルセーフティカーが発令され、2周後には解除に至った。ジョビナッツィは初めてのトップ10スタートを経験したが、ポイント獲得の結果には結び付けられなかった。

フェルスタッペンがペレスのリアをとらえた18周目、レーシング・ポイントマシンに接近したまではよかったものの、マシンがコースをはみ出した際に縁石付近の水たまりにはまり、乱れた空気を拾った影響もありつつ、2回転のスピンを喫するインシデントが発生。事なきを得て走行を再開したものの、後続車に追い抜かれ、タイヤにはフラットスポットができてしまい、急きょピットに戻って別のインターミディエイトタイヤに履き替えた。

ペレスとフェルスタッペンの対決の後方で、4番手のポジションを争っていたベッテル、アルボン、ハミルトンのバトルはフェルスタッペンがスピンを喫する直前にオーバーテイクを成功していたアルボンが制し、フェルスタッペンが抜けたあとの3番手を引き継いだ。ハミルトンはペースの上がらないベッテルに付き合う格好となり、無線では「タイムを失いすぎているけど、抜けないんだ」とこぼす。イスタンブール・パーク・サーキットは追い抜きが難しいコースではないものの、濡れた路面ではとりわけトリッキーになるため、慎重を期す必要がある。

一方、3番手に上がり、ペレスとの距離を縮めたアルボンはコンマ数秒差の位置から攻撃のチャンスをうかがうも、ペレスの防御もあってなかなか機会は訪れず。がまんのレースが続くアルボンは1秒から2秒の間隔を保っていたが、ペレスが先頭を行くストロールとのギャップを削り始め、30周を走り終えた時点でトップのストロールとペレスの差は4秒を切り、アルボンに対しては4秒以上のリードに広げていた。

インターミディエイトタイヤの周回数が20を超えたあたりから、多くのドライバーがグリップに苦戦するようになり、ベッテルは34周目を前に2回目のタイヤ交換を完了したが、3番手を走っていたアルボンはスピンを喫してポジションダウン。接触やクラッシュには至らず、ピットに戻ったアルボンはタイヤを履き替え、ベッテルに5秒ほど遅れて隊列に戻っている。

レースの3分の2以上を落ち着いて走ってきたラップリーダーのストロールは僚友に接近を許しながらも必死にマシンをコントロールしており、37周目を前に2度目のタイヤ交換を済ませた。しかしながら、コースに戻った位置はフェルスタッペンの後方となり、ラップリーダーにはペレスがつくも、その時間はあまりに短く、ベッテルのピットストップで前が開けた後、猛チャージをかけて接近していたハミルトンにオーバーテイクを許している。

レーシング・ポイントにはさらなる悪報がもたらされ、タイヤを履き替えたばかりのストロールからすでにグレイニングが発生しているとの報告が入る。後方にはペースアップに成功したフェラーリ勢が迫り、ベッテルとの攻防戦を繰り広げていたストロールがワイドにふくらんだスキをついたルクレールはチームメイトも料理して4番手に浮上。6番手に下がったストロールはアルボンにもオーバーテイクされ、さらにはサインツにポジションを奪われて、ほんの数周の間にトップから8番手にまで後退した。

先頭に立ったハミルトンがペレスに対するリードを15秒以上に広げて44周目に入る頃、フェルスタッペンが3回目のピットストップで新しいインターミディエイトタイヤに履き替える。これでルクレールが3番手に上がり、ベッテルが4番手、サインツとアルボンが通過した後にフェルスタッペンが隊列に戻っている。ストロールは8番手をキープするも新しいタイヤを履いてからのペースに大苦戦、前のフェルスタッペンとは17秒以上のギャップが開いていた。

レース終盤に雨雲が接近するとの情報がもたらされる中、ハミルトンは50周以上を走り込んだインターミディエイトタイヤで残り3周に挑む。すでにペレスとのギャップは25秒以上あり、多少のペースダウンは許容範囲といったところだ。ターン8付近に降雨が確認されたことから、ピットレーンではメルセデスクルーがフリーストップの可能だったハミルトンのタイヤを準備していたが、ハミルトンから「このままいけると思う」との報告を受けて撤収。

実際、ハミルトンのペースは変わることなく、リードをさらに拡大してファイナルラップに入った。ウエット路面に手こずり、トルコGP週末はタイヤを機能させるのに苦労していたハミルトンだが、決勝レースでは安定したパフォーマンスを発揮し、最後は31秒以上のリードを築いてトップチェッカー。通算7回目のドライバーズ選手権制覇を、一時は無謀とも思われた優勝で飾っている。

