豊田の生活アメニティ

都市デザイン、街歩き・旅行、くらし

バルト三国印象記

2018-05-19 | traveling, town walking

 バルト三国に511日より18日まで、JTBのツアーに参加しました。メンバーは16名で旅慣れた元気な高齢者でした。中部空港からヘルシンキまで9時間半で、そこから船でエストニアのタリンまで2時間です。エストニアは関取把瑠都で知られています。リトアニアは杉原千畝のビザ発給などにより、6千人に命が救われました。その程度の知識しかありません。バルト三国は小さな国で、他国に占領支配された歴史があります。現在はNATOとEUに加盟しています。人間の鎖や独立の経過など、改めて歴史を学びたいと思います。まずは目で見た印象を記したいと思います。

 天候は予想に反して日本と同じく例年より春が早いようです。寒い地方は春が来ると、桜、リンゴ、ラベンダー、タンポポ、菜の花など一斉に咲きます。都市の移動はバスのため、森や湖の美しい景色を堪能できました。ドライブインやレストランで飲んだビールやパン、郷土食も美味しかったです。日本の米作りと違って農業は機械化され広大な土地を耕しています。森林も建築資材や家具など多様に活用されています。

 ヨーロッパの多くの都市は戦争の歴史もあり、石と木の建築物、あるいは宗教的には教会の支配もあり、多くの教会と城や城壁の一部も残されています。古い市街地は保全され歴史遺産となり、新市街地は持続可能都市開発がされています。都市の幹線道路は広く、路面電車、トロリーバス、自転車、歩道、そして街路樹と公園など公共交通と空間計画が調和しています。建物の高さも統一され色もパステルカラーと美しく、日本と違ってどのようにコントロールされているのか知りたいものです。それでも朝の時間は車のラッシュです。ラウンドの交差点も特徴ですが、日本ではなじみがないようです。年間の日照時間が短く、日光浴やカフェテリアでお茶をする人、市場で買い物など町の賑わいや活気が見られます。平均給与は月20万円ほどで共働きも多く、生活も楽ではないようですが国の出入りが自由で、買い物も隣の国へ行くとか。夏のバカンスや労働時間の規制もしっかり守られ、生活を楽しみ豊かさが感じられます。バルト三国の歴史も改めて読みたいです。とりあえず志摩の「物語バルト三国の歴史」あたりからでも。

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