景色

とおりすぎていく日々のなか
景色のなにかが
わたしに触れる

ミシマオコゼ

2009-09-29 | weblog
初めてオコゼの刺身を食べた、美味かった~
オコゼの唐揚げとか刺身なんぞ食べたことない
だって高いから

それがたった150円だぜ!
ちっちゃいオコゼとキュウセン2匹とちっちゃいイカ一杯が150円だった

漁港直結の市場に行く楽しみは
なじみの魚が安く買えるということよりも
もっともっと楽しみなのは
一匹や二匹が網にかかっても市場に出せない魚が
格安で買えることと、知らない魚に出遭えることだ

知らない魚でも焼くなり煮付けにするなりすれば
なんでん食べられるし、なによりも
知っていれば通だ、とお墨付きがもらえる気がする
だから必ず市場のおばちゃんに魚の名を聞く

ほとんどの場合地元でしか通用しない方言だが
そこはネットのありがたさ、どんな魚の方言でも検索できる

今回の一番の収穫は初めてお目にかかる、なんとも愛嬌のあるお顔
ミシマオコゼ
骨が固いというアドバイスどおり、ちょっと苦労はしたが
初めて食べたオコゼの刺身は美味いのなんの
中落ちと愛嬌のある頭は味噌汁にしてしっかりいただきました

キュウセンは色も鮮やかな縞模様は時間がたつにつれ薄れていき
塩焼きにして食べたが、イサキだよと言われたら納得する美味さ
とっても贅沢なおごちそうをイタダキマシタ


参りました

2009-09-22 | weblog

シルバーウィークとやらも
いつもとかわらないリズムで過ごしている
今日は久しぶりに雨
ホッと一息つくようなやさしい雨が降っている

夏真っ盛りのクソ暑い中、日焼け覚悟で
歩き周る根性はさすがになくしばらく休んでいたが
秋の空気を感じ始めた頃から再開した

一ヶ月以上のブランクがあるから
まずは足ならしに6、7キロ平地をウォーキングしたが
疲れもなく快調快調と体も軽くなる思いで
次の週には毎度の山歩きに出かけた

グゲッ、平地と登りは全然違うじゃないか
汗のかき方もハンパじゃなく何度も休憩して汗をふきまくる
おまけに7月末の集中豪雨の爪あとであろう
土砂が流れていった跡もすさまじいものがあったり
そのあとには石が露出しまくり、ちょっとハードな山道もあり
途中でもうアカンとギブアップし
息も絶え絶えに岩場にしゃがみこんでしまった

<どうかされましたか>と
上から下りてきた方に気遣いの声をかけていただいた
<大丈夫です、休んでいるだけです>と見上げると
70代をこえてそうなご老人はうなずき
ひょいひょいと下って行かれた

あーなんてこったい
あー情なか
修行が足りません、すんまっせんと謝ってしまいそうだった

ストレッチとマッサージはいつもより念入りにしたおかげか
翌朝に筋肉痛はなかったことだけがワタシには救いだった
これからはまた定期的に歩きに行こう

純蜂蜜

2009-09-21 | weblog
気分はすっかりクマのプーさん

養蜂家の方から取れたての蜂蜜をいただいた
早速スプーンでひとなめしたところ
甘い甘い、その甘さは奥深くどこまでもいつまでも続き
底抜けに甘い~
いやはや驚きの甘さ

デパ地下には蜂蜜専門のコーナーがあり
目玉がとびでるほどの高価さにオソレオノノク
蜂蜜ファンでもないし求めたことはない

たっぷりのバターをぬったトーストに小匙いっぱいくらいの蜂蜜をたらす
トーストをほおばるうちに蜜がお皿に落ちてしまうと
それをまたさらにパンでこさいでとる
わずか小匙いっぱいくらいの蜂蜜でも
なにやら体がポカポカしてくる感じがして高カロリーを実感する
冬眠前のクマには最高の栄養食品だろう

今朝も朝顔は咲いていた
小さなつぼみをまだまだつけている
急がなくっちゃ急がなくっちゃと
朝顔が咲く

棚田には首をたれた黄金色の穂
あぜ道をいろどる彼岸花
格好の村おこしの材料とばかり
これでもかこれでもかと彼岸花をびっしり埋め尽くし
棚田の秋をいろどるイベントが
あちこちの村でおこなわれている

一時棚田めぐりがマイブームになり
棚田百選を参考にあちこち出かけていたが
ある年のある村をきっかけにピタリとやめた

黄金色とあまりにも過ぎたる真紅の強烈な対比に
気が狂いそうになった
なにごともほどほどがいいとわかった次第だ
自然のままに彼岸花が増えていくのはいいが
びっしりと隙間がないようにこれでもかと
彼岸花が植えられている現実

ロケーションのいい場所にいかに多くのアマチュアカメラマンが並ぶのか
それを競うかのように棚田の秋を演出する村々
マイブームはあっさり去った

佐賀の山中を走行中に見事な棚田にでくわした
彼岸花も自然に咲いている
観光マップによると棚田百選に選ばれている
こういう景色が大好きだ








干し野菜

2009-09-20 | weblog
どピーカンの青空の毎日だ
さわやかな秋の空気は心地いいと言いたいが
乾燥した空気はありがたくもありありがたくない
これから手足のカサカサが始まる季節でもあり
保湿クリームが手放せなくなる