余裕の勝利を遂げたハミルトンの一方で、ファイナルラップでは2位争いが激化しており、3番手につけていたルクレールが前方のペレスに攻撃を仕掛けていくも、マシンをコントロールしきれずにワイドにふくらんでしまい、その間にベッテルが3番手にポジションを上げた。ゴールするまでペレスと接戦を繰り広げたものの、2位はペレスの手に渡り、ベッテルは3位ながら久々の表彰台に上っている。

ファイナルラップで表彰台を逃したルクレールが4位、サインツ、フェルスタッペン、アルボン、ノリス、ストロールは9位入賞にとどまり、リカルドが10位で1点を獲得した。

オコンが11位で完走し、ダニール・クビアトとピエール・ガスリーのアルファ・タウリ勢に次いでボッタスが14位、ライコネン、ラッセルと続き、マグヌッセンはチェッカーを前にマシンを止めたが17位完走扱いとなっている。

次回、F1サーカスは2週間後にバーレーンで再集結する。残る舞台のバーレーン(2戦)とアブダビでは今年最後のトリプルヘッダーが予定されており、シーズン第15戦バーレーンGPは27日(金)に開幕する。

ホンダPU勢には、最後の2戦で良い結果を残して欲しいですね!





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トルコGP - 予選

2020-11-15 11:44:20 | F1レース
14日(土)、イスタンブール・パーク・サーキットでシーズン第14戦トルコGP予選が実施され、雨の影響を大きく受ける中、レーシング・ポイントのストロールがポールポジションを獲得した。



ドライコンディションに恵まれた初日から好調をアピールしていたレッドブルのフェルスタッペンがウエットコンディションの土曜フリー走行でもトップタイムを記録したが、最後のフリー走行は後半に雨脚が強まり、どのチームもほとんど走れずに終わっている。

雨は止んだものの上空に厚い雲が残るイスタンブール・パーク・サーキットにて気温11.9℃、路面温度13.5℃、湿度90.2%のウエットコンディションで始まった予選Q1はピットレーンがオープンする前から行列を成していたマシンが一気にコースになだれ込む。先頭でコースインしたフェルスタッペンが雨脚に足を取られてスピンを喫するなどコンディションの悪さが際立つも、タイムを刻めるタイミングでクイックラップをまとめようと、どのドライバーもマシンをプッシュした。

出だしはインターミディエイトとウエットの選択が分かれたものの、ウエットタイヤの方が適していると判断した陣営が多く、インターミディエイトタイヤを選んだドライバーの多くはウエットタイヤに切り替えている。

序盤のアタックではウエットタイヤで2分06秒115を刻んだルノーのオコンがトップに立ち、メルセデスのボッタスが0.886秒遅れの2番手、ストロールがトップに1.352秒差の3番手につけた。

再び雨が降り始め、コース上のあちこちでドライバーがコースオフやスピンを喫していたため、黄旗が出ては解除される状況が続いていたが、6分56秒を残して赤旗が振られ、Q1は一時中断を余儀なくされた。

この時点で16番手以下のノックアウトゾーンに名を連ねていたのはフェラーリのルクレール、ハースF1のグロージャン、ガスリー(アルファ・タウリ)、ウィリアムズのラッセルとラティフィだ。

約44分の中断を経て、ようやくQ1が再開されたと同時に、レッドブルのアルボンを先頭にウエットタイヤを履いたドライバーたちがコースに向かうも、アルファロメオ・レーシングのライコネンは滑りやすい路面に足を取られて大きくスライドしてしまう。幸い、大きなインシデントには発展せずに走行を再開できており、残り5分を切る頃には20台すべてがコースに出そろった。

とはいえ、アクアプレーニングが発生している状況に変わりはなく、コースを飛び出すドライバーが相次ぎ、グロージャンのハースF1マシンがグラベルにスタックしたことからセッションは再び赤旗が振られることになった。その直前にはルクレールもコースオフを喫していたが、こちらは事なきを得てコース復帰を果たしている。

コースマーシャルによる素早いマシンの撤去作業のおかげで、残り3分30秒で時計が止められたQ1は数分後には再開されることとなり、ピットレーンの信号が青に変わるとグロージャンを除く19台がガレージを出発。15番手と当確ギリギリのポジションにいたフェルスタッペンが1分57秒台をマークしてトップに躍り出たほか、僚友アルボンも2分を切って2番手に飛び込み、ライコネンが3番手、ベッテルとルクレールのフェラーリ勢が4番手と5番手に浮上した。

