カプアン通信

SWING赤坂2009

2009年09月24日 23時53分01秒

今朝のカプアンの散歩で、氷川神社の入口にこんな看板を見つけました。

つい三日前まで、赤坂全域は氷川神社のお祭りでにぎわってましたが
今度は、赤坂の音楽祭“SWING赤坂2009”が開幕します。

このイベントも赤坂全域で行われ、
6つの会場で、宇崎竜童さんらによるライブや
ブラスバンドによるストリートパレードが行われます。
また、街中9箇所で。予選を勝ち抜いた新進気鋭のアーチストたちによる
ストリートジャズライヴが計18回開催されます。

開催は今日24日と明日25日の2日間
残念ながら平日のみの開催になります。

カプアンの散歩コース氷川神社でも、ライブが行われるようです。

去年の同じ時期、氷川神社境内にはオノ・ヨーコさんの作品など展示されましたが
今年もなにやら“芸術”が展示されています。

こちらは、“芸術”の舞・・・ではなくて
毎朝行われる、有志による太極拳。

境内のライヴということで、てっきり
素人によるストリート・パフォーマンスを想像してましたが
ちゃんとしたステージや、音響や照明の準備をしているのを見て
ウチに帰って、スケジュールをチェックしました。

なんと！　氷川神社の今晩の出演者は、
山下洋輔さんのデュオと、鬼太鼓座（おんでこざ）でした！
しかも！無料！！

山下洋輔さんは、私がジャズを聴くきっかけになった人です。
ちゃんと話すと長くなりますが縮めて話すと・・・

私は、中学時代、SF作家筒井康隆さんの大ファンでした。
山下さんは、筒井さんの親友でもあり、
1975年に、山下さんと筒井さんは一緒に「全日本冷やし中華愛好会」という
キテレツな団体を作ってイベント（祭）を度々開催しました。
私はその頃、中学～高校生の多感な時期でしたので
冷やし中華祭りのイベントに参加して、山下さんのフリージャズや、
暗黒舞踏劇のパフォーマンスに夢中になりました。

その後、山下さんの師匠格にあたる渡辺貞夫さんのラジオ番組を聴くようになり
どんどんジャズにのめり込み、大学入学とともにJAZZ研に入り、今にいたります。

山下洋輔さんは、フリージャズの世界的巨匠であり
抱腹絶倒なエッセイをはじめとする作品で、文学の世界でも人気作家です。

また、九州での演奏旅行中、サラリーマンだったタモリ氏と遭遇し
芸人にさせるべく、東京に連れてきた人としても有名です。

ということで、仕事を中断して、今晩、ライヴを見に行きました。

当会場で、イベントの開会式が行われ、鏡開きによるふるまい酒がありました。

ステージは、大イチョウの木の下で、境内は秋の虫がうるさく
すばらしいシチュエーションでした。

御大、山下洋輔さんは67歳。ウン十年ぶりに生演奏を聴きましたが
ヘンな言い方ですが、ピアノがすごく上手くなった気がします。
今年76歳の渡辺貞夫さんも近年、どんどんサックスの音がきれいになりましたが
ミュージシャンはそう簡単には衰えないものだと思いました。

共演は、テナーサックス・ソプラノサックス・フルートの川嶋哲郎さん。
はじめて聴くミュージシャンでしたが、長年、山下さんと共演しているだけあって
かなりの巧者でした。
私もフルートを吹いてましたので、勉強になりました。

第二部は、鬼太鼓座（おんでこざ）
日本が世界に誇る、和太鼓集団です。

といっても、伝統的な邦楽だけではなく
アジアやアフリカの楽器を取り入れたり、曲にポップスを入れたり
しかも、陳腐にならずに、自分たちの独自の世界を作り上げてました。

最後は、川嶋さんのテナーとのセッション。

神社の境内にも似合う、最高のパフォーマンスでした。

赤坂の街が持つ江戸情緒とJAZZ、うまい組み合わせを考えたものです。
平日の2日間というのが、残念でした！

途中から来ていた、向かいのおじさんが
カプアンがすごく吠えていたと教えてくれました。
急いで帰ったら、隣近所まで聞こえる大騒ぎ！

自分だけ楽しいところに行ってたって、犬にはバレバレなんでしょうね（汗）。

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