梅干も終わったしときどき
シンク下に並べた瓶をうっとりながめ
美しい色を楽しんでいる
放生夜が始まるころに合わせて新生姜をせっせと買い込み
スライスして梅酢に漬け込み終わった

さて次なる新しいマイブーム到来だ
今、<干し野菜>がおもしろい
野菜は週に一度産直市場で買い込むが
時には冷蔵庫に収まりきらんことがある
冷暗所とかあるはずもなく野菜をダメにすることがあり
そんなとき干し野菜のことを知り
始めたらこれまた理科の実験をしているようで
おもしろくてはまってしまった

いまのところ茄子とゴーヤ、椎茸、カボチャの実験をしてみた
スライスした野菜を天日に干しながら
時間毎に観察するのもおもしろいし
お日様って凄いと子供みたいに感動している

マイクル・コナリー リンカーン弁護士 読了
ボッシュシリーズにはおよびもつかない、いまいちだったが
検察側がパワー・ポイントを使うことはおもしろいことだった

長谷部一郎クン
若きチョロ奏者の演奏を初めて九響定期演奏会で聴いた
心にしみこむいい音だった
登場するなり、思わずユンロンやんと
のだめファンはつっこんだんではないだろうか
本人も意識していたらおもしろいことだ





Patrick Swayze dies of cancer at 57

2009-09-17 | weblog
朝は冷え込むようになった
日中はまだまだチリチリと焼きつくような日差しも
夕方には半袖では肌寒い侯になった

最近はかの地のサイトにいき、読めない英語を一生懸命読んで
という根性も失せてしまった
実に久しぶりにCNNのサイトに行くなりショックな記事にでくわした

Patrick Swayze が亡くなった
代表作には必ずゴーストが紹介されるが,ワタシはみていない
ハート・ブルーの彼は最高に素晴らしく、そして完全にイッテイタ演技だと思う
彼の最後のセリフ、来世で逢おうという言葉どおりになってしまった
残念だ

追悼の思いで古いビデオテープを探し出してハート・ブルーを見た
当時はキアヌ・リーブスを目当てに見た作品だったが
今みてみると、単に目鼻立ちが整っただけの綺麗な顔した
生意気なイモ兄ちゃんそのもので笑ってしまったが
この映画は実に美しい映像がてんこもり
波の美しさ、夜の波乗りシーンは本当に美しい

映像でいつでもなんどでも会える俳優達だが早世はとても残念
ヒース・レジャーの作品も胸をしめつけられる想いだ

毎日新聞に<太陽を曳く馬>池澤夏樹氏の書評が載っている
と教えてもらい図書館にかけつけた
今まで読んだ書評の中で一番うれしかった
ワレワレが思っていたこと、でも書く言葉がなかったことを
言葉にしてくれた、さすがプロだといまさらながら拍手拍手だ
しっかし、最後の言葉<夏安居>という言葉に???
知らんぞ

帰宅するなりパソをたちあげるのももどかしく
重たい広辞苑をひっぱりだしてセカセカとひくと
夏安居(仏)とある
え?フランス語なん?と早とちりの後は大笑いだー

政権交代した
鳩山内閣へのさまざまな期待はもちろんあるが
なによりもやっと<言葉に耳を傾けよう>と思う人が現われた
かつての高村薫女史の言葉は重く大きく残っている
<言葉を信頼しない首相に政治はできない>と小泉元首相を批判した
政治家の言葉は聞いてみようかという気をおこさせるものであるはずだ
と述べた、そのような人がやっと現われた

夏の初めに朝顔の種をまいた
葉っぱだけを繁らせてつぼみができる気配もなく
今年の異常気象では咲かないのかもしれないと思ったが
遅い梅雨明けのあと、次々と咲き始めた
長く長くツルを伸ばしていき小さな小さなつぼみをまた次々とつけて
小ぶりながらも毎日咲いている
花を咲かせるのはニンゲンどもを楽しませるためではない
種を残す、子孫を残す営みだ
がんばりまっせーと言ってるようで
改めて植物の生命力に感嘆している




捨てる

2009-09-07 | weblog
どうやら
物が捨てられないというのは男性陣に多いようだ

実家の父を筆頭にうちの同居人も同様だし
同じ悩みを抱えている知人ばかりだ
要る物要らない物を取捨選択する能力に欠けている
というより単なるケチだという結論に皆全員が達している

使うかもしれない資料とばかり新聞や週刊誌の記事のコピー
パンフレットの類はたまっていくばかりだが
そうしたゴミ、いや資料を手に取る姿は見たことがない
多分本人の記憶にも残っていないだろうと皆結論付けている

ならば、ばれない程度に少しずつ捨てていこう
捨てるときは細心の注意を払い
間違っても現物をそのままには捨てない
そうしたときに限って普段ならベランダに出ることすらしない奴らが
ベランダのゴミ袋にわが私物を発見し怒りまくるのは必定

