尼崎に伝わる不思議な話を100集めてご紹介する「尼崎百物語」(神戸新聞総合出版センター)が先月出版されました。
地区ごとにマップもありその場所にゆかりの歴史や言い伝えなどを見開き2ページあるいは4ページで合計100紹介されています。
古くは大物遺跡、最近では尼子騒兵衛さんが子どもの頃に聞いた話まであります。歴史的な文献から高校の「お年寄りに聞く」というような書物からの話もあります。
紹介されている関連の人物も菅原道真、豊臣秀吉、弘法大師、行基、吉備真備など教科書に出ているような面々です。
秀吉のエピソードなどは本当とは思えないものの、長洲に伝わる道真が九州へ流される途中のムラ人との話など読むと、そういう言い伝えがあるということはそれだけこの近辺が人が行きかう重要な場所だったことが分ります。
それほど広くない尼崎市に伝わる100の話、近くにその標を見ることが出来るというのはちょっと自慢できるのではないでしょうか。ご近所の祠など探してそのお話を人に話したくなりました。