2016/10/22 美浦TC
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10月22日(土)東京11R・富士S(G3・芝1600m)にルメール騎手58kgで出走、馬体重は前走から6kg減の482kgでした。スタートを決めると、道中は先団で構えていきました。重賞のマイル戦としては緩い流れの中、勝負どころではグッと馬群が凝縮し、前を行く勝ち馬を目標にして脚を伸ばしましたが、なかなか差が詰まらず勝ち馬から3/4差の2着でゴールしています。
レース後、ルメール騎手は「スタートが良く、道中は勝ち馬を見る位置から進めていくことができましたが、緩い流れで前が止まりませんでした。でも、これを使ったことで状態がグンと上がってくると思います」と話しており、栗田博憲調教師は「ペースが遅く、馬が掛かりそうになっていましたが、上手くルメール騎手がなだめてくれていたと思います。今回は休み明けでもう一歩という感触がありましたので、次はもっと走れる状態になるでしょう。予定通り、11月20日(日)京都・マイルチャンピオンシップ(G1・芝1600m)へ向かいます」とコメントしていました。
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【社台サラブレッドクラブより、公式HPの近況レポート等の転載につき、許可を受けています。】
久しぶりにパドックに登場したイスラボニータは、休養十分でリフレッシュされたせいか、上々の雰囲気でした。陣営からは完調に一息という弱気なコメントが報道されており、斤量も相俟って人気は4番人気に留まりましたが、秋の始動戦としては及第点の状態に仕上がっていたと思います。追い切りも伸び伸びと走っていましたし、久しぶりにイスラボニータらしさが戻ってきたな、という感じ。ただ、多少重め残りで、毛ヅヤも今一歩かなという印象。一緒に見ていたお仲間とは、概ね80%~85%の仕上げかなという話しをしていました。それでも、他馬だって目標は先にあり、余裕残しの状態。イスラボニータの地力からしても、ここは好勝負してもらわないと次に楽しみが繋がらない、そう思ってレースを見守りました。
レースは好スタートから流れに乗って進みましたが、誤算が2つ。ポジションが理想より一列後ろになってしまったこと、そして、直線で馬場の良い外目に持ち出したかったところ、蓋をされて最内に入れざるを得なかったこと、この2つ。それでも、58kgを背負ってこの内容であれば秋初戦としては上々です。交わして欲しかったところですが、久しぶりに直線半ばまで持ったままのイスラボニータらしい競馬ができましたし、復活の兆しが見えました。ここを叩いてマイルCSでは、状態はグッとアップするはず。2つ目のタイトル獲得に向けて、中間順調に進んでほしいものです。まずは秋初戦、お疲れさま。1ヶ月後、京都で頑張ろう!
2016/10/22 東京競馬場