溜める人あれば捨てる人ありだが
ワタシのまわりは捨てまくる同胞ばかり
そしてその捨て方が共通しているのが実に面白い

仕事帰りに買い物をすることが多い
お気に入りのりらっくまエコバッグを常に鞄にいれてある
さほどの容量がないバッグだから
トレイやばかでかい紙の箱は捨ててきていた
こうしたことをエコに励んでいると自慢する人もいれば
眉をひそめる人も当然いた

ワタシはエコだと自慢とかしないけれど
肉や魚までもビニール袋に移し変える人には
ちょっといきすぎではないかと嫌な気はしていた

とうとういつも利用するスーパーチェーンからは
ゴミ箱が一斉撤去されたわ

新商品に弱い、つい買ってしまうというのも男性陣だ
使わなくなっても当然捨てない
目下、もらってくれないかと打診されている品が共通している
乗馬型の運動器具だ
使わなくなった理由はおそらく同じだと思う

やきとりじいさんのダンスも要注意だ



やきとりじいさん

2009-09-06 | weblog
♪やきとり やきとり やきとりじいさん~

ラジオでいちど聞いただけで強烈なインパクトを残し
フレーズをすぐ口ずさむことができるなんて
お尻かじり虫以来のことだ

この歌に合わせた体操も評判になっているとかで
早速you tubeをのぞくと、確かに笑ってしまうが
これはかなりきつい体操だぞと、ついマジメに観察してしまった

股関節を開きリンパの流れをよくし
骨盤をよくまわしているし
肩甲骨をよくひらいてリンパの流れをよくする
実に理にかなった体操でかなりハードとみたぞ

おじさんおばさんは調子に乗りすぎると腰をいためそうだ
でもおもしろい





秋のまいぶーむ

2009-09-03 | weblog
この秋は秋刀魚がマイブーム
刺身なら毎日食べられる
でも焼きはいちどで充分だ

刺身にできる生秋刀魚が
普通にスーパーにも並ぶようになったのは
10年くらいまえからだ
秋刀魚といえば焼き秋刀魚であり
たっぷりの大根おろし
カボスをたっぷりかける
というのが秋の定番だったが
ワタシはどうも苦手だった

秋刀魚に限らず鯖の焼いたのは
あとから秋刀魚味、鯖味のゲップがでて気分が悪くなる
昼定の定番でもある焼き鯖焼き秋刀魚定食は絶対食べない
しっかし刺身にするといくらでも食べられる

8月の終わりから秋刀魚の大放出というくらい
安いのなんの、漁師さんに申し訳ないくらい安い
食べなくては損だとばかり秋刀魚三昧だ

鰯や秋刀魚の刺身はウロコを取る手間もなく
皮を引くこともしなくていいから
3枚におろせばいいだけだから簡単ラクチン極まりない
包丁一本~晒しに巻いてぇ~♪
と古い歌を口ずさみながら良く切れる包丁に
うっとりしながら引いていく

冷蔵庫で冷やしている間に空気にふれた身は赤くなり
まさにヒカリモノといわれるごと美しい輝きを放つ
今、一匹140円足らずだ
お皿いっぱいの刺身が300円足らず
漁師さんに感謝
運送業界に感謝

醤油に初物のカボスを入れて食べるのが好き
中落ち部分はスプーンで身をこそげとり
ちょっとの味噌と醤油をたらしてネリネリする
<なめろう>を文字通りにちびちびなめながら酒を飲む

なめろうが食べたいばかりに鯵や鰯や秋刀魚の刺身をつくる
といっても過言ではないくらいなめろうが大好きだー
幸せってなんだっけなんだっけ~と
つい歌がでる至福の時
残りの中落ちはもちろん味噌汁の出し

食べ過ぎて腹をこわすまで続く毎度のまいぶーむだ



september

2009-09-01 | weblog

厳しい残暑も峠をこした
クマゼミの声も絶えた
ツクツクホーシがときたまかぼそく
最後の力をふりしぼるように切なく鳴く
路上に蝉の死骸がころがっている

夏休みも終わった
町が静かになった
と、思っても午後からはまたもやワラワラと
ガキどもが巷にくりだしてくるいつもの9月1日だ

吹く風も涼しくなり歩くことを再開した
ほぼ一ヶ月ぶりというところだ
稲田では水を止めた田も目立ち始め刈り取りも近いだろう
夏の風物詩といえるかどうか
用水路の壁に見事なまでの一直線に
そろって並んでいたおぞましいピンクの異物が
卵から孵ったのかもしれない
水田には小さなタニシがうじゃうじゃしている

水路に小さな花をみつけた
三つの花弁を頼りに検索してみるとオオカナダモという外来種の藻だ
<カナダ>モといいながら南米原産というのはつっこみがいがありそう

<その男は、静かな隣人>をレンタルでみたが
ちょっと拾い物といったみごたえのあるいい作品だった
クリスチャン・スレーター・・・?
あ、頭がすっかりはげあがったの?
ちょっと信じられなかったが
素晴らしい演技に感服!
こういった作品に当たると、やはり
レンタルショップをうろつくのはやめられないというもんだ