考えて、考えて・・・

　臨床は本当に難しい。



　年数を重ねると疾患ごとに様々な経験値を積み次の予測はできるようになるが、



　それでも全ての症例を完璧に読み切きって治療のは、どんな名医でも不可能と思う。



　つまり何年仕事しても、成長はすれど「完全無欠に仕事をこなす存在には絶対なれない」ということだ。



　だから、うまく仕事が回っているように見えても、結果を保障されているわけではない。



　程度の差はあれ、どの先生も常にヒヤヒヤしながら毎日仕事しているんじゃないかと思う。



　仮に定時で帰れたとしても、病棟に呼ばれず家にいたとしても、休日だったとしても、頭の片隅では患者のこと考えている。



　どんなにプライベート優先な先生だったとしても患者のこと完全に頭から消し去ることは無理だと思うんだよな…。



　だから気を張った、ストレスフルな状況から脱却できないのだ。



　難儀な仕事である。



　といっても、それは全ての仕事において言えることなのかもしれないが。