ノックアウトゾーンにいたガスリーも6番手にポジションを上げたが、チームメイトのクビアトはハーフスピンを喫してタイムを更新できずに17番手に後退してQ1敗退を喫している。ウエットコンディションに大苦戦中のメルセデスはボッタスが9番手、コースオフするシーンが見られたハミルトンは14番手の位置でなんとかQ2にコマを進めた。

Q1で予選を終えることになったのは16番手から順にマグヌッセン(ハースF1)、クビアト、ラッセル、グロージャン、ラティフィの5人。ラティフィはまともなラップをまとめられず、最後もグラベルに乗り上げて予選を終えている。

なお、予選Q1でトップから107%以内のタイムを残せたのは上位7名のみであり、それ以外のドライバーはレースへの出走可否がスチュワードの判断に委ねられることになるが、コンディションを考えれば全車の参戦が認められるだろう。ただし、黄旗が掲示されている間に記録されたタイムはすべて予選終了後に審議されることが発表されており、違反に問われるドライバーがいればペナルティが発令される可能性は残されている。

Q2も開始と同時に15台がガレージを離れ、マクラーレンの2台がインターミディエイトタイヤを選ぶギャンブルに出たが、それ以外のドライバーはウエットタイヤを履いたまま。ただ、路面コンディションはまだウエットタイヤに適しているようで、1分55秒730をマークしてトップに立ったストロールに対し、ランド・ノリスは2分フラット、カルロス・サインツは2分06秒台にとどまったことから、結局、マクラーレンは2台ともウエットタイヤに戻した。

コース上ではフェルスタッペンが1分52秒台に入れて最速タイムを塗り替え、2番手以下に1.7秒以上のリードを築く。メルセデス勢が2番手と3番手に並び、アルボンをはさんでレーシング・ポイントの2人、ライコネン、ルノーのリカルド、ジョビナッツィ(アルファロメオ・レーシング)、オコンがトップ10に名を連ねていた。

Q2残り2分を切る頃にはフェルスタッペンのペースは1分50秒台に上がり、アルボンが1分52秒台を刻んで2番手に浮上するなど、各車が自己ベストタイムを更新した終盤のアタックを終えて、予選トップ10入りを決めたのはトップのフェルスタッペンほか、アルボン、ハミルトン、ストロール、ジョビナッツィ、オコン、ボッタス、ライコネン、ペレス(レーシング・ポイント)、リカルドだ。アルファロメオ・レーシングはチャレンジングな状況を見事に生かし、今季初めて2台そろってQ3進出を果たしている。

Q2で予選順位を確定させたのは11番手に終わったノリスをはじめ、ベッテル、サインツ、ルクレール、ガスリーだ。

ポールシッターを決めるQ3ではルノーがリカルドに継続してウエットタイヤを履かせた一方、オコンにはインターミディエイトタイヤを履かせてコースに送り出す。同じようにチームメイト間でタイヤ戦略を分けたのがレーシング・ポイントで、ストロールがウエット、ペレスがインターミディエイトを装着してアウトラップをスタートさせた。

上空に青空が見え始める中、1分52秒326をたたき出してトップにつけたフェルスタッペンを、インターミディエイトを履くペレスが0.289秒上回り、それを見てタイヤを切り替える陣営が相次ぐ。ただ、ペレスはファステストを記録した直後のラップでスピンを喫しており、インターミディエイトとウエットのクロスオーバーポイントを迎えていることは間違いなさそうだが、コース上の水たまりとの戦いは続いている。

コースにとどまって最速タイムを更新し続けるペレスは1分49秒台に入れており、相棒のストロールも1分51秒470を刻んで2番手に浮上したが、フェルスタッペンのタイム更新でトップ3のオーダーはペレス、フェルスタッペン、ストロールに変わった。しかしながら、これで順位決定とはならず、ラストアタックで1分47秒765をたたき出したストロールがトップに躍り出る。週末を通して好ペースを見せていたフェルスタッペンが猛チャージをかけてコントロールラインを駆け抜けるも、ストロールには0.290秒届かず、ストロールがキャリア初のポールポジション獲得を果たした。

フェルスタッペンの2番手浮上により、フロントロー独占はかなわなかったものの、ペレスが3番手に食い込んだレーシング・ポイントは予選ベストリザルトをマーク。4番手にアルボンが入り、5番手にはリカルド、ハミルトン、オコン、ライコネン、ボッタス、ジョビナッツィが10番手で予選を終えている。

雨天のおかげで、いつものメルセデス優位の予選結果ではなく、今日の決勝では面白い展開が期待できそうです。

レッドブル・ホンダの1-2を期待したいですね!





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