マジョルカピンク

水曜どうでしょう。大泉洋。大谷翔平。大好き

犬伏の別れ

2016-09-06 18:33:12 | 大泉洋・CUE
先日の「真田丸」です。
物語はいよいよ佳境に入り、一気にクライマックス関ケ原へとなだれ込む前、真田家最大の見どころと言われる犬伏の別れのシーンでした。
これまで大泉さん演じる真田信幸は強烈な個性の父と如才ない弟に挟まれ、活躍の場が無く不遇な立場でした。池波正太郎ファンの私の友人などはやはりその点物足りなく感じていたようです。本来は信濃の雄と称えられていた人ですから。
わたくし大泉洋ファンとしても、この回は大泉さんの最大の見せ場であろうと大変心待ちにしておりました。いやー良かったですね!実に素晴らしい回でした。
親兄弟が袂を分かつ悲しい場面であるはずのこのターンも三谷幸喜さんにかかると悲喜こもごもの笑いと切なさアイロニーに満ちた名場面となりました。湿っぽくなく、逆に一族の固い絆を一層感じさせるポジティブな描き方に、感動。父上、信繁との共演シーンもほぼ最後だったようで、現実と別れが重なりますよね。大泉さんの演技、とても良かったです。兄らしく頼もしく力強く。兄弟が父親を超え世代交代した瞬間も見事に映し出していましたね。
「真田丸」のような大河の傑作にこんな大役で出演させてもらえ、こんな良い脚本とシーンを与えてもらえて…NHKと三谷さんと演出の方には頭が下がりますね。今回のこの真田丸は三谷さんらしいユーモアを交えながら、複雑に絡み合う怒涛の戦国時代の武将たちを生き生きと描いていて、本当に見事の一言。戦国の三英傑が出て来る大河は人気があり、それだけ目の肥えた歴オタの視聴者が多いはずで、この時代をどういう切り口で描くか苦労したはず。しかし蓋を開けてみれば三谷ワールドでありつつ絢爛たる戦国絵巻であり、戦国オールスターズとも言える豪華な登場人物たちがみんなキャラが立ちまくり。どの武将のどの役もこれまでのどの戦国大河よりも今回のキャラクターが一番良いのではと思うほどです。武田勝頼、北条親子、直江兼次、秀吉、秀次…回を重ねるごとに次々とハマリ役が現れ、大泉さんも頑張ってー!と思ってましたが…こうして見せ場を作っていただいて本当に有難いやら、誇らしいやら。立派な俳優になったなあ(´;ω;`)ウゥゥと感慨ひとしお。
先週だったかな?後藤又兵衛(哀川翔さん)と真田信幸の邂逅に個人的には盛り上がりました。
10年以上前になりますね。まだ大泉さんが東京に進出してなかった頃。さっぽろ映画際で大泉さんは司会を務めていまして、「デコトラの鷲」という映画で舞台挨拶に登壇した哀川さんにインタビューしたことありましたよね。あの時哀川さんはこのローカルタレント誰じゃ?と思っていたと思います。秀吉役の小日向さんとは鈴井さんの映画での共演が最初の出会いですが、オファー受けたとき小日向さんは鈴井さんのことも大泉さんのことも全く知らなかったと言ってましたしね。まさか十数年後大河で共演することになるとは。大泉さんて本当に遅咲きの大スターというか、不思議な運命を持った人だと思いますよ。


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