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エラと、トニーと、ベイシーと

2014-04-13 | JAZZ
休日の日中、大きな音でオーディオが楽しめる時間です。
そこで今回はヴォーカルと、ビック・バンドとの共演アルバム2枚を聴いてみました。
歌の伴奏を務めるカウント・ベイシー楽団には、フランク・シナトラ、サラ・ボーン、エラ・フィッツジェラルド、ジョー・ウイリアムス、トニー・ベネット等々、そうそうたる名シンガーとの共演盤があります。
そのスイングする演奏に乗って歌う歌手はと言えば、いずれも豊かな声量と、豪快なスイング感を持った人達ばかりで、ベイシー楽団のダイナミックな音と100%融合し、ジャズの限りない楽しさを伝えてくれます。

そこで、まずはエラ・フィッツジェラルドのアルバムから・・・
「ELLA AND BASIE !」 VERVE V6 - 4061
   
 1. HONEYSUCKLE ROSE
 2. ’DEED I DO
 3. INTO EACH LIFE SOME RAIN MUST FALL
 4. THEM THERE EYES
 5. DREAM A LITTLE DREAM OF ME
 6. TEA FOR TWO
 7. SATIN DOLL
 8. I’M BEGINNING TO SEE THE LIGHT
 9. SHINY STOCKINGS
10. MY LAST AFFAIR
11. AIN’T MISBEHAVIN’
12. ON THE SUNNY SIDE OF THE STREET
録音 1963年7月15日&16日

このアルバムの聴きどころは、エラの歌はもちろんのこと、クインシー・ジョーンズがアレンジを担当したベイシー楽団の演奏です。
クインシーは、57年にヨーロッパに渡り音楽理論を学んで翌58年に帰国し、自己のオーケストラを結成すると同時に、カウント・ベイシー楽団のワン・モア・タイムのアレンジを担当しています。
そして、このアルバムでも彼のアレンジは冴えています。
この録音時、エラは46歳ですが、声質はそれ以上に若く感じます。
1曲目のハニーサックル・ローズから得意のスキャットも飛出しノリノリです。
4曲目のゼム・ゼア・アイズでは一転、キュートな歌声を披露しますが、ここでも途中からスキャットで歌っています。
5曲目のドリーム・ア・リトル・ドリームは、ベイシーがオルガンを演奏し、スモール・コンボのアレンジも良いです。
レコードでは裏面となる7曲目のサテン・ドールは、デューク・エリントン楽団の十八番ですが、重厚なサウンドで、ゆったりしたテンポで演奏されています。
そして9曲目のフランク・フォスター作曲のシャイニー・ストッキングス、こちらはベイシー楽団の十八番で、エラが1コーラス歌った後に、ベイシー楽団の演奏がたっぷり楽しめます。
エラとベイシー楽団の共演盤は、このアルバムの前後にもありますが、これは名唱、名演の1枚だと思います。


次にトニー・ベネットのライブ・アルバムから・・・
「IN PERSON !」 COLIMBIA CS 8104
   
 1. JUST IN TIME
 2. WHEN I FALL IN LOVE
 3. TAKING A CHANCE ON LOVE
 4. WITHOUT A SONG
 5. FASCINATIN’ RHYTHM
 6. SOLITUDE
 7. PENNIES FROM HEAVEN
 8. LOST IN THE STARS
 9. FIREFLY
10. THERE WILL NEVER BE ANOTHER YOU
11. LULLABY OF BROADWAY
12. OL’ MAN RIVER
録音 1959年

トニー・ベネットはフランク・シナトラと並び称される偉大なエンター・テイナーで、このアルバムは30代前半の録音です。
そして絶頂期のベイシー楽団をバックに、乗りに乗るトニーがジャズ・シンガーとしての魅力を最大限発揮しています。
アレンジは凝ったものではありませんが、ベイシー楽団の特徴の一つであるフレディ・グリーンのギターが、淡々とリズムを刻むところはしっかり録音されています。
5曲目のファッシネイティン・リズムと、最後のオール・マン・リバーでは、珍しくラテン・パーカッションも入っています。
6曲目はこちらもエリントン・ナンバーをしっとりしたバラードで歌い上げ、7曲目のぺニーズ・フロム・ヘブンではバースから入っています。
10曲目のゼア・ウィル・ネヴァー・ビー・アナザー・ユーは、早いテンポで歌われる事が多い曲ですが、ここでもスロー・テンポで歌い、実力を如何なく発揮しています。
この日は、トニー・ベネットの歌が絶好調であったことが、聴衆の拍手の大きさで分かります。

この2枚、今日は何時もより大きい音で堪能しました。

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